世間の常識に「NO」と言う−その弱みこそ、あなたの強みである。


「がんばれば報われる」の毒に気づいているか

・「がんばれば報われる」という肯定形から、「がんばらないと報われない」という否定形に裏返してみると、知らず知らずのうちに私たちの心と生き方を呪縛している、その毒の成分が見えてくる。
・助け合う、分かち合う、喜び合う。そんな古くて豊かな暮らし方は新しい生き方のヒントになり、近代の自己責任の毒を抜く解毒剤にもなるだろう。
・本当の勝負は望みや願いがむなしく打ち砕かれた時点から始まるのだ。だから、「がんばる」よりも「あきらめない」ことの方が大切で、人生の長期戦を戦う底力は、そのあきらめない心、負けない精神からつちかわれる。

 

「そこに”自分”はあるか」と常に問え

・ニーズに敢然と背を向けるには揺るぎない信念や行動原理をもつことが必要となる。それを自分の中にしっかりと築くためにも、周囲のニーズばかりにキョロキョロと目移りせず、自分だけのニーズを見つめて、じっくり育てていくことが大切なのである。
・なぜ、自分の頭でかんがえなくなったのか。世間の風向きにあわせ、周囲の要望に応えていれば無難な道が可能になるからだろう。自分の考えに従うよりも、他人の求めているニーズに順応しているほうが楽だからだろう。だが、そうすることで得られるのは「他人の人生」であって、けして「自分の人生」ではない。
・他人の意見は「有益なノイズ」。他人の声にばかり耳を傾けていると「内なる声」が聞こえなくなる。

 

必要条件だけをかき集める人生は寂しすぎる

・生きるための必要条件をそろえるのに忙しくて、心をゆたかにする十分条件を見失っていないか。つまり、生活ばかりで人生を忘れていないか。
・十分条件とは本の「行間」のようなものだ。必要条件だけがぎっしり詰まった行間のない本を想像してみるといい。そんな行間に乏しい人生の風通しはひどく悪い。
・必要条件ばかりそろえても心の栄養が不足する。便利さを追うあまり、生きる潤いを失ってはいけない。

 

苦しいときこそ逃げ道をつくるな

・とことんまで行き詰まること、それがセレンディピティを得る重要な条件である。だから行き詰まり、どん詰まりを恐れるな。やり始めたことは逃げずにやり通せ。そうすれば偶然が必ずあなたを助けてくれる。
・「損」を恐れてはいけない。人のために時間を費やせば、確かに自分の時間が失われる。だが、その損を損と思ってはいけない。その損はもっと大きな恵みを運んできてくれる損だからである。

 

惜しみなく与えれば、より多く得られる

・果実を得たら半分に割って隣人に分け与えよう。十万円手に入ったら五万円は誰かのために使おう。その分かち合う心が徳となって。さらなる幸運が頭上へ舞い降り、「恵みのサイクル」があなたの周りで回り始める契機になる。
・多くを得る人は、多くを与える人だ。分かち合いの精神を心の中に養おう。

 

まとめ

人間の考え方のベースって育った環境のすごく影響されていていますよね。

特に親から受けた教育の影響というのは非常に大きなものですよね。

何も考えずに生きなければ、親から受け継いだ常識が、自分の常識になる。
それが本当に自分の人生にとって良いことなのか悪いことなのか疑ったり確認することもしなくなってしまう。

僕たちと同じ世代かそれよりも上の方は、特に「がんばれば報われる」と言われ続けてきた世代ではないだろうか。
高度経済成長の余韻の中で、がんばれば報われるのは世相もそうだったのかもしれない。

現在はどうだろうか。
そんな世代の名残を受けた常識に縛られ、生きづらい思いをしている人も多いのではないだろうか。

 

一度自分で荷物を降ろす作業をしてみることをおススメする。

常識を手放す。
がんばるを手放す。
出世を手放す。
必要条件を手放す。

前提をゼロベースにして、豊かな人生を歩むために自分はどうあるべきなのかをまず考えてみよう。

ワクワクすること・情熱を傾けられる大好きなことを軸に動いてみよう。

そうすれば、人生はどんどん主体的で充実したものになっていくのではないのでしょうか。

 

 

投稿者: Masahiro Ito

サーフィンとマラソンをこよなく愛する自称ソーシャルサラリーマン。 自分自身がメディアとして発信できる新しい時代の波に乗るために奔走中。 伊藤人語では、読書初心者の方にポイントを紹介。 僕が薦める本に興味を持ってもらえればこれ幸いでございます。

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