「自分は何者なのか」を決めるもの
・「自分は何者であるか?」
「何を大切にして生きるか?」
「どんな生き方をしたいか?」
などの問いの答を決めるにあたって、他者からの期待に振り回されるのではなく、他者からの評価に媚びるのでもなく、また、世間の目や常識に縛られるのでもなく、心の底からワクワクする答えを自分自身で見つけ出す。
葛藤と選択によってアイデンティティは確立される
・人は「…としての自分」をいくつも持っていて、状況に応じて、それらの中からどの自分に比重を置くのかをその都度選択している。
・アイデンティティというのは、いくつもの自分が統合されてできていくもの。
・ある自分と他の自分との間で起きる葛藤こそ、アイデンティティを確立するうえでの重要なプロセスになる。
・選択に伴うリスクや不安を引き受け、葛藤し、悩み、そして勇気を持って選択していく。
このプロセスこそ「自分は何をしたいのか」「自分にとって何がどのくらい大切なのか」を模索しながら見出していくプロセスであり、自分が何者であるのかを自分で確立していくプロセスなのである。
体験によって自分が見えてくる
・選択するまでの葛藤も大切だが、選択した後の体験も非常に大切であり、この体験を繰り返すことで、自分が何者であるかが見えてくる。
・自分の選択がもたらす現実を体験し、味わい、そして、その体験が自分にとってどのくらいしっくりくるものかを、自分の実感で確かめることが大切。
思いどおりにならないことへの耐性
・「思いどおりにならないことへの耐性」が強い人は、思いどおりにならない状況の中でも、相手のことを尊重しながら、対話の努力を建設的に続けていくことが出来るので、幸せで豊かな人間関係を築ける。
・現実を思いどおりに操作できるというコントロール幻想のため、現代人の「思いどおりにならないことへの耐性」は脆弱化してしまい、その結果、自己中心的な人が増えている。
心理的に大人になるための通過儀礼
・人は去勢(万能であることを諦めること)を経て、人生における限界と制限を受け入れ、「思いどおりにならないことへの耐性」を獲得し、地に足をつけて現実に対応できるようになる。
・去勢を経て、自分が万能でないことを自覚した人は、他者と助け合い、協力し合っていこうとする。自らの不完全さを、人間関係を通して補っていこうとする。
・親の持つ父性の機能とは、「切り分ける」「区別する」「境界線を引く」といったもの。一方母性の機能は、「包み込む」「一体化する」「融合する」など。
・子供に去勢をもたらすのが父性。子供のいいなりになるのではなく、親として子供にルールや規範を示し、子供がやってはいけないことをしたときにはちゃんと叱る。そういった父性を発揮することで、子供の万能感は去勢される。
求められる父性
・子供に対して父性を発揮するためには、親もしっかりと自我を確立して、自分らしい人生をいきている必要がある。
・大切なことは、子供に対して父性を発揮するという課題に葛藤しつつ取り組みながら、その家庭を通して、親自身も自我を確立していくこと。
・父性を発揮するというのは、決して高圧的・強権的態度で子供に接するということではない。親として判断すべきことはちゃんと引き受けて判断し、「やっていいこと」「やってはいけないこと」を切り分け、それを子供にはっきりと伝えるということ。
蓮の花は泥水の中で咲く
・人間というのは、人生におけるさまざまな失敗体験や挫折体験を通して、万能感を手放し、人知を超えたものやコントロールできないものに対する謙虚な姿勢を身につけ、精神的に成長・成熟していく。
・挫折というのは、自分の限界に直面したときに味わうものであり、また、限界というのは、自らの力を出し切ったときに直面できるもの。
・万能幻想が打ち砕かれたとき、幻想としての万能の自分は死ぬが、それによって、地に足をつけた等身大の自分が新生する。
まとめ
「思考は現実化」する。
潜在意識まで透徹するような、強い思いを持つことによって、自分の希望とする現実が訪れる。
これはまぎれもない事実であり真実だと思います。
でも、どんな成功者でも、その過程ではさまざまな「思いどおりにならないこと」を経験しています。
思いどおりにならないことへの悩みや葛藤を何重にも重ねた上に、本当の強い自我が確立されていくのだと思います。
思えば何でも叶う!という期待感や短絡的なポジティブ思考を手放すこと。
時にネガティブな悩みと葛藤を通して「思いどおりにならないことへの耐性」を身につけ、強い自我を身につけること。
その上で理想や目標について、強い信念を持ち思い続ける自分でありたいですね。
おはようございます!
☆*:.。. o(≧▽≦)o .。.:*☆
有り難うございます★彡
何だか今の私の心境にピッタリ。。。
頑張りまぁす‼
伊藤さん★彡にはいつも感謝です!
m(_ _)m