感情力ー「断言しよう。人生は変えられるのだ」


自分を苦しめる人に力を与えているのは自分である

・不条理や理不尽が蔓延する世俗と関わりながらも、心は常に凪のような穏やかな状態を保ち続けること。その境地に達することで人生は今よりはるかに豊かなものになるのではないか。

・自己成長と平静なる心は、両立するだけではなく、実は補完し合い、相乗し合う関係になり得るということに気づいておく必要がある。

・自分が権威や悪意に苦しめられていることに気づいたとき、実は彼らが力を持っていたのではなく、その力を容認していた自分を知ることができる。

・大事なことは、自分を大きくすること。相手に力を与えないこと。

 

自分を愛せなければ、他人は愛せない

・もし他者を愛したいのであれば、自分を愛することから始めなければならない。

・ネガティブな感情が生まれたとき、大切なことはその感情に自ら気づいてあげることだ。

・必要なことはネガティブな感情を、無意識の空間から意識の空間へ移行させていくことだ。

 

悪意にも一パーセントの真実が隠されている

・攻撃の九九パーセントが間違っていたとしても、そこに一つの学ぶに値する真実があるとすれば、その敵でさえ、敵対する相手ではなく、感謝の対象と捉えることができる。

・弱さの怖さを認識しておくことである。そして、悪意を持たないから自分は正しい、と思ってはいけない。

 

他者の欠点は、必ず自分の中にもある

・見えるものを増やしていくと、見えているもののそれぞれの意味を、深く刻んでいくことになる。これが、自分を深化させることになる。自分の内面世界を拡張していくことにつながる。

・他者の欠点を笑ったり、非難したりする人がいる。それ自体、自らの感情をネガティブに持っていく行動である。むしろ相手は、自分自身の中にあるかもしれない欠点に気づかせてくれた人だと感謝しなければいけない。

 

感情を制御するには飴と鞭が必要である

・まず心がけることは、自分の感情に自分自身が光を当て、深く理解しようとすること。

・自分の内面を理性と感情に分けて、役割を与える。理性を主人にし、感情を奴隷にする。理性と感情の上下関係をしっかり定めるのだ。

 

人間の力量はあたりまえのことをやる力量で測れる

・大事なことは、外面的な測定基準、判断基準ではなく、自分の中で内面的な判断基準をさだめることだ。最終的には自己評価の場をつくっていくしかない。なぜなら「比較」的なものの考え方というのは、いつまでたっても誰かの人生の話だからである。

・これからの人生で問われるのは、自分自身で問題をつくることだ。

・人間の力量というのは、実は当たり前のことをやる力量だ。

 

悩みは概念化することで手放せる

・物事を一段、抽象化し、概念度を一つ上げる。抽象度を一つ上げる。そうすると思考ができるようになる。大局的になれるのである。

・悩みそのものを、概念化してしまうことだ。個別の事象の表面的で非本質的な要素をそぎ落とし、本質だけを引っ張り出す。概念的な思考は、こうした本質を見抜く思考でもある。

 

人間の命は、死ぬまでの借り物に過ぎない

・いろいろなものを決めつけ過ぎず、将来に対する種を蒔き続けることだ。そして、同時に、自分の前にある、自分の蒔いた種にも水をやる。

・結局、自分の命や人生は、すべて借り物だと考えるのだ。借りたものを満喫しながら、西遊的には返却しなければいけない。

・人生の充実は長さにあるのではない。深さにこそあるのだ。

・感情がネガティブに揺さぶられることが、どのくらい貴重な人生をの時間を毀損するか。

・将来を描くことも大事だ。しかし、それ以上に大事にしなければならないのは、今この瞬間である。目の前にいる人であり、目の前にあるやるべきことである。このことに気づければ、人生に緊張感が走り、そして集中力が高まり、今を深く刻みながら生きることができるだろう。

 

まとめ

相手から徹底的に非難や追求を受けたときあなたはどうでしょうか?

萎縮し、自分に自信がなくなり、さらには自分を責めてしまうのではないでしょうか。
逆に感情が先立ち、頭にきて反論することもあるのではないでしょうか。

大事なことは感情に任せて言い放つ相手に力を与えないこと。
萎縮や感情による反論は相手を余計に高ぶらせてしまいます。

平静な心を持って相手の言葉ひとつひとつに耳を傾けること。
自分の成長の助けになる部分は真摯に受け止め、感謝するくらいの気概でいたいものです。

ネガティブな感情が表れた場合、自己嫌悪するのではなくネガティブに居場所を与えてやること。
ネガティヴに気づいてあげて、意識下にもってきてゆっくり対策を考える。
そうすれば、自分を嫌いにならずに済みますよね。

人は感情次第で幸せにもなれるし、不幸せになりうる。
内面の思考によって、感情を制御する力を身につけていきたいものです。