目標を達成しても心が満たされないのはなぜか
・すべての人の願望をつらぬく根本的な願いは、「幸せでありたい」という願いである。
・目標を達成し、夢や願望を実現したとしても、心が満たされていないとしたら、それは本当の意味での幸せとは言えない。
・本当の幸せを実現するうえで根本的に大切なことは、「自分を大切にして生きる」ということ。
・自分の気持ちを大切にするためには、自分と他者の間の境界線を明確にし、心の中に安心できるスペースを確保する必要がある。
自分に与える許しのメッセージ
・人は自分のことを大切にできるようになってはじめて、相手のことを“無理なく自然に”尊重できるようになる。
・まず自分を受け入れ、自分を愛し、自分を大切にすることが、幸せな人間関係を築いていく上での土台になる。
・自分がすぐに変わることを期待するのではなく、すぐには変われない自分を受け入れながら、気長にアロワー(許しのメッセージ)を与え続けること。
子供の頃に決めたことの影響力
・子供にとって、親から拒否されたり、親に見捨てられたりすることは、自らの命の安全が脅かされるくらいの極度の不安に直結する。
・子供の頃に親との関係で、「相手の期待を決して裏切らないように生きよう」と決断した場合、大人になって、相手が親でない場合においても、その幼児決断が心の中で生きていて、相手の期待に応えようと頑張ってしまう。
・アロワーなどを使って、無意識の中の幼児決断をゆるめていくことが、より柔軟で幸せな生き方をしていくうえで、とても役に立つ。
「イヤ」を大切にすると「喜び」が生まれる
・自分の心が何に喜びを感じているのかに気づく感性を取り戻す。
・人は、イヤなことに「ノー」と言うことで、自分にとって受け入れられるものと受け入れられないものの間に境界線を引くとともに、自分と相手の間にも境界線を引き、心の中に安心できるスペースを創り出す。
・人間関係における「イヤ」を大切にできるようになると、自分の中の「喜び」「好き」「ワクワク」が豊かに育まれる。
健康な家族は夫婦間や親子間にも境界線がある
・本来、相手のがっかりや不機嫌は相手側の問題であり、こちら側が責任を負うことではない。しかし、自分と他者の境界があいまいだとそこを混同してしまう。
・自分と他者の間に境界線を引けない人は、他者が自分の人生に侵入してくるのをゆるしてしまうが、同時に、他者の境界線を破って、他者の人生に侵入する傾向がある。
・人は、自分の境界線を明確にして、それを守ることが出来るようになると、他者の境界線も尊重することが出来るようになる。自分の「イヤ」を大切にできるようになると、他者の「イヤ」も尊重できるようになる。
相手の問題は相手に返す
・相手の機嫌がよいか悪いかは相手の問題であり、その責任は相手にお返しするしかない。
・私たちに出来ることは、自分の機嫌や感情の責任を引き受けること。他人の機嫌や感情はコントロールできないが、「自分の欲求や気持ちを大切にするかどうか」「自分が機嫌よくいられるような選択をするかどうか」は、私たちが自分の責任で選べることである。
まとめ
自分に期待をかけすぎてませんか?
自分が高い目標を持ちすぎて、達成できなかったときにすごくショックを受けたりネガティブな気持ちになること。
そして、自分には無理だったと落ち込み、自分ってだめなんだと自己否定する。
こんなことってないですか?私はよくありました。。
今感じているのは、自分自身に期待をかけすぎずに、自分を許しながら自己肯定感を高めることの大切さ。
自分のことを大切にすれば、人のことを大切にできるというのはすごく納得のいくことです。
たとえうまくいかない時でも、自分を否定しない。
そんな状態を受け入れて、どうすればできるようになるのか自分の内面と向き合いながら糸口を探すことが大切ですよね。
そして、他者との関係。相手の軸に振り回されてませんか?
相手を簡単に変えることはできない。
自分のまわりに境界線を張り、まずは「自分がどうしたいか」ということを優先にすること。
人間関係はお互いを尊重しながらも、自分の内面には忠実であることで円滑に進むことがあるように思います。