トラウマを否定せよー嫌われる勇気


なぜ「人は変われる」なのか

・過去の原因にばかり目を向け、原因だけで物事を説明しようとすると、話はおのずと「決定論」に行き着きます。

・アドラー心理学では、過去の「原因」ではなく、いまの「目的」を考えます。

・「不安だから外に出られない」のではありません。順番は逆で「外に出たくないから、不安という感情をつくりだしている」と考える。

・われわれは原因論の住人であり続ける限り、一歩も前に進めません。

 

トラウマは、存在しない

・アドラー心理学では、トラウマを明確に否定します。

・われわれは自分の経験によるショック―いわゆるトラウマ―に苦しむのではなく、経験の中から目的にかなうものを見つけ出す。

自分の経験によって決定されるのではなく、経験に与える意味によって自らを決定するのである。

・われわれはみな、なにかしらの「目的」に沿って生きている。それが目的論です。

 

人は常に「変わらない」という決心をしている

・アドラー心理学ではライフスタイル(人生のあり方)は自ら選びとるものだと考えます。

・あなたはあなたのライフスタイルを、自ら選んだのです。

・あなたが変われないでいるのは、自らに対して「変わらない」という決心を下しているからなのです。

・つまり人は、いろいろと不満はあったとしても、「このままのわたし」でいることのほうが楽であり、安心なのです。

・アドラー心理学は、勇気の心理学です。あなたが不幸なのは、過去の環境のせいではありません。ましてや能力が足りないのでもない。

あなたには、ただ“勇気”が足りない。いうなれば「幸せになる勇気」が足りていないのです。

 

あなたの人生は「今、ここ」で決まる

・「もしも何々だったら」と可能性のなかに生きているうちは、変わることなどできません。

・あなたは「あなた」のまま、ただライフスタイルを選びなおせばいい。

・「これまでの人生に何があったとしても、今後の人生をどう生きるかについて何の影響もない」

 

 

まとめ

あなたは今この瞬間を自分らしく生きていますか?
それとも、過去や他者との関係にとらわれながら生きていますか?

 

過去にこんな辛い経験をした、だから今がこんな状態なんだ。

親がこんなんだから、自分はこうなってしまったんだ。

政治が悪いから、生活が苦しいんだ。

会社の方針が悪いから、業績が上がらないんだ。

 

こんな風に愚痴をこぼしている毎日を送っていませんか?
こういった「原因論」に立っている限りは、わたしたちは一切成長することはできません。

なぜなら、これはすべての原因を他のものに委ねていて、そうやって他者の責任に帰すことで自分が安心感を得ているからです。

どこかうまくいっていない現状に不満をいだきながらも、実はその状態が心地よいのかもしれません。

 

でも、われわれが現状を打破して、理想とする将来にするためは「目的論」的な立場に立たなければなりません。

「〜だからできない」ではなく「〜するためにどうすればいいのか」という立場に立って、動き出す勇気が必要なのです。

 

いたずらに他者に「人生の主導権」を譲ってはいけない。

自分で自分の人生のハンドルはしっかりと握り、自分がたどりつきたいゴールを目指す。
いわば悪路かもしれない「今」をひたすら走り続ける勇気を持つことが本当に大切なのです。

 

あなたも「幸せになる勇気」を持ってみませんか?
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投稿者: Masahiro Ito

サーフィンとマラソンをこよなく愛する自称ソーシャルサラリーマン。 自分自身がメディアとして発信できる新しい時代の波に乗るために奔走中。 伊藤人語では、読書初心者の方にポイントを紹介。 僕が薦める本に興味を持ってもらえればこれ幸いでございます。

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