7つの「お金の教養」−お金原論


お金の教養とは何か

・お金によって得られる選択肢が無限に広がっている分、必要なお金がなかったり、目の前の選択しに対して正しい判断ができる力が不足していたりすると、それはダイレクトに「不自由」に結びつく。

・これからの時代に必要なのは、ますます万能性と存在感を増していく「お金」を正しく扱うための教育だ。「学歴」ではなく「額歴」の高い人こそが、社会の中で輝いていく。

・信用経済においては、お金はその人の信用そのものを表す。過去の思考、判断、行動が周りからの信用という形で培われ、それが「お金」という結果につながる。そしてその「お金」をどうやって得たのか、お金をどうやって扱っているのかはその人の人間性そのものも浮き彫りにする。

 

考え方

・日々の思考が行動につながり、その行動の積み重ねが結果につながっていく。したがって、まず思考や習慣を変えていかないと、お金の問題は根本的には解決していかないのだ。

・「考え方」が定まらないままに多くのお金を手に入れると、金遣いが荒くなったり、仕事へのやる気が失われたり、自分よりお金を持っていない人を見下したりするようになりがちだ。その結果、生活のバランスを崩すだけでなく、人との信頼関係を築けなくなってしまうかもしれない。

 

貯め方

・手取り収入の2割は「先取り貯蓄」に回す。そして、自己投資分の2割は、自分を高めるためにしっかりと使い切るということだ。

・2割の先取り貯蓄の目的は、お金を貯めることだけにあるのではない。これを続けることが、支出をコントロールするという正しいお金の生活習慣をつけるトレーニングになる。習慣化さえできてしまえば、収入が上がれば上がるのに比例して、貯蓄額も自動的に高まっていくのだ。

 

使い方

・お金は「目的」ではなく「道具」だ。この道具が持つ潜在能力を発揮できるか否かは使い方にかかっているといっても過言ではない。「お金は使ってなんぼ」という言い回しは有名だが、お金を価値のあるモノやサービスに交換して使うことができてこそ、人生が豊かになるのだ。

・過度な節約は生活から潤いを奪い、心の疲弊をもたらす。そして人生にも決定的な弊害をもたらす。メリハリをつけることで支出を枠の中に収めることさえできれば、支出すること事態を何らとがめる必要はないのだ。

 

稼ぎ方

・稼ぐ力を上げるために必要な視点は、大きく2つある。1つは「価値と価格を見極める力を磨く」ということ。そしてもう1つは、「自分が好きで得意なところを伸ばす」ということだ。

・お金がたくさん入ってくる人がいるということは、どこかにお金をたくさん支払っている人がいるということだ。この原理原則を忘れてはならない。

・あなたが稼ぐ力を上げたい時、つまり売り手側に立った時には、「交換価値と使用価値の差が大きいのは、どのような商品・サービスか」「同じ商品・同じサービスでも価格差を生むにはどうすれば良いか」「どうしたら使用価値を感じてもらえるのか」を考え、実現していけばよいということになる。

 

 

増やし方

・まずは頑張って働きフロー収入を高める。そのお金でフロー収入を生む資産を購入する。この行為を繰り返していくと、雪だるまの芯が徐々に大きくなるように、相乗効果で収入全体が大きくなっていく。

・早いうちから戦略的に、将来に向かっての安定的なストック収入を築いていく道程を描くこと。これが、資産運用を本当の意味で人生の味方につけるための極意だ。

 

 

維持管理

・お金を稼ぐ能力と、お金を維持管理する能力は、全く別の能力だ。この点を正確に理解していないと、私たちは年収だけで他人を「お金にゆとりがある」と判断してしまう。そして、自らに対しても「収入させ増えれば問題はすべて解決する」と錯覚してしまう。

・お金の考え方、貯め方、稼ぎ方、増やし方などの教養を高めても、維持管理ができなければ、元の木阿弥だ。維持管理は、地味だけれど長期的に資産を築いていくために書かせない重要なお金の教養の要素といえる。

 

 

社会還元

・有益な情報や経験、スキルを周りに惜しみなく伝えていけば、それが巡り巡って世の中を良くすることにつながる。そして、与えれば与えるほど、自分自身の人としての器が大きくなる。周りにも、惜しみなく与えようという「類友」が集ってくる。こうして、結果的に人生の充足感が増していくのだ。

・社会還元は、裏を返すと、自分が社会から求められているということでもある。そして、この「求められる」ということこそが、人生にとってかけがえのない、本物の「ゆとり」を生み出すのではないだろうか。

 

 

まとめ

あなたのお金に関する教養レベルはどのくらいでしょうか?

会社員であるボクのお金の教養レベルはかなり低いと言えるでしょう。日頃大きなお金に関する問題を抱えることがない会社員の方ほどお金の教養レベルって高くない人が多いのではないでしょうか。(もちろん例外はあります。。)

会社員は仕事をしていれば、一定の給与が預金通帳に振り込まれる。だから仕事という認識はしていても稼いでいるという認識をしている人は少ないのではないでしょうか。

お金を稼ぐというのは、本質的にはお金を支払っている人がどこかにいるから成り立つこと。だからお金を稼ごうと思えば、そのモノやサービスを必要としている人にさらに便利に快適に使ってもらおうとすればよいのです。

会社員という属性の人間はその感覚が抜け落ちてしまうことが多いなと書きながら自分自身を振り返って反省しました。

会社員という立場を度外視してみれば、もっと仕事ってシンプルなものなんだって感じますよね。そこに自分の得意なことや好きなことを織り込んでいければ本当に稼ぐことって楽しいことなんだと思います。

もっとお金の教養を身につけて、何のために働いているかという本質について考える機会をたくさん持たないとですね。

 

投稿者: Masahiro Ito

サーフィンとマラソンをこよなく愛する自称ソーシャルサラリーマン。 自分自身がメディアとして発信できる新しい時代の波に乗るために奔走中。 伊藤人語では、読書初心者の方にポイントを紹介。 僕が薦める本に興味を持ってもらえればこれ幸いでございます。

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