■戦略的に目標達成するということ
・人生の目的とは、「わたしは、何のために生きるのか?」という自己の存在理由であり、生きる意味です。目的が土台にあって、それを実現するために目標を設定するのです。
・真の目標達成技術とは、成功からの逆算と、土台に則った一貫性のある生き方をするということなのです。
・行動は、「思考」「行為」「感情」「生理反応」の4つの要素から成り立っています。車に例えれば、前輪が「思考・行為」、後輪が「感情・生理反応」となります。さらに車のエンジンは基本的欲求、ハンドルは願望を表します。
■3つの原則
①人は自分の行動に責任がある。社会、遺伝、過去のせいではない
②人は変わることができ、より効果的な人生を送ることができる
③人はひとつの目的を持っている。すなわち、陶芸家が粘土をこねるように、自分の環境を操作して自分の求めているイメージ写真に近づけようとする。
■アチーブメントピラミッド
・ピラミッドの土台には「人生理念」があります。これはぶれない自分の軸です。企業には企業理念があるのと同じように、人生理念はあらゆる物事を判断し、選択する羅針盤になります。
・この土台の上に「人生ビジョン」を積み上げます。しっかりとした人生の価値観・哲学・信条・理念に支えられることによって、揺るぎない将来のあるべき姿が浮かび上がってきます。
・次いで人生ビジョンを実現させるための長期、中期、短期と期限を切った目標を設定していきます。
■グランドルール
○グランドルール①能力開発の5段階
・ レベル1:知識ー知っただけで知ったつもりになって満足しない
・ レベル2:理解ーわからないことをわからないままにしない
・ レベル3、4:実践・習得ーできないことをできなままにせず、できるようになるまで行う。
・ レベル5:じぶんができるようになったら、周りの人に分かち合う
○グランドルール②代価と報酬の原理
・自己投資を惜しんではいけません。代価を払わずして報酬は得られないからです。積極的に自分の未来に対して先払いをしていきましょう。
○成功者の7つの「技術」
・プライオリティマネジメントスキル…優先順位を守る。目標に向かって最優先テーマを実行する。
・コミュニケーションスキル…相手を理解し、自分の考えを相手に伝えることができる。
・ヒューマンリレーションスキル…どんな人とも仲良くなっていける能力を開発する。
・タイムマネジメントスキル…時間の有効活用と目的目標に向かって、効果的に行動を選択することができる。
・ネゴシエーションスキル…交渉力を駆使し、目的目標達成のために、他の人を最大限に活用し、自分の目標を達成する。
・ディシジョンメイキングスキル…願望実現に対して、効果的な意思決定ができる。
・マネジメントスキル…ほかの人々の強力を得て、組織的に目標を達成することができる。
■成功の5つの条件
・恐れ、怒り、罪悪感から解放された自由な心をもっている
・健康で活力にみなぎっている
・人間関係の悩みから解放され、素晴らしい人的ネットワークを構築している
・人生のライフデザインの元に経済的基盤を作り上げている
・人生理念に基づき一貫性をもって生きている
■まとめ
目的と目標。文字は似ていますがまったく非なるものですよね。
目的があってこそ、それに沿った目標が設定できる。
人生の目的やビジョンをしっかりと土台に据えないと、いくら目標を立てたところで終着点が定まりません。。。
戦略的に目標達成するための前提条件について、非常に分かりやすく説かれています。
私もつい最近まで、目的と目標を明確に区別することができていませんでした。
例えば、会社から与えられる目標管理というもの。上司から与えられた目標について、そのプロセスや結果で評価されるというものですね。
ただただ数字を追うだけの目標であれば、目標の奴隷となり本来の達成感は味わうことができないし、本当の意味で社会に貢献することができているのかどうかは疑問ですよね。
会社の土台となる社是や経営理念という会社が存在する目的に沿った目標に向かって仕事をするということが出来れば、その会社は本当の意味で社会に貢献できるし、そこで働く人々も満足感が得られるのでしょう。
スターバックスコーヒーなんかはまさにそれを体現している企業ですよね。
人生に関しても同じですよね。目標から先に立てれば、違和感や壁にぶつかったときに簡単にあきらめてしまうし、達成したとしても次の目標が立てにくい。
でも、人生の目的やビジョンが明確であれば、それに沿った目標を次々と立てられるし、必死に乗り越えようとする。
土台となる人生理念・目的がきわめて重要だと感じます。時々立ち止まって、「何のために生きているのか」「どう生きたいのか」ということを自問することが大切ですね。