第六の習慣 相乗効果を発揮するー7つの習慣


○創造的な協力の原則

・二人の人が同じ意見を持っているとすれば、そのうちの一人は余分である。

・何かを発見する精神、アドベンチャーの精神、創造の精神で物事を始めるには、強い内的な安定性が必要である。

・相乗効果の本質は、相違点に価値を置き、それを尊重し、強みを伸ばし、弱さを補完することである。

・相乗効果こそが原則中心のリーダーシップの本質である。全ての習慣は、相乗効果の奇跡をつくり出すための準備にすぎない。

・第六の習慣を身に着けていない人は、日々、自分の真の可能性を発揮しないまま生活している。そして、こうした人たちにとっては、たとえ相乗効果を生活の中で経験することがあっても、それは部分的かつ周辺的なものにしかならない。

・曖昧さに耐えうる力を持ち、内的な安定性と原則に対する誠実さを持っていなければ、創造的な事業への参加は、極めて不愉快な気持ちと不安を感じさせるものになる。なぜなら、内的な安定性を持っていない人は、明確な構造や確実な結果を強く要求せずにはいられないからである。

・あなたが誠意を示し、自分の本当の姿、特に自分の個人的な経験や自信のなさを表面に出せば出すほど、それを聞いている相手はあなたの話を自分の経験に重ね合わせ、そこから自分自身を表現できる安心感が生まれるのである。あなたの正直な気持ちの表現が、相手の精神を養うのだ。その正直さが真の感情移入を起こさせ、新しい理解と知識をもたらし、コミュニケーションの過程を維持させる興奮と冒険の気持ちを生み出す。

○第三の案を探し出す

・相互依存の習慣を身に着けていれば、全く違うパラダイムでこの相違点を取り扱うことができる。そして、そこで生まれるコミュニケーションは、これと全く違う高次元なものになるだろう。

・高い信頼残高を持った関係だからこそ、開放的で率直なコミュニケーションができる。Win-Winを考えているからこそ、第三案の存在を確信し、最初のいずれの提案よりも相互利益をもたらす案を探し出すことができる。

・感情移入しながら相手の話を聴き、まず理解しようとするからこそ、結論を出すにあたって検討しなければならない価値観の相違や、相手の不安などを、総合的に把握することにより、双方が同じ理解を持つことができるようになる。

○マイナスの相乗効果

・安定性や自尊心にかけている人は、パラダイム転換を起こす結城や内的な力がないため、現実を全て自分のパラダイムにあてはめようとする。そして、そういう人は、相手を自分と同じ考え方に仕向けようという強い欲求を持っている。

・本当の一致とは相互補完することで、同一になるということではない。本当の意味では、同一は、創造力もなくつまらないものである。

・最初の3つの習慣によって、自分の本心を打ち明ける際、背負わなければならないリスクに耐えられるだけの内的な安定性と自尊心を、育成することができる。正しい原則を内面化することによって、Win-Winに必要な豊かさマインドと、第五の習慣の本当の精神を身につけることができるのである。

○相違点を学ぶ

・相乗効果の本質は、相違点、つまり知的、情緒的、心理的な相違点を尊ぶことである。

・人は誰しも、自分は客観的だと考え、自分こそ世界をあるがままに見ていると思っている。そして、ほとんどの場合、他人は枝葉末節に埋もれており、自分だけは大所高所から状況を把握していると思い込んでいる。

・本当に効果的に人生を営む人というのは、自分のものの見方の限界を認め、他の人のパラダイムと考え方に接することによって得られる、豊かな資源を活用する謙虚さを持っている人である。

・相違点を尊ぶことによって、自分の認識を高めるのみならず、相手を肯定することにもなる。それは、相手に精神的な空気を与え、お互いのコミュニケーションにかかっていたブレーキを解除させることになる。

○「成功」を妨げるブレーキをはずせ

・相乗効果を発揮すれば、第四の習慣の態度と、第五の習慣のスキルと、第六の習慣のエネルギーとを、抑止力を省く方向に直接向けることができる。

・あなたは、障害や争いの多い環境の中にいても、自分の中で相乗効果を発揮することができる。また、自分に向けられた侮辱を真剣に受け止める必要もない。消極的なエネルギーを分散させ、他の人のいいところを探し、それを活かし、相違点が際立っていたとしても、自分の考え方を広げて自分のパラダイムを改善するために、その相違点を歓迎することができる。

 

 

この章で大事なことは、まず相違点に集中するということ。人それぞれ考え方が違うのが当然なわけだから、自分と相手との相違点に集中すること。たとえそれが自分の意にそぐわないことがあっても、いったん自分のパラダイムを横に置いて相手に感情移入する。そして、次に自分のパラダイムと相手のパラダイムから導き出した第三案を出すことによって相乗効果が生まれるということ。第三案は妥協案ではなく、ひとつ上のレベルの案であることが重要。このように頭の中では理解していてもこれは第一から第三の習慣の私的成功を身につけることによって、自分の内的安定性や余裕を身につけていないとなかなか難しいものだと思います。職場でも、家族間でも人間関係で個人の力でできることはたかが知れているけど、自分が自分自身を客観的に見つめなおすことによって誠実さを取り戻し、他者とのシナジー効果を得ることを意識したいですね。

 

 

投稿者: Masahiro Ito

サーフィンとマラソンをこよなく愛する自称ソーシャルサラリーマン。 自分自身がメディアとして発信できる新しい時代の波に乗るために奔走中。 伊藤人語では、読書初心者の方にポイントを紹介。 僕が薦める本に興味を持ってもらえればこれ幸いでございます。

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