テーマ:なぜ「真のリーダーシップ」が存在しないのか?
●自分の目と耳で確認しないと脚色された情報しか入らない
○正確な情報はトップには届かない
・ピラミッド型組織の二つの危険性
① 「縄張り意識」「派閥意識」による自分の義務と責任以外への無関心
② 重要な情報が組織内でろ過・要約されトップに概略しか伝わらない
○トップの行動力は組織の利益に直結する
・トップが最前線を自分の目と耳で確認する5つのメリット
① 情報が階層にフィルタリングされ、ゆがんだ形でしか伝わらないことを避ける
② 決定権者が最前線の問題を直接知ることで、改善スピードが段違いに早まる。
③ 誤った情報をもとに、不適切な対策を続ける状態を見破ることができる。
④ 問題意識が一番鋭い人物が現場に足を運ぶことで、新たなチャンスを発見する。
⑤ 現場のスタッフとの意思疎通と、最前線の優れたアイデアをトップが直接検討可能。
・組織の階層を伝ってトップに届く情報は、フィルタリングされ担当者の恣意的な脚色、都合のいい部分などが強調されていることが多い。問題意識の強さから、優れたアンテナを持つトップは、激戦地(利益の最前線)を常に自らの目と耳で確認すべき。
●リーダーこそが組織の限界をつくる
○チャンスをつぶす人の3つの特徴
・3つの特徴
① 自分が信じたいことを補強してくれる事実だけを見る
② 他人の能力を信じず理解する姿勢がない
③ 階級の上下を超え、他者の視点を活用することを知らない
○リーダーとは新たな指標を見抜ける人物
・優れたリーダーとは、組織にとって「最善の結果」を導ける人であり、自分以外を無能と断定する人ではない。
・新たな指標としての戦略は、現場から生まれることが多く、リーダーはそれを見抜く必要がある。
○戦略を理解しないリーダーは変化できない
・愚かなリーダーは「自分が認識できる世界」を、組織の限界にしてしまう。逆に卓越したリーダーは、組織全体が持っている可能性を無限に引き出し活用する。
●間違った「勝利の条件」を組織に強要する
○優れたリーダーは「勝利の条件」に最大の注意を払う
・「間違った勝利の条件」を組織に強要するリーダーは集団に混乱を招き、みじめな敗北を誘発させているだけである。求める勝利を得るためには、「正しい勝利の条件」としての因果関係に、繊細かつ最大限の注意を払うべきである。
●居心地の良さが、問題解決能力を破壊する
○不均衡を創造する、自己革新型組織の特徴
・「居心地の良さ」とは正反対の、成果を獲得するための緊張感、使命感、危機感を維持できる「不均衡を生み出す」組織が生き残る。指揮を執る人間には「見たくない問題を解決する覚悟の強さ」が何より要求される。
今回特に印象に残ったのは、リーダーに求められる資質の部分。リーダーに求められるのは私が解釈するに次の3つ
①現場主義に徹し、今支配的な指標から、新たな指標を打ち出すことができる。
②ダブルチェックを受け入れる謙虚さを持ち、客観的に自分を見つめられる。
③現状の居心地の良さに満足せず常に不均衡を生みだし、変化し続ける。
そうすることによって、真のリーダーシップを発揮することができるという風に理解しました。
リーダーが組織をつぶしてはいけない。組織のリーダーたるものはしっかりと自覚して、行動しなければいけないと感じました。