人生のハンドルを自分で握ろう
・一人一人が生まれ持った資質(先天的特質)にはそれぞれ天の定めのようなものがあり、8割くらいはあらかじめ決まっていて、自分で変えていける部分は2割くらいかもしれない。
でもじつは、人生を決めるのは、残りの2割である。
・成功を決める要因は、私たちが自らの意思でコントロールできる部分にある。何を目指し、何を選択するか。それにより、私たちの人生はどのようにでも変えていくことが出来る。
人の行動を操るハンドルは「願望」
・理想を現実のものとするには行動力が必要。
行動力とは「目的・目標達成のために効率的な行動を選択し、実行できる力」を指す。
・前輪が「思考・行為」、後輪が「感情・生理反応」。重要なのは前輪の「思考」と「行為」は、自分の意思で方向を変えられる。すなわちコントロール可能であるのに対して、後輪の「感情」と「生理反応」は直接コントロールできないということ。
・前輪を操るハンドルにあたるものは「願望」。願望が明確であるほど、車は直線的に、そちらに向かって進む。
車を走らせるエンジンは「基本的欲求」
・5つの欲求
①生存の欲求
②愛・所属の欲求
③力の欲求
④自由の欲求
⑤楽しみの欲求
・基本的欲求は直接コントロールすることはできないが、じつは目的地に向かって方向付けることは可能である。
脳に目的地をインプットさせる
・上質世界とは「自らの基本的欲求を満たすと思われるイメージのアルバム」のこと
・上質世界を構成する3つの要素
①一緒にいたいと思う人
②所有したい・経験したいと思うもの
③行動の多くを支配している考え、信条
・上質世界は、あくまでも「その人にとって、基本的欲求を満たすと思われるイメージの集合」。
「やりたいこと」でスイッチが入る
・自分の好きなこと・やりたいことに対しては、人はとてもクリエイティブに、積極的に行動できる。
・「しなければならないこと」に多くの時間を費やしていると、人生全体において、自分の望む未来の姿が見えなくなってしまう。
自分へのマイナスの思い込みを変える
・そもそも自信があるかどうかなんて、客観的な根拠などない、よくも悪くも単なる「思い込み」や「解釈」にすぎない。
・プラスの思い込みは、積極的な行動へとつながる。反対に、マイナスの思い込みは、行動の抑止へとつながる。ポイントは「自分の思い込みを客観的に見てみる」こと。
「一生懸命の力」を一度信じてみる
・自信の大きさは、「思考(思っていること)が現実化した回数」に比例する。つまり頭で描いている目標を達成した回数が、自信につながる。
・一生折れることのない、揺るぎない自信をもつには、「何かをやり遂げた、達成した」「困難に打ち勝った」という成功体験や突破体験を数多く積み重ねる必要がある。
・たとえ現在の自分の能力や才能に自信が持てず、「どれくらいできるのか」について見通しが立たないとしても、自分なりに全力を尽くすことは出来るはず。「一生懸命の力」を信じてみる。
まとめ
人間を車に例えた表現はおもしろいですよね。
エンジンは「基本的欲求」。人間の生理的な欲求ですよね。そしてハンドルはそこから生まれる願望。
基本的欲求の方向付けと明確な願望を持つことによって目的に向かって正しい方向に進むことができるのですね。
自分の人生のハンドルを握るということは、制御可能な思考・行動をコントロールすること。
先天的に与えられたものでなくとも、自分が影響できる範囲のことは自分自身で変えていきたいものです。
できるかできないかということに意識を集中すれば動けなくなる。
まず自分はできるのだという思い込みを持って果敢に行動することが大切ですよね。