仲間がいる人は負けないー負けない力


○人は人で磨かれる

・君の友人に会わせたまえ、君がどんな人間か当てて見せよう。君が君のクオリティアップを図りたいならば、一番効果的な方法は、「自分よりも優れた人と付き合うこと」に尽きる。人間はつき合う仲間によって、知らず知らずのうちに、絶大なる影響を受ける。「親友」よりも心をさらけ出せる「心友」を得る。

・犬小屋から抜け出しなさい。よき心友を得るために自分のコンフォートゾーンから抜け出す。「犬小屋の論理」に陥らない。ランチを社外の人と食べる。質の良い勉強会や異業種交流会に出かける。異質の人と触れ合うことで、感性の泉がいつまでも枯れることがない。

・理念がなければよき心友は集まってこない。自分の価値観を明確にし、それに沿った行動をしていると、周りから信頼と尊敬を受けることになり、それが求心力の源になる。

○オープンマインドで耳を傾ける

・目標が大きくなればなるほど、自分ひとりの力だけではたどり着けない。

・よき心友だけでなく、メンター(師)が必要である。

・メンターに完璧を求めてはいけない。メンターがその欠点をどう矯正しているのか、どう折り合いをつけて生きているのかまで学んでこそメンターの存在の意味がある。

・耳の痛いことを言ってくれる人ほどそばにおけ。客観的な視点から指摘してくれる人が一人もいない人は危うい。

・理念がなければメンターには出会えない。

○真のリーダーを目指しなさい

・部下には君の理念を示せ。物事を長期で捉える。「多長根」の視点。

・リーダーは長期に加え、短期でも考えられねばならない。変化に対しても柔軟でなければならない。

・変化に対し、マネージャーは「改善」を考えるが、リーダーは「革新」を考える。

・部下の心をインスパイアする。

・人望とは。リーダーとしての能力〈スキル・マインド〉を発揮し、仕事で結果を出した時に生まれるものである。

○心を揺さぶるスピーチの秘訣

秘訣1.目的を明確にする

秘訣2.相手と波長を合わせる

秘訣3.話を三点に絞る

秘訣4.なるべく借り物のネタや言葉を使わない

秘訣5.心で話す、情熱的に話す

秘訣6.質問を投げかけて注意を引く

秘訣7.最初に言い訳と謝罪をしない

秘訣8.ジョークを交えて話す

 

○負けないチームのつくり方

・チームワーク強くする二つの条件

条件1.理念と目標を全員で共有する-全員のベクトルを同じ方向に向ける。自分が究極の理念を示し、それにみなが共鳴すると、考え方に大きな違いがなくなり求心力が働く。

条件2.会社の目標と個人の目標を一致させる

・部下に必ず結果を出させるための6つの秘訣

秘訣1.目標と責任を明確化する

秘訣2.目標の決定のプロセスに関与させる

秘訣3.権限を出来る限り委譲する

秘訣4.結果責任はリーダーが追う

秘訣5.信賞必罰を徹底する

秘訣6.部下を資産として扱う

○最後に勝つのは、負けなかった人

・30代まではダボハゼでいけ。与えられた仕事には何でも食らいつく。

・不得意なことは切り捨てろ。どんなに努力しても人並み以上になれないことは切り捨てる。

・人間力を高めろ。情熱を持つこと、肯定的に物事を見ること、謙虚さを失わないこと、自分の理念を持っていること、礼儀礼節をわきまえること。ただし、スキルあってのマインド、人間力が高くても仕事ができなければ意味がない。

・あきらめなければ負けではない。最後に勝つのは、あきらめなかった人だ。多くの問題や苦難に立ち向かい、自分に克ち続ける。克つ人は勝つ人になるのだ。

 

 

今回のテーマは「仲間がいる人は負けない」。自分には「心友」は何人いるだろうかと思わず自問しました。自分の悩み、弱み、欠点をさらけ出せる心友。よき心友をつくるにはコンフォートゾーン(快適空間)から脱出しなければならない。多くの人と会って価値観の合う人を見つける。焦らずゆっくりとたくさんの人と会うことが大切だということを実感しました。確かに長い人生の中で、会社や学校という箱の中で出会う人というのは本当に一握りですよね。もっと視野を広げて、いろいろな世界を見なければいけないし、もったいないと感じる今日この頃です。ソーシャルメディアというツールがリアルを補完するものであるとすれば、ネットでの交友から価値観のある人を選別してリアルの心友にも発展する可能性もありますよね。様々な可能性を模索しながら、自分の人生を充実させてくれる心友を一人でも多くつくりたいものですよね。

 

 

 

枠にとらわれぬ人は負けないー負けない力


○世界に負けないコミュニケーション力

・優れた国際人である前に優れた国内人であれ。

・自国をよく知る。日本人としての教養を身につける。日々の仕事に明け暮れず、無用の学を蓄積する。後に重要な仕事を任される立場になった時には、人間的厚み、深み、教養が問われる。

・祖国日本を愛している。

・日本人としてのアイデンティティを確立している。

○グローバルマインドの磨き方

・世界を知る。

・違いを尊重する。

・フレキシビリティ〈柔軟性〉を身につける

○君にとっての貴重な財産のつくり方

・相手に関心を示す。相手の存在や価値を認める。積極的な傾聴をする。

・大き目に、ゆっくり目に、相手の目を見る。

・人間の耳に最も心地よいのは「自分の名前」。

・ネーム・ドロッピングは嫌われる。

・丁寧にきっぱり「ノー」を言う。

・外国人もいる会議では日本語で話さない

・若い時に無用の学を修める。

・会って話すのが基本中の基本。

・与えよ、さらば与えられん。「ギブ・アンド・ギブ」を心がける。

○論理と数字が動かなければ相手は動かない

・もっと理屈っぽくなれ。理詰めで相手を説き伏せるプレゼンテーション力を身につける。

・ディベート学習のススメ。

・日本人は3倍主張してちょうどよい。

○「ユーモアがある」は最高の褒め言葉

・笑いは大きな武器になる。その場を和ませ一瞬で相手の心を開く力。

・自分の心がしなやかに強くなる。

 

 

今日のテーマは「枠にとらわれない人は負けない」。すぐれた国際人である前に優れた国内人であれ、という言葉にはなるほどと感心させられました。とかくグローバル時代と言うと英語を学び、海外のことを学び、コミュニケーションスキルを身につけることが最優先だと思います。著者が主張するのは、日本人である以上は日本のことを良く知るということ、順序を重んじよということです。自国の政治・経済、そして歴史・地理・美術・文化などの無用の学を身につけよということです。日本人としてのアイデンティティを身につけるために、もっと日本のことをしっかり勉強しなければならないと感じさせられました。

・非言語コミュニケーションを侮るな。「メラビアンの法則」スピーカーがオーディエンスに話をしたとき、目からの情報・印象が55%、耳からの情報が38%である。

 

爪を研いだ人は負けないー負けない力


○君の会社は大丈夫だろうか

・生き残るために最も重要なのは環境に合わせて自己を変革する力である。

・最重要国家資源はグローバルリーダー

・世界の潮流は、IT化、グローバル化、多様化

○あなたはいまどこにいる

●スキル

・多様化〈ダイバーシティ〉マネジメント能力

・財務リテラシー

・ITリテラシー

・情報リテラシー

・英語+1リテラシ-

・グローバルコミュニケーションスキル

・プレゼンテーションスキル

・人間関係能力

・チームビルディング能力

・課題発見および問題解決能力

・状況対応能力

・方向性明示能力

・人財育成能力

●マインド(人間力)

・情熱

・インテグリティ(信頼・尊敬)

・全体観・大局観

・歴史観

・感性・直感力

・自責・当事者意識

・チェンジマインド

・好奇心

・創造性

・イニシアティブ(率先垂範能力)

・向上心・向学心

・胆識(見識+決断力+実行力)

・肯定志向

・謙虚

・ユーモア

○世界で勝負する人の勉強法

・学んだことは実践し、誰かに教えろ。最も効果が高いのは「やってみると教えるの組み合わせ」である。

・座学で学び、修羅場で成長しろ。原理原則を学んだ上で、実践で経験を積む。

・上司の期待と予想を超えてみせろ。積極的にメッセージを送る人間にチャンスは来る。事前評価を上回る行動をとり、自分の付加価値を高める。

○結果を出す人は君より努力している

・一流の人は、凡人が驚くほどのしているものだ。努力する力そのものが才能である、という考え方もある。

・君が何歳でもまだギブアップする必要はない。

・君の努力は必ず成長という結果を出す。

○君はなぜ、いまの会社をやめようと思うのか?

・転職で幸せになる人は意外と少ない。

・もし転職をするならば、次々と職場を移り変わる「ジョブホッパー」ではなく「キャリアビルダー」を目指す。

 

 

今日のテーマは「爪を研ぐ人は負けない」。時代は日々変化していて、サラリーマンとして必ずしも30年同じ会社に働いて安定した給料をもらえる保障はどこにもありませんよね。そして今自分がしている仕事も会社という看板があってこその信用であり、個人としては本当に小さなものであるということを身にしみて感じることがあります。その会社が10年後どうなっているだろうかという危機意識を持つことはすごく大事だと思うし、また環境によって変わらなければならないのは会社ではなく自分自身だということも自覚しなければならない。とにかく今感じているのは、会社に依存するのはリスクであり、今の自分の実力を良く知り、スキルとマインドを鍛えていかなければならないということ。人に負けない努力をして、会社内での自分の価値だけにとどまらず、市場での自分の価値を高める訓練をしなければならないと肝に銘じました。

仕分けする人は負けないー負けない力


○都合良く物事が運ぶことはめったにない

・問題解決力は「負けない力」を得るために大切である。

・問題発生は改善するチャンス。日ごろからリスクマネジメントの意識を持ち、重大な事故が発生する前に芽を摘むことのできるシステム。そして、管理職や同僚とその芽の存在を共有できる人間関係と習慣をきちんとつくっておく。⇒「PDCマネジメント」

・他人や天気は自分の思い通りにならない。

・自責と多責の順序を間違えない。

・自責は多責の3倍重要である。

・事実だけを見て、無用な心配をするな。事実と推測をきちんと仕分けする。

・緊急度・重要度の低い問題はズバッと断ちきる。

・全て追えば全てを失う。「メリハリ」「つぼを押さえた仕事をする」。自分にとって無駄なこと(相対的に重要度が低いこと)を思い切って切らないと、自分の限られた人生資源(時間やエネルギー)を重要なことに投入できず、スキルも高まっていかない。

・仕事ができる人は「多長根」で考える。成功する人は、一面ではなく多面的に、短期に加え長期的に、枝葉末節にとらわれず根本的に考える。

・数字でイメージすると心が折れない。自分のすべきことを数字でイメージする。

・楽しんでやれば、物事はうまくいく。今やっていることを好きになる。人間は、かなりの部分は自己暗示の動物である。好きなのだ、楽しいのだ、と思い続けると、だんだんそうなってしまうのだ。いい意味で自分を錯覚にかけ、催眠術にかける。「心頭滅却すれば火もまた涼し」である。

○逆境に負けない3つの心得

心得1.備えあれば憂いなし…貯金、スキル取得など経済的な防備

心得2.自分の能力を高めておく…将来への種まき、爪を研ぐ

心得3.苦しい時ほどいつも笑顔でいろ…どんな人間なら応援したいか考える

○他人が失敗した君を見ている2つの視点

視点1.君はチャレンジ精神のある人間か…1度目の失敗は学習、2度目の失敗は確認。

視点2.君は失敗から学べる人間か…PDCの「C」 の作業を欠かさない。

○戦略は実行して初めて意味をなす

質問1.言いっ放しになっていないか?…理念と戦略との間の整合性

質問2.成功しやすい場所にいるか?…できるだけ有望な市場に自分の身を置く

質問3.付加価値があるか?…差別化できないビジネスマンは幸せになれない

質問4.集中しているか?…得意技を持っておく

質問5.実行しているか?…評論家になってはいけない

質問6.チェックしているか?…PDCのCの部分を忘れてはいけない

質問7.負けない仕組みをつくっているか?…判断基準を数値で決める

○自分に満足した時から過去の人になる

・3つの満足

①    「悪い満足」自己満足、いわれなき満足感に浸りきっている様。安易な現状是認。

②    「正しい満足」やりがいと誇り、朝起きた時わくわくするような状態

③    「前向きな不満」現状否定、対策肯定。改善のため努力する状態

 

 

今日のテーマは「仕分けする人は負けない」。仕事上で大きな問題が、あちらこちらに出てきたときに動揺して結局対応が後手後手に回ることはよくあります。問題解決能力は仕事力を高めるためにも身につけておきたい能力ですね。特に大切なのは仕事におけるPDCのCの部分だと書かれています。日ごろからリスクマネジメントの意識を持ち、重大な問題が発生する前にその芽を積むこと、つまり評価・学習・反省・改善の検証作業が必要だそうです。

そしてもしトラブルが起こってしまった場合、中身を仕分けすることが重要だそうです。例えばコントロールできることとできないこと、今すぐできることと後回しにできること、人への対処とモノへの対処、上位20%かその他の80%かなど。全てを一気にこなそうとするとつぶれてしまう。いろいろな観点で問題を仕分けし「切る」ことが重要ですね。

 

理念がある人は負けない−負けない力


理念を持つ人は負けない

・理念とは文字通り「理」想を「念」じることである。「ビジョン」「使命感」「価値観」の総称である。

・理念の浸透した会社に共通する特徴は社員一人一人がやりがいを持っていること。囚人のようにいやいや働く「牢働」ではなく、単に生活のために働く「労働」でもなく、生き生きと「朗働」をしている。だからこそ、仕事の質も高くなるし、会社も長期にわたって発展する。サスティナビリティ(持続可能性)の担保が可能になる。

・理念の存在が大切なのは、会社だけに限られた話ではない。自分株式会社の社長たる君にとっても同じことだ。

・後にリーダーとして頭角を現す人は、「夢やビジョン」、「使命感」、「価値観」に支えられ、良い仕事や大きな仕事ができ、人を動かすことができる。だからこそ、辛い時、窮地に陥った時にも、その理念と目標に支えられ、負けることなく頑張れるのだ。

真面目な君でも三日坊主になる四つの理由

1)最も大切な理念が弱い

2)目標設定を間違えている

3)付き合う人間を間違えている

4)自分にコミットできない

理念がある人は、迷わず、ブレず、妥協せず

・ビジネスマン4つの分類

①    マインドがあってもスキルがない原石の人材(ルーキー)

②    スキルがあってもマインドがない、ただそこにいるだけの人在(フォロワー)

③    スキルもマインドもない、会社の損害になっている人罪(ルーザー)

④    スキルもマインドもある、会社の宝である人財(リーダー)

・高い誇りを持った人間は、それにふさわしく行動し、がんばるようになる。他人はそれを見て高い評価をするからさらに業績は上がる-という好循環が生まれる。

君の理念に魂を入れるための7つの質問

質問1.忘れないようにしているか?

質問2.腹に落ちた言葉か?

質問3.伝えているか?

質問4.判断基準として使えるか?

質問5.差別化しているか?

質問6.見直しているか?

質問7.次の時代にふさわしいか?

弱くても負けない目標のつくり方

視点1.短・中・長に分ける

視点2.頑張って手を伸ばせば届く

視点3.数値で評価できる

視点4.自分が納得している

視点5.他人と差別化できる

視点6.人柄を磨く

・人は無茶をするとつぶれてしまうが、無理をしないと伸びない。

 

まとめ

理念とは理想を念じること。
忙しさにかまけて自分の中に他からの影響の力が加わりすぎていたときにこの言葉がすっと入ってきて我に返りました。

自分の理念と人生の目的はなにか?何を目標として生きているのか?これから何をしたいのか?どういう自分になりたいのか?

もう一度自分に問い返し、自ら燃えて理念に魂を入れて、それを目標に落とし込んで生きていかなければならないと肝に銘じました。「いきいきと生きる」やっぱりこれが一番ですね!

 

意識と態度について−伝説の外資トップが説く働き方の教科書


自律と自立

・自律ができて自立ができる。

・「make a difference(一隅を照らす)」ためには二つのジリツが必要。

・自立するためには、常日頃から自分の能力向上のために若干のお金と時間の投資をし、自分の市場価値を高めておかなければならない。

・限られた可処分時間をやりくりして自分磨きに充てるためには、自分を律することのできる「自律」の人である必要がある。

☆「春風を持って人に接し、秋霜を以て己を律する。」(佐藤一斎)

 

伸びる人は謙虚な人

・リーダーに絶対必要な「自信」。「自信」の源泉は「仕事力」と「人間力」。

・さらに「発揮能力」と「保有能力」の二つが必要。

・自信→過信→慢心→傲慢→破滅

☆「事未だ成らず 小心翼々、事将に成らんとす 大胆不敵、事既に成る 油断大敵」(勝海舟)

・素直であるほど人は伸びる。

☆「成功者に見られる最も重要な資質を一つだけ挙げるとすれば、それは素直な心である。」(松下幸之助)

・真の謙虚さは次の三点に凝縮される

①    人の意見に素直に耳を傾けること

②    人の良いところを見て、そこから学べること

③    人に感謝し、ありがとうと言えること

・美点凝視を心がける

 

最大の敵は「あきらめ」

・妥協とは最後にするもの。初めからするものではない。

・しんどい時間を経なければ実力はつかない。

・諦めそうになる自分に打ち勝つ方法

①    「認識線」と「実力線」を意識する

②    三年前の自分と比べる

③    ゴールイン(目標達成)した時の自分を思い浮かべる

④    メンターの懐に入る

⑤    自分を支えてくれる言葉の在庫を持つ

・つらい時に思い出してほしい「コツコツカツカツ」。

 

胆識を持つ

・ただの物知りで終わらないために覚えておきたい「三識」。

①    知識(knowledge)

②    見識(wisdom/intelligence/Point Of View)

③    胆識

・胆識とは見識(自分の知識+考え方)+決断力+断行力。

・知識者は「考動」の人。見識者は「口動」の人。胆識者は「行動」の人。

・ビジネスの世界は「Timing is money.」

・「判断、決断、断行」を胆識のやりくり三断という。

・プロとはPROの人

①    PはPositive(肯定思考)「知高行高」「注意深い楽観主義」。

☆「悲観主義者はあらゆるチャンスの中にも出来ない理由を見つけ、楽観主義者はあらゆる困難の中にもチャンスを見出す。」(ウィンストン・チャーチル卿)

②    RはResponsibility(自責)物事がうまくいかないとき、それを解決するために、自分は何を考え、何をすればいいのか。いきなり責任を転嫁するのではなく「自分に何ができるか」をとことん考える。「責任転嫁は成長機会の自己否定である。」

③    OはObjective(目標)「失敗とは目標のない生き方をすることである」だからこそ「短期と長期の納得目標を追い続ける生き方」をしなければならない。

 

中国明王朝の歴史が教える正しい考え方の原則「多長根」

・「単面」に対する「多面」。多面的に物事を俯瞰し、全体像を正しくつかむ。

・「短」に対する「長」。短期は損気、短プラス長で物事を考える。

・「末節」に対する「根本」。原点、根本的目的に立ち返る。

・「多長根」を座右の銘にする。

 

人生「FUN」の一言で変わる

・3つのロードー「郎働」「労働」「牢動」。楽しくない仕事を楽しくやる仕事に変換する。

・Life is too short not to enjoy.

☆「これを知る者は、これを好む者に如かず。これを好む者は、これを楽しむ者に如かず。」(孔子)

 

 運とは運ぶことのできるもの

・スキル、マインド、運。重要度ダントツ一位は運。

・成功=(情熱+人間力+仕事力)×運

・考え方ややり方によっては自分に運を運ぶこともできる。

・運を良くする4つの方法

①    自分は運がいい」と思い続ける。「運気なければ、人気なし」。

②    「運気」をくれる人と付き合う。

③    メンターを3人持つ。

④    学び続ける。昨日より今日の自分、今日より明日の自分の方が半歩でも一歩でも進んでいる。

・優れたエグゼクティブに見られる最も共通的な特徴は、日々の自己革新を怠らない人。

・運をつかむには、リスクに背を向けないこと。めぐってきた運をつかむということは、新しい世界に飛び込む事に付きまとう不安を乗り越え、あえてリスクをとって挑戦するということです。その際に必要になるのが「胆識」です。

 

まとめ

まず大事なことが「自律ができて自立ができる」ということ。

言葉遊びにも思えるこの「ジリツ」という言葉の意味がすごく重みを感じさせます。自律するためには、「自分はこういう人生を送りたい」「こういう人間になりたい」という強い願望を持ち続けることが大切です。自分を律し、限られた可処分時間をやりくりして自分磨きに投資し、自分の市場価値を高める。そして会社の肩書を背負った自分でなく、「個」としての自分が認められた時が初めて「自立」するということのように思います。

そしてそのために重要なことが謙虚な姿勢です。素直な心を持ち、人の意見に耳を傾け、良い行動を学び、感謝をすること。けっして自信が過信、慢心、そして傲慢につながってはいけないことを肝に銘じなければならないと思いました。

最後に最も大事なことは「胆識」を持つこと。あまり聞き覚えのない言葉でしたが、間違いなく私の中では重要なキーワードになりました。「知識」「見識」に加えて決断力・行動力を備えるということ。頭でっかちではなく、得たものを活かして行動を起こすこと。つまり知高行高人間になるために絶対に必要な資質です。失敗のリスクを恐れず、決断・断行できる資質を身につけなければならないと実感しました。

「今日の自分は昨日までの自分の結果である。将来の自分は今日からの自分の結果である。」(新将命)

人についてー伝説の外資トップが説く働き方の教科書


ホンモノ人間とニセモノ人間を見分ける目とは

・付き合う人選びが肝要。

・こういう人はニセモノだ

①    自分の話ばかりする人

②    肩書にこだわる人

③    私利私欲ばかり考える人

④    小さな仕事はおろそかにする人

⑤    先輩との電話を秘書にかけさせる人

・こういう人はホンモノだ

①    相手の話に耳を傾ける人

②    サンキューメールをまめに送る人

③    用のない人に連絡をする人

④    自分から話しかける

⑤    自分の考えをもってはっきりと表現できる人

 

三人のメンターがあなたの人生を変える

・「ティーチャー」と「メンター」。私たちに知識や情報を与えてくれるのが「ティーチャー」。これに対して生きる勇気や人生の知恵を授けてくれる人を「メンター」という。

・人生で挫折を経験したとき、そこから立ち直れるかどうかは二つの大切なポイントにかかっている。ひとつは、自分自身が諦めずに踏ん張れるかどうか。そしてもう一つは生きる勇気を与えてくれ、やり直せ、頑張れと背中を押してくれるメンターがいるかどうかです。

・メンターに相談する際気をつけたい4つのこと

①メンターに頼りっぱなしでなく、自分の意見を持つこと

②素直な心でメンターの言葉に耳を傾けること

③アドバイスをもらったら手紙なりメールなりで遅くとも3日以内に感謝の気持ちを伝えること

④いかなる人に師を求める場合でも、その人にパーフェクトを求めない方がよいということ

 

よきライバルを持って自分に磨きをかけろ

・コンペティターとライバルの違い。コンペティターは、お互いに競争して、勝った負けたの優劣をつける関係。ライバルとは、切磋琢磨しあえる相手のことをいいます。

・ライバルから学び、ライバルを超えよ。そもそも「ベンチマーキング」とは、最高の事例から学ぶという意味ではなく、学んだ上に超えるということ。

・「比較」は自分をみじめにする。自分自身を見つめ直す。「他人の定規」で計らない。

 

諌言してくれる人を持て

・ナポレオンも部下のお世辞に弱かった。

・わが身を滅ぼさないための「諌議太夫」。漢から元の時代、太宗を諌め、耳の痛いことを言う職分があった。彼らは諌言しないと逆に職務怠慢だと看做された。

・時にはチアリーダーという心の支えも必要。家族の中に、友人の間に、何人かのチアリーダーを探す。

 

 

まとめ

今回のテーマは「人について」。

人間とは、その人が今までの人生で付き合ったことのある全ての人の総和である。人間は付き合う人に少なからず影響を受けます。

だから付き合う人はすごく慎重に選ばなければならないと考えます。

類は友を呼ぶといいますが、マイナス的な思考をする人の周りにはマイナス思考的な人が集まるし、プラス思考をする人はプラス思考の人を引き寄せるように思います。自分の考え方、生き方を変えることで自分の周りに集まってくる人、出会う人、付き合う人も変わってくるのでしょうね。

人について大事なのはまずメンター(師)を持つこと。自分に生きる勇気や人生の知恵を与えてくれる人。私自身まだ人生の師と呼べる人には出会えていないのですが、やはり簡単には出会えない存在のようです。自ら出会いを求めて行動を起こさなければならないと思います。

そしてよきライバルを持つということ。ただ単に勝った負けたの優劣を競う競争相手ということではなく、お互いを切磋琢磨して高めあえる存在を持つということが大事ですね。

そして諫言してくれる人を持つこと。人間は耳の痛いことを言う人を遠ざける傾向にあります。成功し称賛ばかりを受け、讃辞に酔いしれてばかりいると足を踏み外すことになります。自分の思いこみをいさめてくれる存在は非常に重要だということです。

最後に自分のチアリーダーを持つこと。心の支えになってくれる人、自分の味方でいてくれる人。人間は苦言ばかり受けると精神的に落ち込んでしまいます。自分が意気消沈している時にでも応援してくれる人を持ちたいものです。

このような人間関係を成熟させながら、人生は徐々に成熟していくのだと思います。どれも成功や幸福感には欠かせない人間関係であり、自分が行動して見つけていくものだと思います。これからの人との出会いが楽しみになりますね。

学びについてー伝説の外資トップが説く働き方の教科書


■「学ぶ習慣」はビジネスパーソンが持つべき最重要資産

・大変の時代、大変しないと大変だ。

・「最大の年金は仕事である」

・「学ぶ習慣」という財産形成。

☆若くして学べば壮にして成すあり。

 壮にして学べばおいて衰えず。

 老にして学べば死して朽ちず。 (佐藤一斎)

・三つの学びの要素。「座学」「師」「修羅場」は1:2:7で。どれが欠けても大成できない。

 

■座学からは原理原則を体系的に学べる

・カギはアフター6と週末。可処分時間を充電に充てる。

・可処分時間配分法

①    体を休める(睡眠をとって文字通り体を休める)

②    体を鍛える(ジムなどに行って汗を流す)

③    心を休める(仕事から離れて趣味や娯楽を楽しむ)

④    心を鍛える(読書や勉強会への参加などの座学)

・無用の学と有用の学。「一日4度のメシを食え、一度は活字のメシを食え」。

・有用の学を7割、無用の学を3割で読む。仕事に直結しない無用の学で教養の裾野を広げることが重要。

☆「職業的技術25%、革新的創造力25%、教養50%」(ジョセフ・パジール「マネジャーが身につけておくべき能力の内訳」)

・書友を所有することの大切さ。

・スキル(仕事力)は仕事をこなすことで身につく。マインド(人間力)の原点は「信頼と尊敬」にある。スキルにマインドが加わるとリーダーが生まれる。

・ヘンリー・ミンツバーグによる学問の3分類

①クラフト(仕事における経験・技・スキル)

②アート(直観力、創造性などの教養)

③サイエンス(論理術、分析力などの実用)

・有用の学は語学、BS・PLリテラシー(財務諸表を読みこなす力)、ITリテラシー(情報を効率的に検索できる能力や新しいトレンドへの感度)の3つが重要。

・セミナーに参加しているという自己陶酔に浸らない。

 

■師について

・上司から学ぶもの「仕事のスキル」「人生の知恵や生きる勇気」「良質の人脈づくりのための糸口」。

 

■修羅場をくぐることで力は身につく

・「体験」と「経験」の本格的な違い。「体験」から何かを学び取ることを「経験」という。人が真に成長できるかどうかは、人生はどれだけ多くの経験を積んだかで決まる。

・経営者を目指す人に必要なのは経営学ではなく経営力。座学で学ぶことができるのは経営学であり、修羅場をくぐることでしか身につかないのが経営力である。

・失敗経験がない人は成功することができない。大過がないということは大功もない。

・知識は限界を設定するだけである。「知高行高人間」を目指す。

 

 

 ■まとめ

リーマンショック、東日本大震災などを経て、現在の日本は第二の戦後ともいわれるほどの大変化の時代。

今までの常識や知識が通用しなくなり、個人での変化が求められる時代ですよね。そんな中で変化に対応する、もしくは変化の先端を行くためにも「学び」というのはもっとも重要な要素だと実感しています。

今回のポイントとしては前回のテーマで出てきた可処分時間を活用して、それに学びの時間を配分すること。「忙しい」「時間がない」と我々サラリーマンはついつい言い訳をしてしまうわけですが、可処分時間は自ら生み出すものと肝に銘じて学びの時間をとることが重要ですよね。

そして、学ぶ内容も直接ビジネススキルなどに通じる「実用の学」に偏らず、教養という緊急でないが重要な分野である「無用の学」についても7:3のバランスで着手するということ。

最後に体験を通して経験を得ること。座学・師・修羅場のうち最も学びを得る即効性のある修羅場を体験すること。知識を吸収することに熱中しすぎて、それを活かさなければ全く用をなさないということを認識しなければならない。目指すは「知高行高人間」ですね。

 

 

仕事についてー伝説の外資トップが説く働き方の教科書


■ビジネスパーソンのVSOP

・オールドになるな、マチュアになれ。歳をとるではなく成熟する。

・20代は「V(Vitality)」-活力

・30代は「S (Specialty)」-専門性

①    一点深堀型(スペシャリスト)

②    幅広浅堀型(ゼネラリスト)

③    幅広一点深堀型(プロフェッショナル)

④    幅広二点深堀型(経営者)

・40代は「O (Originality)」-独自性

・50代は「P (Personality)」-人間力

 

■ジンザイの4分類

・人財…仕事が非常によくできる上に人から信頼・尊敬され、仕事に対するやる気の高い人。

・人材…「やる気はあるがスキルはない」という人。

・人在…「仕事はできるが、率先して手をあげて行動しない、提案しない」という人。

・人罪…「仕事がさっぱりできない上に、人間的にも信用も尊敬もされていない。その上やる気もない」人。

 

■可処分時間をどう使うか

・ビジネスのビジネスはビジネスである。(ミルトン・フリードマン)

・「ビジネスの目的は結果を出すことである」。そして結果を出すために重要なのが「時間との付き合い方」です。

・時間の三大特徴

①    平等性…富める人も貧しい人も、男も女も、国籍の違いも関係なく時間は平等。

②    不可逆性…一旦裕美から放たれた矢のように時間は二度と戻ってこない。

③    マネジメント可能性…時間とはマネジメント可能なもの。

・24時間-睡眠時間-ルーティン固定時間=一日の可処分時間

・一利を興すは一害をのぞくにしかず、一事を生かすは一事を減らすにしかず(耶律楚材)

 

■「優先順位」が決め手

・「忙しい」という人は時間の使い方が下手

・「重要度×緊急度マトリックス」で仕事を優先づける

・一年を二〇日で暮らすイイ男-一日一時間の積み重ね

 

■「効果×効率=生産性」の原則

・可処分時間の最大活用は「集中力」と「持続力」の二本柱で

・効果×効率=生産性。効果と効率を両方高めることが生産性を最大化する方法。

・自分のベストタイムゾーンを見つけそこに集中する。

 

■「忘れる」のも能力のうち

・Stop Worrying Start Thinking 杞憂に時間をかけるのを極力避け、思考に時間を割く。徹底的に考えることが重要だが、考え抜いたら後はどれだけ時間を費やしても効果が薄れてくるもの。これを「限界思考逓減の法則」と呼ぶ。

・人は忘れるから生きられる。「覚えていてプラスになるか」がポイント。

 

 

■まとめ

最近上司からもよくこの言葉が出てきますが、まだまだ自分に足りていない部分だと反省しています。

もっとも重要なことはタイムマネジメント。時間はどんな人間にも平等に与えられているけれども、一度使った時間は戻ってはこない。しかし時間は管理することが可能だということを自覚していかにして自分の「可処分時間」を増やすかということがポイントです。睡眠時間を削らずして、ルーティンの固定時間の中から不要なものを削り落して可処分時間をいかにつくるかというのが自分の中でも大きな課題になっています。集中力と持続力を持って「緊急ではないが重要なこと」に優先的に投資をする時間を創ることが本当に重要だと思います。一度自分の残りの人生の可処分時間をざっくりと計算してみることも必要ですね。。。

 

情熱についてー伝説の外資トップが説く働き方の教科書


■三つの年齢

・暦年齢、肉体年齢、精神年齢

・肉体年齢の高低に影響を及ぼす要因は主に、持って生まれた遺伝因子と、生まれた後のメンテナンスの二つ。前者は自分の力で変えられないが、後者は努力次第で暦年齢と肉体年齢の間のギャップを大幅に変えることができる。

・暦年齢と肉体年齢は時間とともに抗いがたく老いてしまうものだが、精神年齢だけは自分の思い一つでいつまでも若さを保つことができる。

・老人と若者の差、それは夢と理想と好奇心。

☆歳を重ねただけで人は老いない。

理想を失うとき初めて老いがくる。

歳月は皮膚のしわを増すが、

情熱を失うときに精神はしぼむ。

(サムエル・ウルマン「青春の詩」)

・成功のパイを最大化する4つの条件

①    情熱

②    スキル

③    マインド

④    運

 

■情熱の5つの型

・目は口よりモノを言い。「目に光」とはその人が問題意識を持った人か、意識が高い人か、ひいては情熱の持ち主であるかどうかということ。

①    自燃型人間・・・大義に向かってことを起こす意欲や気概に満ち溢れた人

②    可燃型人間・・・自らも得ることはないが、誰かがそばにきてマッチを擦ってくれれば燃える人

③    不燃型人間・・・自らも得ることもないし、例え誰かがマッチを擦ってくれたとしても金輪際燃えない人

④    消化型人間・・・せっかく点いた人の火を消して回る人

⑤    点火型人間・・・可燃型人間に火を点けることのできる人。つまりマッチの擦り方を知っている人

・自分で自分の運命を支配しようという志を持つ人は、まず自然型人間、そしてさらには点火型人間を目指す。

 

○情熱の源は「目的」と「目標

・疲労感、疲弊感、閉塞感は平成の3H

・成り行き人間と目標人間。成り行き人間は毎日を成り行きの繰り返しで生きる。目標人間は自分の人生に「意識的な付加価値」を加える努力をしている。明確な目標を持つと3Hを口にしなくなる。

・目標人間の5つのP

①    purpose(目的)・・・一度しかない人生をどう生きるかという目的意識。全ての出発点。

②    passion(情熱)・・・目的を持つと、それに向かって「よし、やったるで」という思いがめらめらと湧く。

③    plan(計画)・・・情熱がめらめらと湧いても、それだけでは用をなさない。実際の行動につなげて初めて意味を持つ。

④    priority(優先順位)・・・「選択と集中」。ビジネス人生マネジメントの原則。

⑤    performance(実績)・・・正しい結果を出すためには、正しいプロセスを経なければならない。

・目標設定の5K

①    会社(キャリア形成上の目標)

②    家族(家族の幸せを実現する目標)

③    経済(財産形成に関する目標)

④    教養(教養の裾野づくりに関する目標)

⑤    健康(健康維持に関する目標)

これらのうちの上位二つのKに絞って具体的な目標を設定し、行動計画に落とし込む。「絞り込み、落とし込み」を行ってはじめて結果に結びつく。

・願望と目標は異質なもの。願望+時間設定+行動計画=目標となる。

 

■情熱の火を燃やし続ける三つの方法

・方法①人生に目的をもつ・・・自分の人生の中心に何をおくか

・方法②短期と長期の納得目標を追い続ける・・・自分自身が自発的な興味や関心から立てた納得目標を重視する。

・方法③情熱の火を分けてくれる人と付き合う・・・友人は自分の鏡である。

・幸せの3条件

①    やりたいことをやっている

②    それが人から評価されている

③    そして収入に結び付いている

☆これを知る者は、これを好む者に如かず。これを好む者は、これを楽しむ者に如かず。(論語)

・やりたいことを自らに問うてみよ

・下積みの経験がない人に上積みの仕事はできない。

 

■定期的な点検作業

・立てた目標は目のつくところに掲げておく。

・中間評価をする。

①そもそも目標が高すぎた

②やり方が間違っていた

③徹底度が足りなかった

④状況が変わった

・目標を追いかけている時でも、時には意識して息抜きの時間をとる。

 

 

 

 ■まとめ

まるで尊敬する上司が自分のために語りかけてくれるように暖かく、わかりやすく「働き方」について説いてくれます。単なるノウハウ本ではなく、哲学的要素や著者自身が持つ教養あふれる引用もたくさんあり非常に勉強になります。

情熱について。

精神年齢は自分自身の考え方によって、いつまでも若く保てる。夢と理想と好奇心を常に持ち続け、自然型人間、点火型人間とステップアップできるように自分を鼓舞し続けることが大切だということを再度実感しました。

最終形態はやりたいことやり、それが周りから評価され、それが収入に結び付く。もう一度やりたいことを自分に問うこと。選択権は自分にあることを肝に銘じたいと思います。