渇望から全ての成長は始まる
・渇望があるから情熱が生まれる。情熱があるから挑戦できる。年齢を重ねても、渇望する力さえ失わなければ、人は青春を保つことができる。
・生きている限り成長を渇望し続けること、それこそが、生きる理由となる。
思考、感情、言葉、行動を成長させる
・内面の成長の4要素
① 思考…知識が増え、論理性や物事を考える能力が高まる。
② 感情…感情をコントロールし、つねに穏やかな状態を維持できる。
③ 言葉…難しい言葉を使わず、説得力のある形で言葉を述べられる。
④ 行動…考えを行動に移し、その結果から学びや次の行動の源泉を得る。
内面に揺るがない評価軸をつくる
・内面の成長とは、外部からの評価とは関係なく自分が決める成長である。
・「大人になる」とは、外部の評価軸を受け入れるだけでなく、自分の評価基準を育てることと同時進行でなければならない。そして、ある時点で、両者の主従を逆転させることが必要になる。
・自分の中に外部と内部の、二つの価値基準が存在することを意識する。そして信頼に値する内部の価値基準を育てることで、外部の価値基準に揺さぶられない自己を確立する。
見たいと思わなければ見えない
・人間は未熟がデフォルト(既定値)である。失敗を容認し、自分を完全否定せずに進んでいくしかない。
・自分に希望をもてないのは、過去と現在の自分だけを評価してしまうからだ。しかし、人間は未来に向かって生きる存在である。どん底に陥っても、前を向いて行動を起こし、そこから抜け出した人など世の中にごまんといる。
外部に原因を求めてはならない
・自分が成長できない理由を環境のせいにしようとしたら、理由はいくらでも見つけることができる。外部に原因を探している限り、環境をどんなに変えても自分は変わらない。そもそも設問が間違っている問題を延々と解き続けるようなものだ。
結果の最終評価者は自分
・自分では最善を尽くしたと思っていても、客観的な結果が得られない時、人は不安を感じたり、いたたまれない気持ちに苦しんだりする。だが、コントロールできない外部的な要因に、余計な時間とエネルギーを費やすのはもったいない。
・客観的な結果と自分の内面にある結果は違ってよい。最終的な評価者はあくまで自分である。客観的な結果とは違う次元で最善を尽くしたという感覚があるなら、それは完全に成功だと認識してよいのである。
幸福とは明日ではなく今日求めるもの
・一般的に、幸福は未来にあり、頑張って獲得するものだと捉えがちだ。しかし、今日頑張って明日目標が達成できた時の、明日を幸福だと考えるなら、人は永遠に幸福を追いかけなくてはならない。
・幸福は、目標達成を目指して努力する今日にある。幸福の置き場を未来に据えるのでなく、今日が幸福だから、明日も幸福なのだという補完関係に、自分のマインドをシフトさせよう。
まとめ
「渇く」と聞くとカラカラで何か(水分?)が足りない状態とどちらかと言えば、マイナスイメージの表現ですよね。
著者が捉える「渇く」というのはすごくポジティブなイメージ。
成長のためのエネルギーに必要な状態。そして年齢にかかわらず「渇く」ことで生涯にわたって成長への原動力を得ることができる。
人間、現状に満足してしまった時点でそれ以上の成長はありませんよね。常に渇き続けたいものです。
もちろん潤すという目的があってこその渇きですが、「潤し」を未来に据えて必死に苦しい努力しているのでなく、毎日の成長に向けた努力で瞬間瞬間に「渇き」と「潤し」を交互に得ることが成長に繋がると感じます。
たとえ「渇き」を潤そうとして行動した客観的な結果(他者評価)が間違っていても、それが自分の内面の軸(ミッション)に沿っていれば自信が持てたり、成長を自覚したりできますよね。
いつもそういう思考をしていたいものです。