リーダーシップとは何か
・リーダーシップとは、自分の信念を知っていて、その信念を貫くために勇気をふりしぼって正しい行動をとる能力のことです。その行動は、組織の価値を高め、人々に良い影響を与えるものでなければなりません。
・こうした人々は自分の信念を知っていて、その信念に従って行動する勇気があります。彼らは人々に価値を与えようと努力します。自分の役割を幅広く定義し、会社の経営者のように振る舞うのです。
信念はなぜ重要なのか
・リーダーになるための第一歩として、まずは自分の信念を明確にしましょう。それは簡単なことではありません。才能豊かな人でもなかなか見つからないという有様です。
・手始めにちょっと視点を変えて世界を見てみましょう。意思決定者になったつもりで自分ならどう判断するか考えるのです。 ・意思決定者の立場に立って真剣に考えることは、精神的に負担ですし、深い考察が必要です。それに比べれば他人の行動にケチを付ける方がどれだけ楽なことか。
・素晴らしい職業や組織は、積極的にリーダーとして行動する人々の上に成り立っています。素晴らしい組織は、率直に意見を言う度胸のある人々に支えられているのです。
経営者マインドの威力
・自分の損得とは関係なく、他の人をサポートすること。つまり、あなたの仕事内容の中に、「まわりの人のパフォーマンスの向上をサポートする」という項目を加えるのです。
・人をほめ、認めることを学ぶこと。それにはあなたが不安を克服して、自信を持ち、人からほめられたいという欲求を抑えましょう。
・行動を決断する時は、その行動が(自分のため)だけでなく(組織のため)にも役立つかどうかを考えること。
・仕事をするときは、次の工程の人だけでなく、責任者のことも気にかけておくこと。つまり、自分の仕事を幅広く捉え、上司やその上司が直面する問題にも配慮しましょう。
価値観、境界線、独自の哲学
・価値観は人生の指針です。価値観は私たちの行動を左右し、私たちの人格を形づくります。
・あなたの価値観を紙に書いて、それをはっきり意識するようにしてください。正しい答えなどありませんが、自分の価値観を意識できれば、キャリアや人生をどう構築するか、どんな人と付き合うかといった基準が明確になります。
・境界線は価値観よりもわかりやすいかもしれません。簡単に言えば、境界線とはあなたが越えないと決めている倫理的な一線のことです。
・前もって境界線を決めておかないとゆくゆく後悔する決断を下しがちです。何かが掟から自分がひどい過ちを犯したことや、その責任を取らなければならないことに気づくのは遅いのです。
・自分はどういう人間なのか、何を信念としているかを前もって考えておけば、いざという時にも落ち着いたり、決断を先送りしたり、質問したり、あるいは誰かに相談してアドバイスを求めたりできますし、何よりも、より善い決断を下せるようになるでしょう。
まとめ
仕事においても人生においても言えることですが、リーダーシップを語る上で最も大切なことは価値観・境界線・独自の哲学、この3つに集約されると思います。
まず、自分はナニモノであるのか。
自分にとっていかなるものにもゆるがされることのない絶対不可侵の軸というのは何なのか。
そして、自分が絶対越えては行けない一線は何なのか。
これは、常に持っておかなければならない。
いざ、決断の場に追い込まれた時に謝った判断をしないためにも、確固たる自分というものを常に自分の意識下に置いておきたいものですね。