判断は必ずしもスピーディでなくていい
・自信を持って意思決定できないときは、決定のタイミングを先延ばしする。つまり「今決定しない」ということを決定する。そして、どうしてもこの時点までに決めなければいけない、という時期を確認する。
・朝令暮改をしてもいいし、最終決定までに判断が揺れ動いてもいい。
「事実」と「判断」を混同しない
・事実を重視する。正しい事実を集める努力をする。
・大切なのは、「人を信じてもいいけれど、人のすることを信じてはいけない」ということ。
・まずは、事実を聞く。その上で部下はどう思ったのか、を聞く。これをやらないと、判断だけを聞いて終わってしまいかねない。事実がきけない。
前向きなチャレンジは、迷った時には、やってみる
・やらなかった後悔と、やった上での後悔であったら、やった上の後悔の方がずっといい。
・どれだけの損失が出るかをイメージし、どこまでの損失に耐えることができるか、それを判断した上で、決断する。
・ひとつは、チャレンジしろ、とはっぱをかけること。そしてもう一つは、万が一、失敗した場合は、責任はリーダーがとる、と明言すること。
いつでも「何とかなる」という感覚を持つ
・「この会社にいなければ自分はおしまいだ」などと思わない。
・自分にできる最大限のことをやれば、神様は悪いようにはしない。
部下の意思決定力を鍛える
・意思決定の瞬間は、実は部下を育成できる絶好のチャンスでもある。なぜなら、リーダーにとって一番求められるのは何かを「決める」ことだからである。だから部下に判断させ、理由を聞いてみる。
・売り手の場合も買い手の場合も、最終的にどう折り合いをつけるのか。相手側の立場に立った交渉技術や考え方についても、リーダーはしっかり部下に見せてあげるべきである。
リーダーは逃げてはいけない
・「上が決めたから」は絶対言ってはいけない。大切なのはどうしてそうなったのか、をしっかり部下に語れなくてはならないということである。
・「決断力」を日ごろから強く意識する。怒られても恨みを買っても、決めなければならないことがある。リーダーは恨みに任ずる覚悟が必要である。
・逃げないとはつまり、決断すること。だからこそ決断する力を磨いておかなければならない。
まとめ
大切なのは「人は信じてもいいが、人のすることを信じてはいけない」ということ。
人格的に優れており、仕事のスキルの高い部下がいるとすると、その人間の評価がそのまま仕事への評価に繋がりやすくなります。
ただその部下も生身の人間、どんなところで失敗を犯すかわからないですよね。
リーダーと呼ばれる人はその部下のことを信頼しながらも、部下のする仕事・行為に関しては常に細心の注意をはらい、確認作業を徹底するものだということですね。
ついこの間このことを痛感させられる失敗を犯してしまいました。
信頼できる人に仕事を任せていたら、その人が多忙のため任せておいたことを忘れていて、お客様に迷惑をかけることになってしまいました。
やはりたとえその人が人間的に信用できる人であっても、自分が確認作業を怠らないことが非常に大切だと実感します。
確認作業をするということは、責任を部下に追いやるのではなく、自分の責任を自覚することだと心得たいと胸に刻みました。