○自己管理の原則
・大事を小事の犠牲にしてはならない。
・第三の習慣は、第二の創造、つまり物的創造を行うことである。
○自由意志の力
・自由意志の成長度合いは「誠実」さによってはかることができる。誠実さとは、言い換えれば自分自身に置く価値のレベルといえる。自分の約束や決意を守る力であり、言行を一致させるちからである。誠実さは、人格主義の基礎的原則であり、主体的な成長の本質である。
・効果的なマネジメントの定義は「重要事項を優先する」ことである。
○生き方を変える第二の領域
第二領域に集中することは、効果的な自己管理の目的である。第二領域は緊急ではないが、重要な事柄を取り上げているからである。
・第二領域を行っていけば、効果性は高まり、それに伴って第一領域の問題は徐々になくなってくるだろう。そして、やがてそれは対応できる範囲内に収まることになるだろう。
○ノーと言える喜び
・第二領域の活動を行うためには、主体的でなければならない。
・ためらうことなく「ノー」と言えるようになる秘訣は、自分の中でもっと強い、燃えるような「イエス」を持つことである。
・原則を生活の中心に置き、自分のミッションに集中することにより、そうした判断を効果的に行う知恵を持つことができる。
○新しい時間管理ツール
・第二領域時間管理ツール
① 一貫性
② バランス
③ 第二領域への集中
④ 人間重視
⑤ 柔軟性
⑥ 携帯性
○時間管理への旅立ち
・4つのステップ
① 役割を定義する
② 目標設定
③ スケジュール化
④ 日々の対応
・第二の習慣で描いたビジョンと価値観を、自分の心と頭の中に深く刻み込んでいれば、自分の期待増と価値観のベクトルを合わせることができるようになる。そして重要事項を優先しながら、柔軟に対応することができるようになるのだ。
○デレゲーションによりPとPC双方を高める
・他の人に仕事を任せることをデレゲーションという。自分で時間を投入する場合は「能率」を考え、人に任せる場合は「効果」を考えるべきである。
・マネジャーはデレゲーションにより自分の仕事の支点を移し、より少ない入力でより多くの出力を生み出すことができる。
○完全なデレゲーションの打ち出し
・望む結果
・ガイドライン
・使える資源
・責任に対する報告
・履行(不履行)の結果
・信頼は人間にとって究極の動機づけである。それは人の最善の姿を引き出すものである。しかし、それには時間と忍耐が必要だ。そして、人はその信頼に応えられるレベルまで能力を引き上げるための訓練が必要になることもある。
○第二領域のパラダイム
・第二領域のパラダイムを開発するにつれて、あなたは最も深い優先順位を中心にしてこれからの人生を毎週計画し、実行する力を育成することになる。そして、自分の言動を一致させることができる。
この章で重要なことは、時間管理のマトリクスを把握して自分の行動を「重要度」と「緊急度」にの大小で分類分けすることにあると思います。このマトリクスは例えば仕事の中身にも応用できることですが、ここでは広く人生での時間管理のマトリクスについて言われています。緊急かつ重要なことに集中してしまって、反応的に時間を使ってしまいます。しかし、自分の影響の輪を広げるには「緊急度は低いが重要度が高い」第二領域に集中しなければなりません。第二領域に集中することによって生活のバランスがとれるし、健康にもなれる。一度立ち止まって冷静に、今やっていることは第二領域の行動なのかと自問する必要がありますね。