■物質的なモノから幸福度を感じられる時代は終わった
・物質的なモノよりもっと精神的なもの、経験的なものに幸福度を感じる。
・モノから得られる満足は一瞬しか続かないが、経験やそこから得た知識は、自分の中に残る。
■プラスしていく時代からマイナスしていく時代へ
・新しい幸せの価値観においては、モノではなく、経験から得られる精神的な部分が大きい。
これを満たすために必要なのが「時間」である。
■北欧が世界幸福度ランキングでトップにいる理由
・GDPだけでなくGWP(General Well Being=一般の幸福)にも焦点を当てるべき
・現代日本には、瞬間を満たす選択肢があまりにもたくさんあり過ぎる。
・「ヤンテロ-(ヤンテの掟)」の「身の丈を知る」という考え方。
■これだけ豊かなのに、なぜ日本は幸福度ランキング81位なのか
・国同士で見ると所得水準と幸福度に相関がない。
・幸福度は、その人が所属している国やコミュニティで決まる。つまりまわりとの関係の中で決まる。
■お金をモノに変えるのでなく、スキルをお金に変えていく
・アメリカで流行した「アフルエンザ」。「アフルエンス(豊かさ、裕福さ)」と「インフルエンザ」を合わせた造語で「豊かさ病」という意味。
・ジョブズのベースには物質至上主義を否定する、ヒッピー文化的な理想主義がある。
・現代の日本の若者たちの間にも物質主義から理想主義への揺り戻しがきている。
・これからは無のものから価値を生み出す能力が必要になってくる。
■必要なのは「自分に力をつけること」「自己管理すること」
・プライベートの時間を取れるということは「自由」を与えられるということ。
そして自由を与えられたということは自己管理をしなければならなくなったということ。
■常識を疑う人が増えれば、制約がなくなっていく
・幸せを感じるためには「自由」であることが重要である。
・常識に縛られる、というのは実は楽なこと。
■住環境は自分のライフスタイルを充実させるプラットフォーム
・北欧では「衣食住」の中で、「衣」と「食」のニーズが異常に低く、「住」が高い。
プライオリティの順番で言うならば「住⇒旅⇒食⇒衣」。
・幸福度の高い地域では等しく住環境を重視する。
家はただの「モノ」ではなく「ライフスタイルを充実させるプラットフォーム」である。
■「買いたいものを買える」と思うかどうか
・収入や資産が多いかどうか、実際に欲しいものがたくさん買えるかどうかが重要ではない。
収入と支出のコントロールができていればよい。
欲しいものは買えるし、やりたいことがあればできると「思っていることが重要」なのだ。
・日本のバブル時代を生きた人たちは、満足のレベル「幸せの閾値」が無駄に上がってしまっている。
・今の若い人たちは、この幸せの閾値が下がっている。それは決して不幸なことではない。
■自由に生きるための「新しい幸せ」10の条件
①仕事を楽しんでいる
②いい仲間、いい家族がいる
③経済的に安定している
④精神的・肉体的に健康である
⑤刺激のある趣味やライフスタイルを持っている
⑥時間を自分でコントロールできると感じている
⑦住む場所をしっかり選んでいる
⑧いい考え方のクセを持っている
⑨将来の見通しが立っている
⑩ゴールに向かっている感覚を持つ
■「ワークライフバランス」⇒「ワークライフハピネス」
・「ワークライフハピネス」=お金や時間や場所から自由になるように、仕事と遊びの垣根もなくなる。
■まとめ
20年前、10年前とは時代が大きく変わってきていることを実感する。
自分自身がパラダイム・シフトをしないとこれからの時代では本当の意味での幸せを感じることができないのではないだろうか。
20年前のモノ至上主義の価値観ではいい車を買い、いい家を持てば幸せを感じられたのかもしれない。
でも今からの時代は経験の時代、会社に縛られながら昇進して高い給料をもらっていいモノを買うのではなく、いかに自分らしいライフスタイルを築けるかということに重点を置くべきだと思う。
自由というのは自己管理が必要になるため、会社に縛られるよりも厳しく自分を律する必要があると思います。
お金を稼ぐために仕事をするのではなく、自己成長のために仕事をしているという捉え方をすることが、会社勤めをしながらも会社から自由だという生き方だと私自身は思っています。