■適切にイエスという
・やるべき仕事ではないのに手をつけて時間を浪費すれば、自分にとって、上司にとって、会社にとって損失となる。
・何もかも引き受けたいという誘惑に打ち勝つ
■相手を納得させるノーを言う
・ノーと言うときは本気で言う。いたずらに時間を失わないために。
■問題提起をするタイミング
・問題提起をするタイミングは遅すぎてはいけない。境界線があると知らせることでそれが尊重されるようになる。
■移動時間を上手くつかう
・次の仕事に映るための移行時間を活用すればこれから行う仕事を短く、スピーディに、そして誰にとっても生産的なものにできるだろう。
■切り替えに時間をかけない
・移行時間を短くするためのステップ
① 相手が不安に思っていることに十分に耳を傾ける
② こちらの考えを一度だけ述べる
③ 繰り返さない
・移行時間を短縮することで移行を境に新しい現実に対応しやすくなる。
■安心してオフを楽しむために
・せっかくの休暇を侵食されないために、休暇以外でも邪魔されたくないときは、あらかじめ時間をスケジュールに組み込んで全ての枠内で対処すればよい。
■生産的に気を散らすスキル
・気を散らすことは、集中することと同義である。Xからあなたの注意をそらすとはつまり、Yに集中する必要があるということだ。
・気を散らすスキルを活用すれば効果は絶大である。
■やたらに切り替えると効率が落ちる
・マルチタスクは実際には同時並行ではなく、タスクの切り替えを行っている状態である。それは非効率的で、非生産的で時には危険すらある。マルチタスクに走りたくなる誘惑に抗おう。
■完璧主義を克服する
・完璧主義に陥らない3つのアイデア
① 小さなステップで進んでいく-大きなステップの一つで成功しようと考えない
② 人を基準にしない-自分が正しいと思うことをする
③ 同僚、上司を賢く選ぶ
・世の中で通用するのは完璧さではない。生産性の方だ。
■半分だけできていればいい理由
・より少ない資源でより多くを得なければならない。半分までつくるなら、かかる時間も半分ですむ。そしてよりよい成果が期待できる。
・不完全な状態で妥協するのではない。それを目指すのである。
■柔軟さを保つ
・注意を怠らず変化する状況に対応しよう。どんなボールであっても目をそらさないでいよう。
■まとめ
外的環境の影響によりいたずらに時間を奪われずに生産性を上げる方法について考えさせられました。
まず、日本人独特の「空気を読むこと」が本当は生産性に影響を与えることは、『失敗の本質』などでも示唆されているところですが、自分の仕事の中で本当に会社のために、業績に直結できる仕事を選び、それ以外のことに対してはノーと言える勇気を持つことが大切だと感じます。これにより遠回りすることなく、成果をスムーズに上げることができるということです。
そして完璧主義を捨てること、仕事を完璧にこなそうと自分では完璧なつもりでも上司からすれば6割の出来かもしれない。そうすれば、また上司の要求レベルの残り4割に時間をかけなければならない。それならば自分6割の出来とスピードで仕事を終え、上司の助言を受けながら残りの4割を上司の要求するレベルに沿ってさらにスピードを上げた方が生産性が高いと言えますよね。瞬間瞬間の時間の使い方というものを意識していくことが、仕事と人生で結果を得るコツなのかもしれませんね。