禅的、不安と悩みの遠ざけ方−心配事の9割は起こらない


妄想しないー「莫妄想」

・心を縛るもの、心に住み着いて離れないものは、すべて「妄想」です。

・妄想を生み出している最も根源的なものはなにか。それは、ものごとを「対立的」に捉える考え方です。

・禅はどんなものも、どんな人も、他とは比べようのない「絶対」の存在と教えます。

 

「いま」に集中する

・「一息に生きる」。ひと呼吸するその瞬間、瞬間を一生懸命に、丁寧に生きなさい、ということです。

・「三世に生きる」。「過去」「現在」「未来」人はその三世のつながりの中で生きていますが、現在を生きている時、過去はすでに死に、その現在もたちまち過去となって未来に生まれ、それが現在となるのです。

・過去にいつまでもこだわっていることは、そのまま、今の生き方に対する自信のなさを表明していることです。

・私たちには「いま」をどう生きるかしかない。

 

「あるがまま」でいる

・世の中には自分ではどうにもならないことがある。

・命そのものさえ自分の手が及ばないもの、どうにもならないもので成り立っている。

・自分ではどうにもならないことは、そのまま、あるがままに受け取っておけばいいのです。

・心を向けるべきは、「どうにもならないこと」ではなく「どうにかなる」ことのほうです。

 

「色眼鏡」を外す

・心にのしかかる不安や悩み、心配事の多くは、人間関係に絡んだものといっていいかもしれません。

・関係のもつれのもとをたどると、きっかけはほとんどが「些細なこと」なのです。

・「情報」だけで、あるいは、相手の一面だけを見て抱いた嫌な感情、否定的な思いをもって、全人間性を決めつけてしまったら、その人を見誤ることは必定です。

・「一切衆生、悉く仏性有り」。あらゆるものには、仏性という美しい心が備わっている、という意味です。

・色眼鏡を外した透徹したまなざしなら、ふとした瞬間に相手が垣間見せる仏性(真の姿)を見逃すことはありません。

・人に対する好ましくない感情やネガティブな評価の背景には、実は色眼鏡を欠けた自分がいるのだということを知ってください。それを外したら、見え方はがらりと変わったものになるでしょう。

 

「いい加減」を心得る

・仕事をするうえで自分の「力量」を知っておくということは極めて大切です。

・「いい加減」を知る人は、仕事はもちろん、すべてのものごとを堅実にこなします。
これが信頼につながるのです。

・「できない自分」に、いたずらにぶつからないようにする。
そうすれば、いたずらに心をかき乱されたり、自信を失ったりすることがなく、いつも安定した心でいられるのです。

・「いい加減」を知ることは大事です。しかし、その先の「限界値」を見据えておくことも、同じように大切です。

 

 

まとめ

漠然とした将来への不安を持つことはありませんか?

それは過去の自分を軸に捉えて、将来のことを考えてしまうからではないでしょうか?

一度不安に駆られてしまうと、行動はネガティブになり、すべてがうまく回らなくなるように感じます。

 

「三世に生きる」とてもいいことばですよね。

過去が現在にうつるときに、その過去は死に絶えて現在がいきてくる。
過去を引っ張って考えていると、それは現在=未来にまで影響を及ぼしてくる。

つまりは、将来の不安を払拭するために過去を捨てて、今をどれだけ精一杯生きられるのかということに尽きると思います。

 

自分の力量を知り、未熟であることを謙虚に受け止める。

そして、将来に希望を抱いて、今一瞬一瞬をもがきながら懸命に努力すれば、きっと将来は明るいはずですよね。

 

 

 

 

 

 

 

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投稿者: Masahiro Ito

サーフィンとマラソンをこよなく愛する自称ソーシャルサラリーマン。 自分自身がメディアとして発信できる新しい時代の波に乗るために奔走中。 伊藤人語では、読書初心者の方にポイントを紹介。 僕が薦める本に興味を持ってもらえればこれ幸いでございます。

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