■人生の目的、方向、スピードを意識する
・人生は車の運転に似ている。どこに向かうか、という意思がなければ車の運転は始まらない。
また、何のためにそこに向かうのか、によっても運転は変わる。準備も変わるし、用意するものも変わる。心構えも変わる。
・目的地がない船には、どんな風も順風になることはない。
・軌道修正のサイクルの頻度と精度こそが、実は大きな結果の違いを生む。
・目的地に対する方向感覚、ハンドリングをする集中力、それを持続させる持続力。
■5年を一つの人生として捉える
・遠すぎる将来に対する具体的すぎる目標は立てるべきではない。未熟な自分が、より成熟するはずの将来の自分の可能性を縛らないように、目標設定には謙虚になって、少し抽象性の高い目標にすることが望ましい。
・今、目の前でやっていることから意味を見出す努力をすることだ。目の前にあるものを誰よりも徹底的にこなす。自分に何が期待されているのかを想像し、それを最大限にして外に出す努力をする。
・抽象的な力こそ、人生を生き抜いていくベースになる。
・5年おきに人生が変わる。人生のステージが変わる。そう考えると毎日に対する緊張感が生まれる。
■動いた分報われる
・アクション志向でいること。どんなに頭を使っても、アクションして見えてくることには絶対にかなわない。頭の良さだけでなく、動くことが、人生には大事である。
■当事者意識を持つ
・一度しかない人生、脇役ではなく主役で自分の人生を生きたいと思っている人は多い。にもかかわらず、それを自ら降りてしまう人が後を絶たない。起きていることに対して、当事者意識を持たない人が驚くほど多いのである。
・当事者意識は、組織やトップも変えていく。ポジティブオーラはすぐに伝染するからだ。当事者意識や責任感を持たない立場では、組織や国家を語る資格はない。文句も言うべきではない。
■直感を信じ、直感を磨く
・直感とは、感情と思考の結晶である。
・最も重要なのは、若い時に簡単に判断を下せないような問題にたくさん直面することである。
苦しい経験、日々思い悩む経験は、直感を磨くための重要なプロセスなのだ。実は苦しめば苦しむほど、直感は磨かれている。そう自分に言い聞かせてもいい。
■緊張を楽しむ
・もとより緊張は、実現する可能性があるからこそ、しているのである。緊張しているというのは、ちょっと頑張れば次なる自分に行けるという、成長の場面、自分にとってはかけがえのない場面にいるということなのだ。
・自分を成長させるためにも、あえて緊張する場に向かう。それは間違いなく、成長の角度を変えてくれる。
■戦略的にやめる
・続けることが必ずしも善ではなく、やめることが必ずしも悪ではない。
・スマートに、戦略的にやめること。
・殻を破る作業は、時にやめる作業でもある。やめることによる犠牲が大きければ大きいほど、やめる選択を主体的に自己責任で下し、実践した場合の代価も大きくなる。そういう選択をした人間は必ず強くなる。
・瞬間瞬間の自分の思考や感覚に対する絶対的信頼を持つ。
・人生の一貫性は他者の評価によって決まるのではなく、自分でしかその判断はできない。不可侵領域だと認識すること。
・本質以外のものを削り落す。つまりどうでもいいことを早く見つけて関わらないようにする。
■書籍をA4の紙一枚にまとめられるか
・重要性の度合いに応じて、優先順位を決めて、自分の時間とエネルギー、そして集中力を配分することが重要。
・大事なことは本質の存在を意識しながら過ごすこと。
■肯定のオーラの起点となれ
・他者のために何かを与えるには、自分をどうするか。与えることに喜びを感じる人になること。
・ポジティブを主導する。ポジティブ発想と肯定のオーラの起点となることが人生の充実につながる。
■全てを「師」に変えていく
・常に出会いを学びにつなげようとしている人と、そういうことは全く何も考えていない人、人との出会いをネガティブにとらえるような人とでは、全く印象が異なってしまうのである。
・日々起きることや、日常の全てのことを自分の学びの材料に、自分を成長させていくための材料にする。
■理想の自分に変わる方法がある
・自分のことを誰も知らないところでこそ、自分を大きく変えられる。
・自分の中で気に入らないと思っていることを全てリストアップして、それを捨てようと考える。
・自分で“脚本”を書き自分が“演じ”、“演技指導”までする。
■旅に出よ。居場所を変えよ
・冒険家たちは、死ぬ危険に直面するために冒険しているのではない。生きていることを実感するために冒険するのだ。
・日常から非日常に移動するだけでも大きな意味を持つ。
・そもそも人間のアイデンティティは、差異から生まれる。違いを見て、初めて自分を実感することができる。他者と接し、そして理解することによって、初めて見えてくる自分もある。
■まとめ
とにかく大事なことは人生における目的地を見つけること。
目的地がなければ何も始まらない。そして人生を長期的に捉えるにあたってあまりに目標をあまりに具体的にガチガチに立てるのではなく、抽象的に立てて日々修正を繰り返すということ。
そのために5年をひとつの人生と捉えて目標を立てるということ。確かに5年後10年後の自分がどうなっているかなんて想像に及ばない。
そんな未熟な自分が、5年後10年後の成熟した自分の可能性を制限する目標は確かによくないものであることが理解できる。
5年間ただ目の前にある目標をひたすら努力して生きることこそが本当に人生に向き合うことになるのだろうと思う。
また、私も緊張しやすく、人見知りもしやすいのですが、「緊張するのはできる可能性があるから」という言葉にすごく励まされました。
緊張を成長の機会と捉える。そして人との出会いを学びにつなげる。自分と他者との差異を理解し、新しい自分を発見する。
このポジティブな思考こそが、人生を好転させることに繋がるのだろうと実感できました。