仕事の幸福とはー幸福の習慣 


最も多くの時間を費やすことがその人を作り上げる

・全体的な「人生の幸福」を考えた時に、「仕事の幸福」は5つの要素(仕事、人間関係、経済的、身体的、地域社会)の中でも、最も重要で根幹をなすものです。

・仕事の幸福度が低いと、やがては他の4つの幸福も悪化させてしまう。

 

パートナーを失うより、仕事を失う方がダメージは大きい

・問題は“解雇された後、次の仕事を一生懸命に探し続けているのに見つからない状態が1年以上続くこと”にある。

・収入を得ることは「仕事の幸福」の必須条件ではなく、収入の有無にかかわらず、私たちは「そのことするのが心から楽しい」と思える何かが必要です。その楽しい機会が毎日あることが必要なのです。

 

二人は毎日仕事が終わるのを待ち望んでいる

・「仕事に熱意を持っている人」は朝仕事に就いた瞬間から仕事を終えるまで、“幸せだと感じる度合い”と“仕事に対する興味関心の度合い”が大幅に高い。

・反対にストレスレベルは「仕事に熱意を感じていない人」の方が大幅に高い。

 

充実した毎日を生きるか?それとも、週末のために生きるか?

・「仕事に熱意を持っている人」は、平日も休日も幸福度は同じで、物事に対する興味関心度とストレスレベルが、平日の方が少しだけ高いことが違っている。

・「仕事に熱意を感じていない人」は、平日は幸福度も、物事への関心度も劇的に低く、ストレスレベルが異常に高い。つまり週末のために生きているようなものなのです。

 

週末と同じくらい、平日を楽しく過ごすには?

・仕事の幸福度が高い人は、仕事と趣味の境目がないのです。彼らは自分の仕事が本当に好きで、それゆえプライベートな生活にも“仕事への熱意”が溢れ出し、流れ込んでしまうのです。

 

仕事に熱意を持てないと、職場は戦場になる?

・コルチゾールは、免疫力を抑え込む一方で、血糖値と血圧を押し上げるストレスホルモンです。本来コルチゾールは、生命が危険にさらされるような状況、つまり、“逃げるか、戦うか”という状況の時に必要なホルモンです。

・職場でマネジャーから文句を言われたり、業務が思い通りに進まずイライラしている時、コルチゾールレベルは急激に上昇する。

・脳は今直面している状況が、生きるか死ぬかという危機的な状況かどうかは区別できない。

 

仕事への熱意が健康状態をよくする

・仕事に対する熱意が増すほど、血中のコレステロールとトリセルグリドのレベルが著しく減少する。職場における日々の体験が、私たちの健康に直接的に影響する可能性を示唆している。仕事の幸福度を引き上げることは、長期間にわたる健康を維持するために、最優先すべき重要なことかもしれません。

 

一番楽しくないのは「上司と一緒の時間」

・仕事に熱意を失う危険性が最も高いのは「自分の上司は、部下である自分に全く関心を持っていない」と感じる人である。この場合職場に不満を持つ人の割合は40%以上となる。

・マネジャーが「部下にあまり意識を向けない」もしくは「部下の弱みに意識が向いている」場合は職場や仕事に不満を持つチームメンバーの割合は22%まで下がる。

・マネジャーが「部下の強みに意識を向けている」人である場合、そのチームで職場に不満を持つ人の割合は全体の1%である。これほどまでに上司の影響力は大きい。

 

「仕事の幸福」が寿命を決める

・人が90歳以上まで長生きできるかどうかは「仕事の幸福」しだいである。

・95歳以上生きた人の93%は「仕事に非常に満足していた」、86%は「仕事がとても楽しかった」と答えていた。

 

「強み」を使えば、仕事は楽しくなる

・自分の弱みや失敗に意識を向けるよりも、うまくいっていること、自分の強みに目を向けて日々を送る方が、人は多くのことを学び成長できる。

・自分の強みを活かせずに仕事をしている人は、週20時間までは元気に働けますが、20時間を超えた後は、働けば働くほど疲れてしまいます。

 

仕事の幸福とは

・仕事の幸福度が高い人は人生の目的(=自分の使命)がはっきりしていて、それを達成するための中間目標もはっきりしている。その一つ一つの中間目標を達成するためのプランも持っている。

・「仕事の幸福度が高い人は、実は働き過ぎなのではないか?」と思われる人がいるかもしれません。しかし実際のところ、彼らは仕事の幸福度が低い人より、仕事もプライベートも楽しんでいて、人間関係も良好です。

 

 

まとめ

この本は今まで読んだ幸福論に関する本の中でも非常に分かりやすく、納得できる内容でした。幸福の要素を「仕事」「人間関係」「経済的」「身体的」「地域社会」の5つのファクターに分けて説明されています。幸福感を得るにはこの5つのファクターのどれが突出していてもだめで、5つがバランスよく高いことが重要だそうです。

 

今回のテーマは「仕事の幸福」について。仕事の幸福についてもっとも重要なのはやはり「熱意」だということが、言われています。私もふと「いやいや感」や「やらされ感」で仕事をする時がありますが、これは非常に健康状態にも悪いことです。

仕事を自分発信、あふれ出るほどの熱意をもってすれば、長生きもできるし他の幸福の要素にも大きく影響できるようです。

 

もうひとつ重要なのは自分にしても、他人にしても「強み」にフォーカスするということ。上司から「弱み」についてちくちくと言われるのは嫌ですよね。私自身は部下の強みに目がいくように気をつけていたいものです。

また自分の弱みを上司に指摘されるとどうしても自分自身も自分の弱みばかりに目が行ってしまいます。自分自身は他人に何を言われようが、自分の「強み」にフォーカスできるように心がけたいものですね。

 

投稿者: Masahiro Ito

サーフィンとマラソンをこよなく愛する自称ソーシャルサラリーマン。 自分自身がメディアとして発信できる新しい時代の波に乗るために奔走中。 伊藤人語では、読書初心者の方にポイントを紹介。 僕が薦める本に興味を持ってもらえればこれ幸いでございます。

Loading Facebook Comments ...

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です