お金とは何か−お金原論


お金とはそもそも何なのか

・生活をしていく上でお金は切っても切り離せないものであるにもかかわらず、そのお金そのものと真っ向から向き合い、考え抜くという経験をほとんどしないままに、私たちは毎日、家族同然にお金と顔を合わせているのだ。

・このような矛盾が起こっている背景には、生活をする上でお金が不可欠であるということはわかっているにもかかわらず、心のどこかでお金を「汚いもの」「卑しいもの」として遠ざけていたいという気持ちが働いている、ということである。

・お金を味方につけ、真に豊かな人生を送りたいのであれば、私たちはまず、こうしたお金に対するネガティブな先入観や感情を捨て去らなければならない。

 

お金の3つの機能

・お金には大きく3つの機能がある。一つ目は「モノやサービスと交換する手段としての機能」だ。二つ目は、「価値を測る尺度としての機能」だ。そして三つ目が、「価値を貯蔵しておくための機能」だ。

 

お金は時代とともに進化する

・「お金」という道具によって、個人間はもちろん、多国間でも公益を行うことが容易になった。これによって、経済はそれまでとは比べ物にならないほど急速な発展を遂げることができた。ビッグバンが怒らなければ宇宙が存在しないように、「お金」が発明されなかったら、現代の資本主義経済は存在しなかったであろう。

・私たちはスマートフォンをただの「モノ」や「機械」として購入しているわけではないということだ。意識的であれ、無意識的であれ、その所有者となったあとの「快適な生活」「スマートな生活」という付加価値に対してお金を使っているのだ。

・これからの時代、毎月、銀行口座から下ろした「紙幣」の扱い方ばかりに意識を向けていては、スピードの速いお金の変化の遠心力によって振り落とされてしまう。だから、お金という物質的な「モノ」の扱い方ではなく、お金という「数値」のコントロール方法を学んでいく。これこそが「お金」という人類最大の発明を今の時代の中で昇華させていく最も効率的な方法なのだ。

 

 

お金が人生にもたらすもの

・お金はあなたを映す鏡だ。つまり、あなたのお金に対する欲求は、あなたが生きる上での欲求そのものを表しているともいえる。

・たしかにお金は、味方につければ人生に豊かさをもたらしてくれるものである反面、人生を大きく狂わせるパワーも秘めている。良くも悪くも、人生を大きく翻弄するパワーを持っているのがお金なのだ。

・お金があるにもかかわらず、幸せを感じられない人がいるのはなぜか。その答えは、お金を「目的」としているか、「道具」として認識しているか、の違いにあるのではないだろうか。

・お金を手に入れることそのものが目的になってしまうと、お金と引き換えられるチャンスは他のことを犠牲にしてでも、すべてものにしよう、最大限のお金を全力で手に入れよう、という思考が染みついていく。

 

 

まとめ

お金を持っているのに幸せを感じられない人、お金がないのにとっても幸せそうな人。

世の中には大きく分けると二つの種類の人がいますよね。

お金を持っているのに幸福感を感じられない人はお金に執着している人、逆にお金をそれほど持っていないのに幸せな人はお金を使い自己実現のために使っている人なのではないかと思う。

お金は資本主義経済という大きな恩恵をもたらしてくれた世紀の大発明だけれども、物質的に捉えてそれに対して過剰な欲求を持つことは本当に不幸でしかない。

物質的な所有をすることにとらわれることなく、心を豊かにするために道具としてお金をつかうことがこれからの時代幸せを感じるために必要なことなのではないかと強く思います。

お金がないのが哀しいのではなく、豊かさを感じることができない心が哀しいんですよね。

 

投稿者: Masahiro Ito

サーフィンとマラソンをこよなく愛する自称ソーシャルサラリーマン。 自分自身がメディアとして発信できる新しい時代の波に乗るために奔走中。 伊藤人語では、読書初心者の方にポイントを紹介。 僕が薦める本に興味を持ってもらえればこれ幸いでございます。

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