第二の習慣 目的を持って始めるー7つの習慣


○成功のはしご

・もし、はしごをかけちがえていれば、一段ずつ昇るごとに間違った場所に早くたどり着くだけである。

・目的を持って始めるということは、目的地をはっきりさせてから旅立つことである。

○すべてのものは二度つくられる

・万物はまず知的な第一の創造があり、それから物的な第二の創造がある。目的をしっかりと定めてから行動に移す。この二つの創造という原則を理解し、その双方に対する責任を引き受ける限りにおいては、影響の輪の中で行動し、影響の輪を拡大することができる。

○意図するか放任するか

・自分の生活においては、自覚をもってこの知的な創造に対する責任を取らなければ、影響の輪の外にある他の人やまわりの状況に、自分の人生を方向づける力を委ねてしまうことになる。つまり、第一の習慣は「あなたは創造者であるということであり、第二の習慣は「第一の創造を行う」ということである。

○リーダーシップとマネジメント

・リーダーシップは第一の創造であり、マネジメントは第二の創造である。
・リーダーシップは何を達成したいのかという望む結果を定義し、マネジメントはそのための手段に集中することである。

○人生の新しい脚本

・「自覚」と「想像力」と「良心」をもって、自分の奥底の価値観を見つめることができる。自分の実行している脚本は、その価値観に基づいているものではなく、意識的に選択したものでなく、つまり第一の創造を周りの状況やほかの人にゆだねた結果だと気づくこともできる。

・毎日その価値観をしっかりと頭において一日を始める。そうすれば、様々な試練や出来事に出会ったとき、その価値観に基づき反応を選択することができるようになる。誠実・廉潔に行動することができるようになる。その時折の感情や状況に反応する必要はなくなり、真の意味で主体的な人になることができる。

○個人的なミッション・ステートメント

・個人のミッション・ステートメントが正しい原則に基づいていれば、個人にもゆるぎない方向性が与えられる。それは個人の憲法となり、人生の重要な決断を行う基礎になる。激しく変わる環境の中で、個人に不変の安定性と力を与えてくれるのである。

・自分の生活の中心に置くものが何であれ、それは自分の安定性、方向性、知恵、並びに力の根源になる。

・「方向性」は人生における方向の根源であり、生活の中の意思決定、判断、決断などの基準。

・「知恵」は生活におけるバランスの感覚であり、原則に対する理解の度合いである。知恵には判断力、洞察力、理解などが含まれ、知恵を持つことにより生活感に一体感がもたらされる。

・「力」は行動する能力であり、目標を達成する力と効果性である。選択や決断を実行に移すエネルギーであり、深く身についている習慣を乗り越えて、より優れた効果的な習慣を身につける力のことである。

・この4つの要素は相互関係にある。安定性と明確な方向性をもつことにより知恵がもたらされ、知恵は力を大切な目標達成の方向に向かせる。この4つのバランスをとることにより、気高い、調和のとれた、美しく一体化された人格が形成される。

○原則中心の生活

・原則中心の場合、コロコロと変わる人や物に頼るようなほかの中心とは違い、安定性は原則の普遍に基づくものになる。そして継続的に頼ることができる。

・原則を生活の中心におくことにより、周りのすべての事柄がバランスよく見えるようになる。変わらざる中心から生み出される高い安定性、方向性、知恵、そして力があるからこそ、非常に主体的かつ効果的な人生を歩む土台ができあがるのである。

・原則中心の生活から生まれる個人的な力は、自覚と知識を持ち、他人の行動・態度や環境・状況の影響に制限されない主体的な人間の力である。

 

この章で大事なことはまず、第一の創造(目的を頭で考える)と第二の創造(その目標のための行動を起こす)ということを置かれた環境や他人の責任にしないで、自分がどうしたいかどうなりたいかを「想像力」と「良心」に基づく価値観でもって日々自問すること。目的が間違っていれば、行動も間違ってくるので常に見直さなければならないということ。

そして、その目的が原則に基づいていること。自分の安定性を高めるためには、自分は何を生活の中心に置いているのかを考える必要があります。中心がなければ、他からの影響を受けるだけで自分の影響の輪は広がらない。ただし中心が物的なもの・精神的なものに偏ると変化に弱い。例えばお金や仕事を中心に置くと、それが無くなったときの絶望感に耐えられないでしょう。その点原則という永久不変のものが自分の生活の中心にあると非常に心強いものです。主体的に生きるためには原則とは何ぞやということをしっかりと学んで、それを自分の中心にしっかりと据えることが大切ですね。

 

投稿者: Masahiro Ito

サーフィンとマラソンをこよなく愛する自称ソーシャルサラリーマン。 自分自身がメディアとして発信できる新しい時代の波に乗るために奔走中。 伊藤人語では、読書初心者の方にポイントを紹介。 僕が薦める本に興味を持ってもらえればこれ幸いでございます。

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