経済的な幸福とはー幸福の習慣 


○幸せにはお金が必要か?

・各国1人当たりのGDPと幸福度には明らかに密接な相関関係がある。

・経済的に豊かな国は、そうでない国よりも、よりよい人生への可能性が広がっている。

・世界の多くの人にとって「食べられるものを手に入れること」「病気になったら診療してもらうこと」「住む場所を確保すること」「安全に生きること」など、基本的なニーズのためにお金は必要不可欠である。

・国民所得が中レベル以上の国々では、幸福度の違いは、“日々の楽しみや快適さを得られるお金をどれくらい持っているか”で説明できる。

○幸せになるお金の使い方とは?

・自分のために1万円の買い物をしたときと、誰かのために1万円のプレゼントを買い物したときを比べると、プレゼントにお金を使った時の方が幸福度は高くなる。

○悲しい時、ついつい買いすぎてしまう理由

・気分が落ち込んでいる時は、自分では気がつかないうちに、必要以上にお金を使いがちで、後悔をしてしまう買い物をしてしまう。

・自分のための買い物は、一瞬うれしく感じるかもしれないが、長い目で見ると幸福には結び付かない。

○思い出にお金を使うと幸福は持続する

・思い出のためにお金を使うと、人とかかわることで「人間関係の幸福」が満たされる上に、それが時間を経ても色あせることがない。よって「物より思い出」にお金を使うことは利にかなっている。

・年収2万5千ドル以上の人は、物を買うよりも経験に出費したほうが幸福度は2,3倍高くなる。

○比較のジレンマは回避できるか?

・比較のジレンマを回避するには、仕事の幸福度や人間関係の幸福度を高めることである。

・「仕事の幸福」レベルが高い人は、給料の多い少ないにかかわらず、自分の給料額に対する納得度も高い。

・日々の仕事が充実していて、周囲と強い人間関係を築いていれば、他人と比較することによるジレンマから逃れることができる。

○人の不合理性は克服できるか?

・人が金銭面に関して行う意思決定はかなり不合理で、本能的反応である。

・私たちは、科学者が言うところの“損失回避的な存在”です。つまり、将来50ドルを得る喜びよりも、今持っている50ドルを失う痛みを大きく感じる生物である。

○長期的な資産管理に意識を向けるために

・最初に適切な設定をしておけば、借金を抱えず、収入の範囲内での生活を設定することができる。

○経済的な幸福を手にするための“資産管理の初期設定”とは?

・経済的な幸福度の高い人の大半は、世間一般で言うこところのお金持ちではありません。

・自分を過信せずに、不要なお金を使えないようにして、同時にいちいち考えなくても将来に備えることができる仕組みを設定している。

○蓄財を目的にするのは間違っている?

・経済的な幸福度の高い人は、収入・借金・純資産の3項目の数値に話題にすることは少なく、その代わりに経済的な安心感や不安のなさを話題にする傾向がある。

・経済的な幸福度の高い人は、収入や純資産がいくらあるかという数字よりも、経済的な安心感を大切にしている。そして「自分が何かをしたいと思った時に、それを実行するのに十分なお金を持っていると思えること」が経済的な幸せ感を3倍も高めている。

・自分の収入と支出を自分で決めてコントロールし「何か欲しいものがあったら買えるし、やりたいことがあったらできる」と感じている人は、幸福度が高い。

○ストレスにならない資産運用の方法とは?

・経済的に健全な人は現状の生活水準に満足しており、自分の身の丈以上のくらしを得ようと無理はしない。日々お金を自分でコツコツと管理することでストレスを減らし、将来的な安心感を自ら作り出す。

・ハイリスク・ハイリターンの資産運用戦略は、日々絶え間ないストレスを生み出す。

○まとめ:経済的な幸福とは

・経済的な幸福度が高い人たちは、今の生活水準に満足している。

・彼らは身の丈に余る借金を避け、さまざまな仕組みを利用して自分の財産をコントロールすることでコツコツと蓄えを増やし、経済的な安心感を得ている。

・次々と物を買うのではなく、あと後まで思い出に残る体験にお金を使う。そして、自分のためでなく、誰かを喜ばせるためにお金を使う。

・本当にお金を賢く使えば、経済的な自由を得るだけでなく、大事な仲間と心から楽しいと思える時間を増やすこともできる。

 

 

今回のテーマは経済的な幸福について。重要なことの一つ目は自分のためにお金を使うよりも、他人のためにお金を使うということ。人にお金を使ったり、慈善事業に寄付をするという行為が幸福感を高めてくれるそうです。いろいろと考えず、このように自分以外のことにお金を使える習慣をつけたいものです。

2つ目は旅行や外出、休暇などの「経験的」なことにお金をつかうこと。時代背景もあるとは思いますが、この頃は「モノ」にお金を使うことより得る幸福感は薄く、すぐ無くなります。しかし、大切な友人やパートナー、家族との想い出をつくることは大きな幸福感を与えてくれます。日常から「モノ」への出費を抑え、「経験的」なことにお金を使うよう心がけたいものです。

3つ目は資産管理の仕組みの初期設定をすること。お金についていろいろ考えたり、悩んだりすることは幸福感を下げるし、日常生活にも影響を及ぼします。最初は努力や思い切りが必要だとは思いますが、資産運用であったり、自動引き落としといったような仕組みづくりをしっかりと30代のうちにしておかなければいけないと感じています。

投稿者: Masahiro Ito

サーフィンとマラソンをこよなく愛する自称ソーシャルサラリーマン。 自分自身がメディアとして発信できる新しい時代の波に乗るために奔走中。 伊藤人語では、読書初心者の方にポイントを紹介。 僕が薦める本に興味を持ってもらえればこれ幸いでございます。

Loading Facebook Comments ...

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です