自分にとっての幸せを自問する
・まずは自分の幸福を定めること。次にその幸福に向かって日常の時間、エネルギーをどう配分するかを考え、実践すること。それが未来に向かって進むということである。
無知を自覚せずに判断してはならない
・ある問題を深く理解していないときに、性急な判断を下してはいけない。自分の判断の不完全性を、自分に対しても外部に対しても隠ぺいしてはならない。
・無知を認識した上で、自らの判断結果を語れる人こそ、本当の勇気を備えている。
自分と組織と社会の方向を一致させる
・自分の進みたい流れに組織や社会をもってくるにはどうするか、社会の進む方向に対して自分は何ができるかを考える。それが使命感というものであり、使命感に基づいて働きかけができる人間になることが重要なのである。
美は見出そうとする人の前に現れる
・内面が豊かな人は、世の中の全てのものから美しさを見出せる。言い換えれば、いかに世の中から美しさを見出せるかで、その人の幸福の大きさが決まる。
・他者に対して、許す、与えるなど、常にポジティブに反応することで、内面の豊かさが増していく。それによって、この世界に美しいものがどんどん増えていく。
天性の才能などすべて無視せよ
・あの人は天から与えられたものが違う。生まれつき才能がある。そう思ってしまえば、自分の中でバネになる悔しさが生まれない。本当はその領域まで到達できるにもかかわらず、自分の可能性にチャンスを与えない。未来の自分に対してこれほど失礼なことはない。
・「天才」と呼ばれる人ほど、努力を惜しまない。圧倒的な努力をしている。
居心地の良さに安住してはいけない
・異質との出会いこそ、創造と成長の源泉である。それを契機に、内面の価値観を組み換え、新たな他者との関係性を深めるとき、アウェイはホームに変わる。
・アウェイがアウェイのままであっては、飛び込んだ意味がない。刺激を吸収し、異質を乗り越えることで、自分の生存権としてのホームをどんどん大きくしていく。その繰り返しが人間を強くし、絶対不可侵の自己を築いてくれる。
自分の可能性を軽んじてはならない
・一つの場所に到達しただけで居心地の良さを感じてしまうことは、明日の自分に対して失礼なことである。
・何歳になっても成長への貪欲さを失ってはいけない。現状に満足しないことこそ、自分の可能性に対する最大のリスペクトである。
逆境こそが人を成長させる
・厳しい逆境であればあるほど、乗り越えたときの成長の度合いは大きい。
・変えられない物事は存在するが、変えられない内面は存在しない。
逆境を喜びとともに選びとる
・天は、その人の許容量を判断し、その器の大きさに応じた厳しさを与えている。大きな苦難は、自分はそれを乗り越えられる人間であるゆえに、与えられたものである。そう考えれば、苦難を喜んで引き受けようという気合が生まれてくる。
・成長の喜びを知っている人間は、自ら進んで逆境を選びとることができる。
運命を超越する自分をつくる
・人は生まれた瞬間に死刑宣告を受けている。死刑はいつ執行されるかわからない。それが運命である。
・物事の結果は、自分の思考と行動の到達点として、成否が決まるだけである。
・すべては、内面の闘いであり、内面の革命である。自分の内面が変われば、それは変わったということなのだ。
・運命に甘んじる弱い自分を捨て、運命を超越する強い自分をつくる。運命との戦いにおいて、人は誰でも、勝者になれるのである。
まとめ
「人は生まれた瞬間に死刑宣告を受けている。」深みのある言葉ですよね。
人生は一度きりで、それはその人だけのもの。
良くない境遇であること、他の人よりも辛い立場にいると感じ、それを運命のせいにするのは簡単。
でもそんなコントロールできないことを考え込んで悩んでいるほど人生に残された時間は多くない。
不安を心配に変えるのではなく、不安を行動を起こす起因とする。
不安を受け入れ、内面と向き合い、自分自身を成長させ続けることを幸福だと考える習慣を持つこと。
それが「絶対不可侵領域たる自己」というものを形成していくんですね。