感情の存在を認めるということ
・まず、ネガティブな感情に「意識的になる」ことだ。なぜなら、ネガティブな状態というのは、自分では統制の利かない無意識領域の中で育つので、気づいてあげないと知らぬうちにどんどん大きくなり、最後は統制不可なものになってしまう。
・「感情に気づく」ということは「感情の存在を認める」ということだ。
・ネガティブな感情は、とても大きなエネルギーを持つので、それをそのまま他者にぶつけてしまうと、取り返しのつかない修復不可能な関係に陥る危険性さえある。
人間関係がうまくいかないのは、なぜか
・自分や他者の感情への理解としつけ能力の度合い次第で、その人の人間関係における力量が決まってくる。そしてその能力が高い人は、何かを他者のせいにしたりしない。
・二人のあいだでの信頼の貯金、それがパートナーであれば愛の貯金は、自分と相手の「感情との向き合い方」で決まる、ということを理解することが大切である。
感情を表出することで、心は浄化されていく
・抑圧された感情というのは、いずれ治すことのできない「毒」になっていく。それが病気の元となるのだが、そうやって病気にならないようにするためにも、あなたはあなたの感情を溜め込みすぎず、定期的に解放させてあげる必要がある。
・ネガティブな感情を外に吐き出す際には、言葉の力を借りるとよい。感情を言葉にする方法には、大きく二つが考えられる。一つは声に出すこと。もう一つは文章にすることだ。
感情を眺めて、その正体をつかむ
・「感情を眺める」ということ。それは感情と向き合う際に、とても大切な視点である。自分の中にあるうちは、それを眺めることはできない。自分の外に出したときにはじめて、それを眺めることができるようになる。
・あらゆる感情を心から愛しつつも、感情の奴隷にならないよう注意する。目指すべき内面の状態は、凪のような平静さが保たれた落ち着きのある心である。
・真の成長は、外面の拡張ではなく、「内面の深化」にある。
エネルギーの方向を変えていこう
・変換の鍵は、「思考」である。つまり、ネガティブな感情に対して、真逆のポジティブな「思考」を介在させることで、ネガティブな感情は、ポジティブなエネルギーに変わっていく。
・存在の意義、受容の精神、愛の贈与によって、感情は「解放の道」を歩くことになる。自分の感情を解放できたら、次は他者の感情の解放を助けてあげるといい。
まとめ
ネガティブな感情に対していちばんやってはいけないことは心のどこか奥底に追いやることなのだと思います。
感情を押しやってしまうことで一時的にはネガティブな感情から解放されたような気になるけれども心の奥底で溜まりたまってくるものです。
だからネガティブな感情を解放する必要があるということです。でも勘違いしがちなのは感情を解放するということと感情的になるということを混同することです。
感情的になって自分のネガティブな感情を外に出したり他者にぶつけたりしても一時的にはスッキリしたとしても他者との人間関係がギクシャクしたり自分自身がそれによって後悔する結果しか生まなくなるのだと思います。
感情を解放するということはネガティブな感情と一旦しっかりと向き合ってそれを自分の中に落とし込んだ上で言葉にすればいいということです。
感情的になって人に言葉をぶつけたりSNSに愚痴を感情のままに書き込むよりも自分が悩んだ過程やその結果得た経験をブログにしたりSNSで表現することで自分自身の本質的なポジティブは得られるんだと思います。
それによって感情豊かになり人間らしさも伝わり対人関係は良い方向に向かうのではないでしょうか。