●感謝する
・感謝をしていた人々はよく眠れるようになり、より多く運動をするようになり、身体的な不調も減ったのです。
●習慣化する
・変化するために必要なのは、自制心を養うことではなく、習慣を取り入れることだ。
・習慣を作るには、確固たる価値観に基づいて、決められた行動を、特定の時間に行うことが必要である。
・野心的になり過ぎて失敗するよりも、緩やかに変化し続けることの方が好ましい。成功はそれ自体がさらなる成功の源となる。
●運動をする
・週3回、一日30分の運動を行うことは、抗うつ剤を服用するのと同じような効果がある。
・運動には、自己評価や思考力・免疫力を高める、寿命を延ばす、よりよい睡眠を得られる、よりよい性生活を行えるといった副次的効果がある。
●仕事への考え方を変える
・「フロー」とは、その行為に完全に没頭し、最高の結果を出しそれを心から楽しんでいる状態。
・幸せになるためには、ただ楽しさを感じるだけではなく、楽しさを感じていると気づく必要がある。
●意義を見いだす
・富でも名声でもなく、幸せこそが人生の価値を決める「究極の通貨」です。
・いまはしていないことで、人生にとっての「究極の通貨」を稼げる行動はあるか。
●思いやりの心を持つ
・他社の役に立てばたつほど、私たちの幸福感は大きくなっていく。
・誰かのために思いやりのある行動をし、感謝された時のことを思い出し、心の目でその人の反応を思い返す。
・思いやりについて定期的に瞑想することは心と体の健康を増進し、私たちをさらに思いやりの深い人間にしてくれる。
●困難から学ぶ
・人は困難を克服することで幸福になれる
・つらかった経験を書き出すことにより、気持ちの整理がつきやすくなる。
・何より大切なのは最も深いところにある感情や思いと向き合うこと。
●全てをシンプルに
・私たちはたくさんの活動を日々の生活に押し込むことによって、忙しくなりすぎています。
・するべきことを減らして生活をシンプルにしても、成功は妨げられるわけではない。
・「意義」と「楽しみ」の両方を感じられる活動をする。
●プロセスを楽しむ
・大切なのはたとえ現在の利益を将来のより大きな利益のためにあきらめることになっても、できるだけ将来の役に立つ活動に時間をかけることです。
・ライフスタイルを分類する。あなたがそのライフスタイルを選んでいた体験や期間について、4日間連続して、少なくとも1日15分を使って書いてみましょう。
・出世競争型、快楽型、悲観型、幸福型
●理解し、理解される
・慣れ親しんだ関係こそが、実は大きな恩恵をもたらしてくれる。
・純粋な親密さを育てるためには、「評価されたい」と思うことから、「理解されたい」と思うことへの焦点を移す必要がある。
今回からは「ハーバードの人生を変える授業」を取り上げます。本書はハーバード大学のポジティブ心理学の授業の中で実際にワークとして取り入れられるものをまとめたものです。「生産的知識」、つまり「単なる知識ではなく自分たちを取り巻く世界を良く理解して、状況にうまく対処する知識」を得ることができます。
今回の授業の中で最も今の自分にストンと落ちてくるのは「シンプルにする」ということ。授業で説かれるのは「しなければいけないこと」と思っていることの中で、することを徹底的に減らし圧縮し、「すばらしいものに目を向ける時間」を広げること。忙しすぎ(busyness)を減らし、「意義」と「楽しみ」の両方を感じられる活動をするということが大切だということです。いつも忙しさにかまけて、本質を見失ってしまいがちだけど、一度立ち止まってシンプルにシンプルに考えることが必要だと改めて感じさせられました。