他者と向き合う 絶対不可侵領域を持った自己を育てる-媚びない人生


他者の目を気にしない。評価を過大評価しない

・自分を信じる力を最も阻害するのは、実は他者の目である。

・本来は、自分自身の未熟さと向き合わなければいけないはずが、気がつけば他者の目と向き合っている自分に気づくことになる。

・まずは他者の目を排除することが重要である。そうすることによって自分を信じる力が大きくなる。その上で自分の未熟さと向き合う。

自分を信じながらも、自分の未熟さを知る。それこそが、自分を強くしていく一歩である。

・向き合う相手を変えることが重要である。8割、社会や他者、家族などの外に向いている視点やアテンションを、自分に向けるのだ。

これまで2割しか向けていなかった自分への視点やアテンションを、8割にする。そうすることで、他者や外の環境に振り回されない確固たる自分の核を作ることができる。

・他者の評価を意識するようになると、他者から評価されるための言動をすることになっていく。

短期的にはそれは評価に繋がるかもしれないが、長期的にそれは相手に合わせた自分を作ってしまうことに他ならない。

 

事前許可なしで動ける人間であれ

・何か行動を起こすときに事前許可を得る。それは、ある意味では権威に対するリスペクトの象徴でもある。しかし、ある意味では責任転嫁でもある。

・クリエイティブというのは、事前許可なしに生まれていくものである。

・事前許可なしで動いてもいいと思えるほどの気概を内面に確立することが重要。

 

言葉は、量ではなく重さで勝負せよ

・意識するべきことは、誰かが語れる話はできるだけしない、ということ。

・ポイントを明快にする。

・話したいことがはっきりしていないときには、人間は沈黙すべきである。

 

時には戦略的に取り込まれてみる

・重要なのは、自分の意志を持った中で取り込まれるのと、意志を持たないまま取り込まれるのでは、大きく違うということである。

・取り込まれるべきというのは、より大きな目的のためにそれが必要だと感じた時だ。それこそ戦略的に取り込まれればよい。

・自分のモノサシが完璧であれば問題はないが、若い時代にはそうはいかない。もっと改善する余地があったり、ここなら学べると感じられた時には、取り込まれてみるのも、自分を成長させ、自分を強くするひとつの方法となる。

・自分を持ちながらも、同時に柔軟性を持つことも重要である。そうであれば、周りからは緊張感を持った形で接してもらうことができる。

 

群れから離れる

・居心地のいい群れの中を自覚したなら、そこから距離を置く意識を持つことだ。

・群れから離れるというのは、自分の中で緊張感を高め、危機感を生むための戦術である。

自分が一人で独立し、自立した形で生きていくための条件である。

・自ら群れを出る勇気を持つと、新たな人との関わりが大きな喜びになっていくものである。

・群れを離れるといっても、他者に対して排他的になるわけではない。

自分と向き合う時間を作り、自分というものをよりしっかりと創り上げていく。そして誰に対しても媚びずに、対等な関係を築き上げることを心がける。

 

枠から意識的にはみ出す勇気を持つ

・群れの中にいることが当たり前だと思い込んでいると、新しい枠を発見したり、枠を超えて移動したり、場合によっては自分で枠を作り上げたりする意識が、希薄になるのである。すでにいる場所にばかりこだわり、枠を制限するのだ。

・実は枠は構築可能なもので、潜在的に無限なものなのだ。

 

自分だけの山を見つける

・社会において山は一つだけではない。創造的な人材は、自ら山を見つけ、その山を登っていく。

いちばん高い山をみんなで競争しながら登るということではなく、自分の山を見つけて登るのだ。それは、社会に新しい価値を生む可能性を呼び込む。

・誰も登ったことのない山を見つけ、登ることこそが今は求められているし、挑戦し甲斐のある山なのだ。

・エリートは、実はある意味不利であり、不幸なのだ。築き上げたものがあり、過去にみんなで競う高い山登りに成功体験があり、山を降りたこともない。

だから、ほかの選択肢が思い浮かべられないのである。

・幸運なことに挫折感や失敗をしてきた人は、ここで大きなチャンスに遭遇する。

・中途半端な努力で、中途半端な偶然が積み重なって、中途半端な幸運に基づいて成功するより、自分で一生懸命苦悩して、努力して、それで失敗したほうが、長期的には自分の人生のためになるのだ。

・これまで、誰かに与えられた山をうまく登ってこられなかったという人も、もう心配する必要はない。

これからは、自分の山を見つけて登ればいいのだから。むしろここからが人生の本当の勝負なのだ。

自分で主体的に考えて、自分で主体的に選択するという生き方ができれば、人生は必ず豊かになり、常に成長が続く幸せなものになるはずである。

 

 

 

まとめ

まず重要なことは、他人の目線を排除するということ。

人間というのは他者の目をすごく気にするものです。私も少し前までは過剰なほどに他者や社会からどう見られているかとかどう見られたいとかいうことにすごくこだわっていたような気がします。

他者のモノサシで自分を見ようとすると、自分の自身が余計にそぎ落とされていくし、自分が委縮していくし成長が止まるように思えます。

しかし他者の目を排除することで、自分の物差しで自分の内面の未熟さに向き合うことができるし、自分を信じる力が身に付きますよね。

 

そしてもう一つ大事なことは群れから距離を置くこと。

群れにいるのは居心地がよい、孤独でいるよりも様々な責任やリスクを軽減できるように思うからです。

でも、実は群れにいることは自分の可能性を制限するものであって、群れから飛び出すことで自分の枠組みを広げることが自分の成長に繋がるということです。

本文にもありましたが、今までの日本ではひとつの高い山に向かって群れで競争しながら競り勝つことが成功であり、豊かな人生だったかもしれません。

でもこれからの日本では、それぞれが山を見つけて、孤独と向き合いながら山を登ることが豊かな人生を送るということではないかと思います。

 

今まで社会や常識に規定された成功という概念をもう一度疑ってみて、自分のモノサシを磨くことが重要な時代にきていると思います。

投稿者: Masahiro Ito

サーフィンとマラソンをこよなく愛する自称ソーシャルサラリーマン。 自分自身がメディアとして発信できる新しい時代の波に乗るために奔走中。 伊藤人語では、読書初心者の方にポイントを紹介。 僕が薦める本に興味を持ってもらえればこれ幸いでございます。

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