「あたりまえ」を見直す
・「あるべきものが、あるべきところに、あるべきように、ある」
・「いま」「ここ」にある「あたりまえ」のことにどれほど自分が支えられているか、あるいは、癒されたり、励まされたり、勇気づけられたりしているか。
そのことに気づいて下さい。すると、心は大きく変わります。
あせらない、あわてない
・「七生一坐」七回走ったら、一旦座ってみよ。ひたすら走る人生もそれはそれでかまわないと思いますが、禅語は、止まることは決して悪いことではない、むしろ大事なことなんですよ、と教えています。
・とくに躓いたとき、失敗した時は、止まることが大事です。
・躓いた失敗をいい体験にする、尊い教訓とするための条件は、きちんと失敗の原因を見極め、明らかにするということでしょう。「いま」やるべきことがあるのです。
自分の「ものさし」で生きる
・根底には常識というものを感じながら、ときにそれにこだわらないで自分独自の判断をする指針、物事を自分流に解釈するよりどころ。
「ものさし」とはそういうものだと思います。
・「冷暖自知」。器に入っている水は、見ているだけでは「冷たい」のか「暖かい」のかはわからない。
実際に自分で飲んでみる以外に、「冷暖」を知る手だてはないのだ。
・実践する中で経験を積み重ねて、体でわかる、つまり「体感」することで、自分にとって正しい判断ができて、もちろん、行動もついてくるのです。
知識だけでは「ものさし」を持つことはできないのです。
余計なことは調べない
・本来、仕事を考える上では「自分が何をしたいか」という視点が最も大切です。
・どんなにたくさんの情報を集めたって「したいこと」も「生き方」も見つけることは出来ません。やはり、自分の心の中に見つけるしかない。
・「心の置きどころ」を定めるということに力点を置いて、そのために必要と思われる情報だけを集め、選択肢を広げる。
置かれた場所で輝く
・「いま」就いている仕事に“本気”になるしかない。生きている「いま」を楽しむしかないのです。
・「大地黄金」光り輝く黄金の大地があるのではありません。そこにいるあなたが大地を黄金にするのです。
自分には合っていないように感じても、やりたいことと違っていても、「いま」「そこ」でついている仕事が「あなたの仕事」なのです。
・いましかない、ここしかない、と腹を据えたら、仕事に本気になるための、生きていることを楽しむための「工夫」というものが生まれてきます。
感情に逆らわない
・浮かぶに任せ、消えるに任せる。それが「無心」に近い心の有り様です。
・もちろん、喜怒哀楽という感情は、人間らしさそのものですから、わき上がってくるのに任せておけばいいのですが、それをなんとかしようとするから、跳ね返してやろうとするから、いつまでもそこから離れられなくなるのです。
・その時々の思いや感情に「動かされない」でいようとする必要はありません。浮かぶに任せ、消えるに任せ、です。
まとめ
あなたは時々現状に不安や不満を感じたりすることはないですか?
不安や不満は自分が満足している状態が「あたりまえ」だと思っているから。
一度「あたりまえ」を見直してみませんか?
今あなたが抗えない環境にいるとしたら、無理に抗わず自分が影響できる部分に集中すればいい。
そうすれば、心の持ち方も変わり今の状況に感謝すら沸いてくるかもしれません。
突っ走っていると、周りが見えなくなる。
混乱したら「七生一坐」という言葉を思い出し、一度立ち止まってみよう。
そしたら、次の一歩が前向きに踏み出せるかもしれない。
「浮かぶに任せ、消えるに任せる」。
あなたが今辛い状況にあったとしても、無理に感情を押さえ込まないようにしよう。
きっと時間が癒してくれるに違いない。