仕分けする人は負けないー負けない力


○都合良く物事が運ぶことはめったにない

・問題解決力は「負けない力」を得るために大切である。

・問題発生は改善するチャンス。日ごろからリスクマネジメントの意識を持ち、重大な事故が発生する前に芽を摘むことのできるシステム。そして、管理職や同僚とその芽の存在を共有できる人間関係と習慣をきちんとつくっておく。⇒「PDCマネジメント」

・他人や天気は自分の思い通りにならない。

・自責と多責の順序を間違えない。

・自責は多責の3倍重要である。

・事実だけを見て、無用な心配をするな。事実と推測をきちんと仕分けする。

・緊急度・重要度の低い問題はズバッと断ちきる。

・全て追えば全てを失う。「メリハリ」「つぼを押さえた仕事をする」。自分にとって無駄なこと(相対的に重要度が低いこと)を思い切って切らないと、自分の限られた人生資源(時間やエネルギー)を重要なことに投入できず、スキルも高まっていかない。

・仕事ができる人は「多長根」で考える。成功する人は、一面ではなく多面的に、短期に加え長期的に、枝葉末節にとらわれず根本的に考える。

・数字でイメージすると心が折れない。自分のすべきことを数字でイメージする。

・楽しんでやれば、物事はうまくいく。今やっていることを好きになる。人間は、かなりの部分は自己暗示の動物である。好きなのだ、楽しいのだ、と思い続けると、だんだんそうなってしまうのだ。いい意味で自分を錯覚にかけ、催眠術にかける。「心頭滅却すれば火もまた涼し」である。

○逆境に負けない3つの心得

心得1.備えあれば憂いなし…貯金、スキル取得など経済的な防備

心得2.自分の能力を高めておく…将来への種まき、爪を研ぐ

心得3.苦しい時ほどいつも笑顔でいろ…どんな人間なら応援したいか考える

○他人が失敗した君を見ている2つの視点

視点1.君はチャレンジ精神のある人間か…1度目の失敗は学習、2度目の失敗は確認。

視点2.君は失敗から学べる人間か…PDCの「C」 の作業を欠かさない。

○戦略は実行して初めて意味をなす

質問1.言いっ放しになっていないか?…理念と戦略との間の整合性

質問2.成功しやすい場所にいるか?…できるだけ有望な市場に自分の身を置く

質問3.付加価値があるか?…差別化できないビジネスマンは幸せになれない

質問4.集中しているか?…得意技を持っておく

質問5.実行しているか?…評論家になってはいけない

質問6.チェックしているか?…PDCのCの部分を忘れてはいけない

質問7.負けない仕組みをつくっているか?…判断基準を数値で決める

○自分に満足した時から過去の人になる

・3つの満足

①    「悪い満足」自己満足、いわれなき満足感に浸りきっている様。安易な現状是認。

②    「正しい満足」やりがいと誇り、朝起きた時わくわくするような状態

③    「前向きな不満」現状否定、対策肯定。改善のため努力する状態

 

 

今日のテーマは「仕分けする人は負けない」。仕事上で大きな問題が、あちらこちらに出てきたときに動揺して結局対応が後手後手に回ることはよくあります。問題解決能力は仕事力を高めるためにも身につけておきたい能力ですね。特に大切なのは仕事におけるPDCのCの部分だと書かれています。日ごろからリスクマネジメントの意識を持ち、重大な問題が発生する前にその芽を積むこと、つまり評価・学習・反省・改善の検証作業が必要だそうです。

そしてもしトラブルが起こってしまった場合、中身を仕分けすることが重要だそうです。例えばコントロールできることとできないこと、今すぐできることと後回しにできること、人への対処とモノへの対処、上位20%かその他の80%かなど。全てを一気にこなそうとするとつぶれてしまう。いろいろな観点で問題を仕分けし「切る」ことが重要ですね。

 

理念がある人は負けない−負けない力


理念を持つ人は負けない

・理念とは文字通り「理」想を「念」じることである。「ビジョン」「使命感」「価値観」の総称である。

・理念の浸透した会社に共通する特徴は社員一人一人がやりがいを持っていること。囚人のようにいやいや働く「牢働」ではなく、単に生活のために働く「労働」でもなく、生き生きと「朗働」をしている。だからこそ、仕事の質も高くなるし、会社も長期にわたって発展する。サスティナビリティ(持続可能性)の担保が可能になる。

・理念の存在が大切なのは、会社だけに限られた話ではない。自分株式会社の社長たる君にとっても同じことだ。

・後にリーダーとして頭角を現す人は、「夢やビジョン」、「使命感」、「価値観」に支えられ、良い仕事や大きな仕事ができ、人を動かすことができる。だからこそ、辛い時、窮地に陥った時にも、その理念と目標に支えられ、負けることなく頑張れるのだ。

真面目な君でも三日坊主になる四つの理由

1)最も大切な理念が弱い

2)目標設定を間違えている

3)付き合う人間を間違えている

4)自分にコミットできない

理念がある人は、迷わず、ブレず、妥協せず

・ビジネスマン4つの分類

①    マインドがあってもスキルがない原石の人材(ルーキー)

②    スキルがあってもマインドがない、ただそこにいるだけの人在(フォロワー)

③    スキルもマインドもない、会社の損害になっている人罪(ルーザー)

④    スキルもマインドもある、会社の宝である人財(リーダー)

・高い誇りを持った人間は、それにふさわしく行動し、がんばるようになる。他人はそれを見て高い評価をするからさらに業績は上がる-という好循環が生まれる。

君の理念に魂を入れるための7つの質問

質問1.忘れないようにしているか?

質問2.腹に落ちた言葉か?

質問3.伝えているか?

質問4.判断基準として使えるか?

質問5.差別化しているか?

質問6.見直しているか?

質問7.次の時代にふさわしいか?

弱くても負けない目標のつくり方

視点1.短・中・長に分ける

視点2.頑張って手を伸ばせば届く

視点3.数値で評価できる

視点4.自分が納得している

視点5.他人と差別化できる

視点6.人柄を磨く

・人は無茶をするとつぶれてしまうが、無理をしないと伸びない。

 

まとめ

理念とは理想を念じること。
忙しさにかまけて自分の中に他からの影響の力が加わりすぎていたときにこの言葉がすっと入ってきて我に返りました。

自分の理念と人生の目的はなにか?何を目標として生きているのか?これから何をしたいのか?どういう自分になりたいのか?

もう一度自分に問い返し、自ら燃えて理念に魂を入れて、それを目標に落とし込んで生きていかなければならないと肝に銘じました。「いきいきと生きる」やっぱりこれが一番ですね!

 

地域社会の幸福とはー幸福の習慣 


○地域社会は自ら参加して作る

・「地域社会の幸福」を考えた時、必要最低限の安全と安心感の次に重要なことは、その場所が自分の性格や興味関心、家族のライフステージなど、自分や家族が求める条件に合うかどうかです。

・自分が住む地域をより良くするための活動に参加することで、あなた自身の幸福度は向上する。

・「地域社会の幸福」は、意識されないことも多いが、その人の「人生全体の幸福」を大きく左右する。

・地域社会の幸福度を高めることは、自分が住んでいる地域社会から有形無形に得ている何かをお返しすることといってもいいかもしれない。

○人のために行動すれば、本当に幸せになる

・地域社会の幸福度が非常に高い人と平均レベルにある人の違いは、自分が住む地域社会にお返しをしているかどうか。

・自分が持っている何かを地域社会に“与える”のではなく、地域社会から与えてもらったものを“お返ししている”と考える。

○利他的行動は習慣化する

・お金を手に入れた時活性化する脳の領域は、お金を与えた時にはさらに明るく輝くことが発見されている。

・誰かのために役立つ行動をして社会とつながりができると、自己中心的な世界に風穴があき、重苦しい気持から解放される。

・いくつかの研究では、利他的行動と長生きは関係があることが明らかになっている。他の人のための行動を通して、自分が社会とつながっていると感じることで孤独のストレスを減らし、自分の存在意義を問うような否定的感情を予防できるためではないかと推測されている。

○“初期設定”を利用して、無理なく地域社会に貢献する

・二つの選択肢がある場合、私たちは、あらかじめ設定されている選択肢を選ぶ傾向がある。

・自動的に臓器提供者として登録される国では、圧倒的多数の人たちは、あえて「同意しない」とは申し出ないので臓器提供者となる。しかし自動的に登録される初期設定がされていない国では、各自が考え判断してみずから「臓器提供に同意する」ことを申し出る必要があるため、同意する人がほとんどいない状況になっている。

○地域活動への参加を“初期設定”に組み込む

・「地域社会の幸福」で成果を出している人たちは、日常的な寄付やボランティア活動を“初期設定”に組み込む斬新な方法を見つけている。

○「世の中のため」と思わなくてもいい

・地域社会に何かお返しをするきっかけは「社会のため、世の中のため」といった自分以外の人のためを思うことが動機である必要はない。

○ネットワークの力を借りて幸福を実現する

・喫煙率の低下のような大きな変化は、社会的ネットワークを抜きにしては考えられない。

・一人では挫折してしまいがちな行動も、このような社会的な関わりによって成功する可能性が高まる。

・4つの幸福の要素のどれか一つが向上すると、地域社会の幸福度も向上する。そのことがまた他の要素を向上させることにつながる。そんなよい循環の中で「人生全体の幸福」は実現していく。

○まとめ:地域社会の幸福とは

・地域社会の幸福度が高い人は、自分の住んでいる地域社会が安全で文化的な場所であることに誇りを持っている。

・自分に安心と喜びを与えてくれる地域社会に感謝し、何らかの形で恩返ししようと意識的に地域貢献を行う。

・彼らは自分の強みや好みを考え合わせて、どんな地域活動ができるか考え、そして自分の状況や考え方に合ったグループと関わる機会ができるよう、周りの人たちに自分の関心や特技を伝える。

 

 

今回のテーマは「地域社会の幸福」。考えてみれば自分は地域社会への貢献と言われると、ほとんど積極的にしていないように思い反省しています。

素晴らしい人生を送るには素晴らしい場所に住むことが最大の条件だとあります。水や空気など生きる上で必要不可欠なものの安全性が十分に確保されていることに感謝しながら生活をしなければいけないと実感しました。

幸福度の高い人と平均レベルの人の違いは自分が住む地域社会に「お返し」をしっかりとしているかどうかだそうです。利他の精神を発揮し、地域社会に「与える」のではなく「お返しをする」という気持ちで取り組まなければならないと思います。

私の住む滋賀県彦根市も美しい城下町で、湖・山・川の大自然に囲まれた非常に素晴らしい町だと思います。まずは市民マラソンへの参加など小さなところから「お返し」していきたいと思います。

 

 

身体的な幸福とは?-幸福の習慣


○遠い将来の健康のための行動を今日から始める

・今この瞬間の良い選択は、すぐに良い結果をもたらし、良くない選択はすぐに良くない結果をもたらす。そう理解できたなら、適切な判断を長年にわたって積み重ねることができるようになる。

○食事で慢性病の遺伝子を封じ込める

・遺伝子の活動を封じ込めて慢性病に進まないようにしたり、逆に良い遺伝子の活動を刺激し増幅する、ということは不可能ではない。

○次代のために後天的遺伝に取り組む

・今のライフスタイルは自分自身の健康だけでなく、子供や孫、そしてその先に続く世代の健康にも影響を及ぼす可能性がある。

○空腹感を作り出す食材に気をつける

・日々食べているものが空腹感をつくりだしている。

・肉や乳製品など飽和脂肪分が多い食べ物は、身体にもっと脂肪分が必要だと錯覚させる。

・アボカド、ナッツ、オリーブオイルなどに含まれる不飽和脂肪は少量を摂取するだけで、脳に「もう食べなくてもいい」というシグナルを送ってくれる。

○原色に近い色の食材を選ぶ

・発色の良い野菜や果物は長時間にわたって私たちの食欲を抑制し、エネルギーレベルを高めてくれる。

○ほんの20分の運動で1日中気分がよくなる

・週に6日までは、運動する日を増やすほど元気が出て、ストレスは減り、幸福度は高まる。

・たった20分の軽い運動でも2時間~12時間に至るまで、いつもよりはるかに良い気分で過ごせる。

○「疲れ過ぎて運動なんてできない」そんな時こそ運動がベスト

・疲れを解消するためには、疲労回復の薬より運動の方がはるかに効果的である。

・もし、あなたが今日運動するなら、明日自分の体を魅力的だと感じる確率は2倍以上に高まる。

○睡眠は毎日のリセットボタン

・「身体的な幸福」においては、健康に良い食事と定期的な運動に加え、睡眠がとても大切な役割を担っている。

・夜の間の熟睡はリセットボタンのようなもので、その日のストレスを消去してくれる。

○脳は睡眠中に学習している

・人はたとえ問題や課題の存在に気づいていなくても、睡眠中の脳は勝手に課題を発見し解決方法を見つけてしまう。

・私たちが眠りに落ちてから目を覚ますまでの間、脳は昼間に得た断片的な情報を、点と点をつないでいくように意味づけをし、前日に学んだことをより深く理解できるように働く。

○毎晩7、8時間の睡眠をとる

・健康、記憶、美容、幸福度などあらゆる観点から見て、一晩で7,8時間の睡眠をとる必要がある。

○不健康の経済的不安

・アメリカでは医療費の75%は、ストレス、喫煙、運動不足、不健康な食生活といった自助努力で防ぐことができることに起因する病気に使われる。

・日々の生活習慣、ライフスタイルを変えることは、私たちの経済生活から国の経済状況までも変えていくことにつながる。

○まとめ:身体的な幸福とは?

・身体的な幸福度が高い人たちは、自分の健康を効果的に管理している。

・定期的な運動を欠かさず、その結果一日を気持ちよく過ごす。

・頭の回転をシャープに保ち、一日中高いエネルギーレベルを維持するために、健康的な食べ物を選ぶ工夫を怠らない。

・睡眠をしっかりとることで、目が覚めた時には疲れがとれて充実感に満たされ、睡眠中に前の日の学びが身について翌日をスタートする。

 

 

今自分が最も関心のある分野なのですが、今日のテーマは身体的な幸福です。とにかく健康に良いということは今すぐに始め、健康に悪いということは今すぐ捨てる勇気と行動力を持つことが大事で、それを長年積み重ねることによって自分自身だけではなく自分の影響を受ける子や孫にまでプラスの作用を及ぼすということを心に刻んでおきたいです。週のうち運動に時間をとればとるほど充実感が出てくるというのはものすごく共感できます。疲れている時こそ運動することで、疲労回復の薬を飲むよりも効果があるというのは納得です。食事にしても、睡眠にしてもより習慣をどんどんと生活の中に取り入れていきたいものですね。

経済的な幸福とはー幸福の習慣 


○幸せにはお金が必要か?

・各国1人当たりのGDPと幸福度には明らかに密接な相関関係がある。

・経済的に豊かな国は、そうでない国よりも、よりよい人生への可能性が広がっている。

・世界の多くの人にとって「食べられるものを手に入れること」「病気になったら診療してもらうこと」「住む場所を確保すること」「安全に生きること」など、基本的なニーズのためにお金は必要不可欠である。

・国民所得が中レベル以上の国々では、幸福度の違いは、“日々の楽しみや快適さを得られるお金をどれくらい持っているか”で説明できる。

○幸せになるお金の使い方とは?

・自分のために1万円の買い物をしたときと、誰かのために1万円のプレゼントを買い物したときを比べると、プレゼントにお金を使った時の方が幸福度は高くなる。

○悲しい時、ついつい買いすぎてしまう理由

・気分が落ち込んでいる時は、自分では気がつかないうちに、必要以上にお金を使いがちで、後悔をしてしまう買い物をしてしまう。

・自分のための買い物は、一瞬うれしく感じるかもしれないが、長い目で見ると幸福には結び付かない。

○思い出にお金を使うと幸福は持続する

・思い出のためにお金を使うと、人とかかわることで「人間関係の幸福」が満たされる上に、それが時間を経ても色あせることがない。よって「物より思い出」にお金を使うことは利にかなっている。

・年収2万5千ドル以上の人は、物を買うよりも経験に出費したほうが幸福度は2,3倍高くなる。

○比較のジレンマは回避できるか?

・比較のジレンマを回避するには、仕事の幸福度や人間関係の幸福度を高めることである。

・「仕事の幸福」レベルが高い人は、給料の多い少ないにかかわらず、自分の給料額に対する納得度も高い。

・日々の仕事が充実していて、周囲と強い人間関係を築いていれば、他人と比較することによるジレンマから逃れることができる。

○人の不合理性は克服できるか?

・人が金銭面に関して行う意思決定はかなり不合理で、本能的反応である。

・私たちは、科学者が言うところの“損失回避的な存在”です。つまり、将来50ドルを得る喜びよりも、今持っている50ドルを失う痛みを大きく感じる生物である。

○長期的な資産管理に意識を向けるために

・最初に適切な設定をしておけば、借金を抱えず、収入の範囲内での生活を設定することができる。

○経済的な幸福を手にするための“資産管理の初期設定”とは?

・経済的な幸福度の高い人の大半は、世間一般で言うこところのお金持ちではありません。

・自分を過信せずに、不要なお金を使えないようにして、同時にいちいち考えなくても将来に備えることができる仕組みを設定している。

○蓄財を目的にするのは間違っている?

・経済的な幸福度の高い人は、収入・借金・純資産の3項目の数値に話題にすることは少なく、その代わりに経済的な安心感や不安のなさを話題にする傾向がある。

・経済的な幸福度の高い人は、収入や純資産がいくらあるかという数字よりも、経済的な安心感を大切にしている。そして「自分が何かをしたいと思った時に、それを実行するのに十分なお金を持っていると思えること」が経済的な幸せ感を3倍も高めている。

・自分の収入と支出を自分で決めてコントロールし「何か欲しいものがあったら買えるし、やりたいことがあったらできる」と感じている人は、幸福度が高い。

○ストレスにならない資産運用の方法とは?

・経済的に健全な人は現状の生活水準に満足しており、自分の身の丈以上のくらしを得ようと無理はしない。日々お金を自分でコツコツと管理することでストレスを減らし、将来的な安心感を自ら作り出す。

・ハイリスク・ハイリターンの資産運用戦略は、日々絶え間ないストレスを生み出す。

○まとめ:経済的な幸福とは

・経済的な幸福度が高い人たちは、今の生活水準に満足している。

・彼らは身の丈に余る借金を避け、さまざまな仕組みを利用して自分の財産をコントロールすることでコツコツと蓄えを増やし、経済的な安心感を得ている。

・次々と物を買うのではなく、あと後まで思い出に残る体験にお金を使う。そして、自分のためでなく、誰かを喜ばせるためにお金を使う。

・本当にお金を賢く使えば、経済的な自由を得るだけでなく、大事な仲間と心から楽しいと思える時間を増やすこともできる。

 

 

今回のテーマは経済的な幸福について。重要なことの一つ目は自分のためにお金を使うよりも、他人のためにお金を使うということ。人にお金を使ったり、慈善事業に寄付をするという行為が幸福感を高めてくれるそうです。いろいろと考えず、このように自分以外のことにお金を使える習慣をつけたいものです。

2つ目は旅行や外出、休暇などの「経験的」なことにお金をつかうこと。時代背景もあるとは思いますが、この頃は「モノ」にお金を使うことより得る幸福感は薄く、すぐ無くなります。しかし、大切な友人やパートナー、家族との想い出をつくることは大きな幸福感を与えてくれます。日常から「モノ」への出費を抑え、「経験的」なことにお金を使うよう心がけたいものです。

3つ目は資産管理の仕組みの初期設定をすること。お金についていろいろ考えたり、悩んだりすることは幸福感を下げるし、日常生活にも影響を及ぼします。最初は努力や思い切りが必要だとは思いますが、資産運用であったり、自動引き落としといったような仕組みづくりをしっかりと30代のうちにしておかなければいけないと感じています。

人間関係の幸福とはー幸福の習慣 


○幸福は人から人へ感染する

・日々接している家族や友人が幸せを感じていると、幸せを感じる可能性が15%高まる。

・あなたの友達の友達、そのまた友達の幸福度が高いと、あなたの幸福度は6%向上する可能性がある。

・幸せになりたいのなら、収入を増やすよりも、よき家族や友人との関係を強める方が効果的である。

・一人の健康と幸福は、周囲の人の健康と幸福に影響する。つまり、一人の幸福は、個々人の中で完結するものではなく、人類全体の幸福につながる。

○肥満も人から人へと“感染”する

・“ネットワークの影響力”は、体重にも影響を与える。

・もし、あなたの友人が太っていると、あなたも太る確率は57%上昇する。あなたの兄弟姉妹が肥満になった場合、あなたも肥満となる確率は40%高くなり、あなたの配偶者が肥満になった場合は、37%の確率であなたも肥満となる。

・身近で親しい人は、遺伝的な要因よりも、強く健康に影響を与える。

・健康的な習慣を取り入れるために、人間関係をうまく組み合わせると、相乗効果が期待できる。

○人間関係には治癒力を高める力がある

・親しい友人との関わりには、健康に効果のある何かが存在している。

・人間関係と健康状態の関係についての研究が進むにつれ、人が何らかのダメージから回復する際に、「人間関係の幸福」が、大きな影響力を持つことが明らかになった。

・身近な友人関係は互いに大きく影響し合って、まるでさざ波のように波及する。誰かが健康や幸福にプラスになるよう行動すると、周囲の健康や幸福を高め、その効果はまた本人に返ってくる。

・周囲の人の幸福を高めるためになるような“投資”をすると、確実に“リターン”が得られる。

○誰かと一緒に過ごす時間が幸福感を高める

・毎日6時間以上人と関わる時間を持っていると幸福度が上がり、ストレスや不安は小さくなる。

・内向的な人でもコミュニケーションの時間を少しでも長く持つと、人生の全体的な質を高める効果がある。

○最高の友人と呼べる人がいますか?

・“職場に最高の友人がいない”会社員が仕事に熱意を持って取り組んで成果を出せる可能性は“職場に最高の友人がいる”会社員の12分の1しかない。

○職場の人間関係は、仕事のやる気と成果を高める

・最も重要な要素は、“何をしているか”ではなく“誰と一緒にいるか”である。最高の友人と共に働けることは、仕事のやる気を高め、困難な状況の中でも共に成果を出すことにつながっている。

・職場の誰かと会話を交わすなど、ほんの少し人間関係が強まる行動で生産性は大きく向上する。

・コミュニケーション・ツールは業務を効率よく行うためだけでなく、従業員が互いに個人的なつながりを持つために活用すべきである。

○幸せな親友はあなたを幸せにする

・人間関係の幸福度を高めるためには、まずは親友を持つことです。その親友との関係の質が、あなたの健康状態と幸福にとても重要な役割を果たします。

・日々の生活に幸せを感じている友人が一人増えるごとに、幸せになる可能性は約9%ずつ高まる。反対に、日々の生活が不幸だと感じている友人が一人増えるごとに、幸せでいられる可能性は7%ずつ低下する。

○一人の友人に全てを期待しない

・互いに1人に依存せずに、何人かの友人の強みに意識を向けることがすばらしい関係を築くカギである。

○まとめ:人間関係の幸福とは

・人間関係の幸福度が高い人は、彼らが何かを成し遂げたり、人生を楽しんだり、健康でいることを応援し、成長に手を貸してくれる親しい仲間に囲まれている。

・彼らは仕事の時間も含めて、毎日ほぼ6時間程度の時間をコミュニケーションのために使っている。さらに、意識的に時間をつくって、仲間と集まったり、ともに旅をすることで絆を深めている。その結果毎日ポジティブなエネルギーを得ることができているのだ。

 

 

今回のテーマは「人間関係の幸福」。幸福は人から人への感染する。友人が幸せであれば、自分が幸せである可能性が高い。幸せになりたいのであれば、収入を上げるよりも、すばらしい家族関係や友人関係をつくるのが最も効果的だそうです。最近実感するのが「ネットワークの影響力」というもの。Facebookで人間関係を築くことによって、確実に自分への影響が出ていることが分かりました。知っている人知らない人問わず、すばらしい行動やライフスタイルをもっている人と良い関係性を持つことによって、知的にも身体的にも良い影響を受けることができると感じています。まさにSNSはリアルの幸福感にも影響を与える、リアル補完ツールだと最近実感することができます。

一人の友人に全てのことを期待しないで、それぞれの得意分野を持つ人たちとつながる。たくさんの人と知り合い、その人たちの強みに注目して自分に影響を受けさせるということが、自分の可能性の幅を広げることだと実感しています。

仕事の幸福とはー幸福の習慣 


最も多くの時間を費やすことがその人を作り上げる

・全体的な「人生の幸福」を考えた時に、「仕事の幸福」は5つの要素(仕事、人間関係、経済的、身体的、地域社会)の中でも、最も重要で根幹をなすものです。

・仕事の幸福度が低いと、やがては他の4つの幸福も悪化させてしまう。

 

パートナーを失うより、仕事を失う方がダメージは大きい

・問題は“解雇された後、次の仕事を一生懸命に探し続けているのに見つからない状態が1年以上続くこと”にある。

・収入を得ることは「仕事の幸福」の必須条件ではなく、収入の有無にかかわらず、私たちは「そのことするのが心から楽しい」と思える何かが必要です。その楽しい機会が毎日あることが必要なのです。

 

二人は毎日仕事が終わるのを待ち望んでいる

・「仕事に熱意を持っている人」は朝仕事に就いた瞬間から仕事を終えるまで、“幸せだと感じる度合い”と“仕事に対する興味関心の度合い”が大幅に高い。

・反対にストレスレベルは「仕事に熱意を感じていない人」の方が大幅に高い。

 

充実した毎日を生きるか?それとも、週末のために生きるか?

・「仕事に熱意を持っている人」は、平日も休日も幸福度は同じで、物事に対する興味関心度とストレスレベルが、平日の方が少しだけ高いことが違っている。

・「仕事に熱意を感じていない人」は、平日は幸福度も、物事への関心度も劇的に低く、ストレスレベルが異常に高い。つまり週末のために生きているようなものなのです。

 

週末と同じくらい、平日を楽しく過ごすには?

・仕事の幸福度が高い人は、仕事と趣味の境目がないのです。彼らは自分の仕事が本当に好きで、それゆえプライベートな生活にも“仕事への熱意”が溢れ出し、流れ込んでしまうのです。

 

仕事に熱意を持てないと、職場は戦場になる?

・コルチゾールは、免疫力を抑え込む一方で、血糖値と血圧を押し上げるストレスホルモンです。本来コルチゾールは、生命が危険にさらされるような状況、つまり、“逃げるか、戦うか”という状況の時に必要なホルモンです。

・職場でマネジャーから文句を言われたり、業務が思い通りに進まずイライラしている時、コルチゾールレベルは急激に上昇する。

・脳は今直面している状況が、生きるか死ぬかという危機的な状況かどうかは区別できない。

 

仕事への熱意が健康状態をよくする

・仕事に対する熱意が増すほど、血中のコレステロールとトリセルグリドのレベルが著しく減少する。職場における日々の体験が、私たちの健康に直接的に影響する可能性を示唆している。仕事の幸福度を引き上げることは、長期間にわたる健康を維持するために、最優先すべき重要なことかもしれません。

 

一番楽しくないのは「上司と一緒の時間」

・仕事に熱意を失う危険性が最も高いのは「自分の上司は、部下である自分に全く関心を持っていない」と感じる人である。この場合職場に不満を持つ人の割合は40%以上となる。

・マネジャーが「部下にあまり意識を向けない」もしくは「部下の弱みに意識が向いている」場合は職場や仕事に不満を持つチームメンバーの割合は22%まで下がる。

・マネジャーが「部下の強みに意識を向けている」人である場合、そのチームで職場に不満を持つ人の割合は全体の1%である。これほどまでに上司の影響力は大きい。

 

「仕事の幸福」が寿命を決める

・人が90歳以上まで長生きできるかどうかは「仕事の幸福」しだいである。

・95歳以上生きた人の93%は「仕事に非常に満足していた」、86%は「仕事がとても楽しかった」と答えていた。

 

「強み」を使えば、仕事は楽しくなる

・自分の弱みや失敗に意識を向けるよりも、うまくいっていること、自分の強みに目を向けて日々を送る方が、人は多くのことを学び成長できる。

・自分の強みを活かせずに仕事をしている人は、週20時間までは元気に働けますが、20時間を超えた後は、働けば働くほど疲れてしまいます。

 

仕事の幸福とは

・仕事の幸福度が高い人は人生の目的(=自分の使命)がはっきりしていて、それを達成するための中間目標もはっきりしている。その一つ一つの中間目標を達成するためのプランも持っている。

・「仕事の幸福度が高い人は、実は働き過ぎなのではないか?」と思われる人がいるかもしれません。しかし実際のところ、彼らは仕事の幸福度が低い人より、仕事もプライベートも楽しんでいて、人間関係も良好です。

 

 

まとめ

この本は今まで読んだ幸福論に関する本の中でも非常に分かりやすく、納得できる内容でした。幸福の要素を「仕事」「人間関係」「経済的」「身体的」「地域社会」の5つのファクターに分けて説明されています。幸福感を得るにはこの5つのファクターのどれが突出していてもだめで、5つがバランスよく高いことが重要だそうです。

 

今回のテーマは「仕事の幸福」について。仕事の幸福についてもっとも重要なのはやはり「熱意」だということが、言われています。私もふと「いやいや感」や「やらされ感」で仕事をする時がありますが、これは非常に健康状態にも悪いことです。

仕事を自分発信、あふれ出るほどの熱意をもってすれば、長生きもできるし他の幸福の要素にも大きく影響できるようです。

 

もうひとつ重要なのは自分にしても、他人にしても「強み」にフォーカスするということ。上司から「弱み」についてちくちくと言われるのは嫌ですよね。私自身は部下の強みに目がいくように気をつけていたいものです。

また自分の弱みを上司に指摘されるとどうしても自分自身も自分の弱みばかりに目が行ってしまいます。自分自身は他人に何を言われようが、自分の「強み」にフォーカスできるように心がけたいものですね。

 

本当の目標を知る-ハーバードの人生を変える授業


●バランスをとる

・状況を良く分析してみると、私には充実させたいと思う5つの重要な分野があった。

・したいことをすべてしようとするのではなく、大切な5つの分野の中で、どの程度の活動が「ちょうどいい」のかを考えてみる。

・何をあきらめられるか、何が絶対に必要かを決める。

●お金を理解する

・「富と幸福の間の関連性は低い」

・収入が人生の満足度に与える影響は一時的なものにすぎない。

・一旦物質的な富を手に入れると、それを手に入れようと奮闘していた時に比べて精神的にずっと落ち込んでしまう人がいる。

・究極の通貨を稼ぐ。毎週できることで、あなたに最高の幸せと満足感を与えてくれる活動を5つ選んでリスト化する。

●本当の目標を知る

・経済的な目標のほとんどは、自らの欲求に深く根ざしたものではない。

・まず自分が人生で何をしたいのかを知り、次にその欲求に素直になる勇気をもつこと。

・人生にとって重要な分野で心の底から本当にしたいと思うことは何か、自分に問いかける。

・外からの要求に受動的に応じていくだけなのか、それとも積極的に自分の人生をつくり上げていくのか。

●天職を見つける

・人は仕事を「労働」「キャリア」「天職」の3つのうち1つととらえている。

・MPS質問、MEANING〈意義〉、PLEASURE〈楽しみ〉、STRENGTH〈強み〉に答える。

●気持ちを切り替える

・幸運なことに「幸せをあまり感じられない時期」でも不幸せに過ごさなければならないわけではない。

・ハピネス・ブースターを習慣化する。毎日のスケジュールに何か一つハピネス・ブースターを組み込む。

●深く根を張る

・人々の幸福は主として3つの要因によって決定される。「遺伝的に決まっている幸福の感性」「幸福に関連する環境的要因」「幸福に関連した活動と実践」。

・得られる幸福に限界はない。

・良いことをきちんと評価することで私たちは気分がよくなり、もっとその面を広げていこうとする。

●心をひらく

・最大の障害とは、人が「自分には幸福になる価値がない」と考えてしまうこと。

・「手に入れたいものがあるのなら、自分にはそれを手に入れ、楽しむ価値があると考えなければならない。」

・人は自分が幸福になる価値があると感じている時のみ、人生の究極の宝物を受け取ることができるのです。

●未来から今を眺める

・あなたは、若いあなた自身に何をつたえますか?

・死の宣告を受ける以前も、その人たちは同じ知恵と能力をもっていた。

・新しい知識を身につけたのではなく、今までずっと知っていたことにはっきりと気づいただけのこと。

・もっと幸せになるにはどうしたらいいか、現時点で始められることを若い時の自分にアドバイスしてみる。

 

 

 

今回私が最も重要だと思うことは「バランスをとる」ということです。仕事・家庭・健康など生活にはいろいろな分野があります。何かに偏りすぎてしまうと、何をやっても十分でないと感じてしまうことがよくあります。一度立ち止まって、自分の生活を一歩引いて眺めて状況を分析して、自分が充実させたいことを5つリストアップして、したいことをすべてしようとするのではなく、どの程度の活動がちょうどいいのかを考えてみることが効果的だそうです。真剣に生活をしていると、どの分野も重要に思えて完璧主義に陥ることがあるけれども、もっとゆるく俯瞰してみて「ちょうどよい」という加減を見つけることが大切だと感じます。

そしてもう一つ「未来から今をながめる」ことです。人は死に直面して初めて懸命に人生を生きるものらしいです。全てのことに感謝し、季節の移り変わり、人の愛の美しさを感じ、つまらないことで大騒ぎをしなくなり、自制心を身につけ、やりたくないことをするのをやめる。本当に素晴らしい人生を送るには死の宣告を受ける前からこの知恵と能力を持つということが大切になります。今の自分はどうしたらもっと幸せになれるか、若かった自分にどんなアドバイスを掛けられるかを自問することで一瞬一瞬を大切に生きることは徐々にできてくるのかなと思いました。

受け入れる-ハーバードの人生を変える授業


●受け入れる

・受容の精神は万能の薬ではない

・全てを完全に受け入れることができる、そして完全に平穏な境地に至ることができるというのは幻想である。

・自分を受け入れられないこと自体を受け入れる。

●偉業を観察する

・科学者たちの偉業は自分たちにも達成可能なものであると評価する。

・全ての成功にはそこに至る過程がある。

・彼らは本当に苦労しているし、自分たちもそこまでやれば何とかできるのではないかと思えるようになる。

●ありがたい敵をつくる

・「時には導き時には導かれる」という考え方は男女の関係でなく、他のあらゆる親密な人間関係にもあてはめることができる。

・真の友は私に対してありがたい存在であり、敵としての役割も果たしてくれる。

・その対立が、あなたとその人にとって、幸せという「究極の通貨」を与えてくれるものか奪ってしまうものかという視点で考えてみる。

●可能性を信じる

・発展型思考=私たちの能力は柔軟で、生きているうちに変えることができるという考え方。

・もって生まれた知的能力よりも努力を誉める言葉をかけられたグループの生徒の方が、同じ課題をうまくこなし、より幸せを感じた。

●人を伸ばす

・努力やプロセスに焦点をおいてほめる。

・最高の教師から学ぶ

●決断をする

・リスクを冒さなければ成長はあり得ない。成功している会社はどこも山のような失敗をしている。

・ビジネスとは決断だ。決断をしなければ失敗もない。

●安心できる場所をつくる

・「効率的なチームワークは、ゴールが明確で優秀な人材のいる環境下に生まれる。

・「より多くのミスを起こすのではなく、より多くのミスを報告していた。」

・うまく統率されたチームでは「心理的な安全が確保されている」。

・どんな環境の時に、自分の最高の部分が引き出されるかを考える。

●親密な関係をつくる

・素晴らしいセックスとはパートナーへの刹那的な生理学的、肉体的反応から生まれるものではない、それは心と体が合わさって生まれるものです。

 

 

今回最も響いたのは「決断をする」ということ。これは私が今まで、仕事においても私生活においても大きな失敗もせず、かといって革新的なことに挑戦できてこなかったことへの自省の念も含めてです。
リスクを冒さなければ成長はあり得ない。多くの人は失敗をしたくないから決断をためらい、先延ばしにする。しかし、事を成した人間が大成するのに何度も何度も失敗していることは歴史が証明しています。

子育てや普段の生活から自分の仕事に至るまで自分がしていることについてもう一度考えてみて、過去に自分がした決断が原因となった失敗から得た学びや教訓を再認識する必要があると思いました。また人生の可処分時間は少ないので、先延ばしにすること自体が人生にとってリスクとなることを肝に銘じなければならないと思いました。

 

 

 

 

期待をコントロールする-ハーバードの人生を変える授業


●悲しみにうちかつ

・以前より人生をずっとありがたく思うようになり、人間関係をよりよいものにして、より打たれ強い人間になることができる。

・「マインドフルネス」とは「自分がしていることを十分に理解し、判断や評価なしに今の瞬間を出来る限り受け入れるようにすること」です。

・瞑想によって生活の質を大きく向上させるためには、定期的に行うことが大切です。

●期待をコントロールする

・生き残ることができたのは、自分たちの置かれている過酷な現実を受け止めながらも、最終的には全てうまくいくだろうと希望を失わなかった人々なのです。

・「やる気が最大となるのは、成功の可能性が五分五分の場合である」

・リストをつくり、5つの目標それぞれに、達成可能なレベルとチャレンジのし甲斐のあるレベルを書き出す。

自分に優しくする

・特に困難な時期においては、自己信頼感よりも自分に対して思いやりの気持ちをもつ方が効果的である。

・自己愛と他者への愛に違いはない。

・深遠な思いやりとは、利己主義が高度に発達した形態にすぎない。

●成熟する

・齢を重ねることで、知的に感情的にそして精神的に大いに成熟することができる。

・感情や精神が成熟するのに近道はありません。

・失敗や誇りに思っていること、そしてその体験から何を学んだかを尋ね、その話に心から耳を傾ける。

・経験によってしか得られない知恵にただ心を開いて耳を傾ける。

●本来の自分に戻る

・私たちのほとんどはうそをつくことに大きなストレスを感じる。

・信頼する友人に気持ちを語ったり、心に浮かぶあらゆることを日記に書きつけたり、ただ単に自分の部屋で一人過ごしたりする時間を「本来の自分に戻る時間」という。

●「わからない」を受け入れる

・「悪い知らせ」よりも「知らせがないこと」がこわい。

・自分たちの無知を心から受け入れることができたら、知らないものに対する不安を、畏敬や驚きという感情に置き換える準備ができる。

・外へ歩きに出かけましょう。ただゆっくりと時間を過ごすという以外には何も目的をもたずに。

・明日、突然目が見えなくなってしまうかのように思って、全てのものを見る。五感を最大限に使う。

●嫉妬から学ぶ

・嫉妬をしないようにするのは無理だが、その後どのように行動するかを選ぶことはできる。

・負の感情を抑制しようとすればするほど、その感情は激しさを増し、私たちを支配する。

・一旦なにがしかの感情をもったら、その感情をもった理由を必要とする。

・自分の欠点を認めたくない場合、人は他社にも同じような欠点を見つけようとする。

●内なる声を聞く

・最大限の幸せを感じるには、社会的な価値基準にとらわれることなく、自分がしたいと思うものを見つける必要がある。

●自分の感情を理解する

・同一性の法則=あるものはそのもの事態であり、それ以外のものではない。

・物事はそのものとしてあるがままに存在し、誰かが、または世界の全人口が望んだとしても、それを別のものに変えることはできない。

・「あるものはそのもの自体である」ということを認めずに行動すれば、悲惨な結果を招く。

・いま、自分が感じていることを感じるように受け入れなくてはならない。

・人間としての自分を許すための瞑想をする。

・恐れや不安、喜びや幸福感といったいろんな感情を自由にもつようにする。

 

 

 

 

今回最も刺激を受けたのが「内なる声を聞く」ということ。周りの声や意見は、自分が人生で何をしたいのかの手助けになると同時に自分の内なる声を聞く邪魔になる。最大限の幸せを感じるには社会的な価値基準にとらわれることなく自分がしたいと思うことを見つける必要がある。自分の中で湧きあがってくる感情に素直にしたがうことが、幸福と健全な自己信頼感を育てるのに必要になるということです。周りに気を使ったり、自分を押し殺したりすることは簡単ですが、自分の感情に素直に従うのはものすごく難しいことだと思います。しかし、自己実現、本物の自己信頼感を持ち幸福感を得るには、いわゆる常識や社会的な価値観にとらわれることなく、自分が正しいと思うこと、やりたいと思うことを思いっきりやってみることが大事なのかなと最近気づくようになってきました。