比較という罠ー真夜中の幸福論


「幸福のモノサシ」は自分の中に持て

・他者と比較して自分の幸せの度合いを測ると、ほとんどの場合、「不幸の罠」にはまってしまう。

・ごく当たり前のことにも意味を見いだせること。(センス・メイキング)

 

執着しない心を手に入れる

・「幸せ」というのは、外の世界で「発見」するものではなく、生きていく中で出会う全てのインプットを受けて。自分の内側から「生み出す」もの。

・自分がコントロールできない事象については、結局自分はどうすることもできない。しかし、どんな結果に対しても、そこから意味を見い出して幸せにつなげていくことは不可能じゃない。

・執着しないこと、とらわれないこと。それが、「幸せ」になるためには非常に重要なこと。なんであれ、執着し、とらわれ、縛られる時、自分の中に不安というものが増殖する。

・すでにあるものに気づきそれに感謝する。無いものを無理して探そうとしないこと。縛られない人生は穏やかな人生。

 

恋愛における自由意志

・自分の気持ちは自分でコントロールできるけれども、相手の気持ちはコントロールできない。

・人生においても、恋愛においても、自分や相手の自由意志を認めることが、穏やかに生きていくための大切な要素である。

 

まとめ

ついつい自分を他人と比較して、自分の価値を決めつけてしまうことがありますよね。

例えば同期入社の人で相手のほうが給料がいくら高いとか職位が高いとか。

他者や環境というのはそもそも自分にはコントロールできないものなのに、それと比較して自分の幸せや価値が左右されてしまう。

このように相対的な判断基準で自分の価値を相手よりも低いと決めつけてしまうことを著者は「不幸の罠」と表現します。

 

不幸の罠に陥らないために重要なことは、自分の中にぶれない軸を持ち、絶対的な判断基準を持つこと。

自分の幸せを構成する要素は何なのかということを追い求め、日常の暮らしの中でそれを集め続けることです。

環境や出来事や他者に執着しない、とらわれない、縛られない、そんな生き方をすることが幸福感に繋がるそうです。

 

幸せや不幸の原因を外に探すのではなく、内に探すこと。それが学びや成長、幸せにつながります。

たとえ他者からは不幸に見える出来事を体験したとしても、それを自分の軸の中で幸せな要素に転換していくことができればそれは幸せな出来事に変わるということですよね。

 

幸福の条件−真夜中の幸福論


僕が考える「幸福の条件」

・その人が「自然体」でいきていること。「自分が愛せる自分自身」として生きていること。

・ぶれない「軸」が自分の中にしっかりとあること。

・自分の人生を支える確固たる「軸」があって、その軸と日常の思考・言動を一致させてはじめて人間は幸福に生きることができる。

・青春の特権ともいうべき、焦り、葛藤-「漠然とした不安」の中にこそ「幸福」の「種」はある。

・自分を見つめ直す「空白の時間」を意識的につくる。

 

トンネルの中にいた20代

・他者からの信頼は。自分が努力して生み出した「結果」によってのみ、築き上げることができる。

・結果に対し責任を負う決意を持って自分が選択した道は常に正しい。自分の行動の結果は、全て自分の成長材料になる。

 

無数の出会いが奇跡をつくる

・瞬間、瞬間の「出会い」を大事にすることが「運命の女神」を引き寄せる。

・人間関係というものは、つきあった時間的な長さでなく。自分と相手が共有した一瞬一瞬の深さと濃さによってつくられる。

 

孤独を借りて自分を見つける

・「孤独」は「自分の軸」をつくるのに欠かせない力-「真実」を見る目を養ってくれる。

・「真実」というものに対し、自分の基準軸でクリティカルな考察をすること。何があっても鵜呑みにはしない。

 

自分だけの山を見つける

・自分の価値とは何か?自分が社会に貢献できる価値とは何か?

・「誰とも取り替えがきかない人間」になるため「自分だけの山」を見つける。

 

 まとめ

幸せというものは実はとてもシンプルなものであって、自然体に生きること。

つまり周りの目を気にしすぎないで自分を信じること。そして自分の軸と言行が一致していることです。

自分には人生において選択権があるということを理解して、自分の軸に合わないことは選ばないということが大切だと思います。

また、どんなつらいと思える場面においても、自分の軸をしっかりと持ったうえで考え方を変えることが幸福感に繋がると思います。

 

そして自分の幸福感を得るために重要な行為は自分を見つめなおす「空白の時間」に投資すること。

日々の生活に流されていると軸がぶれてしまったり、今自分がどこにいるのかを見失ってしまいます。

一日に数時間でも自分の内面と向き合う時間を持つことが重要です。

自己反省や軸の修正を通して日々自分が成長することにも幸福感を覚えるのでしょう。

 

個人的には「自分の山をみつける」という言葉がすごく響きます。

他者と競争するのではなく、自分の内面と向き合う。

「代替不可能な自分」を創るための自分の山の克服、つまりパーソナリティの確立こそがこれからの個の時代での自己実現に繋がるのだろうと思います。

 

意識と態度について−伝説の外資トップが説く働き方の教科書


自律と自立

・自律ができて自立ができる。

・「make a difference(一隅を照らす)」ためには二つのジリツが必要。

・自立するためには、常日頃から自分の能力向上のために若干のお金と時間の投資をし、自分の市場価値を高めておかなければならない。

・限られた可処分時間をやりくりして自分磨きに充てるためには、自分を律することのできる「自律」の人である必要がある。

☆「春風を持って人に接し、秋霜を以て己を律する。」(佐藤一斎)

 

伸びる人は謙虚な人

・リーダーに絶対必要な「自信」。「自信」の源泉は「仕事力」と「人間力」。

・さらに「発揮能力」と「保有能力」の二つが必要。

・自信→過信→慢心→傲慢→破滅

☆「事未だ成らず 小心翼々、事将に成らんとす 大胆不敵、事既に成る 油断大敵」(勝海舟)

・素直であるほど人は伸びる。

☆「成功者に見られる最も重要な資質を一つだけ挙げるとすれば、それは素直な心である。」(松下幸之助)

・真の謙虚さは次の三点に凝縮される

①    人の意見に素直に耳を傾けること

②    人の良いところを見て、そこから学べること

③    人に感謝し、ありがとうと言えること

・美点凝視を心がける

 

最大の敵は「あきらめ」

・妥協とは最後にするもの。初めからするものではない。

・しんどい時間を経なければ実力はつかない。

・諦めそうになる自分に打ち勝つ方法

①    「認識線」と「実力線」を意識する

②    三年前の自分と比べる

③    ゴールイン(目標達成)した時の自分を思い浮かべる

④    メンターの懐に入る

⑤    自分を支えてくれる言葉の在庫を持つ

・つらい時に思い出してほしい「コツコツカツカツ」。

 

胆識を持つ

・ただの物知りで終わらないために覚えておきたい「三識」。

①    知識(knowledge)

②    見識(wisdom/intelligence/Point Of View)

③    胆識

・胆識とは見識(自分の知識+考え方)+決断力+断行力。

・知識者は「考動」の人。見識者は「口動」の人。胆識者は「行動」の人。

・ビジネスの世界は「Timing is money.」

・「判断、決断、断行」を胆識のやりくり三断という。

・プロとはPROの人

①    PはPositive(肯定思考)「知高行高」「注意深い楽観主義」。

☆「悲観主義者はあらゆるチャンスの中にも出来ない理由を見つけ、楽観主義者はあらゆる困難の中にもチャンスを見出す。」(ウィンストン・チャーチル卿)

②    RはResponsibility(自責)物事がうまくいかないとき、それを解決するために、自分は何を考え、何をすればいいのか。いきなり責任を転嫁するのではなく「自分に何ができるか」をとことん考える。「責任転嫁は成長機会の自己否定である。」

③    OはObjective(目標)「失敗とは目標のない生き方をすることである」だからこそ「短期と長期の納得目標を追い続ける生き方」をしなければならない。

 

中国明王朝の歴史が教える正しい考え方の原則「多長根」

・「単面」に対する「多面」。多面的に物事を俯瞰し、全体像を正しくつかむ。

・「短」に対する「長」。短期は損気、短プラス長で物事を考える。

・「末節」に対する「根本」。原点、根本的目的に立ち返る。

・「多長根」を座右の銘にする。

 

人生「FUN」の一言で変わる

・3つのロードー「郎働」「労働」「牢動」。楽しくない仕事を楽しくやる仕事に変換する。

・Life is too short not to enjoy.

☆「これを知る者は、これを好む者に如かず。これを好む者は、これを楽しむ者に如かず。」(孔子)

 

 運とは運ぶことのできるもの

・スキル、マインド、運。重要度ダントツ一位は運。

・成功=(情熱+人間力+仕事力)×運

・考え方ややり方によっては自分に運を運ぶこともできる。

・運を良くする4つの方法

①    自分は運がいい」と思い続ける。「運気なければ、人気なし」。

②    「運気」をくれる人と付き合う。

③    メンターを3人持つ。

④    学び続ける。昨日より今日の自分、今日より明日の自分の方が半歩でも一歩でも進んでいる。

・優れたエグゼクティブに見られる最も共通的な特徴は、日々の自己革新を怠らない人。

・運をつかむには、リスクに背を向けないこと。めぐってきた運をつかむということは、新しい世界に飛び込む事に付きまとう不安を乗り越え、あえてリスクをとって挑戦するということです。その際に必要になるのが「胆識」です。

 

まとめ

まず大事なことが「自律ができて自立ができる」ということ。

言葉遊びにも思えるこの「ジリツ」という言葉の意味がすごく重みを感じさせます。自律するためには、「自分はこういう人生を送りたい」「こういう人間になりたい」という強い願望を持ち続けることが大切です。自分を律し、限られた可処分時間をやりくりして自分磨きに投資し、自分の市場価値を高める。そして会社の肩書を背負った自分でなく、「個」としての自分が認められた時が初めて「自立」するということのように思います。

そしてそのために重要なことが謙虚な姿勢です。素直な心を持ち、人の意見に耳を傾け、良い行動を学び、感謝をすること。けっして自信が過信、慢心、そして傲慢につながってはいけないことを肝に銘じなければならないと思いました。

最後に最も大事なことは「胆識」を持つこと。あまり聞き覚えのない言葉でしたが、間違いなく私の中では重要なキーワードになりました。「知識」「見識」に加えて決断力・行動力を備えるということ。頭でっかちではなく、得たものを活かして行動を起こすこと。つまり知高行高人間になるために絶対に必要な資質です。失敗のリスクを恐れず、決断・断行できる資質を身につけなければならないと実感しました。

「今日の自分は昨日までの自分の結果である。将来の自分は今日からの自分の結果である。」(新将命)

人についてー伝説の外資トップが説く働き方の教科書


ホンモノ人間とニセモノ人間を見分ける目とは

・付き合う人選びが肝要。

・こういう人はニセモノだ

①    自分の話ばかりする人

②    肩書にこだわる人

③    私利私欲ばかり考える人

④    小さな仕事はおろそかにする人

⑤    先輩との電話を秘書にかけさせる人

・こういう人はホンモノだ

①    相手の話に耳を傾ける人

②    サンキューメールをまめに送る人

③    用のない人に連絡をする人

④    自分から話しかける

⑤    自分の考えをもってはっきりと表現できる人

 

三人のメンターがあなたの人生を変える

・「ティーチャー」と「メンター」。私たちに知識や情報を与えてくれるのが「ティーチャー」。これに対して生きる勇気や人生の知恵を授けてくれる人を「メンター」という。

・人生で挫折を経験したとき、そこから立ち直れるかどうかは二つの大切なポイントにかかっている。ひとつは、自分自身が諦めずに踏ん張れるかどうか。そしてもう一つは生きる勇気を与えてくれ、やり直せ、頑張れと背中を押してくれるメンターがいるかどうかです。

・メンターに相談する際気をつけたい4つのこと

①メンターに頼りっぱなしでなく、自分の意見を持つこと

②素直な心でメンターの言葉に耳を傾けること

③アドバイスをもらったら手紙なりメールなりで遅くとも3日以内に感謝の気持ちを伝えること

④いかなる人に師を求める場合でも、その人にパーフェクトを求めない方がよいということ

 

よきライバルを持って自分に磨きをかけろ

・コンペティターとライバルの違い。コンペティターは、お互いに競争して、勝った負けたの優劣をつける関係。ライバルとは、切磋琢磨しあえる相手のことをいいます。

・ライバルから学び、ライバルを超えよ。そもそも「ベンチマーキング」とは、最高の事例から学ぶという意味ではなく、学んだ上に超えるということ。

・「比較」は自分をみじめにする。自分自身を見つめ直す。「他人の定規」で計らない。

 

諌言してくれる人を持て

・ナポレオンも部下のお世辞に弱かった。

・わが身を滅ぼさないための「諌議太夫」。漢から元の時代、太宗を諌め、耳の痛いことを言う職分があった。彼らは諌言しないと逆に職務怠慢だと看做された。

・時にはチアリーダーという心の支えも必要。家族の中に、友人の間に、何人かのチアリーダーを探す。

 

 

まとめ

今回のテーマは「人について」。

人間とは、その人が今までの人生で付き合ったことのある全ての人の総和である。人間は付き合う人に少なからず影響を受けます。

だから付き合う人はすごく慎重に選ばなければならないと考えます。

類は友を呼ぶといいますが、マイナス的な思考をする人の周りにはマイナス思考的な人が集まるし、プラス思考をする人はプラス思考の人を引き寄せるように思います。自分の考え方、生き方を変えることで自分の周りに集まってくる人、出会う人、付き合う人も変わってくるのでしょうね。

人について大事なのはまずメンター(師)を持つこと。自分に生きる勇気や人生の知恵を与えてくれる人。私自身まだ人生の師と呼べる人には出会えていないのですが、やはり簡単には出会えない存在のようです。自ら出会いを求めて行動を起こさなければならないと思います。

そしてよきライバルを持つということ。ただ単に勝った負けたの優劣を競う競争相手ということではなく、お互いを切磋琢磨して高めあえる存在を持つということが大事ですね。

そして諫言してくれる人を持つこと。人間は耳の痛いことを言う人を遠ざける傾向にあります。成功し称賛ばかりを受け、讃辞に酔いしれてばかりいると足を踏み外すことになります。自分の思いこみをいさめてくれる存在は非常に重要だということです。

最後に自分のチアリーダーを持つこと。心の支えになってくれる人、自分の味方でいてくれる人。人間は苦言ばかり受けると精神的に落ち込んでしまいます。自分が意気消沈している時にでも応援してくれる人を持ちたいものです。

このような人間関係を成熟させながら、人生は徐々に成熟していくのだと思います。どれも成功や幸福感には欠かせない人間関係であり、自分が行動して見つけていくものだと思います。これからの人との出会いが楽しみになりますね。

学びについてー伝説の外資トップが説く働き方の教科書


■「学ぶ習慣」はビジネスパーソンが持つべき最重要資産

・大変の時代、大変しないと大変だ。

・「最大の年金は仕事である」

・「学ぶ習慣」という財産形成。

☆若くして学べば壮にして成すあり。

 壮にして学べばおいて衰えず。

 老にして学べば死して朽ちず。 (佐藤一斎)

・三つの学びの要素。「座学」「師」「修羅場」は1:2:7で。どれが欠けても大成できない。

 

■座学からは原理原則を体系的に学べる

・カギはアフター6と週末。可処分時間を充電に充てる。

・可処分時間配分法

①    体を休める(睡眠をとって文字通り体を休める)

②    体を鍛える(ジムなどに行って汗を流す)

③    心を休める(仕事から離れて趣味や娯楽を楽しむ)

④    心を鍛える(読書や勉強会への参加などの座学)

・無用の学と有用の学。「一日4度のメシを食え、一度は活字のメシを食え」。

・有用の学を7割、無用の学を3割で読む。仕事に直結しない無用の学で教養の裾野を広げることが重要。

☆「職業的技術25%、革新的創造力25%、教養50%」(ジョセフ・パジール「マネジャーが身につけておくべき能力の内訳」)

・書友を所有することの大切さ。

・スキル(仕事力)は仕事をこなすことで身につく。マインド(人間力)の原点は「信頼と尊敬」にある。スキルにマインドが加わるとリーダーが生まれる。

・ヘンリー・ミンツバーグによる学問の3分類

①クラフト(仕事における経験・技・スキル)

②アート(直観力、創造性などの教養)

③サイエンス(論理術、分析力などの実用)

・有用の学は語学、BS・PLリテラシー(財務諸表を読みこなす力)、ITリテラシー(情報を効率的に検索できる能力や新しいトレンドへの感度)の3つが重要。

・セミナーに参加しているという自己陶酔に浸らない。

 

■師について

・上司から学ぶもの「仕事のスキル」「人生の知恵や生きる勇気」「良質の人脈づくりのための糸口」。

 

■修羅場をくぐることで力は身につく

・「体験」と「経験」の本格的な違い。「体験」から何かを学び取ることを「経験」という。人が真に成長できるかどうかは、人生はどれだけ多くの経験を積んだかで決まる。

・経営者を目指す人に必要なのは経営学ではなく経営力。座学で学ぶことができるのは経営学であり、修羅場をくぐることでしか身につかないのが経営力である。

・失敗経験がない人は成功することができない。大過がないということは大功もない。

・知識は限界を設定するだけである。「知高行高人間」を目指す。

 

 

 ■まとめ

リーマンショック、東日本大震災などを経て、現在の日本は第二の戦後ともいわれるほどの大変化の時代。

今までの常識や知識が通用しなくなり、個人での変化が求められる時代ですよね。そんな中で変化に対応する、もしくは変化の先端を行くためにも「学び」というのはもっとも重要な要素だと実感しています。

今回のポイントとしては前回のテーマで出てきた可処分時間を活用して、それに学びの時間を配分すること。「忙しい」「時間がない」と我々サラリーマンはついつい言い訳をしてしまうわけですが、可処分時間は自ら生み出すものと肝に銘じて学びの時間をとることが重要ですよね。

そして、学ぶ内容も直接ビジネススキルなどに通じる「実用の学」に偏らず、教養という緊急でないが重要な分野である「無用の学」についても7:3のバランスで着手するということ。

最後に体験を通して経験を得ること。座学・師・修羅場のうち最も学びを得る即効性のある修羅場を体験すること。知識を吸収することに熱中しすぎて、それを活かさなければ全く用をなさないということを認識しなければならない。目指すは「知高行高人間」ですね。

 

 

仕事についてー伝説の外資トップが説く働き方の教科書


■ビジネスパーソンのVSOP

・オールドになるな、マチュアになれ。歳をとるではなく成熟する。

・20代は「V(Vitality)」-活力

・30代は「S (Specialty)」-専門性

①    一点深堀型(スペシャリスト)

②    幅広浅堀型(ゼネラリスト)

③    幅広一点深堀型(プロフェッショナル)

④    幅広二点深堀型(経営者)

・40代は「O (Originality)」-独自性

・50代は「P (Personality)」-人間力

 

■ジンザイの4分類

・人財…仕事が非常によくできる上に人から信頼・尊敬され、仕事に対するやる気の高い人。

・人材…「やる気はあるがスキルはない」という人。

・人在…「仕事はできるが、率先して手をあげて行動しない、提案しない」という人。

・人罪…「仕事がさっぱりできない上に、人間的にも信用も尊敬もされていない。その上やる気もない」人。

 

■可処分時間をどう使うか

・ビジネスのビジネスはビジネスである。(ミルトン・フリードマン)

・「ビジネスの目的は結果を出すことである」。そして結果を出すために重要なのが「時間との付き合い方」です。

・時間の三大特徴

①    平等性…富める人も貧しい人も、男も女も、国籍の違いも関係なく時間は平等。

②    不可逆性…一旦裕美から放たれた矢のように時間は二度と戻ってこない。

③    マネジメント可能性…時間とはマネジメント可能なもの。

・24時間-睡眠時間-ルーティン固定時間=一日の可処分時間

・一利を興すは一害をのぞくにしかず、一事を生かすは一事を減らすにしかず(耶律楚材)

 

■「優先順位」が決め手

・「忙しい」という人は時間の使い方が下手

・「重要度×緊急度マトリックス」で仕事を優先づける

・一年を二〇日で暮らすイイ男-一日一時間の積み重ね

 

■「効果×効率=生産性」の原則

・可処分時間の最大活用は「集中力」と「持続力」の二本柱で

・効果×効率=生産性。効果と効率を両方高めることが生産性を最大化する方法。

・自分のベストタイムゾーンを見つけそこに集中する。

 

■「忘れる」のも能力のうち

・Stop Worrying Start Thinking 杞憂に時間をかけるのを極力避け、思考に時間を割く。徹底的に考えることが重要だが、考え抜いたら後はどれだけ時間を費やしても効果が薄れてくるもの。これを「限界思考逓減の法則」と呼ぶ。

・人は忘れるから生きられる。「覚えていてプラスになるか」がポイント。

 

 

■まとめ

最近上司からもよくこの言葉が出てきますが、まだまだ自分に足りていない部分だと反省しています。

もっとも重要なことはタイムマネジメント。時間はどんな人間にも平等に与えられているけれども、一度使った時間は戻ってはこない。しかし時間は管理することが可能だということを自覚していかにして自分の「可処分時間」を増やすかということがポイントです。睡眠時間を削らずして、ルーティンの固定時間の中から不要なものを削り落して可処分時間をいかにつくるかというのが自分の中でも大きな課題になっています。集中力と持続力を持って「緊急ではないが重要なこと」に優先的に投資をする時間を創ることが本当に重要だと思います。一度自分の残りの人生の可処分時間をざっくりと計算してみることも必要ですね。。。

 

情熱についてー伝説の外資トップが説く働き方の教科書


■三つの年齢

・暦年齢、肉体年齢、精神年齢

・肉体年齢の高低に影響を及ぼす要因は主に、持って生まれた遺伝因子と、生まれた後のメンテナンスの二つ。前者は自分の力で変えられないが、後者は努力次第で暦年齢と肉体年齢の間のギャップを大幅に変えることができる。

・暦年齢と肉体年齢は時間とともに抗いがたく老いてしまうものだが、精神年齢だけは自分の思い一つでいつまでも若さを保つことができる。

・老人と若者の差、それは夢と理想と好奇心。

☆歳を重ねただけで人は老いない。

理想を失うとき初めて老いがくる。

歳月は皮膚のしわを増すが、

情熱を失うときに精神はしぼむ。

(サムエル・ウルマン「青春の詩」)

・成功のパイを最大化する4つの条件

①    情熱

②    スキル

③    マインド

④    運

 

■情熱の5つの型

・目は口よりモノを言い。「目に光」とはその人が問題意識を持った人か、意識が高い人か、ひいては情熱の持ち主であるかどうかということ。

①    自燃型人間・・・大義に向かってことを起こす意欲や気概に満ち溢れた人

②    可燃型人間・・・自らも得ることはないが、誰かがそばにきてマッチを擦ってくれれば燃える人

③    不燃型人間・・・自らも得ることもないし、例え誰かがマッチを擦ってくれたとしても金輪際燃えない人

④    消化型人間・・・せっかく点いた人の火を消して回る人

⑤    点火型人間・・・可燃型人間に火を点けることのできる人。つまりマッチの擦り方を知っている人

・自分で自分の運命を支配しようという志を持つ人は、まず自然型人間、そしてさらには点火型人間を目指す。

 

○情熱の源は「目的」と「目標

・疲労感、疲弊感、閉塞感は平成の3H

・成り行き人間と目標人間。成り行き人間は毎日を成り行きの繰り返しで生きる。目標人間は自分の人生に「意識的な付加価値」を加える努力をしている。明確な目標を持つと3Hを口にしなくなる。

・目標人間の5つのP

①    purpose(目的)・・・一度しかない人生をどう生きるかという目的意識。全ての出発点。

②    passion(情熱)・・・目的を持つと、それに向かって「よし、やったるで」という思いがめらめらと湧く。

③    plan(計画)・・・情熱がめらめらと湧いても、それだけでは用をなさない。実際の行動につなげて初めて意味を持つ。

④    priority(優先順位)・・・「選択と集中」。ビジネス人生マネジメントの原則。

⑤    performance(実績)・・・正しい結果を出すためには、正しいプロセスを経なければならない。

・目標設定の5K

①    会社(キャリア形成上の目標)

②    家族(家族の幸せを実現する目標)

③    経済(財産形成に関する目標)

④    教養(教養の裾野づくりに関する目標)

⑤    健康(健康維持に関する目標)

これらのうちの上位二つのKに絞って具体的な目標を設定し、行動計画に落とし込む。「絞り込み、落とし込み」を行ってはじめて結果に結びつく。

・願望と目標は異質なもの。願望+時間設定+行動計画=目標となる。

 

■情熱の火を燃やし続ける三つの方法

・方法①人生に目的をもつ・・・自分の人生の中心に何をおくか

・方法②短期と長期の納得目標を追い続ける・・・自分自身が自発的な興味や関心から立てた納得目標を重視する。

・方法③情熱の火を分けてくれる人と付き合う・・・友人は自分の鏡である。

・幸せの3条件

①    やりたいことをやっている

②    それが人から評価されている

③    そして収入に結び付いている

☆これを知る者は、これを好む者に如かず。これを好む者は、これを楽しむ者に如かず。(論語)

・やりたいことを自らに問うてみよ

・下積みの経験がない人に上積みの仕事はできない。

 

■定期的な点検作業

・立てた目標は目のつくところに掲げておく。

・中間評価をする。

①そもそも目標が高すぎた

②やり方が間違っていた

③徹底度が足りなかった

④状況が変わった

・目標を追いかけている時でも、時には意識して息抜きの時間をとる。

 

 

 

 ■まとめ

まるで尊敬する上司が自分のために語りかけてくれるように暖かく、わかりやすく「働き方」について説いてくれます。単なるノウハウ本ではなく、哲学的要素や著者自身が持つ教養あふれる引用もたくさんあり非常に勉強になります。

情熱について。

精神年齢は自分自身の考え方によって、いつまでも若く保てる。夢と理想と好奇心を常に持ち続け、自然型人間、点火型人間とステップアップできるように自分を鼓舞し続けることが大切だということを再度実感しました。

最終形態はやりたいことやり、それが周りから評価され、それが収入に結び付く。もう一度やりたいことを自分に問うこと。選択権は自分にあることを肝に銘じたいと思います。

寛容ー 一流に学ぶ自分の磨き方


○一流の人は復讐心を持たない

・今日復讐心を捨てる決意をしよう。自分を傷つけた人を許すことを弱さの証とみなしてはいけない。許すには高い意識を持つ必要がある。

○一流の人は許すことを知っている

・自分を傷つけた人を列挙し、彼らを許そう。それを相手に伝える必要は必ずしもない。人は皆間違いを犯すという事実を認識し、心の中で相手と折り合いをつければいい。

○一流の人は協力的である

・自分がどれくらい協力的かを見極めよう。あまり協力的でないなら、他人と力を合わせることの重要性を認識する必要がある。

○一流の人は意見の対立を歓迎する

・「事なかれ主義に陥っていないか」を自問し、そうなら、すぐにその習慣を断ちきり、意見の対立を恐れずに積極的に行動しよう。

○一流の人は地球市民として生きる

・「地球市民として生き、自分の地域以外の人や場所に貢献しているか」と自問しよう。困っている外国の人々に支援の手を差し伸べて地球規模の問題に関わろう。

○一流の人は惜しみなく与える

・見返りを期待せずに、不遇の人にわずかなお金を差し出そう。その人は友人かもしれないし、見ず知らずの人かもしれない。慈悲の心は「豊かさ意識」を生み出し、自分の人生にさらなる豊かさを引き寄せる。

○一流の人はコミュニケーションの達人である

・相手の重要性を強調するような話し方を心がけよう。

○一流の人は功績を他人に譲る

・恐怖と欠乏におびえた自己中心的な意識を持っていないかどうかを検証しよう。もし持っているなら、愛と豊かさにあふれた意識と取り換えよう。

○一流の人はお互いに助けあう

・功績を認めてもらおうとして孤軍奮闘していないかどうかを検証しよう。そういう傾向があるなら、他人と協力してより大きな目標を達成する方向に軌道修正すべきだ。

○一流の人は自由を愛する

・「自由の意義に気づいているか」と自問しよう。

○一流の人は話を聞くのがうまい

・誰かと会話を始めた時に、自分がどれだけ長く相手の話を聞いていられるかを試してみよう。日ごろから相手の話に耳を傾ける練習をし、相手の本当の気持ちを感じ取る努力をし、聞く技術の向上を自分の課題の一つにしよう。

○一流の人はユーモアのセンスがある

・ジョーク集などでユーモアのセンスを磨いてプレッシャーを軽減しよう。

○一流の人は多様性を歓迎する

・自分と異なる思想や信条、宗教、哲学を持つ人に対して心を開こう。それを習慣にすると、それまで敬遠していた人から新しいことを学んで感動するだろう。

 

 

 

今回のテーマは「寛容」。二流の人は恐怖と欠乏にさいなまれ、一流の人は愛と豊かさを意識する。

少なからず人には復讐心というものがあります。自分が傷つけられたり、裏切られたりしたときにそれを恨んで復讐を誓う。その復讐心をバネにして経済的成功を収めたり、相手に勝利したりすることはよくある話です。でも復讐心で得た成功や勝利というものは充実感や幸福感にはつながらないようです。充実感や幸福感を得るには「許す」という行為が必要です。「許す」という行為は決して弱さの表れではなく、前進する強さであるということを肝に銘じなければいけませんね。

もうひとつ大事なことは意見の対立を歓迎するということ。自我が傷つくのを恐れて迎合するのをやめて、意見の対立を物事を立体的に捉える契機だと捉えることが重要。事なかれ主義にに陥るのではなく、間違っていることに関しては毅然として異論を唱えることも必要であると思います。

そして多様性を歓迎すること。自分と異なる思想や哲学を持つ人を敬遠するのではなく、積極的に触れてそこから学びを得ること。1つ上のステージに進むには愛と豊かさを持って寛容になることが前提条件だと感じますね。

忍耐ー 一流の人に学ぶ自分の磨き方


○一流の人は目標に対して粘り強い

・「現在の試練に対して一流のレベルの粘り強さを発揮したら、状況は好転するか」と自問しよう。もしその答えがイエスなら、自分がすべきことをやり遂げる必要がある。その結果、あなたの人生は変わる。

○一流の人は絶対にあきらめない

・ビジョンの実現に徹する覚悟ができているか」を自問しよう。もしできているなら、あなたは正しい道を進んでいる。もしできていないなら、安易な目標で妥協している可能性がある。そんなことでは、これから待ち受けている難局を乗り切るだけのモチベーションが高まらない。自己分析をしてビジョンを書き改めよう。あなたに必要なのは、夢を実現するための大きなエネルギーだ。

○一流の人は逆境を栄光への試練とみなす

・これまでの最大の逆境を3つ列挙し、それによってどんな恩恵を受けたかを冷静に検証しよう。逆境の利点を見つける習慣を身につければ、逆境に対する恐怖は消える。

○一流の人はコミットメントに徹する

・どんなに苦しくても全体に夢をかなえると自分に誓おう。

○一流の人は常に偉大である

・5年後、10年後のことを考え、最高の人生のビジョンを紙に書こう。その際、創造性を発揮し、感情をこめて、ビジョンをできるだけ鮮明にイメージしよう。

○一流の人は失敗を通じて成功する

・失敗を通じて成功すると自分に言い聞かせよう。30日間ずっとそれを続ければ、人生は変わる。

○一流の人は苦しむことを恐れない

・夢や目標を実現するために、どれだけ苦しみに耐える覚悟があるかを考えてみよう。

○一流の人は過去の苦しみを未来の糧にする

・過去の苦しい経験を3つ振り返り、それが未来の成功にどう役立つかを考えよう。つらい過去が明るい未来を切り開く潜在力を秘めていることを肝に銘じよう。

○一流の人は変化を歓迎する

・もはや通用しない過去の信念や方法を見極め、それを最新のものと取り換えよう。

○一流の人は忍耐の重要性を知っている

・「楽をして価値のあるものが手に入ると思っていないか」と自問しよう。大人として行動しているか、子供っぽい幻想を抱いているか、どちらだろうか。

 

 

 

 

今日のテーマは「忍耐」。二流の人はすぐにあきらめて挫折し、一流の人は忍耐強さを発揮して成功する。

最も大事なことは、いったん目標を決めたら、心の中にビジョンを思い描いて日々それに向かって情熱的に過ごすことです。目標を達成するまで「諦める」という選択肢を排除して自分を鼓舞し続ける。「絶対に勝つ」という信念を持って自分の夢をかなえるというコミットメントに徹すること。日々、夢や目標に向かってビジョンを描き続けれていれば、それに対して払う代償を喜んで払う心構えができるのだと思います。

そして、失敗・逆境への向き合い方。成功には代償がつきものということを理解して、近道を探さず苦しみに耐えて必死に戦う。何度も苦しみを耐えて精神力を鍛える。苦しいことから逃げることはあえて成功から遠ざかるということをもう一度肝に銘じなければならないと思います。楽をして価値のある成功を掴むことなんてありえない。例え掴んだとしても泡沫のように消えてなくなるのでしょう。逆境により、精神力を鍛え自信をつけ成長した人こそ本当の成功を獲得する資格を得るのでしょうね。

逆境を歓迎する考え方を身につけたいものですね。。

正義ー 一流の人に学ぶ自分の磨き方 


○一流の人は良心に従って行動する

・「常に良心に従って行動しているか」という重要な問いを自分に投げかけよう。もしそうなら、あなたは成功へと邁進することができる。しかし、もしそうでないなら、良心に反する行動は厳に慎むべきだ。「まいた種は刈り取らなければならない」という格言を肝に銘じよう。

○一流の人は正直の大切さを知っている

・自分の人生から不正直さを排除しよう。不正直さは自分の評価を下げ、自分の魂をむしばむことを肝に銘じよう。

○一流の人は高潔である

・高潔さを常に行動規範にしよう。その結果に感動するだろう。

○一流の人は品格のある振る舞いをする

・周囲の人に自分の振る舞いをどう表現してほしいか考え、それを実践しよう。

○一流の人はチームワークを大切にする

・チームを組みたいと思う10人を列挙し、それぞれの名前の横にその理由を明記しよう。たとえ大きなプロジェクトがなくても、このリストは作成する価値がある。その人たちを列挙するだけで、そのチームのためのプロジェクトにつながるアイデアを思いつくことができる。

○一流の人は双方が利益を得る交渉をする

・「交渉の際、自分だけが多くの利益を得ようとしているか、双方が利益を得て満足できるように配慮しているか、どちらだろうか」と自問しよう。卑怯な交渉者ではなく、公平で正直な交渉者という評価を得ることを心がけよう。

○一流の人は人々を助けるために力を使う

・「自分が力を使うのは我欲のためか人々の幸せのためか」と自問しよう。

○一流の人は収益の一部を社会に還元する

・金額の多寡を問わず、収益の一部を社会に還元しよう。自分の豊かさを社会に還元することでどんな気分になるかを確かめよう。

○一流の人は人格が強固である

・自分がやるといったことは必ず実行するという誓いを立てよう。これは、その他大勢から抜け出すための哲学だ。それをしっかり実行すれば、誰からも信頼される。

○一流の人は他人に迎合しない

・他人に迎合する気持ちがどれだけ強いか検証しよう。

○一流の人は約束を果たす

・「するといったことをどれくらいの頻度で実行しているか」を自問する。気が向いたときだけか、どんな時でも必ず実行しているか。

○一流の人は正しいことをする

・倫理的な考慮を要する決定を下す時は「正しいことは何か」と自問しよう。たとえその決定が人々の間で不評でも、毅然とした態度をとり、倫理的に正しいと信じることをしよう。

 

 

 

今日のテーマは「正義」。二流の人は見栄や世間体を気にし、一流の人は良心に従って行動する。ここで大事なのは、全ての行動において自分の良心に従っているかということ。例え上司からの指示であっても、周りからの期待であっても、常に自分に今取っている行動について自問することが重要だと思います。とにかく良心に従い、「正しいことは何か」を自問し、自分の魂がむしばまれるような行動は避けることです。

そしてもう一つ重要なことは、相手のことを考えるということ。自分だけの利益ではなく、自分に関する他の人や社会にとっても利益になることかということを検証するということ。そういう意味で仕事上でのwinwinを考えることや、ボランティアや寄付のような社会貢献も非常に重要なことであると思います。

正義を実践するには、自分の良心や人格を鍛えることが重要だと思います。常に自分の行動に対して振り返り、考える習慣が自分には必要だと感じました。