情熱についてー伝説の外資トップが説く働き方の教科書


■三つの年齢

・暦年齢、肉体年齢、精神年齢

・肉体年齢の高低に影響を及ぼす要因は主に、持って生まれた遺伝因子と、生まれた後のメンテナンスの二つ。前者は自分の力で変えられないが、後者は努力次第で暦年齢と肉体年齢の間のギャップを大幅に変えることができる。

・暦年齢と肉体年齢は時間とともに抗いがたく老いてしまうものだが、精神年齢だけは自分の思い一つでいつまでも若さを保つことができる。

・老人と若者の差、それは夢と理想と好奇心。

☆歳を重ねただけで人は老いない。

理想を失うとき初めて老いがくる。

歳月は皮膚のしわを増すが、

情熱を失うときに精神はしぼむ。

(サムエル・ウルマン「青春の詩」)

・成功のパイを最大化する4つの条件

①    情熱

②    スキル

③    マインド

④    運

 

■情熱の5つの型

・目は口よりモノを言い。「目に光」とはその人が問題意識を持った人か、意識が高い人か、ひいては情熱の持ち主であるかどうかということ。

①    自燃型人間・・・大義に向かってことを起こす意欲や気概に満ち溢れた人

②    可燃型人間・・・自らも得ることはないが、誰かがそばにきてマッチを擦ってくれれば燃える人

③    不燃型人間・・・自らも得ることもないし、例え誰かがマッチを擦ってくれたとしても金輪際燃えない人

④    消化型人間・・・せっかく点いた人の火を消して回る人

⑤    点火型人間・・・可燃型人間に火を点けることのできる人。つまりマッチの擦り方を知っている人

・自分で自分の運命を支配しようという志を持つ人は、まず自然型人間、そしてさらには点火型人間を目指す。

 

○情熱の源は「目的」と「目標

・疲労感、疲弊感、閉塞感は平成の3H

・成り行き人間と目標人間。成り行き人間は毎日を成り行きの繰り返しで生きる。目標人間は自分の人生に「意識的な付加価値」を加える努力をしている。明確な目標を持つと3Hを口にしなくなる。

・目標人間の5つのP

①    purpose(目的)・・・一度しかない人生をどう生きるかという目的意識。全ての出発点。

②    passion(情熱)・・・目的を持つと、それに向かって「よし、やったるで」という思いがめらめらと湧く。

③    plan(計画)・・・情熱がめらめらと湧いても、それだけでは用をなさない。実際の行動につなげて初めて意味を持つ。

④    priority(優先順位)・・・「選択と集中」。ビジネス人生マネジメントの原則。

⑤    performance(実績)・・・正しい結果を出すためには、正しいプロセスを経なければならない。

・目標設定の5K

①    会社(キャリア形成上の目標)

②    家族(家族の幸せを実現する目標)

③    経済(財産形成に関する目標)

④    教養(教養の裾野づくりに関する目標)

⑤    健康(健康維持に関する目標)

これらのうちの上位二つのKに絞って具体的な目標を設定し、行動計画に落とし込む。「絞り込み、落とし込み」を行ってはじめて結果に結びつく。

・願望と目標は異質なもの。願望+時間設定+行動計画=目標となる。

 

■情熱の火を燃やし続ける三つの方法

・方法①人生に目的をもつ・・・自分の人生の中心に何をおくか

・方法②短期と長期の納得目標を追い続ける・・・自分自身が自発的な興味や関心から立てた納得目標を重視する。

・方法③情熱の火を分けてくれる人と付き合う・・・友人は自分の鏡である。

・幸せの3条件

①    やりたいことをやっている

②    それが人から評価されている

③    そして収入に結び付いている

☆これを知る者は、これを好む者に如かず。これを好む者は、これを楽しむ者に如かず。(論語)

・やりたいことを自らに問うてみよ

・下積みの経験がない人に上積みの仕事はできない。

 

■定期的な点検作業

・立てた目標は目のつくところに掲げておく。

・中間評価をする。

①そもそも目標が高すぎた

②やり方が間違っていた

③徹底度が足りなかった

④状況が変わった

・目標を追いかけている時でも、時には意識して息抜きの時間をとる。

 

 

 

 ■まとめ

まるで尊敬する上司が自分のために語りかけてくれるように暖かく、わかりやすく「働き方」について説いてくれます。単なるノウハウ本ではなく、哲学的要素や著者自身が持つ教養あふれる引用もたくさんあり非常に勉強になります。

情熱について。

精神年齢は自分自身の考え方によって、いつまでも若く保てる。夢と理想と好奇心を常に持ち続け、自然型人間、点火型人間とステップアップできるように自分を鼓舞し続けることが大切だということを再度実感しました。

最終形態はやりたいことやり、それが周りから評価され、それが収入に結び付く。もう一度やりたいことを自分に問うこと。選択権は自分にあることを肝に銘じたいと思います。

投稿者: Masahiro Ito

サーフィンとマラソンをこよなく愛する自称ソーシャルサラリーマン。 自分自身がメディアとして発信できる新しい時代の波に乗るために奔走中。 伊藤人語では、読書初心者の方にポイントを紹介。 僕が薦める本に興味を持ってもらえればこれ幸いでございます。

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