パラダイムと原則についてー7つの習慣 


○インサイドアウト(内から外へ)

・正しい生き方なくして成功はあり得ない。

・私たちは物事をあるがままに見ているつもりでも、実はある種の「レンズ」を通してみており、それが私たちの世界観をつくり出し、方向づけている。

○人格主義の回復

・誠意、謙虚、誠実、勇気、正義、忍耐、勤勉、節制、黄金律などの原則を体得し人格にとりいれる以外に、人が真に成功を達成し、永続的な幸福を手に入れる方法はない。

○真の成功とは

・自分の人格に基本的な欠陥、二面性、あるいは不誠実さを持ちながら、テクニックや手法だけで人を動かしたり、仕事をさせたり、士気を高めようとしたりすれば長期的に成功することはできない。

・本当の誠実さや人格の良さがなければ、人との関係において大きな問題に直面した時、あなたの動機が表面に表れ、その結果、人間関係が壊れ、それまで得ていた見せかけの「成功」を失ってしまうことになるだろう。

○見方が変われば世界が変わる

・パラダイム(モデル・理論、知覚、既成概念、過程、一定した見地)は世界をみる見方であり、私たちの認識、理解、解釈を決めるものである

・家族、学校、会社、友達、宗教、そして個性主義などの社会通念、それらすべてが無意識のうちに私たちのものの見方、パラダイム、頭の中の地図の形成に作用している。

○大きな改善を望むならパラダイム転換

・良い方向であろうがなかろうが、一瞬にして起ろうが徐々に起ころうが、パラダイム転換によって、ある一つのものの見方が別の見方へと移行し、そしてその転換は大きな変化の原動力になる。正しくても間違っていても、私たちのパラダイムこそが私たちの行動や態度の源であり、やがては人間関係のあり方まで決めてしまう。

○見方があり方を決める

・パラダイムを人生から切り離すことはできない。それは「どうあるか」は「どう見るか」に直結しているからである。見方を変えれば、あり方も変わる。そしてその逆もしかり。

○原則中心のパラダイム

・人格主義は、私たちの人生を支配する原則が存在するという基本的な概念に基づいている。

・原則にどれだけ従うかによって、社会が安定と存続に近づいていくか、それとも崩壊と滅亡にいたってしまうかが決まるのである。

・原則は手法ではない。手法は具体的な活動、あるいは行動である。

○成長はプロセスである

・自分の無知を認めることが教育の第一歩である

・本当に人の話を「聴く」ためには、忍耐、自制、そして相手を理解したいという気持など、高度な人格の要素が必要不可欠である。

・真の意味では心から分かち合うには、まず所有しているという気持ちが必要である。子供の成長を助けるには、そうした所有感を持たせると同時に分かち合うことの大切さを教え、その模範を示すことが必要になる。

○問題の見方こそが問題である

・急性の問題に対して応急処置ばかりを続けていれば、やがてはその対応策自体が表面化に隠れている慢性的な問題をかえって悪化させる結果になる。

・表面化の慢性的な問題を解決し、長期的な結果をもたらす原則に集中する。

○インサイド・アウトという新しい考えのレベル

・インサイド・アウトとは、自分自身の内面を変えることから始めるということであり、自分自身の根本的なパラダイム、人格、動機などを変えることから始めるということである。

・インサイド・アウトの考え方では私的成功が公的成功に先立つ。つまり他人に対して約束をし、それを守る前に、まず自分自身に対する約束をし、その約束を守らなければならないということである。また人格よりも個性を優先することは愚かなことであり、自分自身を改善せずに他の人との関係を改善しようとすることは意味のないことだと教えている。

○人生の扉を開く「7つの習慣」

・習慣は極めて強い引力を持っている。

・人格は繰り返す行動の総計である。

○習慣の3つの要素

・習慣は「知識」と「スキル」と「やる気」という3つの要素からなっている。

この三つの重なる部分が「習慣」

・自分のあり方を変えることによって見方が変わり、見方が変わることによってさらにあり方が変わるのである。知識・スキル・やる気のレベルが高まるにつれて、古いパラダイムから解き放たれ、生活や人間関係がさらに高い効果性の領域に入ることになる。そしてこのプロセスは常に上向きに続く。

・生活を変化させるには、大きな目的によって動機づけられる必要がある。今すぐ欲しい結果を我慢して、将来本当に得たい結果を追求しなければならないからである。

・幸福とは、最終的に欲しい結果を手に入れるために、今すぐ欲しい結果を犠牲にすることによって得る果実に他ならない。

○相互依存への道

・「7つの習慣」を身につけることにより「依存」から「自立」へ、そして自立から「相互依存」へと成長していく。

・成長の連続体において依存状態にいる人は「あなた」というパラダイムを持つ。自立は「私」というパラダイムである。そして相互依存は「私たち」というパラダイムである。相互依存をしている人々は、自分の努力と他人の努力を引き合わせて最大の成果を出すのである。

○「ガチョウと黄金の卵」の教訓

・真の効果性というものには二つの側面がある。一つは目標を達成することまたは結果を手に入れること(黄金の卵)と、その成果を手に入れるために使う資源あるいは目標を達成する能力(ガチョウ)の二つである。

・効果性はこの二つ側面のバランスにある。それをP/PCバランスと呼んでいる。すなわち目標達成(Performance)のPと、目標達成能力またはそれを可能にする資源(Performance Capability)のPCから名づけられた原則である。

○人・物・金、カギはバランスにある

・最も重要な金銭的資源は、収入を得る能力である。自らのPCに常に投資していなければ選択肢が著しく制限される。経済的な依存状態となり保身的に考えざるを得なくなる。

・人的資源においてもP/PCバランスが同様に基礎的な原則であると同時にさらに大切なものになる。なぜなら人が物的資源と金銭的資源すべてをコントロールしているからである。

○組織の目標達成能力

・P/PCバランスは、組織の人的資源(従業員や顧客との関わり)において特に重要である。

・P/PCバランスの原則で考えたら「顧客満足を願うなら、一番大切な顧客と接するのと同じように従業員にも接しなさい」ということになる。

・熱意と忠誠心は人の心の中にあるものである。背中は買えても頭の中は買うことができない。

 

7つの習慣の第一部の抜粋です。この部分を読むと原則とは何ぞや、インサイドアウトの重要性(人を変えようとするのではなく、自分をまず変えよう)を思い返すことができます。
テクニックや手法に先立ち、自分の人格を形成していくために非常に重要な項目が列挙されているので、私も時々このメモを見返しています。
特に「インサイド・アウト」「パラダイム転換」「P/PCバランス」というものは特に重要だと思いますので、私も率先して実行できるようにしていきたいと思います。

投稿者: Masahiro Ito

サーフィンとマラソンをこよなく愛する自称ソーシャルサラリーマン。 自分自身がメディアとして発信できる新しい時代の波に乗るために奔走中。 伊藤人語では、読書初心者の方にポイントを紹介。 僕が薦める本に興味を持ってもらえればこれ幸いでございます。

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