創造は異端から生まれる
・既存のマジョリティとの間に摩擦を起こし、その中で価値をしっかりと認めさせたものが新しい文化として受容される。
・創造とは既存の権威を破壊することである。既存の価値をうのみにした瞬間、そこに創造の余地はなくなる。
・創造的な人間でありたいのなら、社会に対して抱く違和感を蔑にしてはいけない。
発想は出せば出すほど新たに生まれる
・発想は表出すると枯渇してしまうものではない。表出すればするほど、新たな発想が生まれやすくなる。
・眠ったままの発想は脳のスペースを占拠しているため、どんどん表出していかないと、新たな発想の入る余地が生まれない。
創造は背伸びした模倣から生まれる
・自分は物事の本質しか見ないと決意する。そうすると、すべてのものはシンプルに見えてくる。
・優れた人から学ばなければ、自分ひとりだけの力で進歩するのは難しい。
・歴史によって検証された先人の優れた思想と行動を、背伸びして真似てみる。
内省は瞑想ではない
・外部から情報を入力し、それに対する反応を観察することも内省の一つである。例えば読書は、書き手の魂との対話であり、他者とかかわりながら内なる声を引き出す、よい呼び水となる。
・自分の思考を客観的に評価する瞬間も、内省の時間になる。
・最初から1人きりで内面と向きあう必要はない。他者との関わりがあるからこそ聞こえてくる自分の声もあるのである。
他者とのかかわりの中で内省する
・自分と向きあう。他者とかかわる。二つをバランスよくこなすことが、成長にとって不可欠である。しかしかなりの自覚を持たないと自分と向き合う時間はとれず、気がつけば、他者とのかかわりにどんどん内面を侵食されてしまう。
・「今この会話が、自分の成長にとってどういう意味を持つか」「いま、この人から自分は何を学ぶことができるか」と同時進行で省察することで、他者とかかわる時間が、そのまま自分と向き合う時間になる。
完成形としての自然体をつくる
・時間をかけて自分をつくりあげ、未熟な部分や飾っていた部分とすこしずつ入れ替えていく。ありたい自分として振舞いながら、社会的に排除されることなく、一定の評価を得ることができる。目指すべき完成形は、その様な自然体の自分である。
空気を読むことは行動の大前提
・「空気を読む」ことの本質は、自分の意見をまげて場の雰囲気に同調することにあるのではない。
・本質的な意味で「空気を読む」ことは、行動のための大前提である。何らかの場があるとき、そこに人が集まっている理由は何なのか、一人ひとりの感情はどういう状態かなど、把握しなければならない文脈は無数に存在する。それをどれくらい深く理解するかが、その場における自分の行動の価値を大きく左右する。
まとめ
創造の99%は組み合わせから生まれる。
創るという行為について必ずしも自分ひとりで内面と向き合っても、必ずしもいいものが生み出せるとは限らない。
内面と外面のバランス。
孤独と向き合うことだけが、創造性を高めるのでなく、他者との関係の中で創造性は養われていく。
ただし、重要なのは自分の軸をしっかりと持って、その上で他者の意見や指摘を主体的に受け入れながら身につけること。
自分が創造的なことをする時に、自分オリジナルで創造するというのは非常に難しいことですよね。
けれども、自分がインプットしてきた先人の知恵や知識を集合知として活用すると、それはただの模倣ではなくなり、新たな創造物となることもありますよね。
もともと才能がない人であっても、こうして先人のアイデアや知識を取り入れることによって、多くの人に価値を提供することもできるんだと思うとなんだか自信も湧いてきますよね。