生き残るのは自分を主語にして話す人
・特にこれからビジネスを有利に進めたいのなら、当事者意識のない日本人の態度はまったく通じません。会社に入って給料をもらったら、すでに当事者です。「部長が勝手に決めたこと」「私はいいけど会社が」などと口にしていたら、他社の人は違和感を抱くでしょう。
・ほとんどの人が当事者意識を持っていないわけですから、こうした人たちの中にあって自分さえ意識を強く持てば、リーダーになれるし、チャンスは巡ってくるし、世の中を変えていけるということでもあります。
・常に主語を「私」で言うと、自分の心持ちもポジショニングも変わってきます。逃げないことで、見える風景は変わってきます。そして周囲も変わってきます。
決断のスピードは情報の質と量で決まる
・今は、この膨大なデータの中から、必要な情報、適切な情報と、間違った情報を取捨選択する能力が求められています。
・膨大な情報量と付き合うためには、英語力とスピード、感覚が必要になります。正しい情報を得なければ、毒入りの米を食べることになるかもしれないのです。
・グローバル化した社会では、世界の情報が必要になります。以前より、必要とされる情報は膨大になっています。情報に、質だけでなくスピードや鮮度、量が求められる時代になったのです。
人は「もっといいもの」を求め続ける
・心地が良いということは、変化がない、成長がないということです。今は気持ちよくても。変化が止まればいつか衰退します。
・人間はすぐに飽きる動物です。人間ほど常に「もっといいもの」を求める生き物はいません。次々と新しい産業が起こるため、主役になっても、ずっと主役でいられません。
日本ブランドを伝えられる日本人になる
・海外に行くなら、日本の悪口ではなく。日本のより良い点を言える人になってから行ってほしい。
・海外に出て、日本の良さを知る機会を持つことも有意義だと思います。
まとめ
日本人ほど当事者意識に欠ける人種はいない。
そう言われても僕たちはハッと気づくことができないだろう。
それは、僕たち日本人の社会(会社生活においても政治においても)は責任を取る人がいない構造になっているからだ。
本来責任を取るべき人が、責任を負わないという現象は日本中のあちこちで見受けられるのではないだろうか。
グローバル化していくなかで、この状況をコンフォートゾーンとしている日本人が世界の国々に勝てるかというと非常に微妙な話だ。
僕たちができることは、一人一人が当事者意識を持つことだ。
「上司が言うから仕方がない」ではなく、自分自身が考え行動すること。
「政治が悪いから生活が悪い」ではなく、自ら生活をよくするために選挙にいくこと。
そういう当事者意識を持つ日本人が増えていくことで日本という国が強くなっていくのではないだろうか。
そういう期待を著者は若い世代に抱いているのでしょう。