残念ながら「やればできる」は幻
・「やればできる」という姿勢は、結果責任が個人に向かいやすい。
・はじめのうちはその言葉を胸に頑張れるけれど、そのうち、どんなに頑張ってもどうにもならないものに出会ってしまう。
・夢を持つこと、そしてチャレンジの奨励に大事なのは、結果をその人の責任にしないこと。
アスリート人生は必ず途中で時間切れになる
・負けを知り、どうにもならないことを知り、コントロールできないところで生きていくのは、ある意味皮肉であり、人生のバランスでもあり、とても意味がある。
・若者が完璧を信じ、完璧を追い求めるのは、人生がまだまだ先が長いと思えるからだ。
・流されて生きれば何も達成できないまま人生は終わる。人生とはいつか終わる時間との勝負。
限界を超えた先の「足りない自分」とつき合う
・その瞬間にどれだけ能力を発揮できるかという「本番力」が大切になる。
・ゼロからスタートだと思った時、ようやく「もう一回、上にあがるぞ」という気分になれる。
・本当の意味での成長とは、未知の領域を認めること。
・「今はこんなものでしかない自分」をちゃんと認め、それでも前を向き続ける人が成長できる人。
あきらめた数が多いほど、成功しやすい
・生きていくということは、ある種、理想と現実のバランスをうまくとるということ。そして、そのバランスは、何をあきらめて、何をあきらめないかという選択にかかっている。
・世の中にはどうしようもないことがたくさんあって、そこに出口がないから、どうにかしようがあることに努力や時間を割いていった方がよい。
・あきらめたものが多い方が、一つのことに集中投下できる。それゆえ成功しやすい。
・大切なのは、どこなら自分が打ち込めるのか。輝けるのかを知ること。
小さいところで戦っていたら挫折はない
・努力と挫折はセットである。
・挫折経験のある人が優しく見えるのは、自分が弱いことを知っているから。
・挫折は辛いし、苦しいけれど、でも挫折があるからこそ感じる本当の喜びと優しさもある。
残念ながらほとんどの人生は負けで終わる
・世の中の人はほとんど一番にならないのだと思う。つまり一位以外は全員敗者だといえる。
・人生はその緩やかな挫折を受け入れることであり、人生、最後は「負け」で終わる。
・負けと幸福感は別である。
挫折は早いうちに味わった方がよい
・どんなに注意深く真面目に生きていても不幸は降りかかる。
・挫折を早く味わうということは、自分の「弱さ」を早く知るという利点もある。
座右の銘は今すぐ捨てなさい
・目標が「なれない自分になるため」だと、結果的に自分を追い込むことになる。
・今の自分を否定し傷つけることが、成長することや結果を生むことにはつながらない。
欠点には存在理由がある
・勝負は、欠点を克服したから優位に立てるというものではない。もっと、徹底した、長所と長所のぶつかりあいだ。
・全体のバランスでみ始めると、欠点が欠点だけで存在しているのではなく、長所とセットになっていることがほとんどだった。
・欠点も短所も悪い癖も飲み込んで、その中の伸びる部分を見つけ、そこに時間や労力を投下するという方法が効果的である。
短所の先にはまるで違う世界が見えてくる
・短所はそのままひっくり返して考えるといい。
・「仕事が遅いんです」という人は、早くするのでなく、より「正確」を心がければいい。
自分の限界を感じることは、清々しいことでもある
・自分の持てる力を全て出してやった後は、悲しさや寂しさを超えて「ダメなものはダメだったよね」という清々しさがある。
たったひとつの「きれいごと」が人生の価値を作る
・「夢がかなわない現実」の中をどう生きていくか。
・どうしようもないことはどうしようもない。それでもなお大事にしたい何かを練り上げることが大事だということ。
夢を持ちなさい。たぶん叶わないけれど
・「思いは叶う」それ以上に「叶わないこと」がある。それでもなお、いかに自分の中の気持ちを奮い立たせるのかは、知恵しかない。
・夢は持った方がいい。挑むことが大切だ。
・努力は夢を叶えるためにあるのではなく、努力するために「価値を目指している」という感覚。
・夢は「今」を輝かせるためにある。そしてその輝き自体は、その夢が叶う、叶わないなんて関係ない。
まとめ
挫折の大切さを痛感します。何も考えずにただただ流されていれば挫折は無いし、辛い思いもすることはない。
目標や夢を設定し、それに向かって努力すると必ずと言っていいほど限界を感じ挫折しますよね。
その挫折を味わったときにこそ、自分の目標の精度や努力の方向が間違ったことに気付きます。
そして挫折した自分の足りない部分を見直し、何をやるべきか、そして何をあきらめるべきなのかを考える機会を得ることができます。
そこからまた新たな夢や目標を設定することによって、より夢や目標の精度が上がり、現実化することに一歩一歩近づいていくのだと思います。
かなわない「将来の夢」や失敗で過ぎてしまった「過去」でなく、「今」にフォーカスし未熟な自分を受け入れて、より精度の高い目標に向けて瞬間瞬間を輝かせることが大切なのだと強く思いました。