最高の瞬間をつかむ-ハーバードの人生を変える授業


●最高の瞬間をつかむ

・自分が何者で、これから何をしようとしているのかという洞察と、将来の困難を切り抜けるための勇気と自信が生まれる

・ピークエクスペリエンスを3日間にわたり1日15分間書き出す作業をする。

・その時感じた感覚や心の動きに意識を向けながら、もう一度その瞬間にいるかのようにイメージしてみる。

●長期的な関係をつくる

・長期的な関係にはすべて、いつかは「行き詰まり状態」が訪れる。

・行き詰まり状態を、個人的な成長と対人スキル向上のための重要な分岐点とする。

●親切な行動をする

・親切な行動以上に「利己的」な行動はない。

・周りの人と多くのものを分かち合い、他の人生に貢献すること以上に満足感を得られる行為はない。

●いいところを探す

・幸福というものは人生における客観的な出来事で決まるのではなく、出来事をどのように解釈するかという主観的な心の働きによって決まるもの。

・最高の出来事が起こるのではない。起こった出来事を最高のものにすることができる人がいる。

・今までの人生の出来事を、始めは「あらさがしの名人」として、次は「いいこと探しの名人」として書き出してみましょう。

●「ありがとう」を言う

・お世話になった人に感謝の気持ちを表す手紙を書き、その人を訪問して手紙を読み上げる。

・感謝の力は計り知れない。

・その人がしてくれたことを具体的に上げて、どういう風に感じ、どういう風に感謝しているかを書いてください。

●回復する

・自然の要求を無視して体と心を酷使し続ければ、個人としても社会としてもその代償を支払うことになる。

・定期的に休息し回復する時間をとるだけで、精神科でもらう薬と同じような効果があるのです。

・最高の自分を引き出すには具体的に何をすればいいかを考え、書き出す。

●パートナーシップを築く

・実際は、いざこざは避けられないものであるだけでなく、長期にわたる良好な関係にとって非常に重要なものである。

・カップルの関係に衝突がないとしたら、それは二人がお互いに重要な問題や相違に向き合っていないということである。

●解釈を変える

・認知のゆがみがあることがわかったら、その出来事に対する考え方を変え、違ったように感じればよいのです。

・自分が人間であることを許し、起こった出来事とその時に感じた感情をあるがままに認める

●子を育てる

・自信や、失敗から回復する力、人生の意義を知ること、そして対人関係に関する大切なスキルを身につける機会を、子供たちから奪っているかもしれない。

・子供たちに自力で困難に挑戦する機会を与える。

 

 

 

今回の中で私が最も重視することは「親切な行動をする」です。親切な行動は最も利己的な行動だと説かれています。日ごろから親切な行動を心がけていれば、その報酬として幸せという究極の通貨を常に得ることができる。幸福は尽きることのない無限の資源でひとりひとり取り分が決まっているわけではない。だからこころの寛容さを持ち、他人と与え分かち合う生き方をすることは「精神と感情の富」を引き出す最良の方法だそうです。与えたり、貢献することが自分の充実感・満足感・達成感に繋がり、たとえ物理的な見返りがなくても幸福感が得られるということです。1日5つ親切な行動をすると心に決めて、毎日実践すれば幸せという究極の通貨を常に得られると思いますので是非実践してみたいと思いました。

完璧主義を手放す-ハーバードの人生を変える授業


●失敗から学ぶ

・あきらめずに立ち向かうことは、勝ち負けや、失敗か成功かという結果よりも、自尊心にとって、長期的にいい結果をもたらす。

・実際に失敗した時の辛さよりも、失敗するかもしれないと感じる時の恐怖の方が、実は私たちを痛めつける。

・失敗からより賢く、強くなったということに気づけば、これからもずっと生き延びていけると自信を持つことができる。

●完璧主義を手放す

・最善主義…失敗は人生の自然な一部分であり、成功につながる欠かせない要素。

・失敗を楽しむまではできないにしても、自然なこととして受け入れ、心配をあまりせずに活動を楽しむことができるのです。

・完璧主義者

⇒失敗を拒否する

⇒辛い感情を拒否する

⇒成功を拒否する

⇒現実を拒否する

・最善主義者

⇒失敗を受け入れる

⇒辛い感情を受け入れる

⇒成功を受け入れる

⇒現実を受け入れる

●価値ある行動をする

・20%の時間に努力を注ぐことで、期待する80%の結果は得られるであろう。

・「大事な2割」を知る。自分が大切にしている価値観に基づいて生きているかを考える。

・優先順位をつけ、80%の満足感を与えてくれる20%を選ぶ

●安全圏から出る

・人に親切にしたり勇気ある行動をしたりすれば、自分自身に対する考え方が変わり、自分をより親切で、より勇気ある人間だと感じるようになる。

・安全圏を超えて冒険をし、人に助けてもらったりフィードバックをもらったりして、たとえ失敗しても気にしない。

●感情を味わう

・子供時代や若いころに身に付けた考え方を変えることは難しいこと。わたしたちの多くが素直に感情を出せない理由はそこにある。

・つらい感情に焦点を置き、開かれた心で受け入れ、しっかり味わうことで、その辛さを解消することができる。

・感情が湧いてきたら、変えようとすることなく数分間その気持ちに浸ってみよう。

・感情を理解したり、変えようとしたりするのではなく、あるがままに受け入れ、その感情に寄り添う。

●一貫性をもつ

・その人が自分の言ったことを全て実行しているかどうかではなく、どの程度実行しているか。

・自分の発言を尊重することは、自分自身を尊重することになる。

・一週間の終わりに、書き出したことを振り返り、きちんと行動できたか考えてみる。

・自己信頼感が高まり、人から尊敬されるようになったと気づくまでに二週間はかからない。

 

 

今回の中で特に印象に残ったのは「完璧主義を手放す」ということ。完璧主義者は現実を拒絶する、最善主義者は現実の制約の中で最善を尽くそうとする考え方を持ち、現実を受け入れる。完璧主義者はゴールまでの道に一切の障害がないものと思い込み、最善主義者は失敗は人生の自然な一部分であり、成功に繋がる欠かせない要素だと理解している。完璧主義者は非合理・非現実な基準を設け、その基準を達成できず、欲求不満で不全感に悩まされるのに対し、最善主義者は失敗を楽しむほどまではいかないが、自然なこととして受け入れ、心配をあまりせずに活動をし、豊かで満たされた人生を送る。どうしても完璧主義に陥って自分で自分を苦しめることは人間誰しもあるとは思いますが、人生の中で一度立ち止まって俯瞰して最善主義者になると人生幸せにゆるく生きていけるのだろうなと思います。私自身も完璧主義を手放し、最善主義的考え方を持つように心がけたいと思いました。

 

理解し、理解される-ハーバードの人生を変える授業


●感謝する

・感謝をしていた人々はよく眠れるようになり、より多く運動をするようになり、身体的な不調も減ったのです。

●習慣化する

・変化するために必要なのは、自制心を養うことではなく、習慣を取り入れることだ。

・習慣を作るには、確固たる価値観に基づいて、決められた行動を、特定の時間に行うことが必要である。

・野心的になり過ぎて失敗するよりも、緩やかに変化し続けることの方が好ましい。成功はそれ自体がさらなる成功の源となる。

●運動をする

・週3回、一日30分の運動を行うことは、抗うつ剤を服用するのと同じような効果がある。

・運動には、自己評価や思考力・免疫力を高める、寿命を延ばす、よりよい睡眠を得られる、よりよい性生活を行えるといった副次的効果がある。

●仕事への考え方を変える

・「フロー」とは、その行為に完全に没頭し、最高の結果を出しそれを心から楽しんでいる状態。

・幸せになるためには、ただ楽しさを感じるだけではなく、楽しさを感じていると気づく必要がある。

●意義を見いだす

・富でも名声でもなく、幸せこそが人生の価値を決める「究極の通貨」です。

・いまはしていないことで、人生にとっての「究極の通貨」を稼げる行動はあるか。

●思いやりの心を持つ

・他社の役に立てばたつほど、私たちの幸福感は大きくなっていく。

・誰かのために思いやりのある行動をし、感謝された時のことを思い出し、心の目でその人の反応を思い返す。

・思いやりについて定期的に瞑想することは心と体の健康を増進し、私たちをさらに思いやりの深い人間にしてくれる。

●困難から学ぶ

・人は困難を克服することで幸福になれる

・つらかった経験を書き出すことにより、気持ちの整理がつきやすくなる。

・何より大切なのは最も深いところにある感情や思いと向き合うこと。

●全てをシンプルに

・私たちはたくさんの活動を日々の生活に押し込むことによって、忙しくなりすぎています。

・するべきことを減らして生活をシンプルにしても、成功は妨げられるわけではない。

・「意義」と「楽しみ」の両方を感じられる活動をする。

●プロセスを楽しむ

・大切なのはたとえ現在の利益を将来のより大きな利益のためにあきらめることになっても、できるだけ将来の役に立つ活動に時間をかけることです。

・ライフスタイルを分類する。あなたがそのライフスタイルを選んでいた体験や期間について、4日間連続して、少なくとも1日15分を使って書いてみましょう。

・出世競争型、快楽型、悲観型、幸福型

●理解し、理解される

・慣れ親しんだ関係こそが、実は大きな恩恵をもたらしてくれる。

・純粋な親密さを育てるためには、「評価されたい」と思うことから、「理解されたい」と思うことへの焦点を移す必要がある。

 

 

今回からは「ハーバードの人生を変える授業」を取り上げます。本書はハーバード大学のポジティブ心理学の授業の中で実際にワークとして取り入れられるものをまとめたものです。「生産的知識」、つまり「単なる知識ではなく自分たちを取り巻く世界を良く理解して、状況にうまく対処する知識」を得ることができます。

今回の授業の中で最も今の自分にストンと落ちてくるのは「シンプルにする」ということ。授業で説かれるのは「しなければいけないこと」と思っていることの中で、することを徹底的に減らし圧縮し、「すばらしいものに目を向ける時間」を広げること。忙しすぎ(busyness)を減らし、「意義」と「楽しみ」の両方を感じられる活動をするということが大切だということです。いつも忙しさにかまけて、本質を見失ってしまいがちだけど、一度立ち止まってシンプルにシンプルに考えることが必要だと改めて感じさせられました。

人生の波は自らつくる-真夜中の幸福論


■思考は伝染する

・そもそも、全ての人に好かれる生き方なんてありえない。

・誰かに否定されたとしても落ち込む必要はない。「否定する人には、それなりの事情があるんだ」くらいに捉える。

・ポジティブなオーラを持つ人に出会ったとき、表面的な輝きだけを真似しない。

・思考の本質、中核にあるものを理解できてはじめて、そのポジティブなオーラを自分のものとする資格が生まれる。

 

■人生の波を自らつくる

・3つの普遍的な能力

①    思考力-論理的に考えられるか?

②    伝達力-中学生にも分かる言葉で伝えられるか?

③    行動力-自分が正しいと思うことを行動に移せるか?

・安易に波に乗ることを警戒し、自分が波の起点となることを決意する。

・人生におけるポジティブなスパイラルは、波に「乗る」ことで生まれるのでなく、自分で波を「作り出す」意識から生まれる。

 

■トンネルを抜け出す方法

・苦しみながら動いた人だけが、「出口」=「理想の自分」にたどり着ける。

・自分がどこを目指しているかという「方向感覚」が必要。そこに向けて「もがき」が力を与える。

・大事なのは、方向、すなわち自分の目標。目標がないといま吹いている風が順風なのか逆風なのかわからない。

・努力と結果の間には時間差がある。

・努力と結果の間に時間差があればあるほど結果を信じて続ける。安易に結果を求めない。結果が出なくても焦らない。出るのが遅くなればなるほど、最終的に出てくる結果は大きい。

・努力していること、それこそが立派な結果である。

 

 

 ■まとめ
そもそも全ての人に好かれる生き方なんてありえない。
例え100万人の人に否定されたとしても、自分の生き方をいいと言ってくれる人が一人でもいれば、その一人の愛情や理解は100万人の否定をしのぐくらい強いものになるかもしれない。
少なくとも自分自身がその「一人」になることができるということを自覚して、周りがなんと言おうと自分自身が信じる目的に向かって地道に努力することが自分を成長させる思考法だということ。
自分自身を応援してくれる人たちや、自分のポジティブな思考に共感してくれる人と積極的につながりポジティブなスパイラルを起こすことが人生を幸福にするためにいちばん大切なことですよね。
つながる相手が表面的にポジティブなのか、苦悩や挫折を経験して軸の部分からポジティブなのかを見極める必要もあります。
本当の意味でのポジティブオーラを身につけるために表面的な輝きだけを吸収しようとせずに、そこにある本質、中核にあるものを理解するということが大切だということですね。

そして人生の波に乗るのではなく、波をつくりだすことが重要だということです。
つまり全ての起点は自分にあるということ。そして人生の瞬間瞬間が起点であることを肝に銘じて、自らの目標を定め、それに向けて努力する。
たとえ方向感が分からなくなっても、その中でもがき、そのもがきが自分の力になる。
すぐに結果を求めるのではなく、努力と結果には時間差があるのだということを理解し、努力し続ける。自分がイメージする理想に向けて、最善を尽くす瞬間瞬間にこそ成長があり、その時間こそが幸福を感じるべき時間だということは大いに共感できます。

 

選択の美学-真夜中の幸福論


自分の選択に自信が持てないとき

・その判断が正解かどうかを決めるのは、本人の捉え方のみである。

・自分に対する自信、自尊心は、他者の目線を意識する度合いと反比例する。

・人生の意思決定をする場合においては、自分自身がリーダーシップを持たなければならない。

・自分が自分自身の一番強烈なファン、「自分ファンクラブ1号」になる。2号はいらない。

・自分の「成長の可能性」への信頼を持つ。

・壁に直面したと感じた時は「学びの材料を手に入れた」と喜んだほうがよい。

 

幸せの本質は歩みにある

・ぼくたちは「幸せに向かって歩いている」のでなく「一歩一歩に幸せを感じて歩いている」。

・この瞬間瞬間に生きていることがどれだけ幸せなのか、ぼくたちにはそれに気づく権利と義務がある。

・つまり、幸せになれない原因は外にはない。幸せになる要素も、不幸になる要素も、すべては自分自身の中にある。

・世の中によって自分が形作られるのではなく、自分が世の中を彫刻する人生こそ創造的で素敵である。

・自分で自分をケアして、自分のファンクラブ第一号になってあげること。そして自分を「脇役」から「主役」に格上げしてあげること。

 

選択したものを「正解」にしていくのが人生

・今起きていることのうち、変えられることに対しては最善を尽くす。それ以外は受け入れる。

・人生の選択における「正解」は、選択した瞬間には存在しない。

・選択の積み重ねによって、人生の軌跡はつくられる。選択は幸せなことでもあるし、同時に苦しいことでもあるが、道を選んだ自分を肯定したうえで、その道を正しい方向へ導く。

 

まとめ

最も重要なことは自分の選択に自信を持つこと。

自分の選択が正解かどうかを決めるのは自分自身であるということ。

人生で重要な選択をする時に、他の人から見て逃避に見えるんだろうなとか他者の目を気にして考えて選択をするのではなく、自分の選択は絶対に正しいという自信を持って決断しなければならない。

そのためには、自分のファン第一号になって自分のいちばんのサポーターになってあげて、自分の成長性を信頼することが大切です。全ては自分の選択のもとにあると思えば、どんな選択をする勇気も出てきますよね。

 

そしてその選択を正解に変えていくというのが人生であるということです。自分の選択によって壁にぶつかったとしても、それを学びの機会と捉えて乗り越える。自分の選んだ道を肯定し続けて、その道を正しい方向へと導くことが自分の成長や幸せに繋がってくるのでしょうね。

 

もう一つ大事なことは幸せの本質は「歩み」にあるということ。

幸せが目的地にあると思うと、その道は苦しく、目的地に到着したときにしか幸せを感じられないが、幸せを目的地にたどりつこうと努力する自分自身の中に発見できるようになると、ずっと幸せを感じられるようになるということです。

つまり未来に幸せになるのではなく、現在の瞬間瞬間に幸せを感じられるようになることが本当に幸せな人生だということです。

結局幸福になるも不幸になるも原因は外になく、自分の内側にある。

同じ人生ならいつでも幸せな人生を選択したいものですね。

理想の自分-真夜中の幸福論


自分を固体として捉えていないか

・そもそも「自分はこういう人間だ」と決めつけてはいけない。

・自分の「判断基準」を変えることで、人間は一瞬で変わることができる。

・言葉を発するとき、行動するときの選択基準を変えれば、自分というものは、その瞬間から変えていける。

・溶けてしまえば、みんな同じ「水」。どんな汚い「水」でも浄水器にかければ、きれいになる。どんな人も、みな本質はきれいである。

・自分を内面から変えていくタイミングに、年齢も経済状況も関係ない。一回しかない人生だから、思い立った時に実行すればよい。

 

自分の理想のかたちを探す

・自分を変えたいときは、「聴衆をかえてみる」というのも有効な手段。新しい聴衆の前で、自分が理想とする役を演じてみる。

・日常の中に意識的に非日常を取り込む。

 

安易に「居場所」を求めない

・できるだけ早い段階で「これから、独立した〈個〉として生きていくんだ」という「独立宣言」をしなければならない。

 

 

まとめ

よく「自分はこういう人間だ」と決めつけてしまうことがあります。

たとえば「自分はネガティブな人間だから・・・」とか「自分は何をやっても続かないから・・・」という人は結構周りにもよくいますよね。

大事なことは人間というものは内面的に「一瞬で変わる」ことができるということ。

 

重要なことはは自分の「判断基準」を変えるということ。

判断基準を変えることで「選択」が変わる。そして未来の自分像を変えられるということです。

判断基準を変えるには自分を固体だと考えず、水のように考え、「理想」という製氷器に入るように意識を変えていくこと。

つまりは「自分はこうである、自分の居場所はここだ」という固定観念や所属意識から独立した主体、「個」としての自分を確立することです。

 

しかし周りからのレッテルはなかなか変えられない。

「あの人はああいう人だから」というラベルをいったん貼られるとそれに付きまとわれ解放されないことはしばしばある。

そもそも他人を簡単に変えることはできないので、まず自分の判断基準を変えたうえで時間をかけて理解を求める。

それでも自分のラベルをはがすことができずネガティブスパイラルが止められない場合は、思い切ってステージを変える、聴衆を変えることが必要です。

つまり「どうせこうだから」と同じ場所に安住するのではなく、よくなることを求めて居場所を変えることも重要だということです。

 

自分が理想とするものと現実のギャップを見つめ、そこに近づくために日々どう生活するか、一瞬一瞬に緊張感を持って考えることで少しずつ人生は好転していくものなのだろうと思います。

時間をデザインする-真夜中の幸福論


時間の捉え方に「深さ」を与える

・意識の上で、時間の捉え方を変えること。限られた時間に深さを加えていく努力をする。

・時間の「長さ」と「深さ」の掛け算の結果が、人生の価値であり、それが幸福の度合いを決めていく。

・いままでなんとなく淡々と流れていた時間を、相手が一瞬一瞬に深い幸せを感じるようにデザインして、相手に贈る。

・相手に変化を求めるのではなく、つねに、起点を自分におく。

 

「ポジティブスパイラル」を生み出すために

・相手に気持ちを伝える場合、大切なのは、言葉よりも実践や結果を相手に語らせることです。

・普段の人間関係においても、相手の心が動くのは、言葉を通さずとも、こちらの信頼や愛情を深く理解した時です。

・相手に愛情をかけること自体に無限なる喜びを感じるようになりたい。そうした感動を伴った感動は、かたちを変えていろいろな所へ広がっていくかもしれないし、自分に返ってくるかもしれない。

 

 

まとめ

「時間をデザインする」。

時間は全ての人に平等に与えられているものです。そして時間は有限なものです。

家庭と仕事を両立させながら、自分の使える時間や一人の時間をつくるにはどうすればいいか。

これは私たち子育て世代の人間の大きな課題だと思います。

 

最も大事なことは誰の中にも平等に流れる時間に「深さ」を加える努力をすることです。

「深さ」とは「瞬間に対する緊張感」、時間の「濃度」「温度」と表現されています。

自分の人生の目標や夢があれば、横軸の物理的に淡々と流れる時間に対して、縦軸の深さを刻むことができるということです。

 

一瞬一瞬に深い幸せや感動を添えられるように時間を構築することが大事なんですね。

人生における選択ー真夜中の幸福論


自分が決めた道は、すべて正解

・どちらであっても正解でした。それが、その人の「自己責任」で主体的に選択したものである限り。

・正解だと思われる道を選択するのではなく、選択したのちに、その道を正解につくりあげていく。

・超えられない壁、つまり「運命」を超越するには、自分の選択を信じ、前に向かって進んでいく、と腹に決めるしかない。

・責任というものを自分にきちんと戻して選択をすること。

・世の中の基準と自分の基準がぶつかり合った時に、自分の基準を優先できるか?そうするに値する、信じ切れる自分の基準を構築できるかが大きな課題。

・自分の意思判断を大事にし、自分が選択した道を必ず正解にさせるという決意を持ち、周囲が“foolish”といっても気にせず、自分が信じる目標に進む。

 

意識を外側でなく内側に向ける

・「この情報は自分にとってどういう意味を持っているか」を「つねに」考える。

・どんな情報であっても自分のものにする能力、または自分にとって意味があると思える情報を自分で探す能力を持っていないと、情報の洪水の中で埋もれてしまう。

・「情報への意味づけ能力・文脈構築能力」こそが、これからの情報化社会を生き抜くためのコアになる能力。

 

 

 

まとめ

人生にはたくさんの選択の機会がありますが、「あーあの時あーしてれば良かった」と過去を振り返って思うことは多分人間だれしもあることだと思います。

私自身も過去を振り返ってウジウジと後悔をしている時期もありました。

 

大事なことはまず、自己責任において主体的に選択したものである限り「自分で決めた道は全て正解である」ということ。

人生における正解は選択した瞬間に決まるものではなく、その道を選んだあと自分がどのような行動をとるかということで決まるということです。

ネガティブな感情が湧いて過去の選択を後悔する場面が来た場合は、自分の選択を信じ、前に進むと腹に決めるしかないのです。

 

一度きりの人生、しかも誰も遺された時間は有限なのだから、過去のことを振り返ってどうしようもないネガティブな気持ちになるよりも、これからこの選択を正解に変えていくという強い意志を持って進んだ方が絶対に良くなりますよね。

そのために必要なのが「ぶれない絶対的な基準」。

この基準を孤独と向き合いながら構築していくことがライフワークになるのでしょう。

 

そしてもう一つ大事なことは意識を外側ではなく内側に向けるということ。
選択の基となる出会いや出来事を自分の中でどのように消化するかという意識を持つことが大切です。

外に外に意識や関心を向けると、情報の中にうずもれてしまう。そして本質を見失い、選択それ自体が誤っていることにすら気付かない。

常に全てを内側に向かわせることを意識することが大切ですね。

裸になって考えるー真夜中の幸福論


いらない荷物を背負っていないか

・「背負っている荷物」を下すことが自分らしく生きること。

・一見、自分にとっては無くてはならないと思えるものが実は足かせになっている。

・「自分が何にとらわれ、縛られているのか」「潜在意識の中で自分を苦しめているものは何か」を一度棚卸してみる。

・「本来の自分」を取り戻す。

 

物事は「縦」でとらえよ

・「横」のものを「縦」にする癖をつける。常にPriority(優先順位)を考える。

・優先順位を考えるということは、そのための「基準軸を探す」ということであり、「自分は何を大切にして生きるのか」ということを考えることである。

・抽象的なことというのは、実はとても汎用性が高い。

・「ぶれない軸」を持つには、自分の根幹になるものを持つことが大切。

 

絶望の中で死にたい

・生きているうちにできるだけ後悔を減らす。自分の愛情や欲望を全部出し切る。

・「感動の責任」というのは常に自分自身にある。感動は誰かがくれるものでなく、自分自身が生み出すもの。

・幸福に気づかないとしたら、ただ、その気づきを放棄している自分がいるというこ

 

 

まとめ

自分が本当にやりたいことが見つからないとか、ありのままに生きられていないと思うことが誰しもあると思います。

そんな時に意識しなければいけないことが「自分の背負っている荷物」を下ろすことです。

どうも最近生きずらいなとかやりたいことがあるんだけどなかなかできないと思ったら、それは背負っているものが多すぎるということです。

主体的に背負っている荷物と向き合ってそれが本当に必要なのかどうなのか検証して、捨てても大丈夫なものであれば思い切って下ろすことが必要です。

まず自分の人生の中で「何を中心とすべきなのか」ということを自分と向き合った中で見つけて、それを軸にしてその周りのものをスリムにしていく。

そうすることで身軽になり、思いは行動に変わるのではないのでしょうか。

まずは物理的にものを持たないことがクリエイティブな発想に繋がるということですよね。

 

そして幸福とか人生を考える上での「死生観」。

著者がいう「絶望の中で死にたい」という発想は目からうろこでした。

「ああこの世の中で愛情と欲望はすべて使い果たした。。。」

と喜びに満ちた状態であると同時に、もはや生きる希望を失った状態で死ぬということです。

すごく逆説的な表現だけれども、自分の「生」の中で一切の後悔を遺さない生き方というのは本当に素晴らしいことだと思います。

そのために自分が「感動の主体」として、生きていることを身にしみて感謝しがなら毎日を過ごすことが大切だと実感しました。

人との関係を考えるー真夜中の幸福論


相手の合理性を理解する

・合理性というものは、人の数だけある。さらに、そこに時間による変化のバリエーションが加わる。

・理解できるということと、納得することは違う。むやみに心の底から納得する必要はない。

・時折どうしても波風が立ってしまうことを自覚し、受け入れながらできるだけ凪のような穏やかな境地に自分をもっていくように、常に意識を集中し、努力を積み重ねる。

 

見返りを求めない

・人間関係をつくる時に大事なのは、「この人は自分に何を与えてくれるんだろう?」という期待を一切しないことです。

・その人が、信じる力を自分に与えてくれたという事実が重要であり、自分の中に「信じる力」が生まれたこと自体がギフトである。だから、裏切られたとしても「悔しい」という感情は一切湧かない。

 

常に自分の行動の起点を置く

・3つの力

①    自分の頭で考えられる力

②    それを自分の言葉で表現できる力

③    それを自分で行動できる力

・語ろうと語るまいと、大事なのは、思考、表現、行動が自分の中でつながっていること。

・自分が意思決定をした瞬間と実行に移す瞬間のタイムラグを限りなくゼロにする。

・「こうしよう」と思った時に自分の意志で実行できる気概のある自己というものを、いかにつくりあげるか。

 

相手との関係は「1対1」で考えよ

・ある人間とある人間が出会ったら、その組み合わせは長い歴史の中で、そしてこの世界で唯一無二のもの。それこそ人類の歴史の中で、70億人もの人間のなかで、たった一回だけの出会いなんです。

・誰かと会った時は、周りの評判とは関係なく自分の眼でその人を見つめる。

 

 

まとめ

人との関係を考える際に肝に銘じておかなければならないと思ったことは、人間の合理性はそれぞれ別に存在している、ということです。

人の数だけバリエーションがあり、そこに時間による変化が加わるということ。

上司から言われたことが理不尽であると思うことは常々あると思いますが、上司にとってはそれは合理的なことであることがほとんどだということです。

そしてその合理性は昨日と今日で変わっている場合もあります。

 

人間関係で重要なことは相手を「理解」することです。つまり、相手の合理性を理解する気持ちを持つこと。

必ずしも「理解」=「納得」でなく、むやみに「納得」することなく、相手の立場を理解し、冷静に行動することが大事だということを著者は説いています。

現実の仕事の中でこういう場面はたくさんありますが、ついつい自分の都合や合理性を優先してしまうことがあった自分を反省します。

 

そして相手に見返りを求めないこと。

人間関係をつくるときに、自分は何を与えられるか、貢献できるかを考えることは重要ですが、絶対に見返りを求めないことが重要です。

たとえ裏切られたとしても、自分がその人を信じることができたということが非常に重要になってくる。

またあらたな人間関係をつくるときに、この自信が大きくいい方向に影響するのでしょうね。

 

最後に、人と人間関係を作ろうとするときに先入観を持たないこと。

どうしても人を職業によってカテゴライズしたり、世代や年齢によってカテゴライズしてしまいがちです。

また周りからの評判を鵜呑みにして相手のことを決めつけてしまいがちになります。

このとき重要なのは相手との関係を「1対1」で考えるということ。

出会いの希少性を考えれば、カテゴライズしたうえでの人間関係を築くというのはいかに貧しいものなのかということが身にしみてわかります。まさに「一期一会」。

出会いというものを大切にしたいですね。