競争から一歩離れると、うまくいく−心配事の9割は起こらない


「勝負」にこだわらない

・競争は自分を高めるモチベーションになります。しかし、同時にすべての価値観が「勝ち」「負け」だけになって、心の動揺や、一喜一憂にいつも振り回されることになります。

・「八風吹けども動ぜず」そのときどきに、それぞれの風が吹いているだけのこと。ですから、どの風も自然に受け止めたらいいのです。

・真摯に向き合うためには、目を外側の「誰か」に向けるのではなく、内側の「自分の心」に向けることです。

 

「いい言葉」を使う

・「愛語は愛心より起こる、愛心は慈心を種子とせり。愛語よく廻天の力あることを、学すべきなり」(道元禅師)

相手に慈しみの心を持って語る愛語は、天地をひっくり返すほどの力がある。

・目を転じて、相手のいいところ、長所を見つけて、そこを褒めるのです。

大事なのは、「とにかく相手を持ち上げておけばいい」という安易な褒め方はしないことです。

 

若い人に任せる

・「閑古錐」人間も年を重ねると、若い世代ほどの機動力も行動力もなくなります。新技術といったものも習得できないかもしれません。しかし、長年にわたって積み重ねてきた様々な経験の厚みがあります。

 

どんな境遇も受け入れる

・「逆境も良し、順境も良し、要はその与えられた境遇を素直に生き抜くことである。」(松下幸之助)

・素直に生きていたらよい境遇も悪い境遇もないのです。そこにはただ、一生懸命にいきる「場所」があるだけです。

・「日々是好日」境遇があなたの生き方を左右するのではありません。あなたの生き方によって境遇はどんなものにでもなるのです。

 

簡単に逃げない

・失敗したって、何も命までとられるわけではない。開き直るのではなく、そのくらいに腹をくくって構えていたらどうでしょう。

・「本来無一物」人間は本来、何一つ持たずに生まれてきたのだ、それが人間の本来の姿なのだから、執着するものなどどこにもない。

・「世の中に失敗というものはない。チャレンジしているうちは失敗はない。あきらめたときが失敗である。」(稲盛和夫)

 

「流れ」に任せる

・人の上に立つ人は本来「孤独」なものだといわれますが、「孤立」してしまってはいけません。

・ものごとには、すべて、力づくではどうにもならない「流れ」というものがあります。

・流れに任せるというのは、ただ流されるままになることとは違います。流れの方向を見定め、速さも読み切って、その上で、むやみに流れに逆らわず、みずから、すなわち“確固たる自分”として流れとともにゆく。任せるとはそういうことだと思います。

 

 

まとめ

他者との比較、競争の中でもがき苦しんでいませんか?

 

他者との競争の中で生まれるのは、劣等感や傲慢といったネガティブな感情。

これらの中に住み続けると、自分に成長はないし、不可抗力に抗うことによって疲弊してしまう。

 

 

他者との競争に巻き込まれそうになったら、一度立ち止まり自分と向き合う。

自分と向き合うことで、他者との競争で得るもの・失うものは無力化する。

 

そして、そこには確固たる自分の価値観に基づいたものだけが残る。

 

日々自分自身と向き合い、不可抗力に向き合うエネルギーを、過去の自分を乗り越える力に変えればいい。

 

「日々是好日」。

自分自身の主体的な心の持ち方が、自分のまわりの環境を変えてくれると信じて。

 

 

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投稿者: Masahiro Ito

サーフィンとマラソンをこよなく愛する自称ソーシャルサラリーマン。 自分自身がメディアとして発信できる新しい時代の波に乗るために奔走中。 伊藤人語では、読書初心者の方にポイントを紹介。 僕が薦める本に興味を持ってもらえればこれ幸いでございます。

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