解釈力−「断言しよう。人生は変えられるのだ」


失敗に落ち込むことは失敗以上の失敗である

・短期的な失敗は、そこから得た教訓を次に活かし、それを長期的な成功の土台にすることができれば、失敗ではなくなる。

・我々の持っている過去は、記憶によって構築されたものに過ぎない。過去の記憶は自分の中で再構築することができる。

 

明日のために、今日を犠牲にしない

・人生においては、今日のこの瞬間が、実は結果なのだ。過程自体も結果であり、瞬間瞬間が結果なのである。

・すべての瞬間を楽しむとは、言葉を換えれば、自分を大事にするということである。

 

ネガティブな要素を徹底的に洗い出す

・人をコントロールすることはできない。にもかかわらず、どうにかして折り合いをつけようとして、悪戦苦闘する人がいるのだ。

・環境に対してすべきことは、むしろ事前の対策である。ネガティブな結果をもたらす可能性が起き得る要素を、徹底的に洗い出しておくのだ。

 

思い出せないときは、自分の記憶に対して尋問する

・忘れてしまったときは、自分の記憶に対して尋問するのだ。どうしてお前は思え出せないのかと追求するのだ。

・記憶力を高めていくには、自分が忘れたことに対して、すぐに何かのソースに当たるのではなく、自分を責めることだ。
そうすると、その時は思い出さなくても、二、三時間後に、いきなり出てきたりする。

 

無意識の中で考え続けた結果が直感である

・無意識の中で思考をずっと積み重ねてきた結果が、インスピレーションだと思うのだ。
思い続けた結果、何かが出てきた、ということである。

・もしインスピレーションを求めたいなら、脳に指令を出しておくことだ。
意識的に発信しておけば、脳は無意識の中で勝手に働いてくれる。

 

付加価値こそが自分の存在意義であると考えよ

・いろんな側面から見ることは、極めて重要なことだ。
そして、いろんな側面から見るとは、自分で付加価値をプラスする、ということである。

・自分の存在意義は、自分の付加価値なのだ。聞いて終わるのではなく、聞いたことによって、何かを生み出すことが自分の存在意義なのである。

 

レシピをたくさん読んでも一流のシェフにはなれない

・知識は知識でしかない。その知識を理解し、知識をある目的に向けて組み立て、さらに新たな知識を生み出すのが、知性である。

・そして知性に体験が加わると、その知性は知恵へと昇華されていく。

・行動の伴わない思考は無力で、思考の伴わない行動は空虚であるように、自己の解釈を通じた思考を錬磨し、その思考を行動に移し、その結果への省察を心がけることが自己成長には必要なのだ。

 

 

まとめ

失敗をおそれて動けないということはよくあると思います。

過去に「失敗した」という痛い記憶があるから「同じ失敗をなぞるわけにはいかない」という決意からくるものなのかもしれません。

 

果たしてその「失敗」は本当に失敗だったのでしょうか?

 

過去の失敗は現在においては成功の種だったということも考えられるのです。

それに過去の時点の未熟な自分だから失敗をしたが、今現在の成長した自分ならそれを乗り越えられる可能性があるかもしれない。

 

過去への解釈を「今現在」という時間軸に置き変えることで新たな発見があるかもしれないですよね。

 

 

感情力ー「断言しよう。人生は変えられるのだ」


自分を苦しめる人に力を与えているのは自分である

・不条理や理不尽が蔓延する世俗と関わりながらも、心は常に凪のような穏やかな状態を保ち続けること。その境地に達することで人生は今よりはるかに豊かなものになるのではないか。

・自己成長と平静なる心は、両立するだけではなく、実は補完し合い、相乗し合う関係になり得るということに気づいておく必要がある。

・自分が権威や悪意に苦しめられていることに気づいたとき、実は彼らが力を持っていたのではなく、その力を容認していた自分を知ることができる。

・大事なことは、自分を大きくすること。相手に力を与えないこと。

 

自分を愛せなければ、他人は愛せない

・もし他者を愛したいのであれば、自分を愛することから始めなければならない。

・ネガティブな感情が生まれたとき、大切なことはその感情に自ら気づいてあげることだ。

・必要なことはネガティブな感情を、無意識の空間から意識の空間へ移行させていくことだ。

 

悪意にも一パーセントの真実が隠されている

・攻撃の九九パーセントが間違っていたとしても、そこに一つの学ぶに値する真実があるとすれば、その敵でさえ、敵対する相手ではなく、感謝の対象と捉えることができる。

・弱さの怖さを認識しておくことである。そして、悪意を持たないから自分は正しい、と思ってはいけない。

 

他者の欠点は、必ず自分の中にもある

・見えるものを増やしていくと、見えているもののそれぞれの意味を、深く刻んでいくことになる。これが、自分を深化させることになる。自分の内面世界を拡張していくことにつながる。

・他者の欠点を笑ったり、非難したりする人がいる。それ自体、自らの感情をネガティブに持っていく行動である。むしろ相手は、自分自身の中にあるかもしれない欠点に気づかせてくれた人だと感謝しなければいけない。

 

感情を制御するには飴と鞭が必要である

・まず心がけることは、自分の感情に自分自身が光を当て、深く理解しようとすること。

・自分の内面を理性と感情に分けて、役割を与える。理性を主人にし、感情を奴隷にする。理性と感情の上下関係をしっかり定めるのだ。

 

人間の力量はあたりまえのことをやる力量で測れる

・大事なことは、外面的な測定基準、判断基準ではなく、自分の中で内面的な判断基準をさだめることだ。最終的には自己評価の場をつくっていくしかない。なぜなら「比較」的なものの考え方というのは、いつまでたっても誰かの人生の話だからである。

・これからの人生で問われるのは、自分自身で問題をつくることだ。

・人間の力量というのは、実は当たり前のことをやる力量だ。

 

悩みは概念化することで手放せる

・物事を一段、抽象化し、概念度を一つ上げる。抽象度を一つ上げる。そうすると思考ができるようになる。大局的になれるのである。

・悩みそのものを、概念化してしまうことだ。個別の事象の表面的で非本質的な要素をそぎ落とし、本質だけを引っ張り出す。概念的な思考は、こうした本質を見抜く思考でもある。

 

人間の命は、死ぬまでの借り物に過ぎない

・いろいろなものを決めつけ過ぎず、将来に対する種を蒔き続けることだ。そして、同時に、自分の前にある、自分の蒔いた種にも水をやる。

・結局、自分の命や人生は、すべて借り物だと考えるのだ。借りたものを満喫しながら、西遊的には返却しなければいけない。

・人生の充実は長さにあるのではない。深さにこそあるのだ。

・感情がネガティブに揺さぶられることが、どのくらい貴重な人生をの時間を毀損するか。

・将来を描くことも大事だ。しかし、それ以上に大事にしなければならないのは、今この瞬間である。目の前にいる人であり、目の前にあるやるべきことである。このことに気づければ、人生に緊張感が走り、そして集中力が高まり、今を深く刻みながら生きることができるだろう。

 

まとめ

相手から徹底的に非難や追求を受けたときあなたはどうでしょうか?

萎縮し、自分に自信がなくなり、さらには自分を責めてしまうのではないでしょうか。
逆に感情が先立ち、頭にきて反論することもあるのではないでしょうか。

大事なことは感情に任せて言い放つ相手に力を与えないこと。
萎縮や感情による反論は相手を余計に高ぶらせてしまいます。

平静な心を持って相手の言葉ひとつひとつに耳を傾けること。
自分の成長の助けになる部分は真摯に受け止め、感謝するくらいの気概でいたいものです。

ネガティブな感情が表れた場合、自己嫌悪するのではなくネガティブに居場所を与えてやること。
ネガティヴに気づいてあげて、意識下にもってきてゆっくり対策を考える。
そうすれば、自分を嫌いにならずに済みますよね。

人は感情次第で幸せにもなれるし、不幸せになりうる。
内面の思考によって、感情を制御する力を身につけていきたいものです。

社会人版キムゼミ@京都に参加した


私が著書「媚びない人生」に出会い、惚れ込んだ著者ジョン・キム先生。

そのジョン・キム先生が京都であの伝説のキムゼミを開催されるということで8/2に参加してきました。

今日はそのキムゼミについてお話したいと思います。

詳細は日曜日のHUBLOGZに書きますのでお楽しみに!

▼HUBLOGZ

http://www.uesei.com/kansaizine/category/masahiro/

 

■ジョン・キム先生とは

ジョン · キム [ John Kim ] twitter : @kim_passy
contribution02_02

”作家、韓国生まれ。日本に国費留学。米インディアナ大学マス・コミュニケーション博士課程単位取得退学。博士(総合政策学、中央大学)。米インディアナ大学テレコミュニケーション学部Associate Instructor(1999-2002)。

ドイツ連邦防衛大学博士研究員(Post-doctoral Researcher, Universitat der Bundeswehr, Hamburg, Germany)、英オックスフォード大学知的財産研究所客員上席研究員(Senior Visiting Research Associate, Oxford Intellectual Property Research Centre, St. Peters College, University of Oxford, England)、米ハーバード大学インターネット社会研究所客員研究員(Visiting Researcher, Berkman Center for Internet and Society, Harvard University, United States)、2004年から2009年まで慶應義塾大学デジタルメディア・コンテンツ統合研究機構特任准教授&プログラムマネージャー、2009年から2013年まで慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科特任准教授。情報通信学会理事、BSフジ「プライムニュース」ブレインキャスター、内閣官房・経済産業省・総務省・文部科学省・文化庁において政府委員を歴任。

著書に『媚びない人生』(ダイヤモンド社)、『真夜中の幸福論』(ディスカヴァー・トゥエンティワン) 、『時間に支配されない人生』(幻冬舎)、『不安が力になる-日本社会の希望』(集英社)などがある。2013年からパリ、バルセロナに拠点を移し、執筆活動中心の生活を送っている。”(ジョン・キム公式ホームページより)

http://johnkim.jp/?p=238

自分を真水に戻す/ジョン・キムオフィシャルブログ

 

■キムゼミの趣旨

“一度しかない人生。

誰もが自分の人生の主役として

幸せな日々を過ごしたいと願います。

 

しかし、社会は荒波の海のようで、
自分の力ではどうしようもできない不可抗力なるもので溢れ、
それが自分を無気力にさせ、時に絶望に陥れることもあります。

 

そのとき認識すべきことがあります。

それは嵐に遭わないと老練な船乗りにはなれないということです。

 

嵐の到来を嘆いてもなにも始まりません。

嵐に遭わないように最善を尽くことは必要ですが、
それでも嵐に遭ったなら、その動きを冷静に見極めると同時に、
嵐を目的地に向けての順風に変えていく舵取りが重要です。

 

人生という航海では、
試練や逆境を成長へと昇華させた者だけが
成功や幸福を手に入れることができるのです。

目的地のない舟にはどんな風も順風にはなれないように、
自分の航海の目指すところを常にそして明確に認識した上で、
どんな風でも順風に変えていける舵取り能力を身につけること。

 

その力を手に入れた者は、
太陽を浴びながら、風を飲みながら、星を眺めながら、
目的地に向かって突き進む航海を存分に楽しむことができます。

 

本ゼミは、人生の指揮権を取り戻し、
絶対不可侵人生を構築するための9つの力を手に入れ、
常に穏やかで成長し続けられる人になることを目的とします。”
(ジョン・キム公式ホームページより)

 

本を読んで先生の考え方は、幸せな人生を送るために絶対必須のものだと強く思っていた最中、このゼミの案内をFacebookで知り、
直感の赴くままに申し込みをしました。(もちろん家族の承諾は得ましたが 笑)

 

 

■開催場所は仁和寺

IMG_6118

“仁和寺(にんなじ)は、京都府京都市右京区御室にある真言宗御室派総本山の寺院。山号を大内山と称する。本尊は阿弥陀如来、開基(創立者)は宇多天皇。「古都京都の文化財」として、世界遺産に登録されている。
皇室とゆかりの深い寺(門跡寺院)で、出家後の宇多法皇が住したことから、「御室御所」(おむろごしょ)と称された。明治維新以降は、仁和寺の門跡に皇族が就かなくなったこともあり、「旧御室御所」と称するようになった。
御室は桜の名所としても知られ、春の桜と秋の紅葉の時期は多くの参拝者でにぎわう。徒然草に登場する「仁和寺にある法師」の話は著名である。当寺はまた、宇多天皇を流祖とする華道御室流の家元でもある。”(Wikipediaより)

 

こんな由緒正しい場所で講義を受けられるなんて。。

まさにシチュエーションとしては最高の場所でした。
始まる前からワクワクが止まりませんでした。

 

 

■ゼミでの講義

IMG_6120

8つの力(感情力・対人力・時間力・読書力・伝達力・集中力・越境力・恋愛力)を身につけるための感情・思考・行動について問答形式での講義でした。著書で聞き覚えのある言葉や初めて聴くことば。

その珠玉の言葉たちをメモを取りながら、頭の中で咀嚼するのが精一杯の中身の濃い講義でした。

著書を読んで思ったことの裏づけができ、また本を読んで理解したつもりになっていた部分が「実はそういう捉え方をするのか」と頷くこともたくさんありました。

 

絶対不可侵の自己に必要な相互に持つ二つの要素

1.自己成長(感情・思考・コミュニケーション・行動)

2.穏やかな心

を身につけるために、これから自分はどういう風に自分の人生の旅を楽しんでいけばいいのかということを再確認できました。

 

非常に中身が濃く、一日があっという間に過ぎ去ったのですが、

最後に課題として自分なりの「人生を豊かにするための3か条」を発表しました。

 

■宣言

40代を前にして人生を豊かにするための3か条

1.自己成長、自分の幸福感を大切にする

自分が幸せでないと他人に幸せを分け与えることなんてできない。
だからこそ、自分がワクワクすることに一瞬一瞬を大切に投資する。

やらなければいけないことではなく、やりたいことをやる!

そのために自分自身の客観性・抽象性を高め視点を自在に変えるスキルをつける。

 

2.挑戦し続ける

自分のことを過小評価しない、将来の自分が今の未熟な自分に枠を決められるのは理不尽。

だから自分の将来を信じていろいろなことに挑戦する。

たとえできなくても、そこから生まれる副産物が自分自身を助けてくれるだろう。

 

3.相手に依存しない生き方をする

組織・会社に依存しない。家族に依存しない。妻に依存しない。

自分にとっての合理性は相手にとって不条理かもしれない。

逆に自分にとっての理不尽は、相手にとっては合理的なのかもしれない。

つねに客観性をもって物事を捉え直す視点を持つ。

 

緊張して、うまく宣言できませんでしたが。笑

 

 

■まとめ

もちろんジョン・キム先生の講義を受けるのが今回の目的でしたが、ゼミの同期生にも恵まれた思いがします。

下は17歳の現役女子高生(特別枠?)から上は50代の会社経営者の方まで本当に幅広い同期生でした。

 

置かれた環境は本当に様々な方々でしたが、みなさん講義に参加された理由はやはり共通点が多かったように思います。

初日の懇親会から二日目の京都散策まで本当に仲良く打ち解けさせていただきました。

 

今後もFacebookなどを通して交流を深めながら、幸せな人生をともに歩んでいけるような仲間でありたいと思います。

 

IMG_6216IMG_6124

そして、最後に今回のセミナーに参加を快諾してくれた寛大なる妻に感謝(^_^)

 

美しく生きる-不安が力になる


問いをつくる力

・これからの社会に求められるのは、与えられた問題に答えを出せる人材ではない。自分で問題をつくり出す人材だ。問題発見や問題設定ができる能力が重要になる。

・全ての問題にはそれぞれの文脈がある。まったく同じやり方をしても。同じ答えにはたどり着かない。文脈ごとに答えが変わっていくという意味では、文脈の把握能力を持ち、その文脈に合わせたかたちで、何が問題なのかを特定する能力が必要なのだ。

 

交渉力を身につける

・人間は論理や理屈だけで動くものではない。ここを深く理解すると、他者との関わり方が変わってくる。日本人は日本の価値観しかわからない人が多い。グローバルな意味で客観性を持っていない傾向がある。自分の倫理観に沿って行動した時、それが他国の人からどう見られているのかということにも、想像力を広げるべきである。

 

感情を制御する

・宗教性が希薄であることは、自分の内面とどう向き合うかということを考える機会が人々に少ないことにも結び付く。ネガティブな感情が心を支配した時にどうするのか。誇りや自信を失った時に、どうそれと向き合うのか。こうしたことに戸惑う日本人が多いのは、頼るべき絶対的なものがないためである。

・人間が幸福になるために一番大事なのは、自分の中にあるネガティブな感情を制御できることである。直面した苦悩をどう捉え、成長につなげていくか。

 

美しく生きる

・人間は主体的に思考し、それを他者に表現し、行動することが大切だ。自らの思考や言動を主体的にデザインするという行為には、美しさという概念が含まれている。

・客観的な意味での審美眼ではなく、自分にとっての美しさを判断する心を磨く。それが自らの人生を彩り、豊かな生活へとつながっていく。

・単に頭がいいとか人格的に優れるということでだけではない。さらにその先に行くと、美しさや美的であるという領域に、必ず人はたどり着くのではないかと私は思う。

 

媚びない人生のその先へ

・どう生きるかとは、自分の人生において、何に価値を置いて生きるかということだ。

・自分にとって主体的な判断をするためには、判断基準を明確に持つことが不可欠だ。何を判断基準とするかというぶれない軸と、基準の中での優先順位を明確に意識する。その基準が明確であればあるほど、その人は時間をかけずに判断ができる。そして、直感で判断しても精度が極めて高いことになる。

・経験を全て吸収した上で、自分にフィードバックし、今の価値基準が自分にとって最善のものなのかどうかを検証する。不可欠なこの作業によって、直感を常にバージョンアップしていくのである。その作業は死ぬまで続く。これが息を吸うようにできるようになることが、自分が成熟したという証なのだろう。

・目標に向かって山を登る人生の先に、海のように大らかにたゆたう人生が待っている。それは、美しいという言葉で形容できるような人生だ。

 

 

まとめ

「美しさ」は日本人が最も強みを発揮できる部分。そして「美しさ」こそが自己成長には欠かせない要素。

人間は主体的に自分の思考や生活態度、言動を自らデザインすることができる。

つまり主体的に美しさを追求することができる。それは客観的に定義された審美眼的美しさではなく、人それぞれの主観に基づいた「美しさ」。

他の人がどうであれ、社会がどうであれ、自分自身が美しいと思う人生をデザインしていく。

それはある意味、自己満足の世界なのかもしれない。

 

でも決して他者が入ってこれない自分という絶対不可侵領域の中で自分自身と向き合って出す答え。

 

自分が求める山の頂上から見る景色の美しさを愉しむために、一生をかけて自分自身と向き合いながら「美しさ」の判断基準を追求することが大切ですね。

51axExNID9L__AA300_

 

 

世代を超えて調和する-不安が力になる


日本の若者の間で進む幸福の革命

・今の若者は自分の人生に対して強い責任感を持っている。他の誰でもなく、自分の人生の責任は自分でとりたいと考えている。

・自分自身の人生に責任を持って、欲望や所有をしながら生きていく。それが、物質的充足が満たされた時代に適応した、人間の一つの在り方ではないかと思う。

 

幸福の裁量権を自分で握る

・幸福度というのは、欲求の量に対して、どれくらい所有しているかで決まるのだ。所有の絶対量が上がったとしても、それが欲求の量を超えない限り、幸福は感じられない。

・必死に稼がなくてもある程度の衣食住を確保できる社会が日本では実現した。しかもソーシャルメディアでつながり合うことで、承認欲求すら満たせるようになった。

・結果、社会から与えられた価値観によって幸福を感じるのでなく、何を幸福とするかを自分で定義する人が増えてきた。

 

自分を真水に戻してから考える

・それまで生きてきた理由ではなく、これから生きていく理由を見出さねばならない。今後の自分像を描くためにも、一旦自分をろ過し、真に純粋な自己を見つめることが大切なのだ。

 

デジタル・ネイティブの世代

・今の世代は呼吸するようにデジタルツールを使いこなしている。デジタルツールが当たり前に生活の中に入り込み、PCからモバイルになり、二十四時間それを使い続けているような状態だ。もはやアナログとデジタルの区別は用をなさない。ソーシャルメディアはもはや自分の身体の一部であり、空気のような存在となっている。

・若い世代の「孤独」に対する免疫は落ちている。ソーシャルメディアを使いこなすことで、社会性が上がった気になっている若者もいるだろう。しかし、そこでは一対一の思い対話がなされることはほとんどない。ソーシャルメディアだけでは社会性は身につかないことを自覚する必要がある。

 

定年後に新たな人生が始まると考える

・定年後は、企業などではなく、自分の人生に向き合うことが必要なのだ。人生に対しての指揮権を、所属していた組織から取り戻さなければならない。

・他者に指揮権を委ねるのをやめ、主体的な人生を歩み始めることは、いつだってできるのだ。

 

自分が何者か語れるようになる

・本来、内面が充実している人は、孤独であっても退屈をしない。自分の中で、豊かな精神性を育んでいけるからだ。ただ、内面と向き合うことを放置して、他者とのかかわりだけで自分をつくってきた人は、一人になった途端に、何をしてよいのか分からなくなる。

・労働時間が長い国の会社員は、企業に全てを捧げている。彼らは人生の大半の時間を仕事に費やし、企業に、社会に、そして給料というかたちで家庭に貢献できているのだと、自分を納得させている。そこに自己犠牲が含まれていることも自覚している。

・仕事が忙しい人ほど、定期的に自分の時間の使い方を検証する姿勢が必要なのだ。

 

未来が暗くても不安は克服できる

・これからは、不安をデフォルト(初期設定)として、まずは受け入れなければならない。その様な不安こそが自己変革の糧になる。

・自分がコントロールできないものに左右されると思うから、不安が生じるのだ。不安を心配に変えてはならない。だからこそ、自分の将来の手綱は自分で握る。そうすれば、一瞬一瞬が、むしろ挑戦し甲斐のある、希望に溢れたものに思えてくるはずだ。

 

 

まとめ

「不安をデフォルトとして受け入れる。」

このことがこれからの時代を生き抜くキーワードなのかもしれない。

自分の力ではなすすべもない不可抗力に対して不安に怯え狼狽するのでは成長は無いし、事態は変わらない。

その不安を受け入れて、「それならばこんな生き方もありなのでないか」と発想を切り替えるよいきっかけになると考えるならば決して生きにくい時代ではないと思う。

押し付けられた過去の価値観を捨てて、自分自身を真水に戻して向き合うことで、本当に自分がやりたいことの器がどの大きさなのかがよくわかり、それを満たそうと努力する。そのギャップは一昔前よりも小さくなってきているのではないかとすら感じることがあります。

ますます主体的に自分と向き合い、生き方を考える必要性に迫られる時代になったのだと思う。

 

 

51axExNID9L__AA300_

 

 

自分の人生は自らデザインする-不安が力になる


理不尽を受け入れて平穏を手に入れる

・自分では動かしようのない不可抗力的な事柄や、理不尽な出来事に対していくら不満を持っても仕方がない。そういう不満や怒りを持った瞬間に、自分の内面がどんどん腐っていく。常に怒りを抱いていると、日常生活の全てがその怒りに侵食されたものになり、自分自身が毒されてしまうのだ。

・社会は変わるべきだとか、他者を変えようとする前に、自分の内面での捉え方を変えることによって、見える日常風景が全く違ってくるのである。

 

合理性の考え方

・同じ国の中でも、人々は違う合理性を持っている。時には一人の人が、状況によって自分の合理性を気まぐれに変えていくこともある。

だからこそ、他者とかかわるときは、自分の中にぶれない軸を持つと同時に、すべてを包み込む思考が必要だ。

・いつも自分を肯定してくれている人ばかりと一緒にいると、どうしても自分への視線は甘くなる。

普段の行いに対して緊張感や振り返る機会を与えてくれる相手は、貴重な存在なのである。

 

普遍を見つける

・個別のケースから、その答えを出すだけでは足りない。

一つのケースから普遍的なものを見つけられる人間になってほしいと考えている。

抽象化する力。これが必要なのだ。何かを見て抽象的な原理を引き出せる人間は、一から多くのことを学ぶことができる。

・日常の中に非日常を取り入れていくことで、自分の世界を意図的に拡張していくことができる。

・異質な文脈を取り入れるのに、すぐできて、かつ有効な方法がある。それは、あたらしく出会う人をできるだけ深く理解することだ。

 

挑戦の本質

・自分で自分の未来の可能性を信じた人にしか、挑戦はできない。挑戦する前の時点では、全く想像もつかなかったようなことに出会える。

それは出来事も人も、あらゆる世界が広がっていく感覚だ。それらが全て、自分の成長の肥やしになる。

・挑戦すること自体に意義があるのだ。その先にある、社会的な評価、成功したか失敗したかなどは二次的な問題でしかない。

自分を信じて、挑戦に飛び込んだ時点で、自分への信頼は数倍高まっている。それ自体が意味のあることだし、必ず自分の力になる。

 

ルートは直感に任せる

・世の中というのは、そもそも計画通りになどいかない。計画に縛られ過ぎると、目の前を通るチャンスを逃すこともある。

また硬直的な計画を立てた場合、その計画から外れたときに自分の心が激しく動揺し、そのコントロールに追われることがある。

・瞬間を真摯に生きていれば、自分の直感に対する信頼が生まれる。

直感とは、感情と思考の結晶でできている。だからこそ直感を信じ、抽象度を高めて先を目指す方が、最終的に遠くにたどり着けるようになるのだ。

 

 

まとめ

「抽象度を高める力」。これがこれからの時代生き抜くために必要な力だということを感じます。

世の中は自分の思う通りにはいかない。社会や政治、そして会社内でも理不尽な出来事は山のようにありますよね。

 

全てが全てこうあるべきだと自分の中で具体化して硬直化した生き方をしていると、そういう出来事に出くわしたときに自分の生き方や信念に対して疑念を持ったりして心を病んでしまうかもしれません。

 

私が解釈する「抽象度を高める力」というのは、外的な理不尽な出来事や不可抗力には抗わず、受け入れる力。

つまり、自分の中にぶれない軸を持ち、自分の具体性のある軸に立った上で柔軟性を持って主体的に物事を抽象的に考える力。

軸を育て、直感に対する信頼度を高めながら、これからの時代を他者に依存しすぎることなく、主体性を持って渡り歩いていきたいものです。

51axExNID9L__AA300_

 

 

日本はまだ沈んでいない-不安が力になる


■資本主義的価値観から抜け出す

・日本では、個人の大切なものが、金銭から、生活、信頼、コミュニティへの貢献というかたちないものにシフトしつつある。

・若い世代は日常生活の中で得られる内面的充実に価値をシフトし、自分なりの幸せを感じている。自分で幸せを定義する力が養われているのだ。

 

■日本人は日本の素晴らしさに鈍感

・素晴らしい国日本、その素晴らしさは、日本人の持つ高い倫理観に基づいている。

・戦争を体験していない世代も含め、国民はみな平和が持つ大切さを心に刻みつけている。

・日本人は、自分たちの弱点や課題については明確に認識し、メディア等でも声高に指摘する。しかし、自分たちが持っている本質的な素晴らしさは十分に認識していない。

 

■幸福に対する価値観は多元化している

・日本人は十分に豊かであるにも関わらず、不安を感じている。その原因はどこにあるのか。

一つは、成長至上主義の次のプロセスに日本が位置していることであろう。そこは未知の領域だろう。

もう一つは、自分の幸せを外部に委ね、自己省察を省略してきたことに由来するのではないだろうか。

・自分自身を見つめ、自分の信念を自分で生み出す。そういった意味での個人主義を持たないと、これからの時代は生きていけなくなるだろう。

・幸福を分数として捉え、欲望を分母、所有を分子と考えてみよう。

そうしたときに、分母となる欲望の中身を正しく見極める。自分が追い求めるのに値する欲望なのか。

それを、自分と向き合って省察した人は、最低限の所有でも大きな幸福を得ることができる。

 

■個人のマインドから変革は始まる

・トップダウンでなくボトムアップ。それもボトムを支える個が、孤立しているのでなく、相互につながり合っているイメージだ。

それらのコラボレイティブな関係の中で創発が次々に生まれていく。

・社会全体の景気が良くなって、給料が上がることが幸せなのでなく、個人が自分の労働や生活を、シナジェティック(共同作業的)に昇華させていくのが、これからのかたちだろう。

 

■相対的な比較から抜け出す

・他者との相対的な比較に囚われるのでなく、絶対的な自己認識を持つことで、誰に対しても寛容になれるはずだ。

資本主義の先にいる日本社会は、そうしたステージを目指すべきではないだろうか。

 

 

 ■まとめ

先行き不安ということばが、テレビや雑誌でよく言われていますよね。多くの日本人は煽られているものの、どうして不安なのかがよくわからないまま、ただ漠然と不安を感じなんとなくどんよりと社会の雰囲気が沈んでいっているような気がします。

 

いいところを脇に置き、よくないところにばかりフォーカスするのが日本のメディアとそれを鵜呑みにする日本人のよくないところと思います

日本人は不安を抱えながらも、日々の仕事に追われ疲弊して自己省察をすることを怠っている。それは紛れもない事実だと思います。

世界的な視野で客観的に見て、自分たちがどれほど豊かで恵まれているのかということを自覚して感謝の心を持つことが大切ですよね。

そして、社会の変化に飲み込まれて漠然と不安になるのでなく、自分自身のぶれない価値感を持ち変化に対応していくことが幸福感に繋がるのではないかと私は思います。

 

51axExNID9L__AA300_

 

 

進むー時間に支配されない人生


自分にとっての幸せを自問する

・まずは自分の幸福を定めること。次にその幸福に向かって日常の時間、エネルギーをどう配分するかを考え、実践すること。それが未来に向かって進むということである。

 

無知を自覚せずに判断してはならない

・ある問題を深く理解していないときに、性急な判断を下してはいけない。自分の判断の不完全性を、自分に対しても外部に対しても隠ぺいしてはならない。

・無知を認識した上で、自らの判断結果を語れる人こそ、本当の勇気を備えている。

 

自分と組織と社会の方向を一致させる

・自分の進みたい流れに組織や社会をもってくるにはどうするか、社会の進む方向に対して自分は何ができるかを考える。それが使命感というものであり、使命感に基づいて働きかけができる人間になることが重要なのである。

 

美は見出そうとする人の前に現れる

・内面が豊かな人は、世の中の全てのものから美しさを見出せる。言い換えれば、いかに世の中から美しさを見出せるかで、その人の幸福の大きさが決まる。

・他者に対して、許す、与えるなど、常にポジティブに反応することで、内面の豊かさが増していく。それによって、この世界に美しいものがどんどん増えていく。

 

天性の才能などすべて無視せよ

・あの人は天から与えられたものが違う。生まれつき才能がある。そう思ってしまえば、自分の中でバネになる悔しさが生まれない。本当はその領域まで到達できるにもかかわらず、自分の可能性にチャンスを与えない。未来の自分に対してこれほど失礼なことはない。

・「天才」と呼ばれる人ほど、努力を惜しまない。圧倒的な努力をしている。

 

居心地の良さに安住してはいけない

・異質との出会いこそ、創造と成長の源泉である。それを契機に、内面の価値観を組み換え、新たな他者との関係性を深めるとき、アウェイはホームに変わる。

・アウェイがアウェイのままであっては、飛び込んだ意味がない。刺激を吸収し、異質を乗り越えることで、自分の生存権としてのホームをどんどん大きくしていく。その繰り返しが人間を強くし、絶対不可侵の自己を築いてくれる。

 

自分の可能性を軽んじてはならない

・一つの場所に到達しただけで居心地の良さを感じてしまうことは、明日の自分に対して失礼なことである。

・何歳になっても成長への貪欲さを失ってはいけない。現状に満足しないことこそ、自分の可能性に対する最大のリスペクトである。

 

逆境こそが人を成長させる

・厳しい逆境であればあるほど、乗り越えたときの成長の度合いは大きい。

・変えられない物事は存在するが、変えられない内面は存在しない。

 

逆境を喜びとともに選びとる

・天は、その人の許容量を判断し、その器の大きさに応じた厳しさを与えている。大きな苦難は、自分はそれを乗り越えられる人間であるゆえに、与えられたものである。そう考えれば、苦難を喜んで引き受けようという気合が生まれてくる。

・成長の喜びを知っている人間は、自ら進んで逆境を選びとることができる。

 

運命を超越する自分をつくる

・人は生まれた瞬間に死刑宣告を受けている。死刑はいつ執行されるかわからない。それが運命である。

・物事の結果は、自分の思考と行動の到達点として、成否が決まるだけである。

・すべては、内面の闘いであり、内面の革命である。自分の内面が変われば、それは変わったということなのだ。

・運命に甘んじる弱い自分を捨て、運命を超越する強い自分をつくる。運命との戦いにおいて、人は誰でも、勝者になれるのである。

 

まとめ

「人は生まれた瞬間に死刑宣告を受けている。」深みのある言葉ですよね。

人生は一度きりで、それはその人だけのもの。

 

良くない境遇であること、他の人よりも辛い立場にいると感じ、それを運命のせいにするのは簡単。

でもそんなコントロールできないことを考え込んで悩んでいるほど人生に残された時間は多くない。

 

不安を心配に変えるのではなく、不安を行動を起こす起因とする。

不安を受け入れ、内面と向き合い、自分自身を成長させ続けることを幸福だと考える習慣を持つこと。

それが「絶対不可侵領域たる自己」というものを形成していくんですね。

 

 

61VdXzaaJbL__SS400_

創るー時間に支配されない人生


創造は異端から生まれる

・既存のマジョリティとの間に摩擦を起こし、その中で価値をしっかりと認めさせたものが新しい文化として受容される。

・創造とは既存の権威を破壊することである。既存の価値をうのみにした瞬間、そこに創造の余地はなくなる。

・創造的な人間でありたいのなら、社会に対して抱く違和感を蔑にしてはいけない。

 

発想は出せば出すほど新たに生まれる

・発想は表出すると枯渇してしまうものではない。表出すればするほど、新たな発想が生まれやすくなる。

・眠ったままの発想は脳のスペースを占拠しているため、どんどん表出していかないと、新たな発想の入る余地が生まれない。

 

創造は背伸びした模倣から生まれる

・自分は物事の本質しか見ないと決意する。そうすると、すべてのものはシンプルに見えてくる。

・優れた人から学ばなければ、自分ひとりだけの力で進歩するのは難しい。

・歴史によって検証された先人の優れた思想と行動を、背伸びして真似てみる。

 

内省は瞑想ではない

・外部から情報を入力し、それに対する反応を観察することも内省の一つである。例えば読書は、書き手の魂との対話であり、他者とかかわりながら内なる声を引き出す、よい呼び水となる。

・自分の思考を客観的に評価する瞬間も、内省の時間になる。

・最初から1人きりで内面と向きあう必要はない。他者との関わりがあるからこそ聞こえてくる自分の声もあるのである。

 

他者とのかかわりの中で内省する

・自分と向きあう。他者とかかわる。二つをバランスよくこなすことが、成長にとって不可欠である。しかしかなりの自覚を持たないと自分と向き合う時間はとれず、気がつけば、他者とのかかわりにどんどん内面を侵食されてしまう。

・「今この会話が、自分の成長にとってどういう意味を持つか」「いま、この人から自分は何を学ぶことができるか」と同時進行で省察することで、他者とかかわる時間が、そのまま自分と向き合う時間になる。

 

完成形としての自然体をつくる

・時間をかけて自分をつくりあげ、未熟な部分や飾っていた部分とすこしずつ入れ替えていく。ありたい自分として振舞いながら、社会的に排除されることなく、一定の評価を得ることができる。目指すべき完成形は、その様な自然体の自分である。

 

空気を読むことは行動の大前提

・「空気を読む」ことの本質は、自分の意見をまげて場の雰囲気に同調することにあるのではない。

・本質的な意味で「空気を読む」ことは、行動のための大前提である。何らかの場があるとき、そこに人が集まっている理由は何なのか、一人ひとりの感情はどういう状態かなど、把握しなければならない文脈は無数に存在する。それをどれくらい深く理解するかが、その場における自分の行動の価値を大きく左右する。

 

まとめ

創造の99%は組み合わせから生まれる。

創るという行為について必ずしも自分ひとりで内面と向き合っても、必ずしもいいものが生み出せるとは限らない。

内面と外面のバランス。
孤独と向き合うことだけが、創造性を高めるのでなく、他者との関係の中で創造性は養われていく。

ただし、重要なのは自分の軸をしっかりと持って、その上で他者の意見や指摘を主体的に受け入れながら身につけること。

 

自分が創造的なことをする時に、自分オリジナルで創造するというのは非常に難しいことですよね。

けれども、自分がインプットしてきた先人の知恵や知識を集合知として活用すると、それはただの模倣ではなくなり、新たな創造物となることもありますよね。

もともと才能がない人であっても、こうして先人のアイデアや知識を取り入れることによって、多くの人に価値を提供することもできるんだと思うとなんだか自信も湧いてきますよね。
61VdXzaaJbL__SS400_

掌るー時間に支配されない人生


ネガティブな感情を檻に入れる

・感情はプラス面もあるが、ネガティブなエネルギーで人間を支配することもある。

・感情が先走らないようにコントロールし、普段は檻に入れておくというリスクヘッジが必要になる。それが自分を掌るという行為である。

 

現実の理不尽にまみれつつ穏やかでいる

・心の穏やかさとは、自分を取り巻く社会・環境やその変化を受け入れる心があるということだ。それを可能にするのは、自分が最善を尽くしているという自信や自負である。

・発生する事態や結果についてはコントロールできない不可抗力な部分があると割り切り、すべてを受け入れる。選択は常に主体的に行い、結果に対する責任を負う。望んだ結果でなくても、自分の成長につながっているという喜びを見出す。

 

他者の自由意志を認める

・相手の言動が自分にとってどんなに理不尽極まりないものであっても、相手の立場になれば、そこには、相手にとっての合理的な理由が存在している。それは受け入れなければならない。

・他者の自由意志を認めよ。それにより怒りは消え、自分が穏やかでいられる。

 

自己統制できる人だけが他者を動かせる

・他者の感情への想像力は、自分の感情の機微を理解することによって養われる。相手を動かすスイッチを発見する力も高まる。

・他者を変えようとするならば、自分が変わることが最も近道なのだ。

 

感情の暴走という言い訳を排する

・理性が動く前に感情が暴走すると、生じた結果に対して納得がいかない。そうすると、自分で責任を取ることが苦痛になる。その感情は、自己否定につながり、負の感情のスパイラルに陥ってしまう。

・理性と感情は対立関係ではなく、主従関係に変えなくてはならない。

 

内面世界に不可抗力は存在しない

・意識や感情は不可抗力な世界だと思われているが、内面の隅々まで意識や理性の光で照らしだせば、制御可能な世界に変えていくことができる。

・自分の内面に不可抗力の部分がなくなれば、世の中がどんなに混沌としていても、幸福で穏やかな状態を築くことができる。

 

不安を心配に変えてはいけない

・不安を抱きながら、何も行動を起こさないとき、不安は心配に転じる。心配とは、不確定な未来に対して何もしない現在の自分を正当化する言い訳である。

・不安を次の行動への起点にするとき、不安はポジティブな意味を持つものになる。

・不安を感じることを恐れてはいけない。自信を持って不安に向き合ってほしい。正しく扱うことで、不安は、希望に満ちた未来への原動力となる。

 

 まとめ

感情を抑えて内面をコントロールする。

悲しいことがあったり、腹の立つことがあったり、苦しいことがあったり。

現実世界には本当に自分ではどうすることもないネガティブな事象が多いですよね。

 

ネガティブな事象が起こった時、あなたはどうしますか?

ネガティブな感情があふれ出てしまいますか?それとも我慢してポジティブを振る舞いますか?

 

ジョン先生が言うのは、自分ではどうしようもない不可抗力には抗わず割り切り受け入れること。

そして、内面で不可抗力を取り除き、それを自分の成長につなげようと解釈すること。

 

たしかに内面を制約するものって自分しかないですよね。

 

不安や恐れを行動の起点にする。心配の虜にならない。

これこそ本当の意味でのポジティブ・シンキングなのではないでしょうか?

 

 

 

 

 

61VdXzaaJbL__SS400_