「超」入門 失敗の本質 鈴木博毅⑥


テーマ:なぜ「真のリーダーシップ」が存在しないのか?

●自分の目と耳で確認しないと脚色された情報しか入らない

○正確な情報はトップには届かない

・ピラミッド型組織の二つの危険性

①    「縄張り意識」「派閥意識」による自分の義務と責任以外への無関心

②    重要な情報が組織内でろ過・要約されトップに概略しか伝わらない

○トップの行動力は組織の利益に直結する

・トップが最前線を自分の目と耳で確認する5つのメリット

①    情報が階層にフィルタリングされ、ゆがんだ形でしか伝わらないことを避ける

②    決定権者が最前線の問題を直接知ることで、改善スピードが段違いに早まる。

③    誤った情報をもとに、不適切な対策を続ける状態を見破ることができる。

④    問題意識が一番鋭い人物が現場に足を運ぶことで、新たなチャンスを発見する。

⑤    現場のスタッフとの意思疎通と、最前線の優れたアイデアをトップが直接検討可能。

・組織の階層を伝ってトップに届く情報は、フィルタリングされ担当者の恣意的な脚色、都合のいい部分などが強調されていることが多い。問題意識の強さから、優れたアンテナを持つトップは、激戦地(利益の最前線)を常に自らの目と耳で確認すべき。

●リーダーこそが組織の限界をつくる

○チャンスをつぶす人の3つの特徴

・3つの特徴

①    自分が信じたいことを補強してくれる事実だけを見る

②    他人の能力を信じず理解する姿勢がない

③    階級の上下を超え、他者の視点を活用することを知らない

○リーダーとは新たな指標を見抜ける人物

・優れたリーダーとは、組織にとって「最善の結果」を導ける人であり、自分以外を無能と断定する人ではない。

・新たな指標としての戦略は、現場から生まれることが多く、リーダーはそれを見抜く必要がある。

○戦略を理解しないリーダーは変化できない

・愚かなリーダーは「自分が認識できる世界」を、組織の限界にしてしまう。逆に卓越したリーダーは、組織全体が持っている可能性を無限に引き出し活用する。

●間違った「勝利の条件」を組織に強要する

○優れたリーダーは「勝利の条件」に最大の注意を払う

・「間違った勝利の条件」を組織に強要するリーダーは集団に混乱を招き、みじめな敗北を誘発させているだけである。求める勝利を得るためには、「正しい勝利の条件」としての因果関係に、繊細かつ最大限の注意を払うべきである。

●居心地の良さが、問題解決能力を破壊する

○不均衡を創造する、自己革新型組織の特徴

・「居心地の良さ」とは正反対の、成果を獲得するための緊張感、使命感、危機感を維持できる「不均衡を生み出す」組織が生き残る。指揮を執る人間には「見たくない問題を解決する覚悟の強さ」が何より要求される。

 

 

 

今回特に印象に残ったのは、リーダーに求められる資質の部分。リーダーに求められるのは私が解釈するに次の3つ

①現場主義に徹し、今支配的な指標から、新たな指標を打ち出すことができる。

②ダブルチェックを受け入れる謙虚さを持ち、客観的に自分を見つめられる。

③現状の居心地の良さに満足せず常に不均衡を生みだし、変化し続ける。

そうすることによって、真のリーダーシップを発揮することができるという風に理解しました。

リーダーが組織をつぶしてはいけない。組織のリーダーたるものはしっかりと自覚して、行動しなければいけないと感じました。

投稿者: Masahiro Ito

サーフィンとマラソンをこよなく愛する自称ソーシャルサラリーマン。 自分自身がメディアとして発信できる新しい時代の波に乗るために奔走中。 伊藤人語では、読書初心者の方にポイントを紹介。 僕が薦める本に興味を持ってもらえればこれ幸いでございます。

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