自律と自立
・自律ができて自立ができる。
・「make a difference(一隅を照らす)」ためには二つのジリツが必要。
・自立するためには、常日頃から自分の能力向上のために若干のお金と時間の投資をし、自分の市場価値を高めておかなければならない。
・限られた可処分時間をやりくりして自分磨きに充てるためには、自分を律することのできる「自律」の人である必要がある。
☆「春風を持って人に接し、秋霜を以て己を律する。」(佐藤一斎)
伸びる人は謙虚な人
・リーダーに絶対必要な「自信」。「自信」の源泉は「仕事力」と「人間力」。
・さらに「発揮能力」と「保有能力」の二つが必要。
・自信→過信→慢心→傲慢→破滅
☆「事未だ成らず 小心翼々、事将に成らんとす 大胆不敵、事既に成る 油断大敵」(勝海舟)
・素直であるほど人は伸びる。
☆「成功者に見られる最も重要な資質を一つだけ挙げるとすれば、それは素直な心である。」(松下幸之助)
・真の謙虚さは次の三点に凝縮される
① 人の意見に素直に耳を傾けること
② 人の良いところを見て、そこから学べること
③ 人に感謝し、ありがとうと言えること
・美点凝視を心がける
最大の敵は「あきらめ」
・妥協とは最後にするもの。初めからするものではない。
・しんどい時間を経なければ実力はつかない。
・諦めそうになる自分に打ち勝つ方法
① 「認識線」と「実力線」を意識する
② 三年前の自分と比べる
③ ゴールイン(目標達成)した時の自分を思い浮かべる
④ メンターの懐に入る
⑤ 自分を支えてくれる言葉の在庫を持つ
・つらい時に思い出してほしい「コツコツカツカツ」。
胆識を持つ
・ただの物知りで終わらないために覚えておきたい「三識」。
① 知識(knowledge)
② 見識(wisdom/intelligence/Point Of View)
③ 胆識
・胆識とは見識(自分の知識+考え方)+決断力+断行力。
・知識者は「考動」の人。見識者は「口動」の人。胆識者は「行動」の人。
・ビジネスの世界は「Timing is money.」
・「判断、決断、断行」を胆識のやりくり三断という。
・プロとはPROの人
① PはPositive(肯定思考)「知高行高」「注意深い楽観主義」。
☆「悲観主義者はあらゆるチャンスの中にも出来ない理由を見つけ、楽観主義者はあらゆる困難の中にもチャンスを見出す。」(ウィンストン・チャーチル卿)
② RはResponsibility(自責)物事がうまくいかないとき、それを解決するために、自分は何を考え、何をすればいいのか。いきなり責任を転嫁するのではなく「自分に何ができるか」をとことん考える。「責任転嫁は成長機会の自己否定である。」
③ OはObjective(目標)「失敗とは目標のない生き方をすることである」だからこそ「短期と長期の納得目標を追い続ける生き方」をしなければならない。
中国明王朝の歴史が教える正しい考え方の原則「多長根」
・「単面」に対する「多面」。多面的に物事を俯瞰し、全体像を正しくつかむ。
・「短」に対する「長」。短期は損気、短プラス長で物事を考える。
・「末節」に対する「根本」。原点、根本的目的に立ち返る。
・「多長根」を座右の銘にする。
人生「FUN」の一言で変わる
・3つのロードー「郎働」「労働」「牢動」。楽しくない仕事を楽しくやる仕事に変換する。
・Life is too short not to enjoy.
☆「これを知る者は、これを好む者に如かず。これを好む者は、これを楽しむ者に如かず。」(孔子)
運とは運ぶことのできるもの
・スキル、マインド、運。重要度ダントツ一位は運。
・成功=(情熱+人間力+仕事力)×運
・考え方ややり方によっては自分に運を運ぶこともできる。
・運を良くする4つの方法
① 自分は運がいい」と思い続ける。「運気なければ、人気なし」。
② 「運気」をくれる人と付き合う。
③ メンターを3人持つ。
④ 学び続ける。昨日より今日の自分、今日より明日の自分の方が半歩でも一歩でも進んでいる。
・優れたエグゼクティブに見られる最も共通的な特徴は、日々の自己革新を怠らない人。
・運をつかむには、リスクに背を向けないこと。めぐってきた運をつかむということは、新しい世界に飛び込む事に付きまとう不安を乗り越え、あえてリスクをとって挑戦するということです。その際に必要になるのが「胆識」です。
まとめ
まず大事なことが「自律ができて自立ができる」ということ。
言葉遊びにも思えるこの「ジリツ」という言葉の意味がすごく重みを感じさせます。自律するためには、「自分はこういう人生を送りたい」「こういう人間になりたい」という強い願望を持ち続けることが大切です。自分を律し、限られた可処分時間をやりくりして自分磨きに投資し、自分の市場価値を高める。そして会社の肩書を背負った自分でなく、「個」としての自分が認められた時が初めて「自立」するということのように思います。
そしてそのために重要なことが謙虚な姿勢です。素直な心を持ち、人の意見に耳を傾け、良い行動を学び、感謝をすること。けっして自信が過信、慢心、そして傲慢につながってはいけないことを肝に銘じなければならないと思いました。
最後に最も大事なことは「胆識」を持つこと。あまり聞き覚えのない言葉でしたが、間違いなく私の中では重要なキーワードになりました。「知識」「見識」に加えて決断力・行動力を備えるということ。頭でっかちではなく、得たものを活かして行動を起こすこと。つまり知高行高人間になるために絶対に必要な資質です。失敗のリスクを恐れず、決断・断行できる資質を身につけなければならないと実感しました。
「今日の自分は昨日までの自分の結果である。将来の自分は今日からの自分の結果である。」(新将命)
