感情の扉を開く~「絶望」に声を与えよう。


全ての感情は自分の子ども

・人間は自分の中にある、他者には見せられないネガティブな部分まで理解してくれる相手と出会った時に、その相手に対する本当の意味での人間的な信頼を寄せることができるようになる。

・感情というのは、向き合えば自分の味方になるが、向き合わなければ自分の敵になっていく性質を持つ。

・感じる感情自体をあなたがコントロールすることはできないが、その感情がもたらすあなたの人生への影響については、あなたは完全にコントロールすることができるということである。

 

ネガティヴな感情に居場所を与えよう

・ネガティブな感情は除去すべき対象ではなく、その存在をありのまま認め、愛を与えるべき対象である。

・泣きたい時も、人前では絶対泣けない人たち。一人の時しかわんわん泣けない人たち。そういう人たちが一番、心優しい人たちであり、そういう人たちこそが一番、救われるべき人たちである。

 

意識的に感情と向き合う

・いまの「自分の状況」よりも、「自分の感情」を少しでもわかってくれている人が一人でもいると、人は救われた気持ちになる。

・ネガティブな感情に居場所を与えるということには、多義的な側面がある。それは時間を与えることであり、関心を与えることであり、それは愛情を与えることであり、それは言葉を与えることである。

・ネガティヴな感情の終点になり、ポジティブな感情の起点になる。目指すはこの境地である。

 

感情はエネルギーである

・ある感情が生まれたということは、自分の中で「エネルギー」が発生したということである。そこで重要なのは、そのエネルギーをどの方向で、どの用途で、使いこなすか、ということであり、その感情がもたらす自分の人生への結果というのは、劇的に変わっていくのである。

・自分の中にあるネガティブな感情に気づいたら、まずそれをたっぷりと味わってあげるように心がけることだ。感情を吟味することで、ネガティブな

感情は、自分の存在が深く認められた気になる。いつも嫌われがちな自分に対して、関心を寄せてくれたあなたに対して、感謝と信頼を抱くようになる。

 

感情の本当の姿を理解する

・自分の生存を脅かすものに対して、我々はネガティブな感情を抱く。

・あらゆる感情を大事にしながらも、感情的になることについては、慎重になることが、とても大切であるということだ。「感情を感じる」のと「感情的になる」ことは、大きく異なるものだからだ。

 

感情とわかり合える関係を築く

・泣きやまない子どもと向き合うのと同じように、自分の感情にも向き合うことだ。

・すべての感情は神聖なもので、どんな感情にもそれが生まれた理由があり、その理由をちゃんと考えてあげることによって、なぜその感情が生まれたか、ということがわかってくる。

 

ネガティヴな感情に落ち込む必要はない

・ネガティブな感情は吐き出すことが大事である。それを吐き出さずに溜め込むと、楽になるまでかなりの時間と苦しみを覚悟しなければならない。

・ネガティブな感情が現れる場面が増えていくことは、あなたの中に「愛が欠如している」ということのサインとして受けとるようにするとよい。愛と感謝があるれる人は、ネガティブな感情を抱くことが少ない。

 

まとめ

ネガティブな感情が現れたときにはそのネガティブな感情から避けたり、無理やりにポジティブな感情を持ち出してネガティブな感情を追いやったりしていませんか?

ボクは若い頃はポジティブであるべきだという観念に支配されていてネガティブな自分の感情と向き合うことができませんでした。ネガティブな感情と向き合わず自分はポジティブな人間だと思い込むことによって克服してきました。

けど結局本当にネガティブ状況に陥ったときにその状態に耐えることができないほど心を痛めました。
ネガティブな感情というのは自分が虐げられれば虐げられるほどに暴れて自分の存在感を高めてくるものだとその時に痛感したことを覚えています。

ある時に自分の中にネガティブな感情が出てきた時にネガティブな感情と向き合ってとことんまで落ち込んだらなぜかその感情がいつの間にか立ち去っていました。
苦しい状況に追い込まれネガティブな感情が発生するたびに自分のネガティブな感情と向き合うとネガティブ感情は大人しくなるということを実感しました。

今から思えばそれがネガティブ感情に居場所を与えるということなんだと感じます。とことんまでネガティブ感情と向き合うことで本物のポジティブな人間に成長していけるのかなとボクは思います。

 

 

投稿者: Masahiro Ito

サーフィンとマラソンをこよなく愛する自称ソーシャルサラリーマン。 自分自身がメディアとして発信できる新しい時代の波に乗るために奔走中。 伊藤人語では、読書初心者の方にポイントを紹介。 僕が薦める本に興味を持ってもらえればこれ幸いでございます。

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