あたらしい働き方を提供する会社を経営するために必要なこと-あたらしい働き方


○粗利の高いビジネスであること

・あたらしい働き方は、基本的に事前に投資をし、後から回収するスタイル。最初に投資ができる利益体質がなければ、どうしても自転車操業のようになってしまう。

○自由から成果・利益につなげる仕組み・体制

・経営においては、人は重要な資産であり、能力の高い社員がコミットしてくれたなら、成果は必ず上がる。

・個々の社員の能力をマネタイズする仕組みをビジネスとして持つ。

○社員の無駄・非効率を徹底的に排除

・あたらしいハードワークのもとでは、社員が本気に仕事に集中できるよう、経営者は徹底的にムダを排除する必要がある。

・ハード・ソフト両面で、多くの会社が社員が働きやすい環境を整えている。

○コラボレーションする環境づくり

・必要なのはみんなのアイディアが浮かびやすかったり、コラボレーションがしやすい環境、偶然が生まれるオープンな場所づくり。

○オフィスのロケーションを真剣に考える

・少し外れたところにオフィスを置くことで、会社としてコストを小さくすることができるし、近所に住むことになる社員も生活コストを下げられる。

○管理から解放、命令から合意

・「保証・条件・権利・管理」から「自由・成長・チャレンジ・選択」へ。

・管理された環境からはクリエイティブな発想は生まれない。

・心理的満足度が高いと、お互いがお互いに貢献しようという意識が生まれる。

○クリエイティブな人事制度

・制度づくりでは、面白いもの、ユニークなものを意識してつくっていくことも一つの考え方。制度づくりも発想の転換が必要。

○ルールを減らす

・ルールを減らせば、自分で考えなければならない。自分で考えて働く社員が増えていく。

○カルチャーが方向性を作る

・明文化されたルールをどんどん減らし、その代わりにカルチャーをつくっていくという意識。

・入り口となる面接は、会社にとって生命線といえるほど大切。

・カルチャーがあるからこそ上司の命令でなく、ピアプレッシャーによってモチベーションが高まる。

○社会的意義があるか

・社会的に意義がある、自分たちがやっていることが世の中を変えることにつながる、と思って働いてもらえる環境をつくることは、優秀な社員を採用するという点で大きな意味を持ってくる。

・上場するだけでなく、上場して世の中を変える。そのくらいのスケールのビジネスを経営者が発想しているかどうか。

 

 

あたらしい働き方を提供する会社経営に求められているのは、全ての項目において既存の会社の「常識」を覆したものだということです。社員の自発性や能力を最大限に引き延ばすための環境整備、無駄を徹底的に排除した労働環境づくりへの配慮。

そこで働く社員たちは、ルールや命令に縛られず、合意という名のもとに自分の能力を最大限に発揮して、それが周りの働く人たちのモチベーションになり、カルチャー化する。すごくいい循環が生まれそうですよね。

会社は個人の能力をマネタイズするビジネスモデルをつくり、そこで働く社員は自分の個性を発揮してのびのびと仕事ができる。会社と個人の間にもWINWINの関係が発生する。このような会社が存在するんですね。。。
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あたらしい働き方を手に入れる17の必要なスキル【思考のスキル】-あたらしい働き方


○人間性が重要

・自由度が高いだけに、人間がしっかり見られる。すぐに大人扱いされるだけに、スキル以上に人がチェックされるということ。

・それぞれの会社によって、こんな人間性が大事なのだ、というスタンダードや暗黙知があり、その人間性とマッチしているかどうかというだけ。だからこそ大事なのが素の自分を大事にすること。自然体でいること。

○思考の柔軟さ

・多様性が重視される中で、求められているのは、全く違うものの組み合わせ。

・今のエリートは、常に前を向き、好奇心を持ち、新たな体験を自分の中に加え、仕事以外でも刺激を受けて、変化に対応していく、そして自ら外に出ていく人。

○不確実性を楽しめる

・あたらしい時代では、はっきりと見える正解はないと考えたほうがいい。

・だからこそ、昨日までと何かが変わった、明日から変わるということを読めるセンスが問われてくる。

○暗黙知、明文化されていないルールを読める能力

・「相手がこういうことを求めているに違いない」と想像し、相手の求めているもの、相手の気持ちやニーズを考えることができる能力が必要。そのベースにあるのが、コントリビューションの精神、相手に貢献したい、応援したいという意識。

○お金だけでなく意義を感じて働く力

・お金ではないものに強いモチベーションを感じて入ってくる人たちが少なくない。

・社会的なインパクトをもたらす事業に携われることに喜びを感じられる、という思いで入社を決める人が多い。

○自分自身をよく理解する能力

・自分自身の能力やステージ、やりたいことが明確に理解できていないのでは、あたらしい働き方の会社にはまずは入れない可能性が高い。

○常に進化し続けられる力

・自分を常に変えられるか、極論を言えば、自分の今までやってきたことを完全否定できるかどうか。

・新しい働き方をしている人たちに感じるのは、学び続ける意識の高さ。

○自分のスタイルを持っている

・会社以外の仲間やライフスタイルを持っているかどうか。なぜならそういうところから、あたらしい発想が生まれてくるから。

・色々なものが積み重なったり、偶然の出会いがあったり。そうしたベースがなければ、いい仕事もできない時代。

・あたらしい働き方のもとでは、仕事と遊びの垣根がどんどんなくなっている。

・必要なのは、自分はどんなライフスタイル、人生を送りたいのか、しっかり持つこと。

 

 

 

 

あたらしい働き方は自由度が高いからこそ、素の自分が評価対象になってくる。

人間性を高めることはもちろん、ルールがなくても動けるような自分自身の確固たるスタイルや信念を持っていなければならないということを感じます。

守られているという甘えを捨て、自分自身が貢献の意識で自らの判断で行動できる力を持つこと。自分自身が常に変化する意識を持ち、自己否定し安定志向を脱すること。

思考が変わらなければあたらしい働き方なんて到底できない。ある意味厳しいものだと感じました。

 

私はサラリーマンで非常に守られて恵まれていると感じます。

半面、これからの時代のあたらしい働き方をするという点では、まだまだそこまで思考を高めることはできていないのが実情です。

サラリーマン生活を送りながらも日常的に意識をすることによって思考は変えられると思います。日々訓練していかなければならないと感じます。

 

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あたらしい働き方を手に入れる17のスキル【仕事のスキル】-あたらしい働き方


○自ら考え行動できる

・自ら仕事を作れるか。収益が上がる仕組みを作ることができるか。

・目標があって仕事に向かっているとき、セルフマネジメントができるかどうか。

・ベンチャースピリット的な要素が、あたらしい働き方にはマッチする。

○コラボレーションできる能力

・コラボレーションできる能力とは、論理的に物事を伝えられる能力。自分の考えを本質的に表現できるということ。

・もうひとつは誰かと一緒に考えられる能力。化学反応を起こす。大事なことは誰と考えるか。

○時間効率がハイレベル

・あたらしい働き方では、圧倒的な時間効率が問われる。

・短時間で同じ成果を上げるには、根本から見直して、集中度を高めなければならない。

・これから問われるのは、細切れやぶつ切れの時間、隙間時間をどううまく使って仕事をするか。

○あたらしいハードワークができる

・あたらしいハードワークは、誰かに言われたわけでなく、自らの選択で、自らの仕事にコミットしている。

・原点は、いいものを作りたい、いい仕事をしたいという熱意、パッションの強さ。

○上下ではなく横のパートナーシップ

・周りの同僚は優秀でレベルが高い。だから自分もよりよい仕事をしようと頑張れるのだという姿勢。つまりポジティブなピアプレッシャーを感じられる人が求められる。

○クラウドなどITを最大限活用する能力

・想像以上にITの能力は求められていると考えたほうがよい。

・ウェブリテラシーやモバイルデバイス活用の知識は常に自らアップデートしておく必要がある。

○売れる仕事のスキル

・雇われる感覚ではなく、会社にサービスを提供し、それによって対価を受け取る立場だということ。したがって、関係は依存ではなく、対等なのである。

・問われるのは自分のスキルの中で、誰かに買ってもらえるようなスキルがあるかということ。

○考えているだけでなく、行動する力

・何がうまくいくか、簡単にはわからない時代。だからこそ必要なのは、手数を打ちまくること。完璧じゃなくても、まずは手を打っていく。それが必要な時代。

○ボーダレスに仕事をする力(語学、異文化コミュニケーション、論理的思考)

・英語を話す能力は当然の能力として扱われ、さらに異文化の人たちときちんとコミュニケーションをとっていく異文化コミュニケーション能力が問われていく。

・自分の意見や自分のやりたいことを、しっかり主張するトレーニングをしておくこと。

 

 

 

自由と責任がセットされているという新しい働き方。そのあたらしい働き方ができるようになるためのスキルの紹介。

これは今の会社で働きながらでも十分に模擬練習できることなので、是非実践したいと思いました。

あたらしい働き方を手に入れるためにはスキルもさることながら、まず心構えだということです。いかに発想をベンチャー的に考えられるか。会社から給料をもらっているのではなく、自分の労働力やスキルを提供しその対価をもらうという発想。サラリーマン的思考ではなく、自分の仕事にパッションを持って仕事に取り組むことからですよね。仕事への自信とやりがい、心構えを磨くことも今すぐできる訓練だと思います。

コラボレーションできる能力は、ソーシャルメディアで発信することで鍛えられると思います。発信することでフィードバックをもらい発信の論理性を上げること。そしてゆるいつながりをつくり、いざとなれば面白そうなことを一緒にやれる仲間をつくっておくこと。こうやって人脈やコラボできる能力というのは磨かれていくと思います。コラボレーションはそれぞれの強みを最大限に生かすこと。早い段階で自分の強みを掴み伸ばしていきたいものですね。

 

 

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求められる発想の転換-未来の働き方を考えよう


お金に関する発想の転換

・動けない人と本当に踏み切ってしまう人の違いは、経済力格差でも能力差でもなく、これまで働いてきた環境の違いからくる不安感の差が大きい。

・保守的な業界の安定企業に勤める、年収が高く貯金のある人ほど、解雇や失業、転職を怖がっている。彼らが組織を離れることが怖いのは、経済力がないからでなく、周りにそういう人が少ないからだろう。

・収入が高くても、それに合わせて支出が高水準になってしまえば、結局のところ一生働かなくてはならないのは、高所得者も同じなのである。

・全ての大きな出費は「この買い物をしなければ、自分は何年分、早く引退できるか」という年月に換算できる。

・どうでもいいこと、周りがやっているからうちもそうする、みたいなことに多額のお金を使うくらいなら、その分は、人生再設計のための原資にすればいい。

・人生再設計が可能になるかどうかは、収入ではなく支出のマネジメントにかかっているのである。

・「十分な(=死ぬまで食べていける)お金が貯まるまで働こう」と考えるのではなく、「元気な限りそこそこ稼げる態勢を、一定年齢(40代)をめどに整えよう」と考えるほうがよほど現実的であり、それが40代で働き方を再設計するという考え方なのである。

 

寿命に関する発想の転換

・本来長生きできるのは幸せなこと。なのに今の日本では、多くの人が長生きすることを不安に感じている

・尋常じゃないレベルの働き方をしている人、自分のやりたいことに迷いのない人、徹底的にしがらみのない人には、人生の有限感を意識している人が多い。逆説的な言い方だが、彼らはくだらない不安を持たない。

・人生が有限だと宣告された時に生き方が変わるのだとしたら、それまでの人生は、自分が本当に望んでいる生き方ではなかったということである。

・長生きリスクに対して経済的に完璧に備えるのは不可能。そんな中、自分が心から楽しいと思える生活を封印し、できるだけ節約して貯金しながら、今の仕事と生活をあと20年も続けるのが、本当に唯一の、もしくはベストの選択肢なのでしょうか?

・やりたいことを後回しにしないこと、自分にとって本当に大事だと思えることを優先することは、経済的な備えを少しばかり積み増すことよりも、よほど重要なことである。

・誰かの人生ではなく、自分の人生を生きること。周りにどうみられるかではなく、自分が心から楽しいと思える人生を送ること。それが何より大切なこと。

・前半人生は、一般的な出来事がもれなく組み込まれた「パッケージライフ」。でも、後半になったら、それをだらだら続けるのでなく、できるだけ早く自分自身のオリジナルライフを設計し、そちらに移行する。後半戦は確実に「有限な人生」なのだから。

 

 

まとめ

お金に関する考え方、寿命に関する考え方に対する発想の転換が求められている。人生100年時代、色々な変化が予想される時代では今までの「常識」がもはや通用しない。というよりも「常識」どおりに生きていれば、それを極めている人でなければ、幸せな人生だったと振り返ることができないだろうと言われています。

 

お金に関しては収入に合わせた支出をするのでなく、支出のマネジメント力を高めること。それは物質的な豊かさを追求するのではなく、自分の今後の人生設計に投資することを意味すると思います。

寿命に関しては、老後への過度の不安感を持たないこと。今しかできないやりたいことに意識を集中して、自分が心から望んでいる人生を選択すること。

 

いずれにしても、他者の目を意識しすぎない。他人の人生でなく、自分の人生を生きる。後半人生は主体的に人生設計を楽しみながら自分自身のオリジナルライフに移行するのが理想ですね。

 

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二つの人生を生きる-未来の働き方を考えよう


40代で働き方を選びなおす

・職業人生は2回あるという発想。働く期間を20代から40代までの前期職業人生と、40代以降の後期職業人生に分ける。

この「一生の間に、2パターンの職業人生をおくる」という考え方は、寿命が延びる中で正解の見えない時代を生きる人にとって、様々なメリットがある。

・結果的に二つの職業を体験するというのでなく、一生の間に二つの異なる職業人生を選べるのだという意識を、最初から持つという方法。

・職業人生も最初からいきなり周囲と違う道を選ぶことが難しくても、二度目なら自信を持って、自分オリジナルな道を選びやすくなる。

・大事なのは、20年働き、様々な条件が整った40代という時点で、20代の就活後初めて、主体的に働き方を選び直すという視点を持つこと。

 

就活は40代の方が巧くいく

・40代には、誰でもその後のキャリアパスがある程度、見通せるようになる。

・40代というのは、誰でも否応なく、人生の有限感と向き合わなければならなくなる最初のタイミング。

だからこそ、ここで働き方をリセットし、人生の優先順位を改めて確かめることに、大きな意義がある。

・個人が一定の権限を持って仕事に取り組める中小企業で働くことの意義を理解できるのも、20代の若者ではなく、40代のベテラン社会人の方である。

・20年くらい働いた後の40代こそ、自分に合う仕事を探せるベストタイミング。

・本当の意味でのワークライフバランスとは

人生のどの期間に

家庭と個人の趣味のどれに、

どの程度ずつ時間を割り当てるのか

ということを、本人が決められることであり、自分自身でワークとライフのバランスを、一定の自由度をもって設計できることをいう。

・40代で二回目の働き方を始めたら、引退という概念も不要。少しゆっくりしてみて、合わないと思えばまた働き始めればいいし、時々働き、時々働かないというのもアリ。

・今の時代、必要なのは雇ってくれる組織や与えられる仕事ではなく、働く力であり、稼ぐ力。それさえ維持していれば、働く生活と働かない生活の境界線だってゆるく越えやすいものになる。

 

 

 まとめ

40代で仕事を職業を選びなおす。私が就職したころには全くそんな時代が来るだなんて思ってもみませんでした。

転職は30代半ばを超えると難しいだとか、40代である程度の職位まで登っていないと厳しいだとかいう考え方は、14年前の私が就職した時の「常識」でした。

価値観の多様化や、IT革命、グローバリゼーション、人生の長期化によって働き方の選択肢は14年前と比べモノにならないほどに多様化している。

15年以上前には、40代である程度の職位まで登りつめて、経済的にも社内環境的にも安定している状況を手放すなんてもってのほかのことでした。

 

しかし、人生100年時代と呼ばれる近い将来に、40代の安定環境に甘えて「逃げ切ろう」とすることがリスクだということ。

脂の乗りきった40代で環境に甘えることなく、自分で稼ぐスキルを身につけるべくある種の覚悟を決めることこそ今後の働き方の本流になるのではないかと感じさせられました。

 

何が本当のゆたかさなのかということを問い直せば、決して贅沢な暮らしではなく、ミニマムでも家庭・仕事・趣味などにおいてバランスのとれた充実した毎日を過ごせることだと私は思います。

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新しい働き方を模索する若者たち-未来の働き方を考えよう


■惜しげもなく大企業を辞める若者

・大企業を数年で辞める若者を、社会性のない落ちこぼれだと決めつけていた時代は終わり、彼らはもしかすると先駆者かもしれないと分析される対象になっている。

・大企業で働く合理性が毀損している。(価値観の変化・大企業で働くメリットの揺らぎ)

 

■間欠泉的キャリアを選ぶ

・医療・介護系の仕事、ITやウェブ関係のスキルと職務経験を持つ人たちは、数か月くらい仕事を離れても、失業リスクとは全く無縁である。

・公務員や大企業の社員は、何年か働いた後に数ヶ月間の休みを取り、その後また働き始める、といったことはできない。一旦辞めたら再雇用もほぼ不可能である。

・需要が圧倒的に大きな市場で手に職をつければ、新しい働き方が手に入る。それは一定期間働くごとに、リフレッシュや個人の趣味のため、そして家族のために、数ヶ月間の休みを挟むという、いわば「間欠泉的キャリア」である。

・需要が供給を上回る仕事を選ぶことのメリットは非常に大きく、それだけの努力をする価値は十分にある。

・大事なのは「資格の有無」ではなく「市場のニーズの有無」である。

 

■海外で働く若者たち

・大企業にとっての海外進出は、大規模な予算と覚悟が必要となる大げさな決断だが、若い人にとっての「アジアで売る」「アジアで働く」は自然なものになりつつある。

・アジアには、日本にいてはもはや味わうことのできないダイナミズムや成長感がある。

 

■ミニマムに暮らすという選択

・おおざっぱに言うと、一生に必要な費用は4つ

1)基礎生活費

2)住宅購入費

3)育児、教育費

4)老後費用

・今までは、一生懸命働き、よりたくさん稼ぎ、より豊かな生活を目指すことが一種の常識でした。しかしこれからは、必要生活費をできるだけ抑え、働く期間を最短化するという逆転の発想で人生を設計することも、一つの選択肢となる。

 

■「働くこと」の意味が変わる

・これからの仕事、そして「働くこと」とは、「人生におけるすべての欲求を満たしてくれる土台となるもの」ではなく、「人生にとって重要なもののひとつ」といういいづけに変わる。「仕事=人生の土台」などという世界観を、全員が共有できる時代はすでに終わってしまっている。

 

 

 

 ■まとめ

バブル崩壊後の就職氷河期に入社した我々30代半ば世代も、バブル入社の方たちとはかなり違う存在でした。

資格ブームや公務員ブームなどもあり、自分の身を守るために安定する仕事を選ぶということが特徴だったと思います。

 

バブル経験者が大企業に入社することで「たくさん稼ぎたい」という思考だったのに対し、我々の世代は大企業に入社したり公務員になり「安定した暮らしがしたい」という思考をする人が多かったように思います。

 

先日新聞に大卒後のニート人口が過去最高を記録したとありましたが、今の若者にとって就職というものがたくさん稼ぐ手段や将来の安定した暮らしのための手段であるという概念は全くないと思います。

 

我々が就職した時代よりもさらに悪化した経済状況を鑑みると、「仕事=人生の土台」という考え方にはなれないのも納得のいく話です。

必要生活費を最小に抑え、たとえ給料が安くとも自分が社会に必要とされる仕事をしたいという価値観に変わってきているのですね。

 

我々ももはや逃げ切れない世代であるので、仕事の価値観や人生に対する考え方を変える節目に来ているように感じますね。

 

 

 

 

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世界を変える3つの革命的変化-未来の働き方を考えよう


産業革命に匹敵する社会の変化?

・驚くべきスピードで進行するグローバリゼーションの潮流、人口増加率や経済成長率の国家間格差による、国と国のパワーバランスの大きな変化。

・産業革命期には王侯貴族を社会の支配層から引きずり降ろし、平民出身の企業家が力を握る幕開けを演出した。この「パワーの移行」があったからこそ、産業“革命”と呼ばれる。

 

大組織から個人へ by IT革命

・ITの進化は、これまで圧倒的な力を持っていた国や大企業の大きな組織から、今まではそれらに従属するしかなかった個人や、個人が集まっただけのネットワークへ、パワーシフトを起こしている。

・個人や小企業、NPOなどのコミュニティでも、国家や大組織に対抗できるほどのパワーが持てるようになった。だからIT“革命”という言葉が使われる。

・デジタルの世界では、個人や企業が国境を超えることが極めて容易で、両者とも国を超えた活動をごく自然に受け止め始めている。

・IT技術の進化は、国家や大組織の力を減じる一方、今の、そして未来の全ての個人に、自らの意思と選択によって、新しい可能性を追求できる機会を与えてくれている。

 

先進国から新興国へ by グローバリゼーション

・「グローバリゼーション=世界がつながること」は、より大きな意味で、私たちの働き方に根本的な影響を与える。

・グローバリゼーションによって世界がつながり始めると、他国にはない制度や考え方を、一国内で維持することが難しくなる。制度や考え方も世界で平準化されていくからである。

・世界規模での同一労働・同一賃金という原則は、「給与は仕事の対価である」という考え方に基づいており、今まで日本の組織が維持しようとしてきた年功序列型の賃金秩序と真っ向からぶつかる。

・グローバリゼーションの進展と人口構成の大きな変化により、これまで他国の犠牲の上に成り立っていた先進国の人たちの生活と働き方は、大きく変わらざるをえない。

 

ストックからフローへ by 人生の長期化

・IT革命とグローバリゼーションに続き、私たちの働き方に大きな影響を与える3つ目の要素が、人生の長期化、すなわち、寿命が大幅に伸びる可能性。

・寿命100歳となる時代には、働き方も大きく変わる。65歳の一律定年など不可能で、みんな80歳くらいまで働かないと、個人の生活も社会も立ち行かなくなる。そんな時代では、一生一つの仕事は非現実的。

・どこに住み、どんな仕事をしたいか、どの程度の時間働きたいか、どれくらいの収入が欲しいかなどが、半世紀も変わらないと仮定するのは無茶な話である。

・人生100年の時代になれば、ストック(資産)が多いことより、その時々に何らかの価値を生み続ける「フローの力」の方が重要になる。たとえば、貯金はあるけれど自分で稼ぐ力のない人よりも、貯金はないけれど、自分で稼ぐ能力のある人。

・人生100年時代には、組織を離れても稼げる力や、年齢を重ねても新しいものに挑戦できる好奇心や前向きな姿勢、見知らぬ人とも良好な関係を築ける人づきあい能力などが、人生の豊かさを決める。

 

 

 

まとめ

未来の働き方が変わる。それは「IT革命」「グローバリゼーション」「人生の長期化」の3つの劇的な“革命的”と社会的変化によって引き起こされる。

IT革命により、「組織」から「個人」という流れが強まり、グローバリゼーションにより日本国内で常識だったことが徐々に国際的視点で見れば非常識になる。

 

この二つの革命的出来事に関しては新聞等からの情報でも比較的よく耳にすることだったのですが、この本を読んで私がとくになるほどと感じたのは3つ目の人生100年時代のストック型人生からフロー型人生への変化ということです。

 

定年まで一つの会社で一生懸命働いて、住宅ローンを返済しつつも貯金をして老後は年金の補助を得ながら悠々自適の生活をするというのが今までの黄金パターン。

定年までのストックで必ずしも死ぬまで幸せに暮らしていけるという保証がなく、長生きするということが決して幸せだと言えない時代になってきている中で、一生一つの仕事という概念は逆に非常識的なことになってきているように感じました。

会社に守られているという意識を捨てて、仕事の対価として報酬を得ることを意識して稼ぐ力というものを身につけなければ、これからの世界では生き残れないと危機感を持ちますね。
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「自分の価値観」に素直に世界を生き抜く−「これからの社会」で働く君たちへ


「自分の中の達成感」を常に確かめる

・最も大切なことは、自分で自分の目指すべき方向性を自覚しているということ

・できるかできないことより、自分が最もワクワクすることに情熱を注ぎ、自分が目指す方向性に近づける努力をすること。最大のポイントは「止まらない」ということ。

・この世で最も強力な武器は「パッション」(情熱)。

・自分がワクワクしているか、つまりワクワクすることに情熱を注げ、目指すべき方向に近づいているのか、という「達成感」を常に確認しなければならない。

 

「何を犠牲にするか」を決める

・結果を出すために工夫すべきことで、最初に考えるのは「時間の使い方」。

・時間を効果的に使って成果に結び付けようとするなら、「優先順位」と「犠牲にすること」の二点を何より意識すること。

・限られた時間を有効に使うためには、犠牲にする覚悟が何より必要である。

 

成長を邪魔するのは成功。明日のために「昨日の成功」を捨てる

・ビジネスにおけるただ一つの真実は「変化し続けること」である。

・時代が変化している限り、成功も変化するのである。

 

「人生をデザインする」ことを意識する

・これまでの選択肢の中で選んでいる予定調和をもとにした「ライフプラン」でなく、これからの時代は白紙ベースで人生を描ける「ライフデザイン」を考える。

・幸せのパターンは一つではない。自分がやりたいことや、心から幸せだと感じることを信じて行動することだけが最終的に未来をつくる。

 

 

まとめ

これからの世界を生き抜くには「自分の価値観」に素直に生きることが大切だということを再認識します。

自分の価値観を「好きなもの」「得意なもの」「世の中の役に立つこと」の輪が重なる部分(=ミッション)になるべく近づけながら、本当にやりたいこと、ワクワクすること、情熱を燃やせることに集中すること。

 

そして逆に、やらされ感でしていること、面白くないこと、やらないことを自分の中で明確にすること。

そして、それらをひとつずつ排除することが大切ですよね。

 

日々に流されると思考停止して本質を見失いますよね。

ときどき立ち止まり、自分の中での達成感や、今後のライフデザインについて時間を取ることがすごく大事だと実感しました。

 

 

 

 

 

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どこでも一生役立つ「サバイバル・スキル」-「これからの世界」で働く君たちへ


■最大のスキルは「WHY」で考えられる力である

・今の常識に惑わされずに「WHY」を繰り返し続けた好奇心の塊である「なぜ人間」こそが世界を変えている。

・全ての事象には何らかの理由がある。その原理原則を押さえることができる人が、さらに困難な応用編に挑める。表面的に判断できることなど、世界には一つもない。

 

■「動的」に優先順位を見直す

・ビジネスの状況は常に変化する。毎日、毎時、毎分、「動的」に優先順位を見直す必要がある。

・やるべきことを書き出し上から順にやる「静的」な優先順位の付け方では、キャパシティを超えたときに対応できない。

 

■成果を左右するのは「集中力」である

・グローバルリーダーたちは根本的な問題解決方法として、優先順位を見直し、どこに集中するかを見極め、圧倒的な集中力でやり遂げるという、「選択と集中」を重視する。

・集中して何かに取り組む時は、そのことに一気にぶつかることが大切。

・集中力をドライブさせるものは「好奇心」。全ての原点には嘘偽りのない好奇心がなければ戦えない。

 

■相手から「引き出す力」は、自分を進化させる最大のスキル

・アイデアは実行して初めて価値を持つものだが、自分で生み出すものでなく、優秀な他者からその種を引き出すことが重要。

・相手に本気で向き合おうとすれば、自己弁護の発想などない。向き合うとはコミュニケーションであり、やはり「覚悟」なのである。

 

■引き出しの多さが「のびしろ」を決める

・ジャンルを超えた共通言語を持つと、のびしろが「増えて」いく。

・引き出しを増やす上で重要なのは、自分にとって貴重な情報を「取捨選択」すること。

・その人の言葉で語られたことや、苦労の体験の末に紡がれた英知は、もっとも費用対効果が高く、学ぶに値することです。

 

■まとめ 

最大のスキルは「WHY]で考える力。まだまだ自分はすぐに「HOW]の思考に陥ってしまうことが多いと思います。

「HOW]の考え方は今ある常識や通念に自分の思考の焦点を合わせ、「どのようにすれば」それに近づくベターな解を導けるかという思考。

それに対して「WHY」の考え方は常識を鵜呑みにせずに、「なぜ」という問いを立てること。通念に近づくのではなく、ゼロベースでベストな解を導こうとする思考。

グローバリゼーションの時代、そして右肩上がりではなくなった時代においては過去の踏襲では絶対によい成果を得られません。

常に「WHY]の問いを立てられる「なぜ人間」になることが大切ですね。

 

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※読書会グループを始めました。

本を通じて成長意識の高い人との出会いを楽しみませんか? ▼彦根夢京橋読書会

https://www.faceboook.com/home.php#!/groups/hikoneyumekyoubasidokusyokai/

これからの世界を生き抜く「世界基準の武器」


 コミュニケーションは「覚悟」である

・信頼を築くにも、絆を深めるにも、チームワークを強化するにも、コミュニケーションは人をつなぐあらゆる場面で必要となる。

・コミュニケーションは、相手と向かい合おうという強い心が大切。つまりコミュニケーションは「覚悟」である。

・勇気を出してフェイス・トゥ・フェイスで向き合い、相手への思いやりの心を持った誠実な対応をとることでしか人を動かせないし、わかりあうことはできない。

 

プレゼンは本気で「対話する」覚悟を持つ

・スティーブのプレゼンから凡人でも学べるものがあるとするなら、聴衆との「一体感」をつくり出すこと。そして、一体感を生み出すには、こちらが「本気であること」を伝えること。

・コミュニケーションには感動が必須。相手を感動させる覚悟がない限り、本気度はいつまでも伝わらない。

 

一秒で瞬断する。判断するには「世界の情報」を手に入れる

・自分で自分の人生を積極的にマネジメントしようという人にとって、「決断力」に勝るスキルはない。スピーディに決断ができるかどうかは、個人・組織に関わらず、あらゆる成果や業績を左右する。

・マネージャーとしての仕事に大切なことはたくさんあるが、会社の業績に直結する本当に重要なこととは、一言でいえば「make decision」。

・瞬断できるグローバルリーダーたちを目にして実感したのは、圧倒的に情報を持っているということ。それも「世界の情報」を持っているということ。

 

交渉は空気で決まらない。どれほどの自己を持つかだ

・(日本人同士の交渉)-(日本人特有の交渉)+(外国人との交渉の最低限の心得)=(世界で戦う力)

・一人称で語る。会話の主語はすべて「I」もしくは「We」で話す。

・一人で決められる判断力と知識を持つ。

・「日本は例外」という言い訳を一切しない

・媚びているだけの人間は尊敬されない。自己や自我を持って向き合っているかというのが、交渉を大きく左右することを知っておく。

・主義主張は誰のためかをはっきりさせる。両者が勝利したと感じられる積極的な妥協点を見つける。

 

コミットしたことは死んでもやりとおす

・目標を立てるとは、それを必ず実現することが前提であり、もし目標が納得いかないのであれば、納得いくまで上司とゴリゴリやり合う必要がある。

・アメリカのビジネス界は、results driven (結果重視)なので、「有言実行」こそが評価に値する。

・チームリーダーは実績と自信だけでなく、コミットメントへの本気度が最重要項目となる。本気さは、あらゆるコミュニケーションのテクニックを超える。

 

 

まとめ 

日本の商習慣や日本の組織の決断力ではこれからのグローバル時代では生き残れないと強く感じました。

これからの時代は「日本は例外」という言い訳は一切通用しないと感じます。

「覚悟」を持ってコミットしたことをやりとおす本気度、そしていかなる状況でも自己責任で即決する判断力を磨かなければならないと感じました。

 

日本の組織に属していても、意識を世界基準にもっていくことが大切だと感じますね。

 

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