人生の指揮権を取り戻す-「絶望」に声を与えよう


時間という資源の使い途を検証する

・生の有限性を認識するということは、死を意識することでもある。

・日常の中で自分の死を常に意識することにより、瞬間に対する緊張感は醸成されていく。

・本質的なことに取りかかったとしても、それに集中力を持たずに向き合っている時間が長ければ、それもまたムダに命を削っていることになる。

・大切なことと大切でないことに対し、時間の配分という意味で徹底的に差別化することにより、純度の高い自分の人生はつくられていく。そのためにも、決めて断つ、という意味での「決断」が求められる。

 

未来を生きる人には後悔がない

・過去の、自分が想定できなかった出来事があった時に、大抵の人は後悔に走りがちだが、未来を見据える人は、その出来事を生きる糧にしていく。

・幸福も不幸も原材料は同じ。重要なのは、その原材料を自分が「どのように料理するか」である。自分の腕次第で、苦いと思っていた食材が、人生のいいスパイスになったりすることもある。

 

いまを生きる。それに集中するだけで十分

・あなたを大切に思っていてくれる人は、あなたと一定の距離を保ちながら見守ってくれる人たちである。喩えて言うなら「線路」のような人。そういう人たちは、決してあなたの内面に踏み込んだりはしない。そっと寄り添うだけ。

・あなたの人生の指揮権はあなた自身にあり、その指揮権を手放すに値する瞬間は、いま手にしているこの人生の中にはない。

・あなたのことを大切に思う人たちのために生きるとは、あなたがあなた自身を大切にしながら、あなたの人生を生きることを意味する。

 

ないがしろにしている自分を意識する

・「アーティストのように生きる」ということは、時代と世界に対して、自分が「対峙する」という感覚で生きることを意味する。

・本来人間は誰もがアーティストである。そういう意味で世界の70億人の真実と自分の真実が対立したときは、自分の真実を優先するくらいの「絶対的な自己信頼」を持つことが必要である。

 

期待という呪縛から抜け出そう

・考えられるあらゆることに対して、あなたは他者から干渉される運命にある。これはいわゆる「期待」と呼ばれるものであるが、その期待によって、人は成長や喜びを感じることもあるが、その期待によって、途轍もない苦しみや抑圧感を感じることもある。

・「人生の指揮権を取り戻す」のだ。そのためにも、日々の選択における主体性を取り戻すことが必要だ。つまり、自分の人生に関わる選択の最終判断は「自分」が下すこと。

・他者が思う通りの人生でなく、自分自身が願う通りの人生を、自分自身が切り拓いて行く人生を生きることを、決意するのだ。

・自分が定めた目的地に向け、自分が選んだ軌道を突き進み、自分だけの人生の軌跡を残していく。そのスタートラインが今日も我々の前には用意されている。

 

シンプルな真実に気づく

・私の人生をほかの誰かが代わりに生きることはできない。このシンプルで普遍なる真実に気づいた瞬間から、人生が私に投げかけてくるすべては、試練や逆境や苦難も含め、「私のもの」として受け止めることができる。

・過去の記憶でさえ、固執さえしなければ、いくらでも変われるし、今日という日は自由自在に生まれ変わる可能性に満ちた一日になる。

・群れの中にいて、自分の心の声よりも他者の眼差しを意識し、常識という信じるに値しないものに縛られ、存在の自由よりも生活の安定を追い求め、世界への価値創造よりも自分を高く買ってくれる人を探し続ける人生を生きるために、この世に生まれてきたわけではないはずだ。

・心が喜ぶ目的を持ち、自分を成長させてくれる目標を持ち、自分のリズムで歩くことこそが大事だ。

 

まとめ

警察官の家庭に育ったボクは子供の頃どこか親の期待に応えるために生きていたように思います。親の望むことに対してアンテナを張り、褒められることを常に望んでいたように思います。

そんな生き方は30歳を越えても続き、人の期待に応えようとする自分が応えられない時にものすごく劣等感や自己嫌悪感を抱いていました。

ある時を境に主体的に生きるということを学びました。

それは奇しくもボクがずっと期待に応えなければと思っていた母の死がきっかけだったのかもしれません。大切な人だったけど自分を縛っていたのはやはり母の期待だったのだと思います。

ボクはそれまでの生き方を否定するつもりはないし後悔するつもりもありません。
ただ、やはり他者の期待というものを手放し、自分で選ぶ生き方はものすごく責任を感じることです。全ての選択は自己責任で他責にはできません。

けれども自己肯定感を高め毎日をイキイキと生きるためには、自ら主体的に自分の軸を定めて自分の人生を選んでいくことが本当に大切なのだと思います。

それは何歳からでも決して遅くはないのだと思います。

投稿者: Masahiro Ito

サーフィンとマラソンをこよなく愛する自称ソーシャルサラリーマン。 自分自身がメディアとして発信できる新しい時代の波に乗るために奔走中。 伊藤人語では、読書初心者の方にポイントを紹介。 僕が薦める本に興味を持ってもらえればこれ幸いでございます。

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