■スケジュールに白の空間を広げる
・忙しさに埋もれてしまっているというのは、仕事の非効率さを露呈してしまっているにすぎない。
・自分を大事にするという優先順位が低くなってしまっていることこそが問題なのである。
・スケジュール帳に白の空間を広げることで、できるだけ自分と向き合う時間を意識的につくることが、仕事のプロフェッショナルとしても大切になってくるのである。
・本当に忙しくても、忙しさを見せびらかさないこと。そうすることで、心に余裕が出てくる。そしてそれは、自分のキャパシティを拡大することにもつながっていく。
■居心地の良さを警戒せよ
・できるだけ日常の枠を超え、自らが成長する材料を探しやすくする
・どんなに抑圧された環境でも、自分の頭で考え、自分の言葉で語り、自分の意志で動けることが重要。
・一旦境界を超えると、自分の中でその境界は消えていく。今までの地図は塗りかえられ、自分を盟主とする帝国の無限なる拡張が始まるのだ。
■成功も失敗も「状態」である
・人生の成功は他者ではなく、自分で決めるのだ。自分が今、最善を尽くしているのであれば、それは何よりの成功である。
・世の中や他者が作った成功の評価軸に振り回されてはいけない。それよりも向き合うべきは自分だ。
・成功や失敗は、結果にあるのではなく、常にこの瞬間、この瞬間にあるのである。
■Fail faster, succeed sooner
・大事なことは失敗を恐れないことだ。失敗することを恐れて、チャレンジしない人が多いが、それはもったいない。結果的には失敗ということになることはあるかもしれないが、失敗を必ず次につなげることができれば、それは中長期的には、成功のために必要な構成要素を手に入れたと捉えられる。
・挑戦に踏み出した後は、結果を冷静に受け入れ、次に活かすこと以外は忘れてしまう。
■成功体験の奴隷にならない
・成功体験が成功の邪魔をする。
・時間こそ、既得権者や上の世代にはない、かけがいのない財産である。
・小さな成功には注意しないといけない。成功に安住し、うぬぼれたりしてしまえば、成功はそこで止まってしまう。
・高い目標を置き、それを更新するように高くしていく。それ自体に自分の人生を生きている実感を持つ。
そこには他社の評価軸などない。戦うのは常に自分。未熟な自分を成熟させる成長こそが、人生で最も大切なことだと認識する。
そういう人には成功体験の呪縛はない。
■すぐには役立たない本を選べ
・挫折は時に、成功では得られない力を生む
・すぐには役立たないけれど、自分の骨や筋肉、そうした土台が鍛えられる本がある。
■集中力とは、心身の細胞を制御すること
・体の中や脳の中で彷徨う細胞を集結させ、一つの方向に向けて並ばせること。これが集中力の定義である。集中力があれば、未来へつながる道がたとえ一本の糸のような細さであってもぶれずに歩き進むことができる。
・神経や細胞を意識する。自分のものだ、という感覚でケアをし、育て上げる。
■光を見つけ出す。そして見失わない
・集中力を高めるためには、雑念の統制が必要だ。そのためには、心の中で静かな空間を確保し、穏やかな領域を広げていくことが求められる。
目を閉じ、未来に繋がる光を探し出す。探し出した光が進む方向を直視する。そしてその光を見失わないようにする。
・集中力はふたつの状態から生まれる。ひとつは、追い込みの際に発揮する集中力であり、締め切り直前に発揮する集中力である。
もうひとつは、完全自由状態で発揮する集中力であり、完全解放状態で発揮する集中力である。
■過去に縛られず、未来に縛られない
・大事なのは、過去と未来を、今現在とどう向き合うか、ということにつなげていくこと。
・過去から見た今の自分が常に成熟した自分であるべきだ、と認識すること。
そして、未来から見た今の自分は常に未熟であるように現在の行動を持ってこれからの未来の自分をつくりだしていくこと。
■瞬間を生きる。次の瞬間死んでもいいように
・人間としての完成度を高めることこそ、人生の目的であり、自分自らが誇れる人間になっていくという、そのプロセスを、死ぬところまで続けていくとこが大切である。
・この瞬間に対して、自分の全ての心血を注ぐことだ。
・瞬間に対する緊張感とは、命に対する緊張感である。
・重要なのは、瞬間に対する緊張感を持ち、瞬間を刻むことだ。時間の長さではなく“魂”の温度を持って時間の濃度を限りなく高めていく。
・人間は人生のある時点で、自分の志や良心という尺度で人生を生きていく決意をする必要がある。また、時に自分の尺度が社会や組織の尺度とぶつかる時があろうが、その時は自身の尺度を優先する気概を持たないといけない。
・人間としての完成度を高めること。その意識を持つこと。それは必ず、このかけがえのない人生を堪能し、充実させることに繋がる。
■まとめ
大事なことはまず、自分と向き合う時間に投資するということ。
忙しいと言っている自分を見つめなおすこと。自分の境界線がどこにあるのかを考え、それを広げることに集中すること。
次に、成功・失敗を状態と捉えること。
小さな成功体験に警戒しながら謙虚に自分を見つめなおし、失敗体験は次につながる要素だけを吸収し、あとは忘れ去ってしまうこと。
そして最も大事なのは、私たちに残されている唯一最大の武器が「時間」だということ。
今、とてもかなわないと思っている上司や先輩であってもこの時間に投資することによっていくらでも追いつき追い越すことができる。
過去の自分にとらわれず、未来の自分像に縛られないこと、つまり瞬間瞬間の自分を見つめながら、その瞬間瞬間を命を燃やすように生きることが結果として未来の成功に繋がる。
残りの人生の瞬間瞬間を輝かせるように、優先順位の高いことにフォーカスして燃えるように毎日を過ごしていきたいですね!