ときめきに身を任せる−その弱みこそ、あなたの強さである。


どん底まで落ちたら、そこがあなたの出発点

・「底を抜く」とは哲学で使う言葉である。器の底を抜いてしまえば、その容量は無限大になり、見聞きしたことを全て取り込めるようになる。
・悩みも迷いも中途半端だから余計苦しい。
とことんまで落ちれば自然と底に足が着く。あとは上がっていくばかりである。
だから、苦しみから逃れようとせず、そのまま苦しみのただ中へと身を沈めることが大切なのだ。

 

目の前の小さな「いま」を懸命に生きてみよ

・何ごとかをなしたかったら、意味や損得などはいったん脇にどけて、とりあえず眼前のことに集中することが肝要である。
どれほどささいでちっぽけなことであっても、目の前にある「すべきこと」を一生懸命やる。それが全てのスタートになるのだ。
・過去はもうすませてしまった食事のようなもの、未来はまだ食材もそろっていない献立のようなもの。
現在は過去の成績表であり、未来の予定表である。これまでやこれからのことにいくら想像をたくましくしようとも、現実にいきられるのは「いま」しかないのだ。

 

平凡を非凡に変える愚直という妙薬

・なまじ知恵や知識があるために、その愚直なふるまいが利口な人にはなかなかできない。行為の意味も価値もとりあえず忘れて、なりふり構わずやれるのは愚鈍で真正直な人だけである。
・適当にお茶を濁して九十点をとるよりも、必死にやって二十点のほうが尊い。才能とはつまるところ、情熱のことである。
結果は問わず、いま目の前のことに必死、愚直に取り組む。このことの大切さ、このことの抗力に古いも新しいもないはずだ。

 

ぶざまで非力な自分を直視する勇気を持つ

・現実を直視することは、ときに身をよじるような苦痛、震えるような恐怖をともなう。だから自分以外の何かのせいにしたり、周囲を悪者に仕立てることで現実から目をそらし、今の状態を正当化したがる。
・弱い自分をいくらごまかしていても自分の人生から逃げ切ることはできないし、自分と向き合うことから逃避しているうちは、真に生きることを始められないからである。

 

サイズを大きくするよりも密度を高める努力

・自分を大きくみせるのはたやすい行為である。それが人間本然の欲望に沿ったものだからである。
反対に「自分を小さくする」ことはきわめてむずかしい。それが意思にもとづく行為だからである。
・いたずらにサイズを大きくしようとするよりも、サイズはそのままでいいから中身の密度を濃くすることに力を注ぐ。
新しいことに手を広げるよりも、いまやっていることをさらにより良くやることに努める。
・小さいが濃密な自分を原点とし、迷ったらいつも本質の自分に戻る。
そんな自己凝縮型の生き方が、不安定かつ不透明ないまの時代には有効なのではないか。

 

「ときめき」という非合理な決断に従え

・安全堅実に舗装道の真ん中をあることに意外に危険が多く、決められた道から外れたその崎に思いもかけないゆたかなオアシスを発見する。
人生にあっては、そんな皮肉な局面が、しばしば私たちを待ち受けている。
・行ってする後悔は、行わずにする後悔より数段ましだろう。
リスクを冒さないと見えない景色もあるし、好きなことなら、たとえ失敗しても納得度は大きい。

 

まとめ

自分を変えたいと思いながらなかなか続かなかったり、一歩を踏み出すのに躊躇してはいないでしょうか。

人って何も意識しなければ雨樋を伝う雨のように楽で居心地がいい方向に流れていく生き物。今現状がそれほど不自由でなければなおさら現状維持を志向するものです。

ではどうすれば僕たちはもっとよく生きるために変わることができるのでしょうか。

それは心の中のときめきに身を任せることなのだと感じます。
心の底からワクワクすること。自分の目がキラキラと輝くことが実感できるようなこと。

そんなときめきを原動力にしながら、過去でも未来でもない「いま」を愚直な努力をしながら生きていくことなのではないでしょうか。

スタイリッシュに生きたいと思っても、始めからスタイリッシュでいられるほど甘くないのが人生。
そこには、泥臭く”もがいている”「いま」の集積がある。

決して努力している自分を「かっこ悪い」なんて思わなくていいのです。
ワクワクを源にした愚直な努力はきっと実を結ぶことでしょう。

 

 

世間の常識に「NO」と言う−その弱みこそ、あなたの強みである。


「がんばれば報われる」の毒に気づいているか

・「がんばれば報われる」という肯定形から、「がんばらないと報われない」という否定形に裏返してみると、知らず知らずのうちに私たちの心と生き方を呪縛している、その毒の成分が見えてくる。
・助け合う、分かち合う、喜び合う。そんな古くて豊かな暮らし方は新しい生き方のヒントになり、近代の自己責任の毒を抜く解毒剤にもなるだろう。
・本当の勝負は望みや願いがむなしく打ち砕かれた時点から始まるのだ。だから、「がんばる」よりも「あきらめない」ことの方が大切で、人生の長期戦を戦う底力は、そのあきらめない心、負けない精神からつちかわれる。

 

「そこに”自分”はあるか」と常に問え

・ニーズに敢然と背を向けるには揺るぎない信念や行動原理をもつことが必要となる。それを自分の中にしっかりと築くためにも、周囲のニーズばかりにキョロキョロと目移りせず、自分だけのニーズを見つめて、じっくり育てていくことが大切なのである。
・なぜ、自分の頭でかんがえなくなったのか。世間の風向きにあわせ、周囲の要望に応えていれば無難な道が可能になるからだろう。自分の考えに従うよりも、他人の求めているニーズに順応しているほうが楽だからだろう。だが、そうすることで得られるのは「他人の人生」であって、けして「自分の人生」ではない。
・他人の意見は「有益なノイズ」。他人の声にばかり耳を傾けていると「内なる声」が聞こえなくなる。

 

必要条件だけをかき集める人生は寂しすぎる

・生きるための必要条件をそろえるのに忙しくて、心をゆたかにする十分条件を見失っていないか。つまり、生活ばかりで人生を忘れていないか。
・十分条件とは本の「行間」のようなものだ。必要条件だけがぎっしり詰まった行間のない本を想像してみるといい。そんな行間に乏しい人生の風通しはひどく悪い。
・必要条件ばかりそろえても心の栄養が不足する。便利さを追うあまり、生きる潤いを失ってはいけない。

 

苦しいときこそ逃げ道をつくるな

・とことんまで行き詰まること、それがセレンディピティを得る重要な条件である。だから行き詰まり、どん詰まりを恐れるな。やり始めたことは逃げずにやり通せ。そうすれば偶然が必ずあなたを助けてくれる。
・「損」を恐れてはいけない。人のために時間を費やせば、確かに自分の時間が失われる。だが、その損を損と思ってはいけない。その損はもっと大きな恵みを運んできてくれる損だからである。

 

惜しみなく与えれば、より多く得られる

・果実を得たら半分に割って隣人に分け与えよう。十万円手に入ったら五万円は誰かのために使おう。その分かち合う心が徳となって。さらなる幸運が頭上へ舞い降り、「恵みのサイクル」があなたの周りで回り始める契機になる。
・多くを得る人は、多くを与える人だ。分かち合いの精神を心の中に養おう。

 

まとめ

人間の考え方のベースって育った環境のすごく影響されていていますよね。

特に親から受けた教育の影響というのは非常に大きなものですよね。

何も考えずに生きなければ、親から受け継いだ常識が、自分の常識になる。
それが本当に自分の人生にとって良いことなのか悪いことなのか疑ったり確認することもしなくなってしまう。

僕たちと同じ世代かそれよりも上の方は、特に「がんばれば報われる」と言われ続けてきた世代ではないだろうか。
高度経済成長の余韻の中で、がんばれば報われるのは世相もそうだったのかもしれない。

現在はどうだろうか。
そんな世代の名残を受けた常識に縛られ、生きづらい思いをしている人も多いのではないだろうか。

 

一度自分で荷物を降ろす作業をしてみることをおススメする。

常識を手放す。
がんばるを手放す。
出世を手放す。
必要条件を手放す。

前提をゼロベースにして、豊かな人生を歩むために自分はどうあるべきなのかをまず考えてみよう。

ワクワクすること・情熱を傾けられる大好きなことを軸に動いてみよう。

そうすれば、人生はどんどん主体的で充実したものになっていくのではないのでしょうか。

 

 

しくみ化する技術−エッセンシャル思考


バッファー最悪の事態を想定する

・非エッセンシャル思考の人は、条件に恵まれたケースを前提として予定を立てようとする。希望的観測に従って生きているのだ。
・エッセンシャル思考の人は、思わぬことは起こるものだと知っているから、あらかじめ何かが起こることを想定して予定を立てる。万が一に備えてバッファをとり、予定外のことがあってもペースを取り戻せるようにしておくのだ。

 

削減ー仕事を減らし、成果を増やす

・仕事や日々の生活で、何があなたの進みを妨げているのだろうか。冷静にボトルネックを特定して取り除くことができれば、見違えるほどスムーズに重要なことを達成できるはずだ。
・エッセンシャル思考の人は仕事を減らすことによって、より多くを生み出す。
・ボトルネックを取り除くのは、それほど難しいことではない。小さなことが、とても大きな結果につながるからだ。山の頂上にある石を転がすのと同じで、最初の一押しさえ頑張れば、後は自然にすべてがうまくまわり出す。

 

前進ー小さな一歩を積み重ねる

・非エッセンシャル思考の人は、何でも頑張ろうとしすぎる嫌いがある。多くを求めて努力すれば、それだけ結果がついてくると思っている。
・エッセンシャル思考の人は、もっと現実的だ。何でもいっぺんにやろうとせず、小さな成功を積み重ねる。見た目だけ派手なプレイに酔いしれるのではなく、本当に大切なところで着実に点をとりに行くのだ。
・小さく始めて、日々の小さな進捗を評価する。それを何度も何度も繰り返す。最初から壮大な目標を立てるより、その方がずっと遠くまでいける。
・小さな達成を繰り返せば、目標までの道のりは楽しく、満足感に満ちたものになる。

 

集中ー「今、何が重要か」を考える

・過去の失敗や未来への不安にとらわれるのは、人としてごく自然なことだ。ただし、過去や未来のことを考えるたびに、目の前の大事なことがおろそかになるという事実も忘れてはならない。
・問題は、人は一度にひとつのことにしか「集中」できないということだ。複数のことをやるのはかまわない。しかし集中の対象がどれなのかは、はっきりとさせておく必要がある。エッセンシャル思考の敵はマルチタスクではなく、焦点を複数に合わせようとすること、すなわちマルチフォーカスなのだ。

 

未来ーエッセンシャル思考を生きる

・ガンジーのように生きろとは言わないが、本質的な目標のためによけいなものを削ぎ落とす生き方は見習うべきだろう。自分にできる範囲で、自分らしいやり方でやればいい。
・エッセンシャル思考の目的は、世間的な成功を手に入れることではない。人生に意味と目的を見出し、本当に重要なことを成し遂げることだ。
・エッセンシャル思考を生きる人は、周囲の人と同化しない。この情報と雑音とストレスと虚栄に満ちた世の中にあって、エッセンシャル思考を生きることは静かな革命である。
・エッセンシャル思考を生きることは、後悔なく生きることだ。本当に大切なことを見極め、そこに最大限の時間とエネルギーを注げば、後悔の入り込む余地はなくなる。自分の選択を心から誇りに思える。

 

まとめ

仕事や日々の暮らしの中で何かに追い立てられているような気分でいるようなことはないでしょうか。

それはやらなければいけないことなのかもしれない。

が、考えてみてほしいのです。本当にやるべきことなのだろうか。
自分自身の本来の目標や、もっと大きく言えば生きる目的に沿っているものだろうか。

自分自身でこのような問いを投げかけながら自答しつつ、これを仕組み化することでエッセシャル思考は身につけられるのではないでしょうか。

大きなポイントは、

①不要なものを削減する

②本質に沿った行動をこつこつと重ねる習慣をつける

③何が本当に大切なのかを見極めフォーカスする

仕組み化するためには、自分の生きる軸や仕事をする目的を明確にしなければならない。
自分にとって必要でないことを極力削減しながら、自分の軸に合ったものにエネルギーと時間を注ぎ込んでいく。それを継続、習慣化する。

そうすることで、その時間は圧倒的に有意義なものに変わっていくのです。

外的環境や、世間体や「空氣」に惑わされないエッセンシャル思考を身につけることはこれからの時代を生き抜く最強の武器になること請け合いだ。

捨てる技術−エッセンシャル思考


目標−最終形を明確にする

・目的がなければ人を動かすことはできない。目的もわからない仕事では、やる気が出ないからだ。どれほど熱心にコミュニケーションやチームワークを教え込み、360度評価で風通しの良い体制をつくろうとしても、目的が明確でなければやがて問題が巣食いはびこっていく。
・すぐれた本質目標があれば、周囲の強力も得やすくなる。普段からは考えられないレベルの力を発揮し、迷いなく目標に向かって進み続けることができる。
・人生の本質目標を決めるのは、容易ではない。勇気と洞察力を持ち、自分の力を最高に発揮できる行動を見定めなくてはならない。そのためには、タフな問いに答えることが必要だ。トレードオフを直視し、本質から外れた物事を断固として切り捨てなくてはならない。

 

拒否−断固として上手に断る

・他人からのプレッシャーに負けず、きっぱりと上手に断ることは、エッセンシャル思考の必須すきるである。と同時に、もっとも難しいスキルである。
・本当に重要なことをやるために、本質的でない依頼を断るのだ。肝心なのは、絶対にやるべきこと以外のすべてに対して、上手にノーと言うことである。

 

キャンセル−過去の損失を切り捨てる

・「サンクコストバイアス」とは、すでにお金や時間を支払ってしまったという理由だけで、そんな取引に手を出し続ける心理的傾向のことだ。
・エッセンシャル思考の人は、勇敢に自分の過ちを認め、悪循環を抜け出すことができる。サンクコストにとらわれず、駄目な行動をすっぱりと切り捨てるのだ。
・自分の失敗を認めたとき、初めて失敗は過去のものになる。失敗した事実を否定する人は、けっしてそこから抜け出せない。
・いつもやっているからという理由でそれをやめられない傾向を「現状維持バイアス」と呼ぶ。
・ゼロベースという考え方を自分の仕事や生き方に当てはめてみよう。まっさらな状態から、時間やお金やエネルギーの使い方をあらためて考えてみよう。ただ惰性で続けていることは、すぐにやめるべきだ。

 

編集−余剰を削り、本質を取り出す

・編集はエッセンシャル思考の技術である。不要なものや余分なものを容赦なく削り、作品の本質を取り出す仕事だ。
・まずは立ち止まって、様子を見る。すると、全体の流れがクリアになる。「より少なく」というエッセンシャル思考のやり方は、すぐれた編集術でもあるのだ。
・エッセンシャル思考で生きるということは、削除と凝縮と修正を、日々の習慣にすることだ。まるで呼吸するように、自然と生き方を編集しよう。

 

線引き−境界を決めると自由になれる

・自分で線を引かなければ、自分の領域は守れない。あるいは誰かが勝手に、もっとも望ましくない形で線を引いてしまうかもしれない。
・エッセンシャル思考の人は。境界線を上手に利用する。一線を引くことで自分の時間を守り、他人からのよけいな干渉を防ぐのだ。
・時間やエネルギーを他人に奪い取られないためには、頑丈な塀を立てるしかない。ただし、頼み事をされるたびに塀を立てるのでは間に合わない。ゆずれない線をあらかじめ明確に引き、不用意に入ってこられないようにしておいた方がいい。

 

まとめ

あなたは他人からの影響や、過去の失敗、いわゆる常識や過去の慣習にとらわれ、自分自身が身動きが取れなくなっている感覚を持ってはいないだろうか。

他者や過去にとらわれていると幸福感を感じられないどころか自分自身の人生への責任感さえも削がれていってしまう。

 

自分らしく生きるためにこの捨てる技術というのはおおいに役に立つものである。
捨てるためには、自分の軸というものをじっくりと熟成させていくことが大切です。

自分の中で人生や仕事の目標やあり方を設定してしまうのです。
そしてそれにそぐわないものは拒絶し、切り離すのです。
必要なものが明確でなければ、捨てるものも明確になりませんよね。

そのことによって多かれ少なかれ、代償を払うことになるかもしれない。
けれども長い目で仕事や人生を考えたときには様々な呪縛から解き放たれ、自分らしく生きることができるということは非常に幸せなことだ。

つまりこれは主体的に人生を選択しているということだ。
とらわれた環境や自分を追いつめる他者からの影響から独立し、自分自身で人生の操縦桿を握っているということなのです。
どんな立場に置かれようと、自由であり続けることができるのです。

捨てる技術を研ぎすませることで、より得るものも増えるのではないでしょうか。

 

 

見極める技術−エッセンシャル思考


孤独−考えるためのスペースをつくる

・多数の瑣末なことの中から少数の重要なことを見分けるためには、誰にも邪魔されない時間が不可欠だ。
ただし、この忙しい世の中で、そんな余裕が自然に生まれるわけがない。
あえて時間をとらなければ、誰も考える余裕など与えてくれない。

・非エッセンシャル思考の人は、とにかく目の前のことに反応する。だがエッセンシャル思考の人は、すぐに飛びついたりしない。調査と検討にたっぷり時間をかけることを選ぶ。

・集中は向こうからやってくるものではない。だから、集中できる状況に自ら飛び込んでいくことが必要なのだ。

 

洞察−情報の本質をつかみとる

・あらゆる事実には、本質が隠されている。

・要点に目を向ける訓練をすると、これまで見えなかったものが見えてくる。
点の集まりではなく、点同士をつなげる線に気づくことができる。

・エッセンシャル思考の人は、目と耳がいい。すべてに注意を向けることが不可能だと知っているので、話しの空白を聞き、行間を読む。

 

遊び−内なる子供の声を聴く

・遊びは、それ自体を目的とした行動だ。何かのためでなく、遊びたいから遊ぶ。どこにもたどり着かない行動は、一見無駄なようにも思える。しかし実はそうした遊びこそ、人間にとって不可欠な行動なのだ。

・遊びは本質を探究するのに役に立つだけでなく、それ自体がどこまでも本質的である。

 

睡眠−1時間の眠りが数時間分の成果を生む

・私たちの最大の資産は、自分自身だ。自分への投資を怠り、心と体をないがしろにすると、価値を生み出すための元手がなくなってしまう。
自分という資産を守らなければ、世の中のために働くこともできないのだ。

・非エッセンシャル思考の人は、睡眠を一種の義務のように考えている。
一方でエッセンシャル思考の人は、睡眠を武器だと考え、自分の力を引き出すために活用している。計画的に十分な睡眠をとることで、仕事の質を最大限に高めているのだ。

・たっぷり眠ろう。そうすれば洞察力が高まり、発想が広がり、より少ない時間でより良い成果を上げることができる。

 

選抜−もっとも厳しい基準で決める

・完璧な選択肢はすぐにやってくるかもしれないし、中々現れないかもしれない。
だが、厳しい基準を設けるというその行為は、間違いなくあなたに自由を与えてくれる。
他人や世の中や偶然に決められるのではなく、自分自身で選ぶ自由だ。
「仕方なく」選ぶのではなく、「選びたいから」選ぶ自由だ。

・非エッセンシャル思考の人はいつも、消極的な基準でものごとを選んでいる。
「上司にいわれたからやる」「誰かに頼まれたからやる」、あるいは「みんながやっているからやる」という基準だ。

 

まとめ

ものごとを見極めるときに何を基準にしているだろうか。

ついつい、まわりの人がやっているからとか、上司にいわれているからと主導権を他者に渡していないだろうか。

また忙しい仕事に追われて、仕事を言い訳に選択する時間を手放していないだろうか。
忙しくてできないのではなくて、選択するのが面倒だから忙しくしているのではないだろうか。

自ら選抜する権利を手放し、他者に委ねることは非常に楽なことである。
しかし、そのつけは何倍にもなって返ってくることを肝に銘じた方がいいのです。

自分自身が主体となって、本当に自分に何が必要なのかという視点を常に持って自らの責任において見極めていくことが必要だ。

遊ぶ時間、睡眠の時間、そして考える時間。

それは自分自身が選択してつくっていくことでしか生まれない時間なんだ。

 

エッセンシャル思考とは何か−エッセンシャル思考


エッセンシャル思考と非エッセンシャル思考

・エッセンシャル思考とは、まさに「より少なく、しかしより良く」を、極めて簡潔に言い表している。

・エッセンシャル思考は、より多くのことをやりとげる技術ではない。正しいことをやりとげる技術だ。

・エッセンシャル思考の人は、適当に全部やろうとは考えない。トレードオフを直視し、何かを取るために何かを捨てる。

・エッセンシャル思考は、自分の選択を自分の手に取り戻すための道のりである。それはあなたに、これまでとはくらべものにならないほどの成功と充実感を与えてくれる。

・自分に正直に生きるというのは、単にわがままになることではない。不要なことを的確に見定め、排除していくことだ。そのためには、無意味な雑用を断るだけでなく、魅力的なチャンスを切り捨てることも必要になる。

選択ー選ぶ力を取り戻す

・選択とは行動なのだ。与えられるものではなく、つかみとるものだ。

・私たちは長い間、選択の外的側面(どんな選択肢があるか)にばかり目を向けて、選択の内的側面(選ぶ能力)を見過ごしてきた。

・エッセンシャル思考の人は、選ぶ力を無駄にしない。その価値を理解し、大切に実行する。選ぶ権利を手放すことは、他人に自分の人生を決めさせることだと知っているからだ。

ノイズー大多数のものは無価値である

・努力は大切だ。だが、努力の量が成果に比例するとはかぎらない。がむしゃらにがんばるよりも、「より少なく、しかしより良く」努力した方がいい。

・努力の量と成果が比例するという考え方を捨てたとき、エッセンシャル思考の大切さが見えてくる。

・仕事の出来る人が往々として壁にぶつかるのは、「全部やらなくては」という思考から抜け出せないためだ。だがエッセンシャル思考を身につければ、本当に重要なものを正しく見分けることができる。

トレードオフー何かを選ぶことは何かを捨てること

・トレードオフを無視するととんでもない損失が待っている。

・非エッセンシャル思考の人は、トレードオフが必要な状況で「どうすれば両方できるか?」と考える。だがエッセンシャル思考の人は、「どの問題を引き受けるか?」と考える。

・エッセンシャル思考の人は、トレードオフを当たり前の現実として受け入れる。

 

 まとめ

日々忙しく毎日を送っていませんか?
僕も一日を振り返ったときに今日は何をしてたのか。。と情けなくなるときもあります。

「忙しいことはいいことだ」という人もいます。

でも、それは生産性が悪いことを正当化していることになっていませんか?

忙しく仕事をする追われる時間を浪費し、もっと自分のやりたいことに時間を投資する時間を削っていることになります。

ではなぜ僕たちは忙しいのでしょうか?
そこには非エッセンシャル思考の罠があるからなのです。

「すべてやらなければならない」
「完璧にやらなければならない」
「努力しなければならない」

これらの考えにとらわれていませんか?

エッセンシャル思考とは何なのだろうか?
それは主体的に選択し、余計なものを見極め、切り離す思考。

僕らの仕事や生活の中には無駄なものが多すぎるんです。
一度立ち止まりトレードオフすべきものを捨てる選択をすべきなんですね。

 

 

 

「人生の目的」の落とし穴−「人生の目的」


自分の人生を決めつけない

・人生の目的に、「ねばならない」という使命感を持たせてしまうと、どこかで無理が出て、毎日が苦しいものになってしまいます。

・たとえ人生の目的を見つけかけたとしても「自分にはそんな才能はない」「資格がない」と卑屈に考えてしまうと、結局は何も変えられなくなってしまうのです。

 

人生の目的がまわりを不幸にする場合

・人生の目的を勘違いしてしまうとは、それ自体はとても素晴らしい志と言えるようなことであっても、「自分やまわりの人を幸せにする」ということからは、それをやるほど遠のいてしまうことです。

・人生の目的で難しいのは、「大義名分」に偏りすぎると、個人的には不幸になる可能性があることです。

・まずは自分を不幸にしないことに気をつけてください。

 

無価値感が過度なワクワクと使命感をつくり出す

・最初の動機が、「自分はダメなんだ」というところからスタートしていないかということにも注意してください。

・人生の目的を、自分の価値と置き換えないようにしましょう。無価値感から、人生の目的を生きようとすると、ずっと不十分だと感じながら頑張らざるを得なくなります。

 

人生の目的を取り違えない

・使命感は、ある程度達成されるか、報われないと感じるとき、脱力感に変わります。

・人生のなかにある「人生の目的」が自分のものであるかを確認しておきましょう。それが誰かに促されたものではないか、誰の価値観にもとづくかを考えてみると、もっと自由に人生を選び直すことができます。

 

自分のモチベーションがどこから来ているかチェックする

・そのモチベーションが、どこから来ているのか。深いところから来ているのか、それとも浅いところから来ているのかを感じてみましょう。

・深いところから湧き出る情熱を見つけてください。そのためには、人が喜ぶかどうかではなく、自分が心から楽しいと感じるかどうかをひとつの基準にしてみましょう。

 

人生の目的と幸せのバランス

・人生というのは何を残せたのかということで評価される部分もあると思いますが、まったく何も残さなくても、個人的に幸せな人生をまっとうして死ぬという生き方もあるわけです。

・人生の目的とは、自分が納得できる生き方ができたかどうかです。

 

人生の目的を生きるのを阻むもの

・人生の目的らしきものを見つけても、多くの人が止まってしまいます。それは、お金が理由であったり、なんとなく感じた不安だったりします。

・あなたの心にずっとひっかかっていて、やっていないことは何かありますか?それが、あなたの人生を飛躍的に変えていくものです。
最初は、たいしたことがないように感じても、継続していくと、きっと大きな結果が出ます。
ぜひ「自分には無理だ」と思わないでください。

 

まとめ

僕自身が人生についてマジメに考えるようになったのは30代前半だったと思います。

他の人に比べて早いのか遅いのかわかりませんが、家庭を持ち子供が生まれてからくらいだったと思います。

人生について考えると、まず生きている間に何を残すかということを考えます。
いわゆる使命というやつです。

僕の経験上、使命をまっとうするために生きるということを考えると、自分の無力さや未熟さを感じて自分に対して無価値観を感じてしまいます。

どうしても陥ってしまうこの使命感からくる自己嫌悪を乗り越えなければ、本当の意味での人生の目的は見つけられず、人生は苦しいものになっていくのだと感じます。

方向性だけを明確にし、がちがちに目標を決めつけず日々精一杯生きているうちに、本当の目的はあるときにフッと現れるのではないかと僕は思います。

 

 

いまの人生を変える−「人生の目的」


 自分の生きたい人生

・自分が望んでいる人生があるとしたら、あなたは、何を優先するのか。それをまず決めていきましょう。

・自分の理想の生活に、あなたの人生の目的はあります。具体的にイメージしていくことで、それにつながっていくことでしょう。

 

人の望みか、自分の望みか

・私たちの不幸の原因は、自分が理想とする人生を生きていないことにあります。

・好きなことをやると、毎日が幸せ感と充実感で満たされていきます。そして、イキイキしたあなたは、魅力的になり、人やチャンス、お金を引き寄せやすくなります。

・逆に、自分の嫌いなことをしていると、イライラ、不満、倦怠感でいっぱいになります。人とお金を引き寄せるどころか、どんどん離れていってしまいます。

・人生の目的は、あなたが心から望むことをやっている延長線上に現れてきます。なので、いま退屈だと感じる仕事をやっていたとしたら、そこから本当にやりたいことへのシフトは、大切なステップになります。

 

自分の人生を生きるのに必要なもの

・あなたが心から幸せを感じて生きるためには、「自分がやりたいことはこれだ」と明確にすることです。

・まわりに遠慮ばかりして生きてきた人は、頑張って、利己的に考える回路が必要です。

 

変えなければいけないもの

・理想の人生を生きるためには、変えなければならないことが出てきます。それは、あなたの消極的な態度かもしれませんし、世界にてする懸念かもしれません。
自分の性格かもしれませんし、お金の使い方かもしれません。何を変えなければ行けないのか。これも戦略的に考えましょう。

・あなたが変えなければいけない分野は、複数あるはずです。
なぜならいまの生き方のなかに、たくさんの遠慮があり、自己制限があるからです。

・ダイナミックにライフワークを生きたとしたら、いまよりもお金をもっとたくさんもらうことになるでしょう。
すると、増えた収入を自分が学びたかったことのためや、人を助けるために遣うようになるでしょう。

 

自分の思考パターンを見る

・自分にどんな思考グセがあるかを知っておくと、自分が楽観しすぎているかもしれない、あるいは深く考えすぎているかもしれない、と気づくことができます。

・ふだん、ポジティブに見るクセのある人は、ネガティブな面を見るようにしてみましょう。
そして、普段ネガティブな人は、ポジティブな面を見て、積極的に生きるように心がければ、いままでとは違ったことを体験できます。

 

つき合う人を替える

・あなたの人生は、あなたがつき合う人で決まります。

・ふだんから幸せな人たちに囲まれていたら、自然とあなたは幸せになるでしょうし、いつも不満だらけの人と一緒にいると、彼らに影響されてしまいます。

・人生を変えるのに、いちばん簡単な方法は、ふだんつき合っている人を替えることです。

 

まとめ

あなたの人生は誰のものですか?

もちろんあなた自身のものです。

でも、知らず知らずのうちに誰かのための人生にすり替えていませんか?

例えば、親のためにいい大学に行って一流企業に就職する。

例えば、妻と子供のために辛くてやりたくない仕事をしなければならない。
それは自分自身の人生を放棄して他人の期待感や思惑のなかで生きていることになるのです。

主体的に生きるということは、利己的に生きるということと勘違いされやすい。

でも、僕が思うのは主体的に生きることでしか自分に関係する人にプラスの影響を与えていくことができないのではないかということ。

他人の人生を生きているうちは、本気で生きることはできないしステークホルダーたちにもいい成果をもたらすことができない。

だから利己的だと言われても、自分の生き方を貫くことが大切だと僕は思う。

まずは絶対に譲れない自分の人生の目的を形成する軸をつくることですね。

 

苦しみ、挫折、悩みとどう向き合うのか−「人生の目的」


ストレスがないときは一生やってこない

・人生を通じて、ストレスや問題がないという時期は、ほぼないと考えて間違いありません。

・幸せになるほど、心配の種も増える可能性がある。それが人生なのです。

・いろんな心配事を抱えながらも、毎日を生きていく。
これが、ある意味で、普通の人生だということを認識しておきましょう。

 

苦しみ、挫折は「期待する」から起きる

・苦しみや挫折がなぜ起きるかというと、人生に、期待してしまうからです。

・仕事の問題、恋愛、病気、事故などを含めると、必ずと言っていいほど、どんな人も、人生で何度かは、死にたくなるような苦しみを味わうようになっているのです。

 

ポジティブ思考の限界

・ポジティブ思考が行き過ぎると、感情を麻痺させることにも繋がりかねません。

・ネガティブな感情があっても、自然に受けとめ、受け入れ、そのうえで前に進むことができたとき、ようやくポジティブに考えられるようになります。
それまで時間がかかったとしても、それはそれでいいのです。

・過剰に責任を取りすぎなポジティブ思考の人と、責任を取らなさすぎるネガティブ思考の人が、この世界をつくっているわけですが、その綱引きをやっているかぎり、人生の目的とつながることはできなくなります。

 

悲しみは人を深くする

・悲しみや苦しみを体験することで、人はより大きくなります。
それは、悲しみがその人を深くするからです。

・悲しみは避けられるものなら避けたいものですが、悲しみや苦しみが、豊かな人生観をつくるということもあるのです。

 

人生を苦行の連続にしない

・人生はあなたが望んだようになります。人生を修行だと考える人には、次々に試練が訪れます。

・今回の人生をネガティブな体験を中心にしてみようと無意識に決めている人は、本気で変えようと思わないかぎり、そこから出ることは難しいでしょう。

 

トラウマに、人生の目的は隠されている

・苦しい状態から抜け出すひとつの方法は、「幸せの種」を見つけることです。
幸せの種はつらい状況のなかにこそ、隠されています。

・人生の不思議なところは、その人が一番苦しかったことの周辺に、人生の目的も隠されているということです。

 

まとめ

ストレス・悩み・挫折。人生には付き物ですよね。

けれども、人間は弱い生き物でそんなことはわかっていても辛いものです。

どんなに幸せそうな人でも、経済的に成功している人でも何かしらの悩みに苛まれるということを聞きます。

人間は慣れの生き物だから、どんどん閾値が上がっていってしまうのでしょうね。

以前に悩んでいたことが思い出せば、些細なことで悩んでいたと感じることはありますよね。

本当に人間ってそのときそのときで悩みをつくり出していく生き物だと感じます。

 

大きなトラウマを抱えた人が、そのトラウマと向き合い自分のライフワークにされたという話はよく聞く話。

悩みや挫折は、人生の目的が潜んでいる可能性があると思って向き合っていきたいものですね。

 

 

 

これまでの生き方を振り返る−「人生の目的」


自分が生きてきた流れを知る

・あなたがこれまで幸せに生きてきたと感じていたとしたら、これから幸せに生きられる可能性は大です。
逆に、いままでストレスの多い人生だったと感じるとしたら、これからもストレスが多い人生になるでしょう。

・どんなときも幸せを感じるのが上手な人は、どんなにひどいところに行っても、そこに素晴らしいことを見出すでしょう。
逆の人は、たとえ天国に行っても、不満なことを見つけるのではないでしょうか。

大事にしたいもの、手放したいもの

・自分が何を大事にしてきたか、そしてそれがちゃんと手に入っているか見てみましょう。

・もういらないと思ったもの、それを思い切って、手放してしまうと決めましょう。きっと、心も体もフッと楽になると思います。

何を一番大切にしてきたのか

・あなたの人生の手元にあるものは、あなたがこれまで大切にしてきたものだといえます。
たくさんお金がある人は、これまでにお金を大切にしてきた過去があるはずです。

・現時点で、自分の人生で手に入れたもの、手に入らなかったものを見て、あなたは、深い充足感を得られているでしょうか。
それとも、空しい感じを持つでしょうか。
そこにこれからを生きるヒントがあります。

あなたの観念が、人生をつくっている

・ふだん意識しているいないにかかわらず、たいていの人は、「人生とは○○だ」と感じています。「○○」には、人それぞれ、様々な言葉が入るでしょう。

・「人生はつらいものだ」と考えている人にはつらい人生が手に入ります。
その観念を書き換えるには、過去のイヤな体験を受け入れ、「でも、人生は変えることができる」ということに気づくことが最初のステップでしょう。

あなたの幸せ、あなたの苦しみ

・自分はどうして、そんなときに幸せを感じるのか、悲しみを感じるのかを考えてみましょう。
そこにあなたの人生のヒントが隠されています。

・健康でなくても、お金がなくても、パートナーがいなくても、仕事がなくても、人生全体に不満を感じることもできます。

・人生が面白いのは、自分の心ひとつで幸福度が決まることです。

今までの人生で後悔していることは?

・自分がいつも後悔することの共通点がわかれば、それを阻止することができます。
同じような状況になったときに、いつものパターンにならないように気をつければいいわけです。
それを心がけるだけで、これからの人生に後悔を少なくすることができます。

・お金や時間の使い方に関して後悔する人は、それを意識しておくことで、これからは、より後悔が少ない人生を生きられます。

まとめ

人生において幸せを得るために必要なことは、僕は人との競争に勝つことではないと思います。

過去の自分を見つめ直し、向き合い、過去の自分よりもいまの自分や将来の自分が成長するところに喜びや幸せがあると思っています。

今までの自分が、どんなことに幸せを感じ、後悔してきたか、そして自分が何を本当に大切にしているのか。

そんな風に一度自分自身を棚卸ししてみると、ふとしたことで自分が幸せに生きるためのヒントが見つかるのかもしれませんね。

人それぞれ感じ方は様々。一般的な常識や通念的な幸せでなく、自分にぴったりの幸せな生き方を見つけたいものですね。