繊細さという武器を手に入れる
・繊細であるということは生きる上で武器になる。
・何のために繊細でなければならないのか。それは相手のため。
・ただ自分の心地よさのために細かいことを気にして、相手のことは関係ないという考えは「神経質」。言葉を変えれば、繊細さは優しさ。神経質はわがままとなる。
・繊細さは生まれ持った性格ではない。努力によって身につくもの。他者への気遣い、他者を思いやるという心持ちである。
自分自身に雑になってはいけない
・「気配り」や「心配り」が自然にできる人というのは社会で評価される。
・気配りに気がつくか否か。それだけのさが大きな差へとつながっていく。
・いつも相手の気配りに感謝の出来る人は、学びも深まり、知らぬ間に「人徳」という財産を得ることになる。
・周りに左右されることなく、つねに自分に対して誠実であること。丁寧であること。それは相手を否定することでも頑に拒否することでもなく、自分の生き方を信じるということ。
・人生を雑に生きてはいけない。自分に与えられた命を丁寧に生きること。そして同じように、他人の人生も雑に扱ってはいけない。相手の気持ちを思いやり、丁寧な姿勢で向き合うこと。
「人となり」は自然に漏れ出てしまう
・「人となり」は、初対面でほんの数秒会っただけでも漏れ出てしまう。それが潜在能力のエネルギー。
・自分の周りの人に対して、いつも心配りをする習慣を身につける。さりげない心配りからは、好意と信頼が芽生える。好意と信頼が生まれれば、たくさんの人たちが集まる。
わかり合うことは不可能
・「わかり合っている」という言葉。この実体のない、曖昧な言葉に人間関係をゆだねることは、とても危険で怠惰なこと。
・「自分で自分をわかる」というのはとても難しいこと。表面的なことでなく、自分の本質を理解すること。それはきっと一生かかっても出来ないこと。
・気質や本質は変わらなくても、人間の行動や言動、あるいは考え方は変化する。そういう、自分自身でさえ理解できない「自分」というものを、他人が根本的に理解することは出来ない。
・もっと自分のことを理解してほしい。だからもっと心を開こうとする。もっと相手のことをわかりたい。だから常に真正面から相手と向き合う努力をする。
感情は表に出すべきか
・人間関係の視点から見ると、やはりプラスの感情はきちんと相手に伝えることが大事。
・相手にかける言葉は量ではない。たくさんの美辞麗句を並べ立てるより、素直な気持ちを心から贈る。その一言に人は感動を覚える。
・マイナスの感情が涌いてきたときには、出来る限り飲み込んでしまうこと。
・冷静になって、客観的に負の感情の原因を探り、自分なりの対処法をいくつか考えてみる。その作業をしているうちに、沸き立っていた怒りは収まる。
・たとえ相手が自分にマイナスのことを言ったとしても、自分の心で消化させてプラスに持っていけばいい。そういう視点を持つことが大切。
手に入れたものは循環させる
・世の中にあるものすべては、循環させることで意味を持つ。
・お金は人生を豊かにするため、周りの人たちを豊かにするために循環させていく。
・思いやりや優しさといった心持ちも同じ。一つの優しさをもらったら、二つの優しさを周りの人にお裾分けする。小さな思いやりに接したときには、その思いやりを二倍にして世の中に配る。
・心を循環させるていくことは、一人の人間の中においても必要である。悲しみや苦しみの感情が心に巣食った時、その感情を沈殿させてはならない。
・人間には「心の洗濯機」が与えられている。理不尽な悲しみに立ち向かうために神様がくれたプレゼントなのだろう。
まとめ
繊細に生きる。自分の生き方を顧みるとまだまだ雑な部分が多いことに反省します。
繊細さという概念は一見すると弱々しいイメージをもちますよね。
でも実は自分の軸に沿った非常にしなやかな芯の太さのようなイメージを新たに植え付けられたように思います。
まず前提として自分の人生に責任を持ち、自分自身に周りに左右されない軸を持つこと。
自分自身に誠実で丁寧でなければ、人にやさしさを与えたり、心配りをすることなどできないですよね。
そして、人のことを簡単には理解することなどできないということ。
お互いにわかり合おうと努力する姿勢が、すこしずつ人間関係を良くする土台になっていくのですね。
これからの人生、繊細さを身につけて少しでも成熟に近づけていければと思いました。