人間関係の重要性ーハーバードの自分を知る技術


関係とは何か

・有益な関係には三つの要素ー相互理解、信頼、尊敬が必要。
この種の関係を築くには、時間と労力と直接顔を合わせたやりとりが必要となるでしょう。
・自己開示ーあなたのことを根本から理解してもらうために、相手にあなたのことを教える。
・質問するー相手をよく知るために質問する。
・アドバイスを求めるーあなたにとって重要な問題について、建設的なアドバイスを求める。
特に自信のないことや不安に思っていることについて積極的に相談する。

人間関係を鍛える演習

・ステップ1、あなたの基本的な情報で、相手が知らないことを紙に書きます。
あなたの人となりが相手にわかるような情報にしてください。相手にも同じように書いてもらいます。
・ステップ2、書いた紙をお互いに見せ合います。
・ステップ3、相手に対する理解が深まりそうな質問を一つ書きます。
・ステップ4、相手にその質問をして答えてもらいます。
同じように、相手に質問してもらい、あなたもそれに答えます。双方ともに、相手の話しをさえぎってはなりません。
・ステップ5、引け目を感じていることや悩みを一つ書きます。
・ステップ6、書いたものを相手に見せて、その問題をどうしたらいいか、相談します。
相手が書いたものを見せてもらい、あなたも同じようにアドバイスします。
・あなたの人間関係について考えてみてください。
相互理解、信頼、尊敬という三つの要素を備えた関係を築くために、どれだけの時間と労力と時間をつぎ込んでいますか?

コミュニケーション手段を選ぶ

・重要な人物と話す時や、繊細なことを話すときは、電話よりも直接やりとりする方法が無難です。
・さらには、グループディスカッションよりも一対一のコミュニケーションの方が強力だということもわかりました。
みんなの前で誰かを批判したい、あるいは批判されたいと思う人はいないからです。

人との関係は時と共に進化する

・物事は常に変化するため、人間関係は一筋縄ではいきません。あなたの仕事内容は変わり、あなた自身も変わり、あなたの欲求も変わります。人との関係は不変ではありえませんし、一度築けば終わりというものでもありません。
・潜在能力を発揮するには、絶え間なく関係を発展させていくことになるでしょう。人との関係を築くことは、磨き続けていきたいスキルのようなものだと考えてください。

 

まとめ

人間関係と一言で言っても色々ありますよね。

家族・仕事・友人・恋人。。。そんなリアルな関係に加えて、今の時代SNSに代表されるようにネット上での人間関係も存在します。

リアルな人間関係においても、ネット上での人間関係においてもここに書いてあるように、「自己開示」というのはとても重要なことだと感じます。

まずは、自分の人となりがわかるように素の自分を出すこと。
相手の懷に入るには、まず自らが懷をさらすところからだと感じます。

自己開示を通して、相手との相互理解、信頼、尊敬を深めていきたいものですね。

 

 

<優秀な人>と<一流の人>の違い−ハーバードの自分を知る技術


リーダーシップとは何か

・リーダーシップとは、自分の信念を知っていて、その信念を貫くために勇気をふりしぼって正しい行動をとる能力のことです。その行動は、組織の価値を高め、人々に良い影響を与えるものでなければなりません。

・こうした人々は自分の信念を知っていて、その信念に従って行動する勇気があります。彼らは人々に価値を与えようと努力します。自分の役割を幅広く定義し、会社の経営者のように振る舞うのです。

 

信念はなぜ重要なのか

・リーダーになるための第一歩として、まずは自分の信念を明確にしましょう。それは簡単なことではありません。才能豊かな人でもなかなか見つからないという有様です。

・手始めにちょっと視点を変えて世界を見てみましょう。意思決定者になったつもりで自分ならどう判断するか考えるのです。
・意思決定者の立場に立って真剣に考えることは、精神的に負担ですし、深い考察が必要です。それに比べれば他人の行動にケチを付ける方がどれだけ楽なことか。

・素晴らしい職業や組織は、積極的にリーダーとして行動する人々の上に成り立っています。素晴らしい組織は、率直に意見を言う度胸のある人々に支えられているのです。

 

経営者マインドの威力

・自分の損得とは関係なく、他の人をサポートすること。つまり、あなたの仕事内容の中に、「まわりの人のパフォーマンスの向上をサポートする」という項目を加えるのです。

・人をほめ、認めることを学ぶこと。それにはあなたが不安を克服して、自信を持ち、人からほめられたいという欲求を抑えましょう。

・行動を決断する時は、その行動が(自分のため)だけでなく(組織のため)にも役立つかどうかを考えること。

・仕事をするときは、次の工程の人だけでなく、責任者のことも気にかけておくこと。つまり、自分の仕事を幅広く捉え、上司やその上司が直面する問題にも配慮しましょう。

 

価値観、境界線、独自の哲学

・価値観は人生の指針です。価値観は私たちの行動を左右し、私たちの人格を形づくります。

・あなたの価値観を紙に書いて、それをはっきり意識するようにしてください。正しい答えなどありませんが、自分の価値観を意識できれば、キャリアや人生をどう構築するか、どんな人と付き合うかといった基準が明確になります。

・境界線は価値観よりもわかりやすいかもしれません。簡単に言えば、境界線とはあなたが越えないと決めている倫理的な一線のことです。

・前もって境界線を決めておかないとゆくゆく後悔する決断を下しがちです。何かが掟から自分がひどい過ちを犯したことや、その責任を取らなければならないことに気づくのは遅いのです。

・自分はどういう人間なのか、何を信念としているかを前もって考えておけば、いざという時にも落ち着いたり、決断を先送りしたり、質問したり、あるいは誰かに相談してアドバイスを求めたりできますし、何よりも、より善い決断を下せるようになるでしょう。

 

まとめ

仕事においても人生においても言えることですが、リーダーシップを語る上で最も大切なことは価値観・境界線・独自の哲学、この3つに集約されると思います。

まず、自分はナニモノであるのか。
自分にとっていかなるものにもゆるがされることのない絶対不可侵の軸というのは何なのか。

そして、自分が絶対越えては行けない一線は何なのか。
これは、常に持っておかなければならない。

いざ、決断の場に追い込まれた時に謝った判断をしないためにも、確固たる自分というものを常に自分の意識下に置いておきたいものですね。

 

自分を理解しよう−ハーバードの自分を知る技術


第一段階:自分史を書く

・第一段階では基本的なことを描写するにとどめます。
・自分史を書いてみると、あなたが意思決定を下すときに、予想以上に両親(とそのしつけ)の影響を受けていることに気づきませんか?
・数週間かそれ以上かけて書き、思い返し、あなたの自分史にどんどんエピソードをつけたしてください。重要なのは、とにかく書くことです。

第二段階:勝者の口調と敗者の口調で書く

・勝者の口調と敗者の口調の間にもトーンの異なるさまざまな口調が存在します。
・心の声について考えるときは、わき起こる思いをコントロールしようとかブロックしようとか思わないことです。
・私たちがすべきことは、こうした口調の違いに気づき、これらの声が私たちの行動にどう影響するかを理解することです。

第三段階:心の声の影響力を理解する

・勝者の口調であなたの自分史を最後まで書いてください。英雄になったつもりで書きましょう。
・次に、敗者の口調で書きます。こちらの方が難しいかもしれません。
・両方のバージョンで書き終えたらそれぞれの声があなたの頭のなかで聞こえるときの状況を思い浮かべてください。

不当な目に遭った体験を思い出す

・自分の人生を読み解く方法は他にもあります。不当な目に遭った経験を思い出してもらう、というものです。
・一般的に不当な思い出は、記憶の中に埋もれてしまいがちです。そして一度掘り起こしてみると、その記憶がずっと心の中に残っていたことや、私たちの思考や行動に大きな影響を与えていることに気づくのです。

自己認識と「ねばならない」という意識

・共通するキーワードは「なぜ」です。夢を叶えるには、あるいは潜在能力を開花させるにはどうしたらいいのか?その問いに対する正しい答えはありません。
・重要なのは、あなたが特定の行動をとる理由を理解し、それを読み解くことです。このプロセスを何度も行えば、そのうちに自分への理解も深まるでしょう。
・何をすべきかわかっているのに、それができない。しかも、できない理由もわからない。多くの場合、妨害しているものは理性ではわからない何か、もっと深い何かです。

 

まとめ

自分の過去のことを真剣に遡ったことってありますか?

ボクは今までなかったので、今回一度紙に自分年表をつくって振り返ってみました。
ここでこの本がおすすめしているのは「敗者の口調」「勝者の口調」で振り返るということ。

要は今まで遭った自分に関するエピソードをポジティブな視点とネガティブな視点両方から捉えてみようということ。

確かにそうすることで、今まで思い込んでいたことが客観的に捉えられて、それが影響してどのようにして自分自身を形づくってきたのかがうっすらとわかってきます。
価値観や人生観にどんな影響を与えてきたのかというルーツを知ることはとても大切なことです。

ちなみにボクの場合は20代までは完全に親の影響を受けて生きていたことがはっきりと言えます。30代で読書をしたりセミナーに参加するようになり、いろいろな考え方を吸収することでいまの自分が形成されたのだと感じられます。

あなたにとってのターニングポイントはどこですか?
今の自分のルーツはどこにあるのかを知ることはこれからの自分を形づくっていくためにはとっても大切なことですよね。

 

自分の長所と短所を知ろう−ハーバードの自分を知る技術


なぜ自分の長所と短所は気づきにくいか

・確かに毎日いろんなことが起こりますし、仕事上のごたごたもあるため、ゆっくりと自分のスキルを評価するのは容易ではありません。しかし、スキル評価を後回しにすることは、今は問題なくても、将来的にはほぼ確実に悪影響を及ぼします。
・ほとんどの人はこのテーマについて掘り下げて取り組んでいないだけです。そのために自己認識があいまいなのです。

具体的なスキルについて話す

・スキル評価は、人間関係や人脈や人気を評価することではありません。簡単には変えられない外見や個人的な特徴は、評価の対象外とすること。「良い」か「悪い」かは重要ではありません。重要なのは、現実に向き合ってスキルについて具体的にはっきりさせることです。

「しない」のか「できない」のか

・長所と短所を評価するときは、自分の能力に注目しましょう。当たり前に聞こえるかもしれませんが、それを避ける人が多いのです。
・当たり障りのないことを話し合う方がずっと簡単です。その方が気楽でしょうが、それではあなたの重要な問題点がわかりませんし、いつまでたっても改善が見込めません。

今すぐスキル評価をはじめよう

・仕事で華々しいスタートを切ったのに、何らかの理由で行き詰った人が、あなたの周りに一人くらいいるのではないでしょうか。私の知る限り、その原因は、その人が習慣的に自分のスキルを分析しなかったか、あるいは新しい仕事の条件にあてはめて分析し直さなかったかのいずれかです。
・その仕事にはどんな能力が求められるのかをじっくり考える習慣を身につけないと、いつか自分に跳ね返ってくるでしょう。そうならないためにも、内省と分析を続ける努力をしてください。

すべてにおいて万能である必要はない

・これまでに私は、自分の業務に関わる強みが一つか二つしかなく、弱点をたくさん抱えている人と何度も仕事をしました。そんな人であっても必ずしも転職の必要はありません。
・一人で仕事を完結させる必要はないこと、自分の弱点をカバーできる同僚に助けてもらえばいいこともあります。

あなたが責任をもってやるべきこと

・「責任をもって自分のスキルを把握しましょう」というところを可能にするのが思考様式(マインドセット)です。これにより自分の長所と短所を評価する計画を練ることができます。
・他人の能力か評価を指導またはサポートすれば、自分自身の評価についても多くを学べるのです。
・あなたの潜在能力を引き出すには、まず自分の長所と短所を評価しなければなりません。

 

まとめ

ジョハリの窓って知ってますか?

「自分も他人も知っている自己」を「開放の窓」
「自分は知っているけど他人は気づいていない自己」を「秘密の窓」
「自分は気づいていないけど他人は知っている自己」を「盲点の窓」
「自分も他人も気づいていない自己」を「未知の窓」
って分けるコミュニケーションの円滑な進め方を考えるために提案されたモデルのことです。
(参考:Wikipedia

自分のことって案外わかっていないものなんですよね。
だから、盲点も多いし、自分自身がまだ知らない自分というものもまだまだあるんです。
でも最近それを知ろうとするかしないかで、人生の幅が大きく変わってくるんじゃないかって思うんです。

「自分はこういう性格だから〜できない」
「自分はこういう主義だから〜できない」

そうやって、自分のことを自分で決めつけるところに限界は発生する。
過小評価や自信のなさにもつながっていきますよね。
自分の天命、天職はやっぱり「自分の好きなこと」「自分の得意なこと」「人のために役に立てること」の重なる部分。

自分のことをじっくりと見つめてみる機会をもつことってすごく大切だと思います。