自分を肯定できなくても大丈夫
・私たちは自己受容を出来る度合いに応じて他者受容もできるようになり、健康的・建設的な人間関係を築いていけるようになる。
・自分自身との関係こそが、あらゆる人間関係の基本になっている。
・ありのままの自分を受容できると、現実の自分にしっかりと根を張ることができるので、心の中に安定した土台が出来、自然に向上心が涌いてきて、自分の伸ばせるところを伸ばしていこうという意欲も涌く。
弱さこそが宝となる
・自己否定に基づいて努力するよりも、自己受容に基づく自然な向上心から行動するほうが、楽しいし、エネルギーが高いし、意欲が長続きする。
自己受容の訓練法
・自分自身の感情や気持ちをしっかりと受容できるようになると、自分が自分であることの確かさを感じられるようになる。これはまさに自己受容が深まっているということの証拠である。
・自分の感情を抑えてばかりいると、自分が自分であることの確かさを感じれられなくなるとともに、感情を感じるセンサーが鈍くなってしまって、他の人の気持ちを感じ取り理解する力も低下してしまう。
・強い感情が涌いてきたときは自分の感情を「支持する」ことを意識する。
感情との付き合い方
・自分の中の感情に気づいた時は、それを受け入れる言葉をささやきかけたうえで、感じることが出来そうだったら感じて味わってみるといい。
・私たちは感情を自分で引き受けて感じることができるようになるほど、自己受容が深まり、他者をも受容できるようになり、思いどおりにならないことも含めて、人生を楽しむことが出来る。
自立のためには依存も必要
・「心の自立」と「依存」は対立する概念であると印象があるが、「心の自立」は「依存』と対立するものではない。
・自立とは、まったく依存しなくなることではなく、自分が依存していることを自覚し、そのことに感謝できるようになること。
・人が幸せに生きていく上で、健康的な依存が不可欠なものである。
「健康的な依存」4つの要素
・一方的な依存ではなく、持ちつ持たれつの相互依存であること。
・お互いが相手の境界に侵入しないだけの自立を保った上での依存であること。
・依存していることに対する自覚があること。
・自分で決めることが出来ること。
心の自立度を高める方法
・健康的な相互依存の関係を人と築いていくためには、自分の甘えを受け入れていもらうことを期待する前に、まずこちらが相手の甘えを受け入れること。
・相手の甘えを受け入れられるようになるためには、自分の欲求を満たす習慣をつくること。
・欲求を満たすべく行動して欲求が満たされると、心に「安心感」と「余裕」が生まれるし、逆に、欲求を満たそうとしてみたされない時は、「思いどおりにならないことへの耐性』が育まれるので、いずれにせよ心の自由度が高まる。
まとめ
自己肯定感。最近私の中では大きなキーワードになっています。
他の人から失敗して怒られたり、自分で課した課題に対して忠実に出来なかった時、どうしてもネガティブになって自分を責めることはありませんか?
自己否定に入るとどんどん自信がなくなり、同じ失敗を繰り返したり、続けることをやめてしまったり。。。
負のスパイラルに陥ってしまいますよね。
そういう時は一旦、「理想的な自分」を手放してダメで未熟な自分を受け入れることが大切ですね。
自己肯定は難しいかもしれないけれども、現実のありのままの自分を受け入れること。
そして、何がだめだったのか、どのようにすれば良くなるのかを整理することで次の行動が明確化してきますよね。
ネガティブな感情を受け入れて、葛藤することで心の下地ができる。
その下地を自分で作ってる感覚を味わえるようになると、辛いことも辛いと思いにくくなるのかもしれません。
うちひしがれて立ち尽くしていても何も生まれない。
ダメな自分、未熟な自分を受け入れ、だからこそ伸びる余地があると思い、その成長の過程を楽しんでいく。
そんな心持ちでいたいですね(^_^)