お金はその人そのものを映し出す
・一ヶ月のお金の使い方に加えて、お金との向き合い方を見れば、その人の思考と性格が立体的に浮かび上がってくる。
・普段から何にお金を使ったかを管理していない人は、大雑把な性格であることが多い。
普段からきっちり支出を管理できている人は、時間の管理や仕事の管理もしっかりしていることが多い。
自分の支出に厳しくできる人は、自分を律することができる人であることが多い。
逆に、欲しいものがあると我慢できずに支出が増える人は、自分に甘く、生活や人間関係など何ごとにおいてもルーズであることが多い。
・目の前にあるお金は、私たちの過去の思考と行動が、結果として表れたものだ。思考と行動はまず、収入や支出として表れる。
さらにその積み重ねが貯蓄額、もしくは借金などの負債額となり、バランスシートを形成するのだ。
自分のお金から目を背けるな
・他人や会社が持っているお金にただならぬ関心を持っている人は多い。
・しかし自分のお金となると、ついつい現実から目を背けたくなる。
これが私たちの本心ではないだろうか。
これはおそらく、私たちは無意識下で、自分のお金は自分自身の思考や行動が映し出されてしまった結果であることを自覚しており、それを直視しなければならないということに恐怖心を抱くためであろう。
・金融機関が融資の際に見ているのは、収入がどれだけあるか、いざというときにどれだけ返済余力があるか、といった「経済的信用」だけではない、ということだ。
預金通帳という「お金の履歴書」を通じてあなたの人間的信用が試されている。
お金の悪しき生活習慣
・良い習慣は意識をしなれば続かないのに対し、悪い習慣は意識をしなければ断ち切れないということだ。
意識せずにいると、良い習慣は続かないのに、悪い習慣は続いてしまうというのが常なのである。
・お金の生活習慣も日々の積み重ねである。
ゆえに、健康の習慣と同じように生活習慣病が存在する。
・いずれにせよ大切なのは、短期間で一気に解決しようとせず、習慣化していくことだ。
質素倹約だけが美徳ではない
・これまでの日本では、長い間「質素・倹約」が美徳とされてきた。
多くの人が、小さな頃から両親に「無駄遣いはいけないこと」と教わり、お年玉は使わずに郵便局や銀行に預けるということが、正しいあり方とされてきた。
・経済がグローバル化し、価値観も生き方も多様化している今、私たちはその常識を脱ぎ捨てなければならない。
時代の流れに合った使い方、自分に合ったお金の使い方ができなければ、お金という道具を人生の味方につけ、真に豊かな生活を送ることは難しい。
・支出を見るとその人の思考と行動がわかる。
言い換えると、支出を減らすということは、思考や行動を制限するということでもある。
・お金を使い、経験を積み、思考と行動を広げる。
クリエイティブな経験や生活を快適にするためのサービス、自分を磨くための時間に投資する。
こうした積み上げにより、器が広がり、収入が上がり、自分らしいライフスタイルが構築でき、真に豊かな人生へとつながっていく。
・お金はあなたを映す鏡。
先入観を捨て、内なる自分と対峙し、「一度しかない人生をどう生きたいのか」「自分にとっての本当の豊かさとは何なのか」を考え、それを実現できるお金の使い方をしていこう。
まとめ
お金の使い方について意識していますか?
ほとんどの人の考え方や生き方は預金通帳に表れるそうです。
要は何にお金をつかっているのか、またどのようにお金をつかっているのかによってその人の人生に対する態度や意識がわかってしまうということ。
それだけお金っていうものは人を表すということです。
ボクたちはなんとなくそういうことを理解した上で、知らず知らずにお金というものを忌諱して遠ざけているように思います。
現実から目を背けることなく、真剣にお金と向き合うことをしなければボクたちは経済的信用どころか、人間的信用さえも失ってしまう。
前向きにお金と向き合い、お金をどのように使いたいのか、そしてどんな人生を送りたいのかをど真剣に考える時に来ているのかなと感じます。